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40話

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 皆を見送ってリビングに戻ると、ノエルはさっそく父上宛に手紙を書き始めた。
 俺は近くのソファに座り、魔導具の参考書を読みつつ、カミラが回収してくれた魔導バリアの見直しをする。

 星の欠片が6つ、闇組織に渡ってしまった。ならば女神リュヌは復活する。正気を失った状態で。

 魔瘴を集めるには魔力を使うが、星の欠片は属性関係無く魔力を補ってくれる。よってドラゴンを召還した時とは比にならないほどの、膨大な量の魔瘴を集めてくるだろう。それを王都で放てば、女神はそれを回収しようとする。そしていきなり膨大な負の感情に接触して、正気を失い、暴走してしまう。

 たぶん闇組織の者達は、復活した女神リュヌを制御しようとして、逆に魔力を奪われて全滅するのだろう。そういう制御魔法が、闇属性にはある。魔素に干渉してコントロールするもの。つまり彼らが制御魔法を使ったとしても、魔力の繋がりを無理矢理遮断させれば、死なずに済むかもしれない。

 出来れば魔瘴収集から止めたいが、連中がどこに潜んでいるかわからない。捜すことも、まだ完治していないので無理である。

 ちなみにゲーム通りに進むのなら、リュカ達が闇組織の人間と遭遇する。第10都市ダンジョン内で眼鏡、第11には痴女、第12には中年男。まぁ捕まえようとしても、毎回逃げられてしまうけれど。

 ゲームでのザガンは、一応闇組織に所属していた。しかし入手した欠片を、闇組織に渡そうとはしなかった。俺が集めたものなんだから、俺のものだと。確かにその通りだが、結果として殺された。主人公からすれば、ザガンが生きていようと死んでいようと、最初から闇組織が持っている認識である。

 だが今を生きるリュカにとっては、俺が所持していたものを奪われたのだ。しかもどんな理由であれ、俺は死にかけた。……怒りに身を任せて、相手を殺すような事態にならなければ良いが。

 だいたい連中を捕まえたところで、すでに欠片の力を使われていたら意味が無い。それにゲームでは、主人公の所持している星の欠片に加えて、彼自身の光の魔力、邪神を倒したことで飛散した魔力で補い、リュミエールを破壊していた。必ずしも星の欠片12個なければ壊せない、というわけではないのだ。

 ならば女神リュヌを正気にさえ戻せれば、星の欠片など無くても、どうにかなるのではないか?

 とにかく、備えあれば憂いなし。王城が破壊されてしまうのを、少しでも防げるように。そして国民への犠牲を少しでも減らせるように、魔導バリアを改良しておこう。

 魔導バリアの大きな変更点は、属性である。女神リュヌは闇属性+聖属性なので、もし邪神姿でもその性質だとしたら、攻撃を防げない。あと第9都市の時とは違い、女神が具体的に王都のどこに眠っているのか、復活させるとどのような状況になるかも見当付かない。
 このバリアがどこに必要となるのかわからない為、いっそ全遮断に変更して、落下してくる瓦礫さえも防げるようにしてしまおう。

「…………ん?」

 属性でふと気になったが、ノエルは聖属性だし、俺の妹である。ならばノエルも、女神リュヌの眷属なのだろうか。それにしては、魔力量が少ないが……たまたまか?

 そもそも眷属とは、神の魔力に大きく影響されて、魔力の性質が同じになっている者達のことだ。リュカが神ソレイユの眷属なのは、王城下に神が眠っているからである。

 つまり俺が眷属として生まれたのは、父上が女神リュヌと戦ったからだろう。もしかしたら正気に戻った女神と、会話までしていたかもしれない。とにかくその時の影響により、俺は闇属性で生まれた。迫害される対象として、生まれてしまったのだ。

 ノエルを見ながら思考に耽っていたからか、彼女がこちらに気付き、首を傾げてきた。

「兄様、どうされました?」
「いや……ノエルは何故、聖属性なのに魔力が少ないのかと思って。女神リュヌの眷属ではなく、たまたま聖属性で生まれただけなのかと」
「眷属かどうかはわかりませんが、シンディが言ってましたよ。女神リュヌは、闇:聖が9:1だと。1でも女神なので、人間とは比べられないほどの量だそうですけど」
「なるほど、そういう比率なのか。それで邪神が、闇+聖とは伝わっていなかったのだな」

 2属性持ちはカミラしか知らなかったので、5:5と思い込んでいたが、偏っている場合もあるらしい。ならばノエルも、少しは影響されているのかもしれない。

「ちなみに女神リュヌの原型は、黒猫らしいです。しかも手足が、銀ソックスになっているそうですよ! きっと可愛いんでしょうね」
「……それは可愛い、かもしれないが」

 たぶん、サイズがデカいぞ。馬の女神テールが空を見上げるほどだったから、猫といえども、ヒョウやトラ、もしくはキマイラほどあるかもしれない。

「あと神ソレイユは、黄金の狼だそうです。狼と猫が恋人同士で寄り添っているなんて、絶対に可愛いです!」

 大丈夫か女神リュヌ、上に乗られたら一溜まりもないぞ。そのまま神ソレイユに喰われてしまわないか? いやもしかしたら、神ソレイユを尻に敷いているかもしれない。むしろ、そうであってほしい。





「というような話をした」
『ええと。実際に猫が狼に乗られている光景を見たら、猫を助けなきゃって思うけど。彼らは人型になれるから、問題無いよね。それともまさか、神ソレイユを俺に変換して考えてる? 実は俺に乗られるのは嫌で、しかも俺を尻に敷きたいと思っていたり……』
「ふ、どうだろうな」
『いや、良いんだけどね。敷いてくれるのは。俺だってザガンに猫耳や尻尾が付いてたら、あまりの可愛さにすぐ食べちゃうだろうし』
「さて、今日はもう切るか」
『ああぁ待って切らないで。本気だけど切らないで。まだザガンと繋がっていたいから』

 そこで冗談とは言わないところが、リュカである。自分の感情を正直に伝えてくるし、誤魔化そうとしない。だからこそ安心するのだが。

『他には何かあった? 些細なことでも良いよ』
「ん……食事時に、ノエルがとても喜んでいた。俺と2人だけなのが初めてで、ワクワクすると。それに多くを話してくれた。家のことや、学園のことなど」
『そっか。ノエルもザガンのことが大好きだからなぁ。ようやく兄妹らしいことが出来て、嬉しいんだろうね。せっかくザガンが兄だって認めてくれたのに、俺がずっと独占してたから……悪いことしちゃってたな』

 良かった、リュカの調子が少しずつ戻ってきている。最近は本当に、余裕が感じられなかった。俺が少し離れるだけでも脅えたし、仲間達を気遣えてもいなかった。やはりあえて距離を置くのも、時には必要なようだ。

「あと久しぶりに、きちんと肉が食えて、満足した」
『ふふ、それは良かった。俺達が戻ったら、今度こそドラゴン肉を食べられるね』
「とても楽しみだ。ああそれと、食器は俺が洗っているから心配するなと、ベネットに伝えておいてくれ」
『そうなの? わかった、伝えておく』

 ノエルから聞いたが、普段は剣ばかり持っているからか、洗剤で滑りそうになると力が入りすぎて、割ってしまうらしい。ゲーム設定通り少々ドジではあるが、貴族令嬢に食器洗いは必要無いので構わない。その程度のフォローは俺が出来るし、少しくらい欠点があった方が可愛いと思う。

『他には? お風呂には入った? ちゃんとあったかい格好してる?』
「大丈夫だぞ。もうベッドに入っているから、あとは眠るだけだ」
『そっか。…………はぁ、ザガンが腕の中にいないと、寂しいな……』
「……そうだな。俺も、その……リュカが傍にいないのは、寂しい」
『ザガン……』

 切なげな声で呼ばれて、きゅっと心臓が締め付けられた。リュカを抱き締めたくなる。数日間一緒に眠っていた大きなベッドに、現在1人きりというのが、どうしても寂しい。
 それに胎内も疼いてしまっていた。起きている時は平気だったが、横になると、不思議とリュカのペニスが欲しくなる。リュカの精液が溜まった下腹部を、大きな掌で覆ってほしいと望んでしまう。ベッドからリュカの匂いがするからだろうか?

 お互い言葉を発しなくなり、沈黙が訪れる。通信機越しに聞こえてくる微かな息遣いに耳を澄ませ、必死にリュカの気配を感じようとする。
 きっと、リュカも同じで。そうわかるから、愛しくなる。

「……リュカ、今日はもう寝よう。ゆっくり眠って、また明日の朝、お前の声を聞かせてくれ」
『うん、そうだね。おやすみザガン、愛してるよ』

 耳を擽る甘い言葉に、ふと吐息が漏れる。俺もと返したら、興奮して眠ってくれなさそうな気がしたので、代わりの言葉を贈ろう。

「おやすみリュカ。良い夢を」

 ふふっと笑みが返ってきたのを聞き届けてから、通話を切った。くそ、顔が火照る……。







 朝。リュカとおはようの挨拶を交わしたあと、準備してリビングに向かう。ふぁと欠伸をしながら入ったからか、先に起きていたノエルが笑みを零した。

「おはようございます、兄様。まだ眠たそうですね」
「おはようノエル。デカいベッドに1人というのが慣れなくて、少し寝付きが悪かったんだ。だが3日くらいなら起きていても平気だから、気にすることは無い」
「その言い訳、前半部分はリュカが聞いたら喜びますけど、後半は怒られますよ?」
「ノエルが黙っていてくれれば、バレないな」
「で、では、2人だけの秘密ですね!」

 それで良いのか妹よ。
 秘密というものに心躍るのか、やけに喜んでいるノエルと共に、朝食の準備をする。昨日と同様、あらかじめベネットが作ってくれているものをマジックバッグから出して、食器にそれっぽく盛り付けるだけ。ものの5分で完了し、向い合わせに座って食べた。

 朝食なのでササッと食べ終え、ノエルが入れてくれた紅茶を飲む。その際、昨晩と今朝にリュカと通話したことを告げると、そのままリュカの話をしてくれた。

 リュカは昔からよく貴族令嬢達に言い寄られていたし、婚約の打診もいくつもあったとか。でも王太子がすでに婚約していたし、リュカは第2王子なので、相手は民間人であっても許される。よって婚約は全却下していたと。

「でもリュカは、民間人も多くいる学園でも、誰にも見向きしませんでした。女性達に囲まれそうになると冷めた笑顔で威圧していましたし、時には男性から告白されることもありましたが、当然のように断っていました。そのように人間嫌いでしたし、基本的に無関心で、なんというか……生きることが苦しいようでした」
「そうなのか? あのリュカが? 想像付かないが」
「兄様に出会ってからのリュカは、すごく生き生きしてますからね。私も驚いています」

 生きることが苦しい、か。リュカは前に、神ソレイユと同属性で生まれた王族として、プレッシャーを感じると言っていた。もしや幼少期から過度な期待を寄せられた結果、心を蝕まれたのだろうか。

「そういえば兄様の話をする時だけは、興味津々でした」
「俺の話……?」
「はい。お兄さんの話を聞かせてって、幼い頃から時々頼まれました。どんな人なのかとか、何をして過ごしたのかとか」
「興味津々だったのは、俺が闇属性だからではないか?」
「えっ。でも父様やオロバスから、兄様の属性は誰にも言ってはいけないと何度も注意されましたし、破った覚えもありませんよ」

 オロバスとは、執事の名前だ。俺が生まれた時から、ずっと世話をしてくれた男。時々地下に侵入してきたノエルを上に戻すのも、彼の役目だった。あの頃のノエルは、オロバスの窘める言葉に、頬を膨らますばかりだったが……。

「髪色を聞かれ、黒と答えた可能性は?」
「…………ハッ。……あ、あるかもしれません」

 目を泳がせるノエルに、つい笑みが零れてしまう。俺用のオヤツを食べてしまいオロバスから問い詰められた時も、同じように視線を彷徨わせていた。そして最終的に、俺の後ろに隠れていた。

 ともかくリュカは、ノエルの兄であり魔導教師であるブレイディ伯爵の息子が、黒髪だと昔から知っていたのだと思う。だから闇属性に偏見が無く、俺を好きになってくれたのだろう。

 それにしてもリュカとノエルは、俺の話をするほど仲が良かったのだな。2人は幼馴染として、相応の時間を過ごしてきている。ゲームでは開始時に好感度0から始まるが、ここは現実だ。

「ノエルは、その……リュカを好きにならなかったのか? アイツはとても優しいし、イイ男だ」
「なりませんでしたね。あくまでも、兄様の話をしても大丈夫な幼馴染です。今は兄様を繋ぎ止めてくれる、最強の味方でもありますが。ちなみにリュカが優しくてイイ男なのは、兄様限定です」
「そう、なのか」

 ホッとしたと同時に、変なことを聞いてしまったと自己嫌悪に陥る。これでは、妹に嫉妬しているようではないか。
 だがノエルは呆れたりせず、むしろ真剣な面持ちで俺を見つめてきた。

「兄様。以前浜辺でお聞きしたこと、覚えていますか?」

 浜辺? ……ああ、覚えている。約2ヶ月前。8月上旬にプライベートビーチで、海を眺めながらノエルと2人きりで話した。その時に聞かれた。
 ――星の欠片を集め終わったら、リュカと共に王都に住むのかと。

 それに対して、俺は無理だと答えた。闇属性だから人の住む場所にはいられない、今までと変わらず冒険者であり続けるだけだと。リュカも冒険者になるならずっと一緒にいられるが、王都に残るのであれば、それまでだろうと。

「私はあの時、兄様に宣言しました。ザガン殿より多くの欠片を集めて、2人が一緒に王都に住めるよう、王に願うと。……けれど貴方の持っていた欠片は、全て奪われてしまいました。私が、人質に取られていたせいで」

 ノエルは顔を顰めて、グッときつく両手を握り締めた。テーブルが揺れ、彼女のカップから少し紅茶が零れる。

 後悔に苛まれているのか。誰のせいでもないと告げたのに。それに人質に取られていたのは、ノエルだけではない。ベネットやシンディ、それに周囲にいた騎士達。全員が囲まれて動けなかった。
 それでも、自分を責めてしまうのだな。正義感が強いというゲーム設定通り……と考えるのは、もう止めよう。ここは現実なのだから。

 好奇心旺盛だったノエル。俺やオロバスから何度も注意されたのに、それでも地下に侵入することを止めなかった。いつも絵本を読んでほしいとせがんできて、ちょくちょくイタズラもしていた。そんな甘えん坊で少々お転婆でもあった妹が、強く優しい子に育ってくれていて、俺は嬉しい。

 とりあえず強く握りすぎて血が滲んでいるので、拳を解かせよう。そう手を伸ばしかけたところで、ノエルが顔を上げた。

「私はこの14年間、兄様の影を追い続けてきました。私はずっと覚えていた。貴方がとても優しかったこと。……貴方がいなくなって、毎日泣きました。まさか、二度と帰ってこないなんて、思っていなかったから」

 俺がブレイディ家の屋敷を出た時。ノエルは遠くから手を振ってくれたし、笑顔だったような気もする。だが当時4歳だ。きっと父上が仕事に出掛ける時と同じ感覚で、見送ってくれたのだろう。

「兄様は闇属性だから、出ていくしかなかった。そう理解した時、私は兄様の代わりになろうと決意し、騎士の道を目指しました。心優しい兄様が家に残っていたなら、きっと国の為、そして民の為に戦うだろうと。そうやって少しでも兄様の代わりになれるよう、頑張ってきました。でも……寂しかった。ずっと、貴方に会いたかった……っ」

 泣きそうになりながらも、訴えてくる妹。
 闇属性で生まれたせいでずっと地下にいたし、時々孤独も感じたが、それでも俺は幸せ者だったのかもしれない。切に想ってくれる妹がいたのだから。

「兄様に、傍にいてほしいです。ようやく……ようやくまた会えたのに、離れてしまうなんて絶対に嫌です! だから、チャンスをください。なんでも良い、兄様が納得出来る課題をください。それを乗り越えられれば、どこにも行かないと約束してくださる、そんな課題を」

 俺の集めた欠片は奪われてしまった。それゆえ俺より多く集めるという決意が潰え、俺を王都に住まわせるという望みも、叶えられなくなってしまった。もちろん、王に頼むこと自体は可能である。しかし俺が納得しなければ無意味なことを、ノエルは理解している。

 だから俺自身に、切望する。どうか傍にいてくれと。

「……どのような無理難題でも、受ける覚悟はあるんだな?」
「あります」

 即答してくるノエル。
 そうか。そうだな。大切な妹の我儘の1つや2つ叶えてやれず、何が血を分けた兄妹か。

「わかった、考えておこう」
「あ、ありがとうございます、兄様っ!」
「とりあえず、ブレイディ伯爵に手紙を書き終えてからな」
「ハッ、そうですよね。頑張ります!」

 ノエルは笑顔で頷いた。そのあと自分の掌を見て、うわっと声を上げる。血が滲んでいたことに気付いていなかったらしい。すぐに回復魔法を唱えたので怪我は治り、しかも上機嫌で手紙の続きを書き始めた。
 そんな妹を横目に、俺はソファに移動して、引き続き魔導バリアを改良した。





 俺は今、生きている。絶対的な死を乗り越え、心を蝕んでいた重圧や恐怖が無くなった。アカシックレコードの強制力から抜け出せたのなら、今後は余程のヘマをしない限り、死ぬことはないだろう。

 だからこそ、考えなければならない。これからの未来を。

 そう、俺は生きている。未来を切り開くことが出来る。
 けれど大きな枷がある。闇属性という枷が。

 リュカは、絶対に傍にいてほしいと望んでくれた。もちろん俺も、ずっとリュカと共にあり続けたい。
 しかし俺が闇属性のせいで、世間は許してくれない。それにリュカが王族だからか、男同士という面からも反感を買うようだ。
 俺達の間には、あまりにも大きな障害が立ちはだかっている。

 だからリュカが王子身分を捨てて、冒険者になる。そうすれば世間からかなり隔絶されるので、属性や性別というしがらみからも離れられる。
 それが最良であり、俺からあえて言わなくても、自然とそうなると思っていた。

 だが――……。







 ノエルが手紙を書き終えたのは、それから3日後だった。悩みに悩みながら言葉を選び、5枚にも及んだらしい手紙。丁寧に封筒に入れて、さっそく出しに、街へ出掛けていった。
 ただし30分もせずに帰ってきたが。俺を残しているのが心配だからと、走ったらしい。

 翌朝。リビングで朝食の準備をしていると、少し遅れてノエルが入ってきた。

「おはよう、ノエル」
「おはようござ……に、兄様……?」

 俺の格好に驚いたようで、目を見開くノエル。そのまま傍に寄ってきた妹に、命令を下す。

「朝飯を食べたら、フル装備に着替えろ。出掛けるぞ」

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