17 / 38
17.腸内洗浄
しおりを挟む「ふぐ……、ん………ぅは」
最初はなんとも無かったものの、数秒後には下腹部が重くなっていく感覚がしてきた。少しずつ、腹に溜っていく湯。いったいいつまで入れられるのだろうか? このままずっと続けられたら、数分後には腹が爆発してしまう。
「ひ、……やだ……ひ、う」
想像したら怖くなり、タイルに頬をくっ付けたまま、許しを請うように神崎を見つめる。神崎もずっと目線は合わせてくれているものの、無表情で、何を考えているかサッパリわからない。
ただ少ししてクッションの隙間に手を入れて腹に触れてくると、数秒後にはホースを抜いてくれた。
「んあっ……」
「入れたのは1ℓより少し多いくらいですよ。苦しくはないでしょう?」
「ぅ……、ん」
確かにちょっと重い感覚がするだけだ。腹が膨らんでいるかどうかは、見ていないからわからない。
神崎は湯も止めると、再び立ち上がった。
「2ℓ以上入れていないので、小腸まで逆流することもありません。少々離れますが、5分ほどで戻りますので、そのまま我慢していてくださいね。俺が戻ってきた時に胎内のものを出してしまっていたら、もう1回入れますので、そのつもりで」
そう言って、浴室から出ていく神崎。
1人取り残されたので、言われたとおり、じっと我慢した。大腸が水分を吸収しているのか、老廃物が湯で溶かされているのかはわからないが、腹がぐるぐるして中のものを出したくなってくる。アナルはひくひくと収縮し、気を抜いた瞬間には外にぶちまけてしまいそうだ。
「ぅ……は、……んぐ、……うう」
出したい、出したい。我慢すればするほど苦しくなっていく。早く解放されたい。
その瞬間はそう、きっと……すごく、気持ち良いのだろう。そんな思考になってしまうことが情けなくて、でもやはり期待が湧いてしまう。
「はう……ぅ……うひ、う……ん」
何度も開きそうになるアナルをそのたびに閉じて、背中で拘束されている手をぎゅっと握り、全身を硬直させる。耐えれば耐えるほどに汗が滲み出ていくし、つらかった。すぐにでも解放されたくて、腹がきゅるきゅると鳴り始める。
「早く……、早く、うううっ……」
苦しい。でも我慢しなくてはならない。我慢、我慢したら、……きっと。
それだけを考えて耐えていたら、背後の扉が開いて、神崎が戻ってきた。涙の滲んでいた目でのろのろ見上げたら、彼は微笑を浮かべる。
「良い子で待っていましたね。胎内の湯を出してでも逃げるという選択肢が、貴方には無かったらしい」
「うぁ……だ、だって」
これは逃げた罰で、だから我慢しなければいけなくて。逃げるのは駄目だから……だから許されるまで我慢していた。
でも、逃げて良かったのか? 逃げたら、今度こそ捕まらなかったのか?
わからなくて混乱して、でももう腹は我慢の限界で、とにかく助けてほしくて、必死に懇願した。
「神崎、出したい……出し、……ぃ」
「構いませんよ。見ているので、そのいやらしくて卑猥なアナルから、存分に排泄物をぶちまけてください」
「っ……ぅう、う」
ほとんどは湯なのに、わざわざ羞恥を煽るような言葉を使われると、出しちゃいけない気がしてくる。けれど一度許可を貰ったせいか、それとも元々すでに限界だったせいか、耐えられずに尻の力を抜いてしまった。その瞬間、ごぼっとアナルから液体が漏れていく。
「んあっ!」
続いてブッと勢いよく噴出したあと、ぶぽぶぽ穴から湯が出ていく。屁でもしているような音や、びちゃびちゃとタイルに落ちている音が、すごく恥ずかしい。
「うぁ……あ、……ぁうう」
「あらら、そんなに恥ずかしい音を立てながら、クソまみれの液体を漏らしてしまって……汚いですね」
「だって、……ぅう、ちくしょ……あ、あ」
あれだけ腸内で湯を留めていれば、クソが混ざってしまっても仕方無いではないか。しかし自分では見えないので、実際どれだけ汚いかわからない。臭いはしてないから、ほどんど湯だと思うけれど。
すげぇ汚かったとしたら、神崎に見られるのが屈辱で惨めで……それでも胎内から無くなっていく開放感が気持ち良くて、どうしても出すのを止められない。
「ひ、ぅああ……はん」
「腰まで振って、すごく気持ち良さそうですね。もしかして、俺に見られても感じているんでしょうか?」
「ふぁ……ち、……ぁう」
違うと言いたかったけれど、神崎に排泄しているアナルを直接見られるのはこれが初めてで、しかも不思議とすごく気持ち良い。見られながら、貶されて。そうして辱められると、羞恥のせいか余計にアナルがヒクヒクしてしまうから、反論しきれず、グズッと鼻を啜るしか出来無かった。
「ん、ん……はう……う……」
ようやく全部出てくれた時には、疲れからか、そのままの体勢で動けなくなっていた。ヒクヒクしているアナルも閉じられず、くぱぁとだらしなく開いたまま。
そんな痴態を、きっと神崎は見下ろしてきている。見られてすごく恥ずかしいはずなのに、どうしてか興奮している自分がいる。
こんなの気付きたくなかった。自分がこんなにも変態だったなんて。情けなくて涙が零れるのに、もっと見てほしくて、腰がふらふら揺れてしまう。
神崎はシャワーを取ると、尻に湯を掛けてきた。綺麗にしてくれてホッとするし、温かな湯が心地良くて、自然と吐息が漏れていく。
「んぁ……ん」
「弘樹さんったら、こんなにアナルをヒクヒクさせて、ペニスも震わせて……。でもまだ、物足りなそうにしてますね」
尻を掴まれて、アナルにシャワーを宛てられた。それだけで気持ち良くて、でも確かに物足りなくて、もじもじしてしまう。いつものように指を入れて、前立腺を撫でてほしい。そうすれば気持ち良くなれるから。
仕置きだから何をされるかわからないし、恐怖も消えないというのに、心の片隅ではもっと気持ち良くしてくれるんじゃないかと、期待してしまっている自分がいる。
捕らわれていく。どんどんと快感の鎖を巻かれて、絡められ、逃げられなくなっていく。
2
お気に入りに追加
579
あなたにおすすめの小説
【BL:R18】旦那さまに愛育調教されるオトコ妻
時枝蓮夜
BL
この世界には完全な男性1:完全な女性0.4:不完全男性0.5の割合で生まれてくる。
ぼくは不完全な男、12歳から15歳で肉体的な成長が止まり、生殖能力もない不完全男性として生まれた。
不完全男性は数の足りない女性の代用として、完全な男性の内縁のオトコ妻になる事ができる。
○
ぼくは14歳になる直前に旦那さまに見初められた。
そして15歳の春、スクールの卒業と同時に旦那さまに娶られ、オトコ妻となりました。
○
旦那さまに娶られ、オトコ妻となりましたので旦那さま好みのオトコ妻となるべく愛育調教が始まりました。
○
旦那さまのお気に召すまま、ぼくを旦那さま好みに調教して下さいませ。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
蜘蛛の糸の雫
ha-na-ko
BL
◆R-18
ショタエロです。注意必要。SM表現、鬼畜表現有り。
苦手な方は逃げてください。
「なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~」スピンオフ作品
上記作品の中の登場人物、谷垣隼人の父、谷垣弘和とその秘書手島友哉の過去のお話しになります。
-----------------------------------
時代は1987年 バブルの真っ只中。
僕は手島友哉(てしまともや)。 10歳。
大金持ちの家の使用人の息子だ。
住み込みで働く父さんと義母さん。
ある日、お屋敷でのパーティーで皆から注目されている青年を見た。
スラッと足が長く、端正な顔立ちは絵本に出てくる王子様のようだった。
沢山の女性に囲まれて、とても楽しそう。
僕は思わず使用人用の宅舎から抜け出し、中庭の植え込みの茂みに隠れた。
姿が見えなくなった王子様。
植え込みから顔をだした僕は、誰かに羽交い締めにされた。
これが運命の出会いとも知らずに……。
※このお話の中ではハッピーエンドとはなりません。
(あくまでもスピンオフなので「なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~」の作品の中でとなります。)
※青少年に対する性的虐待表現などが含まれます。その行為を推奨するものでは一切ございません。
※こちらの作品、わたくしのただの妄想のはけ口です。
……ので稚拙な文章で表現も上手くありません。
話も辻褄が合わなかったり誤字脱字もあるかもしれません。
苦情などは一切お受けいたしませんのでご了承ください。
表紙絵は南ひろむさんに描いていただきました♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる