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17.腸内洗浄

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「ふぐ……、ん………ぅは」

 最初はなんとも無かったものの、数秒後には下腹部が重くなっていく感覚がしてきた。少しずつ、腹に溜っていく湯。いったいいつまで入れられるのだろうか? このままずっと続けられたら、数分後には腹が爆発してしまう。

「ひ、……やだ……ひ、う」

 想像したら怖くなり、タイルに頬をくっ付けたまま、許しを請うように神崎を見つめる。神崎もずっと目線は合わせてくれているものの、無表情で、何を考えているかサッパリわからない。
 ただ少ししてクッションの隙間に手を入れて腹に触れてくると、数秒後にはホースを抜いてくれた。

「んあっ……」
「入れたのは1ℓより少し多いくらいですよ。苦しくはないでしょう?」
「ぅ……、ん」

 確かにちょっと重い感覚がするだけだ。腹が膨らんでいるかどうかは、見ていないからわからない。
 神崎は湯も止めると、再び立ち上がった。

「2ℓ以上入れていないので、小腸まで逆流することもありません。少々離れますが、5分ほどで戻りますので、そのまま我慢していてくださいね。俺が戻ってきた時に胎内のものを出してしまっていたら、もう1回入れますので、そのつもりで」

 そう言って、浴室から出ていく神崎。
 1人取り残されたので、言われたとおり、じっと我慢した。大腸が水分を吸収しているのか、老廃物が湯で溶かされているのかはわからないが、腹がぐるぐるして中のものを出したくなってくる。アナルはひくひくと収縮し、気を抜いた瞬間には外にぶちまけてしまいそうだ。

「ぅ……は、……んぐ、……うう」

 出したい、出したい。我慢すればするほど苦しくなっていく。早く解放されたい。
 その瞬間はそう、きっと……すごく、気持ち良いのだろう。そんな思考になってしまうことが情けなくて、でもやはり期待が湧いてしまう。

「はう……ぅ……うひ、う……ん」

 何度も開きそうになるアナルをそのたびに閉じて、背中で拘束されている手をぎゅっと握り、全身を硬直させる。耐えれば耐えるほどに汗が滲み出ていくし、つらかった。すぐにでも解放されたくて、腹がきゅるきゅると鳴り始める。

「早く……、早く、うううっ……」

 苦しい。でも我慢しなくてはならない。我慢、我慢したら、……きっと。

 それだけを考えて耐えていたら、背後の扉が開いて、神崎が戻ってきた。涙の滲んでいた目でのろのろ見上げたら、彼は微笑を浮かべる。

「良い子で待っていましたね。胎内の湯を出してでも逃げるという選択肢が、貴方には無かったらしい」
「うぁ……だ、だって」

 これは逃げた罰で、だから我慢しなければいけなくて。逃げるのは駄目だから……だから許されるまで我慢していた。
 でも、逃げて良かったのか? 逃げたら、今度こそ捕まらなかったのか?

 わからなくて混乱して、でももう腹は我慢の限界で、とにかく助けてほしくて、必死に懇願した。

「神崎、出したい……出し、……ぃ」
「構いませんよ。見ているので、そのいやらしくて卑猥なアナルから、存分に排泄物をぶちまけてください」
「っ……ぅう、う」

 ほとんどは湯なのに、わざわざ羞恥を煽るような言葉を使われると、出しちゃいけない気がしてくる。けれど一度許可を貰ったせいか、それとも元々すでに限界だったせいか、耐えられずに尻の力を抜いてしまった。その瞬間、ごぼっとアナルから液体が漏れていく。

「んあっ!」

 続いてブッと勢いよく噴出したあと、ぶぽぶぽ穴から湯が出ていく。屁でもしているような音や、びちゃびちゃとタイルに落ちている音が、すごく恥ずかしい。

「うぁ……あ、……ぁうう」
「あらら、そんなに恥ずかしい音を立てながら、クソまみれの液体を漏らしてしまって……汚いですね」
「だって、……ぅう、ちくしょ……あ、あ」

 あれだけ腸内で湯を留めていれば、クソが混ざってしまっても仕方無いではないか。しかし自分では見えないので、実際どれだけ汚いかわからない。臭いはしてないから、ほどんど湯だと思うけれど。
 すげぇ汚かったとしたら、神崎に見られるのが屈辱で惨めで……それでも胎内から無くなっていく開放感が気持ち良くて、どうしても出すのを止められない。

「ひ、ぅああ……はん」
「腰まで振って、すごく気持ち良さそうですね。もしかして、俺に見られても感じているんでしょうか?」
「ふぁ……ち、……ぁう」

 違うと言いたかったけれど、神崎に排泄しているアナルを直接見られるのはこれが初めてで、しかも不思議とすごく気持ち良い。見られながら、貶されて。そうして辱められると、羞恥のせいか余計にアナルがヒクヒクしてしまうから、反論しきれず、グズッと鼻を啜るしか出来無かった。

「ん、ん……はう……う……」

 ようやく全部出てくれた時には、疲れからか、そのままの体勢で動けなくなっていた。ヒクヒクしているアナルも閉じられず、くぱぁとだらしなく開いたまま。
 そんな痴態を、きっと神崎は見下ろしてきている。見られてすごく恥ずかしいはずなのに、どうしてか興奮している自分がいる。

 こんなの気付きたくなかった。自分がこんなにも変態だったなんて。情けなくて涙が零れるのに、もっと見てほしくて、腰がふらふら揺れてしまう。

 神崎はシャワーを取ると、尻に湯を掛けてきた。綺麗にしてくれてホッとするし、温かな湯が心地良くて、自然と吐息が漏れていく。

「んぁ……ん」
「弘樹さんったら、こんなにアナルをヒクヒクさせて、ペニスも震わせて……。でもまだ、物足りなそうにしてますね」

 尻を掴まれて、アナルにシャワーを宛てられた。それだけで気持ち良くて、でも確かに物足りなくて、もじもじしてしまう。いつものように指を入れて、前立腺を撫でてほしい。そうすれば気持ち良くなれるから。

 仕置きだから何をされるかわからないし、恐怖も消えないというのに、心の片隅ではもっと気持ち良くしてくれるんじゃないかと、期待してしまっている自分がいる。
 捕らわれていく。どんどんと快感の鎖を巻かれて、絡められ、逃げられなくなっていく。
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