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準備
2話 PV数に応じて報酬を得る
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躊躇なく入力を進めるドリドリ。
<夕陽>は首を傾げ、ドリドリを見つめる。
「住所、見られてることに抵抗無いの?」
「同じ趣味の友人だから、気にしないよ」
初対面にも拘らず、警戒心が無いドリドリ。
「そう……だからこそ、家に行きたくなるのに。好きな作家がどんな環境で過ごし、どんな作品を読んでいるか関心はあるし」
「なるほど……いいよ。これからうちに来る?」
晴れやかな表情で、目を輝かせる<夕陽>。
「行きたい!」
*
部屋に入り、座卓の前に座るなり、喫茶店で話していた話の続きを始める<夕陽>。
「PV数に応じて報酬を得ることが可能な小説投稿サイトは、アルファポリスの他にも複数存在する。ただ、サイトによりPVのカウント方法や最小換金額が異なるから注意が必要だよ」
ドリドリは慌てて冷蔵庫から麦茶を取り出し、座卓の前に座る。
「いきなりそこから始まるんだね」
「読者は無駄な会話を求めてないでしょ。説明、進めていい?」
「読者? あ……はい」
ドリドリは正座する。
「実例を使って説明するね。まずはノベルバ。『3月投稿キャンペーン』が、2023年3月1日から3月15日まで開催されていた。対象作品は、2023年2月16日以降にノベルバ上で公開された新規ノベル作品」
「まず前提として、キャンペーン期間中は新たな作品が多く投稿される。その結果、アクセス数が増え、作品が閲覧されやすい状態になる。そのためのキャンペーンだからね。それはわかる?」
「うん。わかる」
「実際のデータを見てみようか。3月1日に『3月ボイスノベル投稿キャンペーン』参加作品を『いいね数が多い順』に並べると、最もいいね数が多い作品は5、次点は1。ちなみに、2月16日以降に公開された作品が対象。公開から14日経過した状態。いいね数の状態について、何か思うことはある?」
「少ない気がする」
「正常な感性だね。作品の質に依存しないデータを取るため、6作品を2月16日以降に公開した。生じた差は、どんぐりの背比べといったところ」
「ここからが本題。公開している『すべての作品』のPV数を集計すると、日平均は1桁」
「悲惨だね」
「そうなの。大きな要因は、アプリでの接続以外はPVに計上されないこと。そして利用者の少なさ。それについては後で改めて説明するから、話を進めるよ」
「『ノベルバ報酬プログラム規約』によると、ノベルバのPV報酬(広告掲載料)は、PV数×0.1円。総額が3,000円を超える場合のみ、出金申請可能。つまり、アプリからの接続のみで、3万PV以上を獲得しなければ現金化することは出来ないということ。現金化のハードルを越えられなければ、数字が表示されるだけで得られる報酬はゼロ。実質タダ働きということ」
「厳しいね」
*
「次はカクヨムのロイヤリティプログラムについて。『広告を表示する』ことで得られる収益の7割を得る『権利』を獲得出来る。1リワードを得るのに必要なPVは約400。500リワード以上貯めると、Amazonギフト券への交換が可能。3,000リワード以上で振込手数料を差引いた額を、銀行口座へ振込依頼可能。ちなみに、カクヨムリワードの有効期間は、付与された日から12ヶ月間。失効すると、換金不可能となる。つまり、1年で500リワード、2万PV以上を獲得出来なければ、タダ働きということ。作品が書籍化されていたり、毎日更新し続ける、安定したPVを獲得出来る作家向けの制度だね」
「年間2万PV以上か……ハードルが高い」
「生年月日を登録するだけで挑戦出来るから、興味があったらやってみればいいよ。無謀だと思ったら広告を外せばいいし。ちなみに、Amazonギフト券に交換する場合でも、銀行口座の登録が必要だよ」
*
「最後は韓国発のノベルピア。PV報酬はPV数× 1円という高水準の金額設定。ただし、ログインしている状態で、2,000字以上のページを20秒以上、初めて閲覧した際にのみ1PV計上される仕組み。作家の囲い込み戦略として、ノベルピア独占配信にすることで、PV単価を上げられる仕組みを設けてる」
「2023年6月4日時点で、累計PVが10万以上の作品数は22だけ。しかもエピソード数が200を超えている作品がほとんど。ノベルピア専用の作品を毎日投稿し続ける、長編作家向けだよ」
「どれも厳しそうだなぁ……」
「最初に紹介したアルファポリスなら、100円から交換出来るからハードルは低いよ。だから最初に紹介したんだし。とはいえ、PV報酬はあくまでオマケ。そんなもの目当てで書くのなら、バイトする方が割が良い。本命は別だよ」
<夕陽>は首を傾げ、ドリドリを見つめる。
「住所、見られてることに抵抗無いの?」
「同じ趣味の友人だから、気にしないよ」
初対面にも拘らず、警戒心が無いドリドリ。
「そう……だからこそ、家に行きたくなるのに。好きな作家がどんな環境で過ごし、どんな作品を読んでいるか関心はあるし」
「なるほど……いいよ。これからうちに来る?」
晴れやかな表情で、目を輝かせる<夕陽>。
「行きたい!」
*
部屋に入り、座卓の前に座るなり、喫茶店で話していた話の続きを始める<夕陽>。
「PV数に応じて報酬を得ることが可能な小説投稿サイトは、アルファポリスの他にも複数存在する。ただ、サイトによりPVのカウント方法や最小換金額が異なるから注意が必要だよ」
ドリドリは慌てて冷蔵庫から麦茶を取り出し、座卓の前に座る。
「いきなりそこから始まるんだね」
「読者は無駄な会話を求めてないでしょ。説明、進めていい?」
「読者? あ……はい」
ドリドリは正座する。
「実例を使って説明するね。まずはノベルバ。『3月投稿キャンペーン』が、2023年3月1日から3月15日まで開催されていた。対象作品は、2023年2月16日以降にノベルバ上で公開された新規ノベル作品」
「まず前提として、キャンペーン期間中は新たな作品が多く投稿される。その結果、アクセス数が増え、作品が閲覧されやすい状態になる。そのためのキャンペーンだからね。それはわかる?」
「うん。わかる」
「実際のデータを見てみようか。3月1日に『3月ボイスノベル投稿キャンペーン』参加作品を『いいね数が多い順』に並べると、最もいいね数が多い作品は5、次点は1。ちなみに、2月16日以降に公開された作品が対象。公開から14日経過した状態。いいね数の状態について、何か思うことはある?」
「少ない気がする」
「正常な感性だね。作品の質に依存しないデータを取るため、6作品を2月16日以降に公開した。生じた差は、どんぐりの背比べといったところ」
「ここからが本題。公開している『すべての作品』のPV数を集計すると、日平均は1桁」
「悲惨だね」
「そうなの。大きな要因は、アプリでの接続以外はPVに計上されないこと。そして利用者の少なさ。それについては後で改めて説明するから、話を進めるよ」
「『ノベルバ報酬プログラム規約』によると、ノベルバのPV報酬(広告掲載料)は、PV数×0.1円。総額が3,000円を超える場合のみ、出金申請可能。つまり、アプリからの接続のみで、3万PV以上を獲得しなければ現金化することは出来ないということ。現金化のハードルを越えられなければ、数字が表示されるだけで得られる報酬はゼロ。実質タダ働きということ」
「厳しいね」
*
「次はカクヨムのロイヤリティプログラムについて。『広告を表示する』ことで得られる収益の7割を得る『権利』を獲得出来る。1リワードを得るのに必要なPVは約400。500リワード以上貯めると、Amazonギフト券への交換が可能。3,000リワード以上で振込手数料を差引いた額を、銀行口座へ振込依頼可能。ちなみに、カクヨムリワードの有効期間は、付与された日から12ヶ月間。失効すると、換金不可能となる。つまり、1年で500リワード、2万PV以上を獲得出来なければ、タダ働きということ。作品が書籍化されていたり、毎日更新し続ける、安定したPVを獲得出来る作家向けの制度だね」
「年間2万PV以上か……ハードルが高い」
「生年月日を登録するだけで挑戦出来るから、興味があったらやってみればいいよ。無謀だと思ったら広告を外せばいいし。ちなみに、Amazonギフト券に交換する場合でも、銀行口座の登録が必要だよ」
*
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