123 / 125
第六章 布教に行きたい
#123 眠れる獅子の目覚め
しおりを挟む
『太陽竜がライオンに進化しただと!』
驚愕の声を上げるコスモ。
そいつに向けて俺は言葉をぶつける。
「そうだ。太陽竜プロミネンス・ドラコは昼と夜、二つの顔を持つ。
パワーゲージが百パーセントでフィールドが夜の時、切札特性・月夜の煌めきを強化して使うことができる。
そしてフィールドが昼の時は、パワーゲージを百パーセント使い新たな姿へと進化する」
俺の説明にコスモが納得したように頷く。
『なるほどな。だが一つでもパーツが壊れていれば進化はできない。
だからお前は、いやお前達のチームは、破壊された左腕を復活する為にリペアメモリーを探してたってわけか。
それほど厳しい進化条件で呼び出されたマドール。一体どんな能力を持ってるのか楽しみだぜ』
コスモがニヤリと笑う。
どこまで行ってもこいつは強敵との勝負を楽しむスタンスを崩さない。
ならとことん楽しませてやるよ!
「ヒナ! 頑張って!」
「お兄様、絶対勝ってください」
「先輩! 気合っすよ!」
「ヒナくんふぁいと!」
ああ! 任せろ!
仲間達の声援を受けて、俺はコントローラーのボタンを叩く。
「太陽獅子王プロミネンス・ライオネル! 右腕魔法発動! メテオファイアボール!」
プロミネンス・ライオネルが空に向けて咆哮すると、その頭上に火の玉が現れる。
火の玉は天高く舞い上がり、真っ青な空を赤く染めた。
そして次の瞬間、炎に包まれた巨大の隕石が大地へと降り注ぐ。
「最初のターゲットはブラックアリスだ!」
『何っ!』
ブラックアリスの頭上に隕石が迫る。
クロリスは表情を歪めながら黒衣の魔女を逃がそうとするが、間に合わない。
燃え盛る隕石はそのまま地面に衝突し、ブラックアリスを含む周囲一帯を火の海に変えた。
配信画面に表示されたブラックアリスの頭部装甲ゲージがゼロを示し、機能停止が確定する。
『そんな、私のブラックアリスが』
配信画面に映るクロリスがガックリと項垂れる。
顔を俯かせる彼女に俺は言葉を叩きつけた。
「ブラックアリスが倒れたことで、お前達のゴールデンマドールにかかっていた石化の呪いは終了する」
これでインチキじみた防御力強化は消え、キングマドールを守るものはなくなった。
とは言え、ここからだと敵のゴールデンキングマドールはまだ遠い。
さらに奴らにはコズミック・ドラグオンとグランドランス・ユニコーンが残っている。
そう思っていると、俯いたクロリスから忍び笑いが漏れ聞こえてきた。
『クッ、クッヒッヒッヒッヒッヒ! ヒハアーッハッハッハー! 残念でしたね! 貴方がブラックアリスを倒したことで最後の呪いが起動します!』
最後の呪いだと?
『脚部特性、シャドウカース! ブラックアリスのパーツが壊れた時、相手の同じパーツを破壊します』
ブラックアリスが隕石に押し潰された場所から、骸骨の顔をした亡霊が何体も湧き上がってくる。
同時にプロミネンス・ライオネルの足元の影から真っ黒な手が這い出てライオンの前足を掴んだ。
これは!
『ブラックアリスの頭部パーツが壊されたことにより、プロミネンス・ライオネルの頭部パーツを道連れにします! 太陽の獅子も闇の呪いからは逃れられないようですね』
ニイイイ、とクロリスは口の端を吊り上げる。
『楽しいゲームでした。しかしそれもこれで終わりです。さようなら、ライオンハートさん!』
「いいや、勝ち誇るのはまだ早いぜ」
その時、白き獅子が前足に絡みついた影の腕を振り払い、眼前に飛んでくる亡霊を噛み砕いた。
『何っ!?』
予想外の反撃にクロリスが目元を歪める。
そんな彼女に俺は説明する。
「頭部、右腕、左腕、脚部。プロミネンス・ドラコの四つのパーツが合体し、進化形態のプロミネンス・ライオネルとなった。
今のこいつは四箇所の装甲ゲージが一体化し、パーツの区別はなくなってる! パーツの単体破壊効果は通用しない!」
『そんな!』
愕然とするクロリスとは逆に、コスモは感心したように言葉を吐き出す。
『やってくれるなヒナ。
それにリバースカースでスピードの上がったブラックアリスが逃げ切れないほどの広範囲へ隕石攻撃。
これが右腕特性・火炎球の進化した攻撃技、右腕魔法・メテオファイアボールか!』
そんな彼の横で、静かに怒りを滾らせる鎧騎士がいた。
『おのれ不届き者め! 我が主君クロリス様への狼藉、万死に値する!』
ランスが感情のままに声を張り上げる。
『グランドランス・ユニコーン! その神秘の角を槍へと変え、敵を貫け!』
一角獣が地面を蹴り、獅子王へ迫る。
そこで俺は宣言する。
「左腕魔法、メテオファイアウォール!」
瞬間、プロミネンス・ライオネルの正面の地面が割れ、そこから炎が噴き出す。
炎の壁に阻まれ、グランドランス・ユニコーンは足を止めた。
『くっ、炎の壁で攻撃を防ぐ火炎壁か。小賢しい真似を!』
「いいや、進化したメテオファイアウォールはそれだけじゃないぜ」
俺がそう言い放つと空が赤く染まり、そこから炎を纏った隕石がグランドランス・ユニコーンに向けて落下してくる。
『なんだと!』
「メテオファイアウォールは敵の攻撃を防ぎ、攻撃してきた相手にカウンターダメージを与える! 喰らえ!」
一角獣が嘶き、その角を地面に突き刺す。
また地中へ潜るつもりなのだろうが、逃がしはしない!
すぐにその頭上に巨大な隕石が降り注ぎ、グランドランス・ユニコーンを押し潰した。
そしてその周囲が真っ赤な炎に包まれる。
配信画面に映るグランドランス・ユニコーンの装甲ゲージが減少し、ゼロを示した。
グランドランス・ユニコーン、機能停止!
『馬鹿な! 我のグランドランス・ユニコーンが敗れるだと!』
ランスの声に驚愕の色が浮かぶ。
よし、あと一息だ。あともうちょっとで奴らを倒せる!
そんな俺の思考にコスモの興奮した声が割り込んできた。
『最高だ! 最高に楽しいぜヒナ! やはりお前は俺の魂を燃え上がらせてくれる、宇宙最強の好敵手だ!』
コスモめ、プロミネンス・ライオネルの力を見ても、なお目を輝かせるか。
『ならば俺も奥の手を見せてやるぜ! 停止交代! Come on! ラストマドール! 銀河眷竜スターライト・ワイバーン!』
コズミック・ドラグオンの後方の地面に光の柱が現れ、その中から透き通った青い体を持つ翼竜が姿を表す。
オーロラのように輝く翼。頭の両側に生えた二本の角。
ところどころ角張ったその体はまるでメカのようなデザインに思えた。
これが奴らのチームの五体目のマドール!
『いくぞコズミック・ドラグオン! 強化合体! 起動!』
合体だと!?
コスモの言葉とともに、スターライト・ワイバーンの体が幾つものパーツに分離す
る。
青く透き通った水晶の体はドラグオンの腕や足を追う鎧となり、頭部パーツはドラグオンの頭を覆うヘルメットに姿を変える。
その青き竜皇の頭の両側には獰猛さを感じさせる水牛の角が装着された。
オーロラの翼はドラグオンの赤い羽に取り付き、マントのように風に靡く。
メカみたいとは思ったが、ホントに変形合体するのかコイツ!
『真の姿を見せろ! 銀河流星皇シューティング・コスモ・ドラグオン!』
シューティング・コスモ・ドラグオン!
初めて見るマドールを前に俺も驚きを隠せなかい。
俺がプロミネンス・ライオネルを隠し玉にしていたように、奴も俺の知らないマドールを用意していたというわけか。
コスモは高々と宣言する。
『ヒナ! お前が太陽系最強の獅子王を従えると言うなら、俺は銀河系最強のドラゴンで迎え撃つ! 今こそ俺とお前、どっちが強いか決着をつけるときだ!』
そんな風に煽られ、俺の気持ちも自然と燃え上がる。
コスモ、俺もお前と戦うのがめちゃくちゃ楽しいよ。
「ああ、望むところだコスモ! 太陽の輝きは宇宙の果てまでも照らしてやる!」
今、銀河と太陽がぶつかり合う時だ!
驚愕の声を上げるコスモ。
そいつに向けて俺は言葉をぶつける。
「そうだ。太陽竜プロミネンス・ドラコは昼と夜、二つの顔を持つ。
パワーゲージが百パーセントでフィールドが夜の時、切札特性・月夜の煌めきを強化して使うことができる。
そしてフィールドが昼の時は、パワーゲージを百パーセント使い新たな姿へと進化する」
俺の説明にコスモが納得したように頷く。
『なるほどな。だが一つでもパーツが壊れていれば進化はできない。
だからお前は、いやお前達のチームは、破壊された左腕を復活する為にリペアメモリーを探してたってわけか。
それほど厳しい進化条件で呼び出されたマドール。一体どんな能力を持ってるのか楽しみだぜ』
コスモがニヤリと笑う。
どこまで行ってもこいつは強敵との勝負を楽しむスタンスを崩さない。
ならとことん楽しませてやるよ!
「ヒナ! 頑張って!」
「お兄様、絶対勝ってください」
「先輩! 気合っすよ!」
「ヒナくんふぁいと!」
ああ! 任せろ!
仲間達の声援を受けて、俺はコントローラーのボタンを叩く。
「太陽獅子王プロミネンス・ライオネル! 右腕魔法発動! メテオファイアボール!」
プロミネンス・ライオネルが空に向けて咆哮すると、その頭上に火の玉が現れる。
火の玉は天高く舞い上がり、真っ青な空を赤く染めた。
そして次の瞬間、炎に包まれた巨大の隕石が大地へと降り注ぐ。
「最初のターゲットはブラックアリスだ!」
『何っ!』
ブラックアリスの頭上に隕石が迫る。
クロリスは表情を歪めながら黒衣の魔女を逃がそうとするが、間に合わない。
燃え盛る隕石はそのまま地面に衝突し、ブラックアリスを含む周囲一帯を火の海に変えた。
配信画面に表示されたブラックアリスの頭部装甲ゲージがゼロを示し、機能停止が確定する。
『そんな、私のブラックアリスが』
配信画面に映るクロリスがガックリと項垂れる。
顔を俯かせる彼女に俺は言葉を叩きつけた。
「ブラックアリスが倒れたことで、お前達のゴールデンマドールにかかっていた石化の呪いは終了する」
これでインチキじみた防御力強化は消え、キングマドールを守るものはなくなった。
とは言え、ここからだと敵のゴールデンキングマドールはまだ遠い。
さらに奴らにはコズミック・ドラグオンとグランドランス・ユニコーンが残っている。
そう思っていると、俯いたクロリスから忍び笑いが漏れ聞こえてきた。
『クッ、クッヒッヒッヒッヒッヒ! ヒハアーッハッハッハー! 残念でしたね! 貴方がブラックアリスを倒したことで最後の呪いが起動します!』
最後の呪いだと?
『脚部特性、シャドウカース! ブラックアリスのパーツが壊れた時、相手の同じパーツを破壊します』
ブラックアリスが隕石に押し潰された場所から、骸骨の顔をした亡霊が何体も湧き上がってくる。
同時にプロミネンス・ライオネルの足元の影から真っ黒な手が這い出てライオンの前足を掴んだ。
これは!
『ブラックアリスの頭部パーツが壊されたことにより、プロミネンス・ライオネルの頭部パーツを道連れにします! 太陽の獅子も闇の呪いからは逃れられないようですね』
ニイイイ、とクロリスは口の端を吊り上げる。
『楽しいゲームでした。しかしそれもこれで終わりです。さようなら、ライオンハートさん!』
「いいや、勝ち誇るのはまだ早いぜ」
その時、白き獅子が前足に絡みついた影の腕を振り払い、眼前に飛んでくる亡霊を噛み砕いた。
『何っ!?』
予想外の反撃にクロリスが目元を歪める。
そんな彼女に俺は説明する。
「頭部、右腕、左腕、脚部。プロミネンス・ドラコの四つのパーツが合体し、進化形態のプロミネンス・ライオネルとなった。
今のこいつは四箇所の装甲ゲージが一体化し、パーツの区別はなくなってる! パーツの単体破壊効果は通用しない!」
『そんな!』
愕然とするクロリスとは逆に、コスモは感心したように言葉を吐き出す。
『やってくれるなヒナ。
それにリバースカースでスピードの上がったブラックアリスが逃げ切れないほどの広範囲へ隕石攻撃。
これが右腕特性・火炎球の進化した攻撃技、右腕魔法・メテオファイアボールか!』
そんな彼の横で、静かに怒りを滾らせる鎧騎士がいた。
『おのれ不届き者め! 我が主君クロリス様への狼藉、万死に値する!』
ランスが感情のままに声を張り上げる。
『グランドランス・ユニコーン! その神秘の角を槍へと変え、敵を貫け!』
一角獣が地面を蹴り、獅子王へ迫る。
そこで俺は宣言する。
「左腕魔法、メテオファイアウォール!」
瞬間、プロミネンス・ライオネルの正面の地面が割れ、そこから炎が噴き出す。
炎の壁に阻まれ、グランドランス・ユニコーンは足を止めた。
『くっ、炎の壁で攻撃を防ぐ火炎壁か。小賢しい真似を!』
「いいや、進化したメテオファイアウォールはそれだけじゃないぜ」
俺がそう言い放つと空が赤く染まり、そこから炎を纏った隕石がグランドランス・ユニコーンに向けて落下してくる。
『なんだと!』
「メテオファイアウォールは敵の攻撃を防ぎ、攻撃してきた相手にカウンターダメージを与える! 喰らえ!」
一角獣が嘶き、その角を地面に突き刺す。
また地中へ潜るつもりなのだろうが、逃がしはしない!
すぐにその頭上に巨大な隕石が降り注ぎ、グランドランス・ユニコーンを押し潰した。
そしてその周囲が真っ赤な炎に包まれる。
配信画面に映るグランドランス・ユニコーンの装甲ゲージが減少し、ゼロを示した。
グランドランス・ユニコーン、機能停止!
『馬鹿な! 我のグランドランス・ユニコーンが敗れるだと!』
ランスの声に驚愕の色が浮かぶ。
よし、あと一息だ。あともうちょっとで奴らを倒せる!
そんな俺の思考にコスモの興奮した声が割り込んできた。
『最高だ! 最高に楽しいぜヒナ! やはりお前は俺の魂を燃え上がらせてくれる、宇宙最強の好敵手だ!』
コスモめ、プロミネンス・ライオネルの力を見ても、なお目を輝かせるか。
『ならば俺も奥の手を見せてやるぜ! 停止交代! Come on! ラストマドール! 銀河眷竜スターライト・ワイバーン!』
コズミック・ドラグオンの後方の地面に光の柱が現れ、その中から透き通った青い体を持つ翼竜が姿を表す。
オーロラのように輝く翼。頭の両側に生えた二本の角。
ところどころ角張ったその体はまるでメカのようなデザインに思えた。
これが奴らのチームの五体目のマドール!
『いくぞコズミック・ドラグオン! 強化合体! 起動!』
合体だと!?
コスモの言葉とともに、スターライト・ワイバーンの体が幾つものパーツに分離す
る。
青く透き通った水晶の体はドラグオンの腕や足を追う鎧となり、頭部パーツはドラグオンの頭を覆うヘルメットに姿を変える。
その青き竜皇の頭の両側には獰猛さを感じさせる水牛の角が装着された。
オーロラの翼はドラグオンの赤い羽に取り付き、マントのように風に靡く。
メカみたいとは思ったが、ホントに変形合体するのかコイツ!
『真の姿を見せろ! 銀河流星皇シューティング・コスモ・ドラグオン!』
シューティング・コスモ・ドラグオン!
初めて見るマドールを前に俺も驚きを隠せなかい。
俺がプロミネンス・ライオネルを隠し玉にしていたように、奴も俺の知らないマドールを用意していたというわけか。
コスモは高々と宣言する。
『ヒナ! お前が太陽系最強の獅子王を従えると言うなら、俺は銀河系最強のドラゴンで迎え撃つ! 今こそ俺とお前、どっちが強いか決着をつけるときだ!』
そんな風に煽られ、俺の気持ちも自然と燃え上がる。
コスモ、俺もお前と戦うのがめちゃくちゃ楽しいよ。
「ああ、望むところだコスモ! 太陽の輝きは宇宙の果てまでも照らしてやる!」
今、銀河と太陽がぶつかり合う時だ!
0
お気に入りに追加
167
あなたにおすすめの小説
彼との最後の恋をします
まったり
青春
ずっと好きだった彼
でも彼は学校に来なくなりました。
先生から入院してるらしいからと言い、お見舞いをお願いされました。
病室に入るといつもの元気はなく外を眺めている彼がいました。
そして私は言われました。
「僕の最後の彼女になってください」
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
将来私を殺す旦那様は激重感情を隠しながら溺愛してくる
わゆ
恋愛
幼い頃からなんとなく未来を予知する能力を持っていたシルフレイヤ。
何故そんな能力が自分にあるのか解らないまま、年齢を重ねるうちに徐々に予知できなくなった。
そんなある日10歳の誕生日に自分に婚約者ができたと両親に知らされる。
相手は現皇帝の異母弟で帝国の【軍神】とも呼ばれる帝国の英雄だった。
その話を聞いたシルフレイヤは突然意識を失い、彼に首を斬られる夢を見た。
また未来を予知したの?このまま婚約したら夢のように殺されるの?
―――いいや違う!ここは本の中の世界だ!そして旦那様は悪役で、自分は悪妻だった!?
目が覚めたシルフレイヤは幼い頃読んだ本の中にそっくりだったことを思い出す。
本のシナリオ通りなら夢の通り私は旦那になるであろう人に殺される!どうにかして彼に嫌われないように、殺されないようにしないといけない!
ところが彼はとても優しいどころか、これでもかと言うほど愛情を与えてくれる…?
彼に騙されているのだろうか。それとも何か思惑があるのだろうか…。
一線を引いていたシルフレイヤだったが、次第に彼女にも彼に対する感情が溢れていく。
✿
独占欲と執着心と若干のヤンデレを含んだ旦那様に愛でられながら、悲劇の結末にならないよう奮闘する物語り。
第一章のテンポはめちゃくちゃに悪いです。
なろう様にも投稿しております。
そちらは三話程度先にアップしております。
【完結】ポチャッ娘令嬢の恋愛事情
かのん
恋愛
侯爵家令嬢のアマリー・レイスタンは舞踏会の隅っこで静かに婚約破棄をされた。
誰も見ていないし、誰も興味なさそうではあったが、アマリーはやはりショックで涙を流す。
これは、ポチャッ娘令嬢のアマリーが、ありのままの自分を愛してくれる人を見つけるまでの物語。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる