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第三章 オフ会に行きたい
#23 因縁の戦い
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さて、本当に理不尽な恨みを買ってしまった夜宵はどう思うのだろうと彼女の方を見てみる。
すると夜宵は琥珀のことなど一切眼中にない様子で、顔を上気させながら熱い視線を光流に送っていた。
「あ、あの、貴方があの神絵師のたまごやきさんなんですね!」
おお! コミュ障の夜宵が自分から話しかるなんて!
一方、話しかけられた光流は穏やかな微笑みを返す。
「はい、そうですよ。神絵師なんて有難いお言葉、恐縮です」
夜宵は光流の方へ歩み寄り、その両手をガッシリと握る。
「いつも素晴らしい絵をありがとうございます。たまごやきさんの描く貧乳の女の子、すっごくエッチで大好きです」
「ふふ、ありがとうございます。ツイッターに流れてくるイラストって巨乳の女の子ばかりで、私は貧乳の魅力をもっと知ってもらいたいって常々思ってるんです」
「素晴らしいです! たまごやきさんがいつも描く女の子達、決して露出が高いわけでないのに服の上からわかる微妙な膨らみが本当にエッチくて素晴らしくって最高なんです! これからも貧乳への拘りを貫いてください!」
なんか意気投合してるようだ。
俺もたまごやきさんと相互フォローになって長いけど、まさかその正体が光流だったなんて。
昔から光流が絵が上手いのは知ってたが、あんなに成長してたなんてまるで知らなかった。
そこで夜宵の目が怪しく光った。
「そ、それにたまごやきさん自身もこんなに可愛いなんて、やっぱり可愛い絵を描く人は本人も可愛いんですね」
「いえ、それはどうでしょう」
流石の光流もちょっと引き気味だった。
夜宵は自分より背の低い光流に迫りながら、ワキワキと怪しく手を動かす。
「あ、あの、お願いがあるんですけど。ハグしてもいいですか? 決して変なことはしないんで! 変なことはしないんで」
息を荒くして涎を垂らしながらそう迫る夜宵。
それは絶対に変なことする人の台詞だぞ。
光流の視線が俺の方へ向く。
この人の言う通りにして大丈夫でしょうか? と視線で問いかけているのがわかった。
ごめん光流。俺の目から見ても今の夜宵は危ない人にしか見えない。安全の保障はできかねる。
そこに琥珀が割り込んできた。
「馴れ合いはそこまでっす! いいから私と戦うんすよヴァンピィ! 先輩を賭けて!」
まーたこの子は小銭感覚で俺のこと賭けの対象にするんだから。
「ヒナを、賭けて? じゃあ逆に私達が勝ったら、たまごやきさんを貰えるの?」
夜宵の口許が緩み、涎が滴る。
それを見て、琥珀が一歩後ずさった。
「えっ、何この人怖い。不審者?」
それに関しては本当に申し訳ない。
その時、司会のお兄さんのマイクを通した声が室内に響いた。
「さあ、四人の関係はよくわからないが、ヒナくんがモテモテ色男なことはわかったぞー! ヒナくんを賭けた決勝戦の始まりだー!」
俺を賭けるの公認しないで!
司会の言葉に会場中が盛り上がる。
「うおおお!」「頑張れよー! 色男!」「ヒナ! イケメン罪は死刑だぞ!」「マジかよ、ヒナ最低だな! たまごやきさんのファンになります」
うわああああ、もうヤダ。この空間すごく居心地悪い。
この空気の中、決勝戦やるの?
すると夜宵は琥珀のことなど一切眼中にない様子で、顔を上気させながら熱い視線を光流に送っていた。
「あ、あの、貴方があの神絵師のたまごやきさんなんですね!」
おお! コミュ障の夜宵が自分から話しかるなんて!
一方、話しかけられた光流は穏やかな微笑みを返す。
「はい、そうですよ。神絵師なんて有難いお言葉、恐縮です」
夜宵は光流の方へ歩み寄り、その両手をガッシリと握る。
「いつも素晴らしい絵をありがとうございます。たまごやきさんの描く貧乳の女の子、すっごくエッチで大好きです」
「ふふ、ありがとうございます。ツイッターに流れてくるイラストって巨乳の女の子ばかりで、私は貧乳の魅力をもっと知ってもらいたいって常々思ってるんです」
「素晴らしいです! たまごやきさんがいつも描く女の子達、決して露出が高いわけでないのに服の上からわかる微妙な膨らみが本当にエッチくて素晴らしくって最高なんです! これからも貧乳への拘りを貫いてください!」
なんか意気投合してるようだ。
俺もたまごやきさんと相互フォローになって長いけど、まさかその正体が光流だったなんて。
昔から光流が絵が上手いのは知ってたが、あんなに成長してたなんてまるで知らなかった。
そこで夜宵の目が怪しく光った。
「そ、それにたまごやきさん自身もこんなに可愛いなんて、やっぱり可愛い絵を描く人は本人も可愛いんですね」
「いえ、それはどうでしょう」
流石の光流もちょっと引き気味だった。
夜宵は自分より背の低い光流に迫りながら、ワキワキと怪しく手を動かす。
「あ、あの、お願いがあるんですけど。ハグしてもいいですか? 決して変なことはしないんで! 変なことはしないんで」
息を荒くして涎を垂らしながらそう迫る夜宵。
それは絶対に変なことする人の台詞だぞ。
光流の視線が俺の方へ向く。
この人の言う通りにして大丈夫でしょうか? と視線で問いかけているのがわかった。
ごめん光流。俺の目から見ても今の夜宵は危ない人にしか見えない。安全の保障はできかねる。
そこに琥珀が割り込んできた。
「馴れ合いはそこまでっす! いいから私と戦うんすよヴァンピィ! 先輩を賭けて!」
まーたこの子は小銭感覚で俺のこと賭けの対象にするんだから。
「ヒナを、賭けて? じゃあ逆に私達が勝ったら、たまごやきさんを貰えるの?」
夜宵の口許が緩み、涎が滴る。
それを見て、琥珀が一歩後ずさった。
「えっ、何この人怖い。不審者?」
それに関しては本当に申し訳ない。
その時、司会のお兄さんのマイクを通した声が室内に響いた。
「さあ、四人の関係はよくわからないが、ヒナくんがモテモテ色男なことはわかったぞー! ヒナくんを賭けた決勝戦の始まりだー!」
俺を賭けるの公認しないで!
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「うおおお!」「頑張れよー! 色男!」「ヒナ! イケメン罪は死刑だぞ!」「マジかよ、ヒナ最低だな! たまごやきさんのファンになります」
うわああああ、もうヤダ。この空間すごく居心地悪い。
この空気の中、決勝戦やるの?
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