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27-① ※

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 ホテルに帰ると、部屋に入るなり後ろから抱き締められて、どうしたのかと振り返って響騎さんを見上げる。
「響騎さん?」
「華の匂いがする」
「なんですかそれ」
 クスクス笑って彼の腕を撫でると、私を抱き締める腕にギュッと力がこもる。
「浴衣姿、想像より可愛くて堪らない」
 響騎さんは耳元で小さく囁くと、そのまま耳朶を食まれて、不意の刺激に甘い声が漏れる。
「ゃあっ」
「華は声まで可愛いね」
 耳孔を舌が這い、くちゅんと鼓膜を刺激する水音が大きく響くと、浴衣の上から胸をやわやわと揉みしだかれて、お腹の奥がキュンと疼いて腰が揺れる。
「こんな上から触っても尖ってんの分かるな」
 徐々に息を荒くする私の反応を愉しむように、耳を口で愛撫したまま、響騎さんの指が浴衣の上から私の乳首をカリカリと引っ掻く。
「ふっ、んん……んぅ」
「こんなに硬くして、厭らしい体になってきたな」
「だって、んっ……響騎さんがぁッ」
「俺?」
 クッと喉を鳴らし、耳孔をねっとりと舐ると、浴衣の上からもどかしい刺激を与え続け、更に硬くなって下着ごと押し上げる卑しい反応を面白がっている。
「俺がどうしたって?」
「んっ、いじわる」
「いじわる? へえ」
 溢れた唾液を啜るようにジュルッとした音が耳元に大きく響くと、ハムッと耳朶を噛まれて舌先で柔らかいそれを舐られる。
「腰揺れてるけど、いじわるって言うならもうやめる?」
「もぉ……そういうところが、ヤダ」
「じゃあ素直になれよ」
 響騎さんは硬くなった昂りを腰に押し当てると、欲しくないのかと厭らしく耳元に息を吹き掛ける。
(響騎さんの方が、いちいちエロいクセに)
 負けを認めるみたいにゴクリと喉を鳴らすと、後ろ手に手を伸ばし、浴衣の上から響騎さんの昂りに触れ、ゆっくりと握って親指で撫でるようにそれを握り込む。
「正直になったな」
「すぐ揶揄う。んっ……ぁあ」
 スリスリと乳首を布越しに擦られて、じれったい刺激に腰を捩ると、ようやくベッドに行こうかと響騎さんが私を抱き上げる。
「重くないんですか」
「全然」
 チュッとキスされてベッドの上に降ろされると、響騎さんはすぐに私に覆い被さり、おくみに手を掛けて前をはだけさせ、するりと手を忍ばせて太腿を緩やかに撫でる。
「んっ……」
 粟立つ肌の上を、触れるか触れないかの力加減で指が滑り、抵抗するように腰を捩って足を動かす度に、余計に裾がはだけて足元が露わになっていく。
 恥ずかしくて裾がこれ以上広がらないように手で押さえるけれど、ショーツが見え隠れするほど捲れ上がったのは、もうどうしようもない。
「良い眺め」
 響騎さんが動くとベッドに負荷が掛かり、体がズンと深く沈んで、彼は私の膝を割った間に入り込み、大きく足を広げさせられる。
「こんなに厭らしい匂いさせて、華はイケナイ子だな」
「言わないで」
 さっきから響騎さんのせいで、下着を濡らしてしまっている自覚はある。
 それなのに響騎さんはショーツ越しに舌を突き立てると、更に蜜を誘うように淫芽を刺激して熱い息を吹き掛ける。
「ぃやっ、汚いから……ダメ」
「華に汚いところなんて、どこにもないよ」
 匂いが濃くなったと呟いてクッと喉を鳴らすと、響騎さんはクロッチ部分に指を引っ掛け、ショーツを脱がせることなく恥部を暴いて花弁に唇を押し当てる。
「んっ、響騎さ……」
「トロットロだな」
「あっ、あぅ……ん」
「ここ舐められんの好きだよな」
「んん、んぅ。だって……あぅっ」
「気持ちいいんだろ? 知ってる」
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