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オマケ
やっぱ電話で×××しちゃうよね?⑥
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スピーカーが音を拾うように、少しだけ大きく息を吐き出して、腰元に置き直したスマホに向いて足を広げて、ぐちゅぐちゅと淫靡な音を立てて何度も楔を動かした。
「んんっ、一稀さん、あぁあっ」
『ぷっくりしてきたとこもっと擦って弄って』
吐息のような囁く声が足元に響くと、まるでそこを見つめられているようで、羞恥に晒されながらも胸元を可愛がっていた指先を、秘裂から顔を覗かせた蕾に充てがう。
「あぁあん、これダメっ、いっくん、これヤダぁ」
『イキそ?なーたんの声と厭らしい音、めちゃくちゃ聞こえてるよ。ほら、俺の舌で舐めてあげてるの分かる?』
ぴちゃぴちゃ跳ねる水音が聞こえてくると、堪らず隘路を締め付けて、奥からの震えに爪先まで力が入る。
「いやぁああん」
『そのとろっとろの顔めちゃくちゃ可愛い。俺ももうイキそう。奏多、ほら、手が止まってるよ。ちゃんと俺をイカせて』
啄むキスのようなリップ音が聞こえると、それに続いて、くちくちと粘った水音がスピーカーから響いてくる。
一稀さんは私を思って行為に耽ってくれている。
こんなに恥ずかしいのに、どこか得体の知れない恍惚とした気持ちになって、果てたばかりで弛緩する身体に力を入れると、ギュッとしまった隘路からしとどに蜜が溢れてくる。
「んっ、奥っ、奥に当たるぅ」
『奥突かれるの大好きだもんね、なーたん。んっ、ほら、速いの好きでしょ』
弾むような鈍い水音に釣られて、奥を穿つ手を速めると、一稀さんの艶っぽい息遣いが聞こえて、まるで彼に抱かれている錯覚を覚える。
「あぁあっ、イクっ、イっちゃう、一稀さん、一稀っ」
『奏多、奏多っ、んんっ、はぁ、はあ、奥でビクビクしてんの分かる?』
「はぁああっ、一稀さん、一稀さんっ」
『どろどろに溶けてんのにめっちゃ締まるよね奏多』
ガクガクと震える腰をそのままに、奥まで呑み込んだ楔をずるりと引き抜くと、愛液にまみれたそれをベッドに投げ捨てた。
「はあ、はぁ、はぁあ」
息を整えて、ようやく天井を見上げると、スマホを手に取ってスピーカーを切って耳に当てる。
『俺はめちゃくちゃ興奮したけど、なーたんはどうだった?』
「声だけじゃ寂しい」
『なーたん……』
「視線も、息遣いも、指先だって、全部全部一稀さんに直接触れたい」
『俺もだよ、なーたん。ごめんね』
うっかりすると溢れそうになる涙を堪えて、ただこの人のそばに居たいと心の底から思う。
まあ結論から言うと、この数日後にキャッシュバック事件のために、一稀さんは来日したんだけどね。それはまた別の話ということで。
おわり。
「んんっ、一稀さん、あぁあっ」
『ぷっくりしてきたとこもっと擦って弄って』
吐息のような囁く声が足元に響くと、まるでそこを見つめられているようで、羞恥に晒されながらも胸元を可愛がっていた指先を、秘裂から顔を覗かせた蕾に充てがう。
「あぁあん、これダメっ、いっくん、これヤダぁ」
『イキそ?なーたんの声と厭らしい音、めちゃくちゃ聞こえてるよ。ほら、俺の舌で舐めてあげてるの分かる?』
ぴちゃぴちゃ跳ねる水音が聞こえてくると、堪らず隘路を締め付けて、奥からの震えに爪先まで力が入る。
「いやぁああん」
『そのとろっとろの顔めちゃくちゃ可愛い。俺ももうイキそう。奏多、ほら、手が止まってるよ。ちゃんと俺をイカせて』
啄むキスのようなリップ音が聞こえると、それに続いて、くちくちと粘った水音がスピーカーから響いてくる。
一稀さんは私を思って行為に耽ってくれている。
こんなに恥ずかしいのに、どこか得体の知れない恍惚とした気持ちになって、果てたばかりで弛緩する身体に力を入れると、ギュッとしまった隘路からしとどに蜜が溢れてくる。
「んっ、奥っ、奥に当たるぅ」
『奥突かれるの大好きだもんね、なーたん。んっ、ほら、速いの好きでしょ』
弾むような鈍い水音に釣られて、奥を穿つ手を速めると、一稀さんの艶っぽい息遣いが聞こえて、まるで彼に抱かれている錯覚を覚える。
「あぁあっ、イクっ、イっちゃう、一稀さん、一稀っ」
『奏多、奏多っ、んんっ、はぁ、はあ、奥でビクビクしてんの分かる?』
「はぁああっ、一稀さん、一稀さんっ」
『どろどろに溶けてんのにめっちゃ締まるよね奏多』
ガクガクと震える腰をそのままに、奥まで呑み込んだ楔をずるりと引き抜くと、愛液にまみれたそれをベッドに投げ捨てた。
「はあ、はぁ、はぁあ」
息を整えて、ようやく天井を見上げると、スマホを手に取ってスピーカーを切って耳に当てる。
『俺はめちゃくちゃ興奮したけど、なーたんはどうだった?』
「声だけじゃ寂しい」
『なーたん……』
「視線も、息遣いも、指先だって、全部全部一稀さんに直接触れたい」
『俺もだよ、なーたん。ごめんね』
うっかりすると溢れそうになる涙を堪えて、ただこの人のそばに居たいと心の底から思う。
まあ結論から言うと、この数日後にキャッシュバック事件のために、一稀さんは来日したんだけどね。それはまた別の話ということで。
おわり。
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