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(31)禁則事項のその先へ※
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鈍い水音を立てて口の外で舌を絡めると、パーカーのジッパーが下げられて、キャミソールの中に一稀さんの手が入ってきた。
触れられた瞬間に肌は粟立ち、久しく味わうことのなかった人の熱の感触に、自然とその先の刺激を求めて腰が揺れる。
「厭らしいね、腰動いてる」
「気持ちいいから」
「光栄だけど、癪に触る」
背中に回された一稀さんの手がブラのホックを外すと、隙間に滑り込むように背中からゆっくりと指先が胸元に近付き、キスだけで敏感に立ち上がった乳首ごと乳房を掴まれて、ふるふると揺さぶられる。
「おっぱいも可愛いね」
「どうせちっさいよ」
「どこが、めちゃくちゃ可愛い。質量より感度じゃないの」
キャミソールを捲られて、ホックが外れて浮いたブラを手で避けると、一稀さんの唇が乳首を甘噛みして舌先が押し当てられる。
「ぁあんっ」
「きもちいんだ。かーわいー」
舌先で翻弄されて甘い刺激に堪らず声を漏らすと、のけぞった腰を支えてた一稀さんの手が反対の乳房を掴んで指先でも翻弄してくる。
私は咄嗟に倒れないように、一稀さんの首に腕を絡ませて後ろで手を組んだ。
「なーたんも大人だから分かってるけど、動きがスムーズだとイラつく」
乳房にチリッとした痛みが走ると、赤い痕が浮かび上がる。
「いっ」
「男の影がチラつくの本気で腹立たしい」
まるで私が浮気したみたいに理不尽な怒りをぶつけられると、こっちもついつい言葉が出る。
「あのね。一稀さんだってモテないワケないんだから。どうせ数えきれないくらい色んな穴に突っ込んできたクセに、そういう嫉妬はどうかと思うよ」
「なーたん、言い方」
「綺麗なお姉さんとたくさんエッチなこと楽しんで生きてきたんでしょ」
「俺はそこに愛なんかなかったから良いの」
「既に壊れた愛にやきもち妬かれてもね」
「ヤなもんはヤなの」
「じゃあ止めるの、いっくん?」
一稀さんの耳朶を甘噛みして囁くと、お腹に当たる昂りがビクッと反応した。
「あーもう。そういうのズルい」
ギュッと抱き寄せられて顔が離れたと思ったら、襟足から髪を搔き上げるように後頭部に掌が移動して、唇が重なった。
「んんっ」
忙しなく水音を跳ねさせて甘噛みのようなキスが続くと、そのまま押し倒されて、着乱れた服を一気に脱がされた名残で、両手を頭の上にバンザイしたままシーツに縫い止められる。
「あぁ、最高の眺めだね」
「本当に、口だけは上手いんだから」
「俺は本心しか言わないよ。照れるとツンツンするから分かりやすいね、なーたん」
そう言って口角を上げ、一稀さんは空いた手を私の下腹部に添えておへその周りでくるりと円を描くと、指を3本に増やして逆撫でするように脇腹を撫でながら、目線を決して離さない。
「感じてる顔、めちゃくちゃ唆る」
「喋る余裕があるならキスして」
「ヤダ。舐めたい」
一稀さんは悪戯っぽく笑うと、その腕に捕まって固定され、剥き出しになった私の脇の下に舌を這わせる。
「やぁっ、そんなとこ、やだぁ」
「そんな顔しながら言うのって誘ってる?」
「あぁん、ダメって。本当にっ」
くぼみに沿って味わうように舌を這わされるとゾクゾクして、堪え切れずに奥が潤んだのが分かると、無意識のうちに羞恥で足を交差させる。
当然のようにそれに気付いた一稀さんは、片膝でその隙間を埋めると、私が足を交差できないようにしながら、脇から胸元を舌先で翻弄する。
「濡れちゃった?」
「わざわざ言わないで」
「なんで、感じてるなーたん見せてよ」
一稀さんは、挑発するような視線を向けたまま尖った乳首を口に含むと、厭らしく口の中で舐り倒して、私が堪えられずに漏らす甘い吐息を楽しそうに聞いている。
「あぁあんっ、ん、んん」
迫り上がる痺れに、堪らず腰を揺らして一稀さんの太腿を擦り上げると、満足そうに笑って膝頭を熱く熟れた足の間に押し当てて顔を上げる。
「そんなに触って欲しいの?」
「だって」
「かわいーね。おねだりできる?」
「やだぁ、恥ずかしいよ」
「どこ触って欲しいの?」
口の中から解放された乳首の周りを、一稀さんの指が円を描くようになぞって、じれったい刺激に背をしならせると、ひんやりとした空気に触れて身体がビクビク震える。
「なーたん、どこ触られたいの」
「意地悪言わないでよ」
「えー。じゃあずっとこうしてる?」
フェザータッチの指先が乳首の周りで円を描いて、欲しいのに物足りないじれったい動きに、いよいよ我慢が羞恥を乗り越えて、一稀さんの手を掴んで誘導する。
「ここ」
「ここをどうするのか教えてよ」
「掻き回して」
「エロいね、なーたん」
触れられた瞬間に肌は粟立ち、久しく味わうことのなかった人の熱の感触に、自然とその先の刺激を求めて腰が揺れる。
「厭らしいね、腰動いてる」
「気持ちいいから」
「光栄だけど、癪に触る」
背中に回された一稀さんの手がブラのホックを外すと、隙間に滑り込むように背中からゆっくりと指先が胸元に近付き、キスだけで敏感に立ち上がった乳首ごと乳房を掴まれて、ふるふると揺さぶられる。
「おっぱいも可愛いね」
「どうせちっさいよ」
「どこが、めちゃくちゃ可愛い。質量より感度じゃないの」
キャミソールを捲られて、ホックが外れて浮いたブラを手で避けると、一稀さんの唇が乳首を甘噛みして舌先が押し当てられる。
「ぁあんっ」
「きもちいんだ。かーわいー」
舌先で翻弄されて甘い刺激に堪らず声を漏らすと、のけぞった腰を支えてた一稀さんの手が反対の乳房を掴んで指先でも翻弄してくる。
私は咄嗟に倒れないように、一稀さんの首に腕を絡ませて後ろで手を組んだ。
「なーたんも大人だから分かってるけど、動きがスムーズだとイラつく」
乳房にチリッとした痛みが走ると、赤い痕が浮かび上がる。
「いっ」
「男の影がチラつくの本気で腹立たしい」
まるで私が浮気したみたいに理不尽な怒りをぶつけられると、こっちもついつい言葉が出る。
「あのね。一稀さんだってモテないワケないんだから。どうせ数えきれないくらい色んな穴に突っ込んできたクセに、そういう嫉妬はどうかと思うよ」
「なーたん、言い方」
「綺麗なお姉さんとたくさんエッチなこと楽しんで生きてきたんでしょ」
「俺はそこに愛なんかなかったから良いの」
「既に壊れた愛にやきもち妬かれてもね」
「ヤなもんはヤなの」
「じゃあ止めるの、いっくん?」
一稀さんの耳朶を甘噛みして囁くと、お腹に当たる昂りがビクッと反応した。
「あーもう。そういうのズルい」
ギュッと抱き寄せられて顔が離れたと思ったら、襟足から髪を搔き上げるように後頭部に掌が移動して、唇が重なった。
「んんっ」
忙しなく水音を跳ねさせて甘噛みのようなキスが続くと、そのまま押し倒されて、着乱れた服を一気に脱がされた名残で、両手を頭の上にバンザイしたままシーツに縫い止められる。
「あぁ、最高の眺めだね」
「本当に、口だけは上手いんだから」
「俺は本心しか言わないよ。照れるとツンツンするから分かりやすいね、なーたん」
そう言って口角を上げ、一稀さんは空いた手を私の下腹部に添えておへその周りでくるりと円を描くと、指を3本に増やして逆撫でするように脇腹を撫でながら、目線を決して離さない。
「感じてる顔、めちゃくちゃ唆る」
「喋る余裕があるならキスして」
「ヤダ。舐めたい」
一稀さんは悪戯っぽく笑うと、その腕に捕まって固定され、剥き出しになった私の脇の下に舌を這わせる。
「やぁっ、そんなとこ、やだぁ」
「そんな顔しながら言うのって誘ってる?」
「あぁん、ダメって。本当にっ」
くぼみに沿って味わうように舌を這わされるとゾクゾクして、堪え切れずに奥が潤んだのが分かると、無意識のうちに羞恥で足を交差させる。
当然のようにそれに気付いた一稀さんは、片膝でその隙間を埋めると、私が足を交差できないようにしながら、脇から胸元を舌先で翻弄する。
「濡れちゃった?」
「わざわざ言わないで」
「なんで、感じてるなーたん見せてよ」
一稀さんは、挑発するような視線を向けたまま尖った乳首を口に含むと、厭らしく口の中で舐り倒して、私が堪えられずに漏らす甘い吐息を楽しそうに聞いている。
「あぁあんっ、ん、んん」
迫り上がる痺れに、堪らず腰を揺らして一稀さんの太腿を擦り上げると、満足そうに笑って膝頭を熱く熟れた足の間に押し当てて顔を上げる。
「そんなに触って欲しいの?」
「だって」
「かわいーね。おねだりできる?」
「やだぁ、恥ずかしいよ」
「どこ触って欲しいの?」
口の中から解放された乳首の周りを、一稀さんの指が円を描くようになぞって、じれったい刺激に背をしならせると、ひんやりとした空気に触れて身体がビクビク震える。
「なーたん、どこ触られたいの」
「意地悪言わないでよ」
「えー。じゃあずっとこうしてる?」
フェザータッチの指先が乳首の周りで円を描いて、欲しいのに物足りないじれったい動きに、いよいよ我慢が羞恥を乗り越えて、一稀さんの手を掴んで誘導する。
「ここ」
「ここをどうするのか教えてよ」
「掻き回して」
「エロいね、なーたん」
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