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3.⑤ ※
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「いいよ。気持ち良すぎて俺もイキそうだから」
一気に抽送が速まり、前と奥に同時に与えられる刺激に翻弄されて嬌声を上げると、堪らなく愛おしそうな目をした凌さんの視線に射貫かれる。
(どうしてそんな顔……)
不意に切なくなってキスをねだると、凌さんはそれに応えて、深くて厭らしいキスを返してくれる。
「んっ」
どちらのものとも分からない息遣いが響くと、一旦緩やかになった抽送が、壊れるほど激しくなって何度も抉るように下から楔を穿たれる。
「あっ、あぁ……いっ、あ、あぁん、ん」
律動に合わせてあがる嬌声はそのうちキスに呑まれ、器用に蕾を捏ねる指先が更に煩雑に動くと、堪らず奥を締め付けながら絶頂する。
「んんんっ」
「またイッた? 可愛いね」
ビクビクと腰を震わせて弛緩する私の体を抱き留めながら、尚も激しく腰を突き上げて攻め続けると、凌さんは激しい抽送の末に私の最奥に淫刀を突き立てて吐精した。
「……ん」
美しい顔が僅かに歪み、眉間を寄せて苦悶するの見ていると、私のお腹の奥でドクドクと脈打つ存在を感じながら、この人と快楽を共有したことに優越感が生まれる。
残滓まで吐き出した屹立がずるりと引き抜かれると、凌さんは私の鼻を摘んで、メッと可愛らしい顔をする。
「こら」
「なんですか」
「そんな嬉しそうな顔で、人の顔を観察しない」
「だって可愛くて」
「……そういうの言わないの」
凌さんは意外にも照れたようで、耳が赤くなっている。
それが堪らなく愛おしくて、私の方からチュッとキスをすると、照れ隠しなのかぬるりと舌が入り込んできて、口の中で舌を絡め合ってキスを貪る。
「秋菜ちゃん」
「ん?」
「まだ体大丈夫?」
「え」
「勃っちゃった」
イタズラっぽく笑う凌さんは、手早く避妊具を片付けると、ペチペチと硬くなった淫刀で私の下腹を叩きながら、乳房に顔を埋めて乳首を甘噛みする。
「凌さんは、その……絶倫なんですか」
一晩で何度もなんて体験がなくて、ついそんなことを口走ると、そんなことはないと思うと凌さんが苦笑する。
「秋菜ちゃんとのセックスは気持ち良いからかな」
「口がお上手ですね」
「本当のことだよ」
乳首をしゃぶりながら上目遣いで答えると、よほど私の胸が気に入ったのか、何度もチュッと吸い付いて赤い痕を残している。
(こんなに素敵な人だし、そりゃこういう時のセリフも言い慣れてるんだろうな)
そう思うと心の奥がズキッと痛んだけれど、今この時、今夜一晩だけでも彼を独占出来るなら、それも悪くないと思えてしまう。
「秋菜ちゃん?」
「なんでもないです。辛いこと全部、忘れさせてください」
私の胸に顔を埋める頭を抱き寄せると、凌さんの髪にキスをしてそのまま髪を撫でる。
「俺のことだけしか考えられなくなっちゃいなよ」
凌さんは呟くようにそう答えると、いまだしっとりと愛液の滴る蜜壺に指を挿し入れた。
今夜だけは、彼の腕に抱かれて全てを忘れたい。
そう思って再び彼に身を委ねた。
一気に抽送が速まり、前と奥に同時に与えられる刺激に翻弄されて嬌声を上げると、堪らなく愛おしそうな目をした凌さんの視線に射貫かれる。
(どうしてそんな顔……)
不意に切なくなってキスをねだると、凌さんはそれに応えて、深くて厭らしいキスを返してくれる。
「んっ」
どちらのものとも分からない息遣いが響くと、一旦緩やかになった抽送が、壊れるほど激しくなって何度も抉るように下から楔を穿たれる。
「あっ、あぁ……いっ、あ、あぁん、ん」
律動に合わせてあがる嬌声はそのうちキスに呑まれ、器用に蕾を捏ねる指先が更に煩雑に動くと、堪らず奥を締め付けながら絶頂する。
「んんんっ」
「またイッた? 可愛いね」
ビクビクと腰を震わせて弛緩する私の体を抱き留めながら、尚も激しく腰を突き上げて攻め続けると、凌さんは激しい抽送の末に私の最奥に淫刀を突き立てて吐精した。
「……ん」
美しい顔が僅かに歪み、眉間を寄せて苦悶するの見ていると、私のお腹の奥でドクドクと脈打つ存在を感じながら、この人と快楽を共有したことに優越感が生まれる。
残滓まで吐き出した屹立がずるりと引き抜かれると、凌さんは私の鼻を摘んで、メッと可愛らしい顔をする。
「こら」
「なんですか」
「そんな嬉しそうな顔で、人の顔を観察しない」
「だって可愛くて」
「……そういうの言わないの」
凌さんは意外にも照れたようで、耳が赤くなっている。
それが堪らなく愛おしくて、私の方からチュッとキスをすると、照れ隠しなのかぬるりと舌が入り込んできて、口の中で舌を絡め合ってキスを貪る。
「秋菜ちゃん」
「ん?」
「まだ体大丈夫?」
「え」
「勃っちゃった」
イタズラっぽく笑う凌さんは、手早く避妊具を片付けると、ペチペチと硬くなった淫刀で私の下腹を叩きながら、乳房に顔を埋めて乳首を甘噛みする。
「凌さんは、その……絶倫なんですか」
一晩で何度もなんて体験がなくて、ついそんなことを口走ると、そんなことはないと思うと凌さんが苦笑する。
「秋菜ちゃんとのセックスは気持ち良いからかな」
「口がお上手ですね」
「本当のことだよ」
乳首をしゃぶりながら上目遣いで答えると、よほど私の胸が気に入ったのか、何度もチュッと吸い付いて赤い痕を残している。
(こんなに素敵な人だし、そりゃこういう時のセリフも言い慣れてるんだろうな)
そう思うと心の奥がズキッと痛んだけれど、今この時、今夜一晩だけでも彼を独占出来るなら、それも悪くないと思えてしまう。
「秋菜ちゃん?」
「なんでもないです。辛いこと全部、忘れさせてください」
私の胸に顔を埋める頭を抱き寄せると、凌さんの髪にキスをしてそのまま髪を撫でる。
「俺のことだけしか考えられなくなっちゃいなよ」
凌さんは呟くようにそう答えると、いまだしっとりと愛液の滴る蜜壺に指を挿し入れた。
今夜だけは、彼の腕に抱かれて全てを忘れたい。
そう思って再び彼に身を委ねた。
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