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(14)月曜日なんで手加減してくれるんですね
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定時を三十分ほど過ぎて、清永さんに任せた仕事を回収して片付けると、ようやくスマホを覗いて着信を確認する。
短いメッセージが二件。どちらも翔璃からで、指定のカフェが混雑してきたので、駅の反対側のカフェに移動して待ってると連絡が入っていた。
「お先に失礼します」
結局一時間以上待たせることになったので、メイクのヨレが気になりはしたけど、急いで待ち合わせ場所のカフェに向かおうと、エレベーターに乗り込んだら意外な人と遭遇した。
「お疲れ様です」
「ああ、お疲れ様です」
榊さんは私を見るなり不機嫌な顔を隠しもしないで、なんなら小さく舌打ちまでされてしまって、狭い空間に彼女と二人きりで居るのは心臓に悪い。
きっと翔璃のことで警戒されてるんだろうとは思うけど、ここまで露骨に嫌悪感を見せられるのは良い気がしない。
「仕事出来るからって良い気にならないでくださいね」
「はい?」
なにを言われたのか分からなくて思わず聞き返すけど、エレベーターが一階に到着すると、榊さんは返事もせずにそそくさとビルから出て行ってしまった。
「なに、今の」
見えなくなった後ろ姿を見ながら思わず呟いて立ち止まると、タイミングよくカバンの中でスマホが震えて現実に引き戻される。
【まだ掛かりそう?】
翔璃からのメッセージに、そういえば返信してなかったことを思い出してすぐに向かうと返すと、ビルを出てストールを巻き直しながら、足早に駅の反対側のカフェを目指す。
ここ数日は冬さながらの冷え込みで、夜になると一気に冷え込むと朝見た天気予報で聞いた気がする。
カナダに居たから随分寒さに慣れた気がしてたけど、日本特有の湿度の高い猛暑を経験した後では、この寒さは結構身に染みて堪えるものがある。
カフェに到着してコーヒーを注文すると、フロアを見渡してキョロキョロする私に気付いた翔璃が、作業をする手を止めて奥の席から手を挙げて私を呼ぶ。
「美都真、こっち」
「ごめんね、待たせちゃったよね」
「大丈夫、想定内」
「今日から冷え込むんだってね。コーヒーまだある?」
「そうらしいな。まだある、大丈夫」
世間話をしながらコーヒーで温まると、そういえば今日のことは偶然だろうけど、私の職場を知ってたのか翔璃に聞いてみることにした。
「会議室で会っても全然驚いてなかったけど、もしかして私の仕事知ってたの」
「ユウから聞いてた」
「なんだ優吾か。まあ菜智なワケないよね」
「お前こそ知らなかったの」
「全然。だって菜智は翔璃の話しないもん。優吾ともあんまりゆっくり話できてないし、昨日久々に会えたくらいだよ? 分かるでしょ」
私がコーヒーを飲み終えると、それを待っていたように翔璃は広げていた資料やパソコンを片付け始めて、そろそろ出ようと席を立つ。
手を繋ぎたがる翔璃に、会社の最寄駅なのを理由にしてなんとか我慢してもらうと、ラッシュが始まった満員電車に揺られて私の家に向かう。
いつの間に翔璃がうちに来ることになったのか、まんまと手のひらで転がされたみたいで納得いかないけど、当たり前みたいにそばに居てくれるのはやっぱり心が躍る。
ラッシュの人波に押し出されるようにホームに降り立つと、そのまま押し流されるように改札を抜けて、駅前のスーパーで夕食の材料を買う。
ついでにそのあとドラッグストアに寄って、洗剤の詰め替えとか足りないものを買い足すと、途中ではぐれた翔璃も買い物したらしくビニール袋を持って合流した。
駅前の商店街を抜けて、更に五分ほど歩いた先にある、少し古いマンションの二階に私の自宅。
「なんか雰囲気あるとこじゃん」
「そう。会社の近くで探したんだけど、意外とこの辺は下町で住みやすいよ」
角部屋の玄関を開けると、散らかってると断りを入れて戸締りを頼んで、買ってきた荷物をとりあえず置いてから、脱いだコートとストールをハンガーごとフックに掛ける。
「お酒買ってたけど、まさかここで飲む気? 帰らないとか言わないよね」
翔璃が脱いだコートをハンガーに掛けると、壁際のフックに同じように掛けてからキッチンに移動する。
「帰るワケないだろ。せっかく来たのに」
「でもさ、うちに客用の布団なんてないし、私のベッドもシングルだよ。タクシーで帰りなよ」
「ヤダ」
「そうだよね、うんって言うワケないよね」
シンクで手を洗いながら、早速ソファーで寛ぐ翔璃に苦笑いすると、買ってきた野菜をざく切りにして、厚揚げとがんも、ホタテや鱈の切り身と一緒に鍋の中に敷き詰めていく。
「味付け適当だけど大丈夫かな」
「美都真の手料理ってだけで無限に食える」
「なに言ってんの」
そういえば昔、親が出掛けて留守番をしてた時に、優吾のために袋麺でラーメンを作ったのを、たまたま遊びに来た翔璃が食べたのを思い出す。
私が初めて他人に振る舞った料理がそれで、翔璃は美味しいと言いながら、後から塩コショウで味を足していた。
「なに笑ってんの」
「いや、味付けはしっかりしようと思ってね」
鍋を煮込む間に炊飯器をセットして、同じく買ってきたタコに唐揚げ粉をまぶして、カットしたゴボウと一緒に揚げ焼きにして、もう一品つまみになるものを作る。
「いい匂いだな」
「タコの唐揚げ。あ、ゴボウも揚げたよ。グラスとビール出して持ってって呑んでて」
「お前は呑まないの」
「寒いししっかりお風呂入りたいでしょ。サッと掃除してお湯貯めてくる」
少し量が多いとはいえ、普段している作業と段取りは変わりはないので、簡単にバスタブだけ掃除すると、パネルを操作してお湯を貯める。
キッチンに戻ると、翔璃がビールを呑みながら鍋の様子を覗いてた。
「味見した?」
「俺の好み覚えてたの」
「濃い味好きだよね。塩コショウ足す?」
吹き出すように笑って肩を揺らすと、勘弁してと困惑したように翔璃が顔を歪めたから、思ってた反応じゃなくて緊張でドキッとする。
「なんでそんなこと覚えてんの。可愛すぎて困る」
ガバッと抱き締められて腕の中に閉じ込められると、タマゴが入った味噌ラーメンだろって、確認するように翔璃が頭の上で呟いた。
「だって、翔璃が初めて食べた手料理だから」
「マジ。本当お前は俺を煽ることに定評があるね」
破顔して私を見つめると、少し屈むように身を縮めてそっと唇が重なる。
「俺ホント、どうしちゃったんだろ」
「なにがかな」
「美都真が好き過ぎて心臓とチンコがザワザワする」
「うん、後半は私関係ないかもね」
翔璃のほっぺたをひねって、どうしようもないねと笑うと、お鍋が吹きこぼれる音に慌てて体を引き剥がす。
「カセットコンロないから、すぐ冷めちゃうし早く食べよ」
「じゃあ俺が鍋運ぶから、美都真は皿とかご飯頼む」
「ありがと。火傷しないでね」
一人暮らしの小さなテーブルに、二人分の食器が並んでるのは妙な気分で、だけど翔璃が隣にいると、とんでもなく幸せな気分になってしまう。
(私の人生、こんなにトントン拍子で良いんだろうか)
いつもよりしっかりした味付けのご飯を食べながら、空白を埋めるように、質問し合って今更の自己紹介をする。
私はまだまだ翔璃を知らないし、翔璃が知らない私を知って欲しい。
「料理も美味しかったけど、美都真が一番美味しいんだよね」
結局その夜も、狭いベッドで翻弄されて啼かされて夜を過ごした。
短いメッセージが二件。どちらも翔璃からで、指定のカフェが混雑してきたので、駅の反対側のカフェに移動して待ってると連絡が入っていた。
「お先に失礼します」
結局一時間以上待たせることになったので、メイクのヨレが気になりはしたけど、急いで待ち合わせ場所のカフェに向かおうと、エレベーターに乗り込んだら意外な人と遭遇した。
「お疲れ様です」
「ああ、お疲れ様です」
榊さんは私を見るなり不機嫌な顔を隠しもしないで、なんなら小さく舌打ちまでされてしまって、狭い空間に彼女と二人きりで居るのは心臓に悪い。
きっと翔璃のことで警戒されてるんだろうとは思うけど、ここまで露骨に嫌悪感を見せられるのは良い気がしない。
「仕事出来るからって良い気にならないでくださいね」
「はい?」
なにを言われたのか分からなくて思わず聞き返すけど、エレベーターが一階に到着すると、榊さんは返事もせずにそそくさとビルから出て行ってしまった。
「なに、今の」
見えなくなった後ろ姿を見ながら思わず呟いて立ち止まると、タイミングよくカバンの中でスマホが震えて現実に引き戻される。
【まだ掛かりそう?】
翔璃からのメッセージに、そういえば返信してなかったことを思い出してすぐに向かうと返すと、ビルを出てストールを巻き直しながら、足早に駅の反対側のカフェを目指す。
ここ数日は冬さながらの冷え込みで、夜になると一気に冷え込むと朝見た天気予報で聞いた気がする。
カナダに居たから随分寒さに慣れた気がしてたけど、日本特有の湿度の高い猛暑を経験した後では、この寒さは結構身に染みて堪えるものがある。
カフェに到着してコーヒーを注文すると、フロアを見渡してキョロキョロする私に気付いた翔璃が、作業をする手を止めて奥の席から手を挙げて私を呼ぶ。
「美都真、こっち」
「ごめんね、待たせちゃったよね」
「大丈夫、想定内」
「今日から冷え込むんだってね。コーヒーまだある?」
「そうらしいな。まだある、大丈夫」
世間話をしながらコーヒーで温まると、そういえば今日のことは偶然だろうけど、私の職場を知ってたのか翔璃に聞いてみることにした。
「会議室で会っても全然驚いてなかったけど、もしかして私の仕事知ってたの」
「ユウから聞いてた」
「なんだ優吾か。まあ菜智なワケないよね」
「お前こそ知らなかったの」
「全然。だって菜智は翔璃の話しないもん。優吾ともあんまりゆっくり話できてないし、昨日久々に会えたくらいだよ? 分かるでしょ」
私がコーヒーを飲み終えると、それを待っていたように翔璃は広げていた資料やパソコンを片付け始めて、そろそろ出ようと席を立つ。
手を繋ぎたがる翔璃に、会社の最寄駅なのを理由にしてなんとか我慢してもらうと、ラッシュが始まった満員電車に揺られて私の家に向かう。
いつの間に翔璃がうちに来ることになったのか、まんまと手のひらで転がされたみたいで納得いかないけど、当たり前みたいにそばに居てくれるのはやっぱり心が躍る。
ラッシュの人波に押し出されるようにホームに降り立つと、そのまま押し流されるように改札を抜けて、駅前のスーパーで夕食の材料を買う。
ついでにそのあとドラッグストアに寄って、洗剤の詰め替えとか足りないものを買い足すと、途中ではぐれた翔璃も買い物したらしくビニール袋を持って合流した。
駅前の商店街を抜けて、更に五分ほど歩いた先にある、少し古いマンションの二階に私の自宅。
「なんか雰囲気あるとこじゃん」
「そう。会社の近くで探したんだけど、意外とこの辺は下町で住みやすいよ」
角部屋の玄関を開けると、散らかってると断りを入れて戸締りを頼んで、買ってきた荷物をとりあえず置いてから、脱いだコートとストールをハンガーごとフックに掛ける。
「お酒買ってたけど、まさかここで飲む気? 帰らないとか言わないよね」
翔璃が脱いだコートをハンガーに掛けると、壁際のフックに同じように掛けてからキッチンに移動する。
「帰るワケないだろ。せっかく来たのに」
「でもさ、うちに客用の布団なんてないし、私のベッドもシングルだよ。タクシーで帰りなよ」
「ヤダ」
「そうだよね、うんって言うワケないよね」
シンクで手を洗いながら、早速ソファーで寛ぐ翔璃に苦笑いすると、買ってきた野菜をざく切りにして、厚揚げとがんも、ホタテや鱈の切り身と一緒に鍋の中に敷き詰めていく。
「味付け適当だけど大丈夫かな」
「美都真の手料理ってだけで無限に食える」
「なに言ってんの」
そういえば昔、親が出掛けて留守番をしてた時に、優吾のために袋麺でラーメンを作ったのを、たまたま遊びに来た翔璃が食べたのを思い出す。
私が初めて他人に振る舞った料理がそれで、翔璃は美味しいと言いながら、後から塩コショウで味を足していた。
「なに笑ってんの」
「いや、味付けはしっかりしようと思ってね」
鍋を煮込む間に炊飯器をセットして、同じく買ってきたタコに唐揚げ粉をまぶして、カットしたゴボウと一緒に揚げ焼きにして、もう一品つまみになるものを作る。
「いい匂いだな」
「タコの唐揚げ。あ、ゴボウも揚げたよ。グラスとビール出して持ってって呑んでて」
「お前は呑まないの」
「寒いししっかりお風呂入りたいでしょ。サッと掃除してお湯貯めてくる」
少し量が多いとはいえ、普段している作業と段取りは変わりはないので、簡単にバスタブだけ掃除すると、パネルを操作してお湯を貯める。
キッチンに戻ると、翔璃がビールを呑みながら鍋の様子を覗いてた。
「味見した?」
「俺の好み覚えてたの」
「濃い味好きだよね。塩コショウ足す?」
吹き出すように笑って肩を揺らすと、勘弁してと困惑したように翔璃が顔を歪めたから、思ってた反応じゃなくて緊張でドキッとする。
「なんでそんなこと覚えてんの。可愛すぎて困る」
ガバッと抱き締められて腕の中に閉じ込められると、タマゴが入った味噌ラーメンだろって、確認するように翔璃が頭の上で呟いた。
「だって、翔璃が初めて食べた手料理だから」
「マジ。本当お前は俺を煽ることに定評があるね」
破顔して私を見つめると、少し屈むように身を縮めてそっと唇が重なる。
「俺ホント、どうしちゃったんだろ」
「なにがかな」
「美都真が好き過ぎて心臓とチンコがザワザワする」
「うん、後半は私関係ないかもね」
翔璃のほっぺたをひねって、どうしようもないねと笑うと、お鍋が吹きこぼれる音に慌てて体を引き剥がす。
「カセットコンロないから、すぐ冷めちゃうし早く食べよ」
「じゃあ俺が鍋運ぶから、美都真は皿とかご飯頼む」
「ありがと。火傷しないでね」
一人暮らしの小さなテーブルに、二人分の食器が並んでるのは妙な気分で、だけど翔璃が隣にいると、とんでもなく幸せな気分になってしまう。
(私の人生、こんなにトントン拍子で良いんだろうか)
いつもよりしっかりした味付けのご飯を食べながら、空白を埋めるように、質問し合って今更の自己紹介をする。
私はまだまだ翔璃を知らないし、翔璃が知らない私を知って欲しい。
「料理も美味しかったけど、美都真が一番美味しいんだよね」
結局その夜も、狭いベッドで翻弄されて啼かされて夜を過ごした。
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