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(26)想いを重ね合わせて※

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 気持ちを確かめ合うように、互いを慈しむように、ルーシャとリルカは口付けを交わし、睦言を交わす。

 左目を覆う眼帯は男装する上で、少しでも顔立ちを隠すための物だとリルカは言った。

 ルーシャは秘め事を暴くような気持ちで眼帯を外し、目元まで覆う長い前髪を払い除けて、真正面からリルカの顔を見つめる。

「なんて愛らしくて可愛いのかしら。とても綺麗だわ」

「そんなこと誰からも言われたことないです。喧嘩っ早いし、ガサツだし」

「じゃあアタシの前では緊張してるのかしら」

「今は、確かに緊張してます」
「アタシもよ」

 ルーシャはリルカの手を取って自分の胸元に手繰り寄せると、早鐘を打つ鼓動を聞かせ、余裕なんてないんだと、もう一方の手を頬に添えてリルカの耳をくすぐるように指先を滑らせる。

 そのまま口付けを交わすと、ルーシャの手がリルカの首筋を撫でてゆっくりと胸元まで降りてくる。

「どうしてこんな物を巻いてるのかしら」

「だって……外しちゃったら、その、凄く期待してるみたいかなって、思って」

「可愛らしい期待じゃない、大歓迎だわ。ならこれを外してなかった罰として、自分で服を脱いでちょうだい」

 ルーシャはリルカの上着の裾をめくって手を忍び込ませると、脇腹を下から上へと撫でて、胸元に巻かれた布を引っ張る。

 リルカが恥ずかしさをグッと堪えて上着をたくし上げると、日々の鍛錬で引き締まった白い肌が露わになった。

「……ああ、なんて綺麗なのかしら」

 剥き出しになっていく肌を緩やかに指先で撫でると、上半身を屈めてその軌跡を辿るように口付けていく。

「んっ、くすぐったい」
「敏感なのね」

 上目遣いでリルカを見上げてから身体を起こすと、服を脱ぎ捨てて露わになった首筋から、肩口や鎖骨に口付けて舌を這わせる。

「んんっ」

 そして胸元を潰すための布をキスをしながら指先で探り、差し込まれた端を引き抜くと、衣擦れの音を立てて緩やかに弛んでいくのを、気が急いたように滑り込ませた手で乱暴に剥ぎ取る。

 ふるりとまろび出た白い乳房は、ルーシャの想像よりも大きくたわわに実り、解放されて冷たい空気に触れた乳首が、熟れた果実のように赤く色付いて尖り始めている。

「そんなに見ないで、ください」
「どうして、だってこんなに綺麗なのよ」

 こっちへ来てと、ルーシャはリルカを膝に抱くように背後から抱き寄せて座り直させると、手を前に回して乳房を下から掬い上げる。

「ひゃっ」

 ルーシャの大きな手のひらが左右の乳房を揉みしだくと、リルカの乳首は更に張り詰めたように尖り、ルーシャの指がそれを弾く。

「あんっ」
「そんな声が出ちゃうなんて、気持ちがイイのね」

 首筋に口付けて舌を這わせながら、手のひらで乳房を揉みしだき、指先で尖端を押し込むように擦っては、ギュッと摘み上げて翻弄する。

 リルカが刺激を受ける度にビクッと身体を揺らし、恥じらうように快楽を堪えて甘ったるい息を吐くと、ルーシャは咥えて湿らせた指先で更に追い立てるように胸元を弄る。

「こんなに硬くして、イケナイ子ね」

「やん、あんっ」

 リルカの腕を持ち上げて首に掛けさせると、脇に鼻先を埋めて鼻を鳴らし、羞恥に頬を染めるリルカの耳を指先で翻弄しながら、上半身を屈めて乳房を掴んで熟れた乳首を口に含む。

「やんっ、あ、だめぇ」

 ルーシャは舌先を使って舐る水音を立て、じゅるじゅると溢れる唾液を吸い上げながら乳首を甘噛みする。

「美味しい」

「やだぁ。あんっ」

 濡れそぼった左の乳首を指先で弾きながら、体勢を変えて右の乳房にむしゃぶりつくと、追い立てるように乳首を口に含んで舌先で激しく舐り水音を跳ねさせる。

「ふっ、んんっ」

 声を上げることを恥じらい、手を口元に押し当てて親指の付け根を噛むリルカの姿は、ルーシャの中に潜む加虐心を酷く刺激する。

「我慢しないで、可愛い啼き声もっとアタシに聞かせてちょうだい」 

 赤く歯形の浮かんだリルカの手を掴むと、上から噛んで舐るように舌を這わせる。

「いぃっ、あぁん」
「もっと別のところが疼くんじゃないかしら」

 ルーシャはリルカの耳孔を舐めながら、胸元を弄る手を緩やかに滑らせてズボンの中に手を忍ばせると、柔らかい下生えを撫でて更にその奥に指を伸ばす。

「やっ、だめです」

「ダメよ、脚を閉じたら触ってあげられないわ」

 ルーシャの指が湿った襞に埋もれた秘芽を擦り、リルカは急に襲いくる享楽に小さく喘ぐ。

「気持ちイイのね」

 一度手を止めて、ゆっくりとズボンを脱がしながら体勢を変えると、寝台に仰向けに寝かせリルカにルーシャが覆い被さる。

「綺麗だわ、リルカ」

「ルーシャ……」

「やっと名前だけで呼んでくれたわね」

 キスを交わしてからルーシャの唇は、愛しむように口付けを落とす場所を変えていき、リルカの身体に紅い花が咲いていく。

「や、だめ。そんなところ」

「アナタの身体に負担を掛けないためよ」

 リルカの膝を割って、膝頭から内腿を伝って口付けを落とすと、僅かに潤んだ蜜口に舌を這わせて、秘芽を押し潰すように舌先を押し当てる。

「あ、やん、んん」

 潤う蜜を絡め取る鈍い水音が大きくなる度に、腹の奥から迫り上がる痺れにリルカは腰をビクビク揺らすと、ルーシャの唇が腫れ上がった蜜口に噛み付くように押し当てられて、蜜をじゅるじゅると吸い上げる。

「あぁん」
「痛かったら言うのよ」

 唾液と蜜で充分湿った指先が蜜壺の浅瀬を探ると、隘路を擦ってさらに奥に沈んでいく。

「んっ」

 リルカは異物を入り込む不快感を感じながらも、お腹の奥がずくんと疼くもどかしさに腰を震わせる。

「ルーシャ、指、それ、だめっ」
「とろとろに蕩けて絡み付いてくるわよ」

 ルーシャの指が奥に沈められ、掻き回すように中で蠢くとトロッと蜜が溢れ出し、それを舐め取るようにルーシャの唇が吸い付いてじゅるりと音を立てる。

「やぁんっ、あ、んっ」

 押し寄せる甘い刺激に腰を震わせて喘ぐリルカを上目遣いで見つめると、秘芽を甘噛みして吸い上げ、舌先を使って刺激し続けて、リルカを絶頂まで追い立てる。

 蜜口をぐずぐずに蕩けさせ、身体を震わせながら絶頂に喘ぐリルカの痴態に、ルーシャはズボンの前を寛げて腰を寄せる。

「可愛いリルカ。本当にイイのね」

「貴方だから良いの」
「スゴい殺し文句ね」

 キスをしながら意識を逸せて、濡れそぼった蜜壺に熱り立つ屹立を沈めると、指で解したはずの隘路はその圧倒的な質量の昂りを受け止めきれず、破瓜の痛みがリルカを襲う。

「いっ、うう」

 痛みに耐えるようにリルカの手がルーシャの背中に爪を立てると、ルーシャの頭に母が犯された光景が過って動きが止まり、張り詰めていた昂りは萎れたように冷めていく。

 異変に気付いたリルカはルーシャの頬を撫でる。

「私は貴方に傷付けられてない」

「リルカ、ごめんなさいね」
「謝らないで。私は愛されてると分かって凄く幸せだから」

 愛しむように抱き寄せてルーシャに口付けると、昂りの鎮まったルーシャを受け止めたまま、リルカは愛してると繰り返した。
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