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高校生編

25 春の海で(3) ※

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++++(Side:大翔)

凛は俺のシャツの胸元をぎゅっと握りしめてキスを受け止めている。
なんどもキスをしているのに、凛はまだ恥ずかしいのか顔を真っ赤にしてプルプルと震える。

正直言ってめちゃくちゃ可愛い…。
最後までしないと宣言したのは凛の両親に挨拶を終えてから凛と番になりたかったからだ。
それだけ本気なんだと凛にわかってほしかった。

俺は今回の事件が終わるまで、全てが解決するまで凛には気持ちを伝えられないと思っていた。
中途半端なことをしたくなかったし、大々的に発表すればその分凛に危険が及ぶと思っていた。

結局は凛を危険な目に合わせてしまったこと、それについてはずっと後悔している。
なぜあの時凛と離れてしまったのか、俺が付いていればあんな事にならなかった筈だ。

凛の頬にあった傷は見えづらくなってきたものの、お腹の怪我はまだ残ったままだ。
ゆっくりと凛の肌に触れると、凛は俺の頭を撫でる。
気にしなくていいよって笑顔で言ってくれるのが辛いけど、どこかで許されていると言う安堵が心の中に広がるみたいだ。

その度に俺は凛に縋り付く。
抱きしめると凛の甘いミルクにも似た花の香りが肺いっぱいに広がって、気持ちが落ち着く。
凛も俺の首筋に鼻を寄せてフェロモンの香りを嗅いでいるみたいだ。

凛を膝に乗せたまま、角度を変えてキスを繰り返す。
凛の甘くて、真っ赤に染まった舌を絡め取ると必死に俺の舌に絡ませ応えようとしてくれる。

正直本当に可愛いので、最後までしないと宣言した自分を少しだけ呪った。
発情期でないオメガは中に出したとしても妊娠の心配はほとんどない。
それに今の年齢で飲んでいる抑制剤は妊娠がしづらいように改良されている。
そもそもゴムをつければできる。

いや、ほんとはめちゃくちゃ凛を抱きたい。

…もし凛が最後までしたいって言ったら耐えられる気がしない。

凛の薄く少し痣の残る腹を優しく撫でれば、びくりと体を揺らす。
あのクリスマスの夜から何度となく触れ合ってきた、だけど最後の一線だけは超えないようになんとか我慢してきた。

俺の手で花が開くように色付く凛を見るだけで、熱く強く滾るものを中に埋め込んで凛の中で全てを解き放ちたいと思ってしまう。

俺のフェロモンに酔ってすこしとろりと蕩ける目線が好きだ。
体全体で、その瞳で、俺の事が好きだと言ってくれてるみたいだから。

「凛…。好きだよ。」
「ん、ぼくも、大翔…だいすき。」

俺が告げれば嬉しそうに綻んだ笑顔で甘い言葉を溢す。
その唇を奪うように口付けて、深く深く舌を潜り込ませる。

凛の胸の飾りを指で弾けば、背中を反らせて震える。
シャツを脱がせてその蕾を舌で舐め上げると甘い嬌声を溢して、震える目で俺を見る。
顔を真っ赤にして、俺の肩に手を置いて快感に耐える。

「ん、はぁ、ひろと…。」
「ん、気持ちいいの?」
「ぁん、きもち、いい。」

舌で舐め、片方を口に含んで吸うと耐えられず溢した嬌声が脳に響く。
甘い甘い凛の声。

ぷっくりと桜色に染まった蕾はピンと固くなっている。
指先で摘み、少し擦るだけでさらに声が甘くなる。

「ん、ひゃあ…ひろ、やぁん、こすっちゃだめ。」
「だめ?気持ちよさそうだよ?」
「はぁん、やぁっ、あんまり、こすると…服…きれなくなっちゃっ、んんぁっ」

爪の先でカリカリと引っ掻くとビクビクと体が揺れる。

涙目で俺を見上げて、服を着れなくなるからダメって…可愛すぎないか?

もっと可愛いことを言わせたいし、凛から強請られたい。

「凛のここ、ぷっくりしてて可愛い。」

俺は蕾の周りを指先で撫で上げる。ゆっくりと焦らすようにして、蕾の周りにキスをして所有印を刻む、軽く甘噛みして吸い付いて赤い花弁を散らして蕾には直接触れない。
時折息を吹きかけて、凛から強請るように仕向ける。

凛はフルフルと震えながら下唇を噛んで何かに耐えている。

「凛、傷になっちゃうから噛んだらダメだよ。」

凛の下唇を舐めて口を開かせてから凛の舌に吸い付く。
甘噛みして、吸い付いて舌を擦り合わせれば飲み込めずに溢れた涎が顎を伝い胸元に落ちる。
鎖骨にキスを落としながら甘く噛みつき、溢れた涎を辿りそれを啜って凛の口内に戻すと、凛はそれを必死に飲み込む。

その間も蕾の周辺を撫でればその度凛が俺の肩にしがみつく。
きっと今耐えてる筈だ、直接的な刺激がなくなった胸の蕾を触って欲しくて、でもそれを俺に言えなくて、涙目になった新緑の散る瞳で俺を見つめてなんとか訴えかけようとしている。

可愛い、めちゃくちゃ可愛い…。
恥ずかしがって言えない凛も可愛いし、震えながら俺に訴えかけるように上目遣いになってるのも可愛い。

でも、ここは心を鬼にして凛からの言葉を待つ。

俺がその訴えに応じないって理解したのか、凛は何度か口を開きかける。
もうすぐ…かな。

「ひろ、と…。」
「なに?凛、どうしたの?」
「いじわる…。」
「ん?俺は凛の口から聞きたいな。」
「もう、いじわるしないで、ね、ひろと…。」
「凛、ちゃんと言って?」

「うぅ、さわって…。ここ、ちゃんとさわって?」

凛は自分の蕾を自ら摘んで強請ってくる。
待ってよかった…。

正直そのまま押し倒してしまいたいぐらいに可愛い。思っていた以上の破壊力だった…。

「いいよ。」

俺は凛の飾りを舐め上げてジュッと音がなるほど吸い付いた。
口の中で転がし乳輪ごと吸い上げる。
もう片方の蕾は指で摘み擦った後に、親指で押しつぶす。

「ひゃぁっ、ぁん、やぁっ、ひろ、、きもち、いい。」

今までやわやわとした愛撫しかしてなかった所に強く快感を感じて凛が仰反ると俺に胸を押し付けるような形になる。
そのまま空いた腕を凛の背中に回し片腕で抱きしめると、凛は俺の頭を抱えるようにして胸を押し付ける。

吸い付き、前歯で少し蕾に噛み付くと、甘い嬌声を上げながら凛の体が震えるのを感じる。

「んんっ、きもち、いいの…ひろ、きもちいい。」
「ん、もっと気持ちよくなろうか。」

俺は自分のシャツを脱ぎ捨て、凛のズボンを脱がす。
下着一枚になった凛のペニスを撫で上げると、すでに先端から溢れ出した透明な液体で下着が濡れている。

「ここ、舐められてこんなになっちゃった?」

固く頭を擡げる屹立に下着の上から触れ、先端を親指でぐりぐりと潰す。

「んぁっ、やっ…やめ、ぁあん、だめ。」
「ここ、もうぐちょぐちょだ。」

下着の上から形を確かめるように握り、先端を爪で引っ掻けばさらに下着が色を変えるほど先走りが溢れ出す。

凛はイヤイヤと首を横に振っているが、俺は構わず前をいじり空いた手で後孔を突くと凛の体が一際大きく体を揺らした。

「今日もここ、入れてみようか。」
「ん、はぁ、する。」

ああ、可愛い。

すっかり快感で正常な判断がつかなくなってきてる凛を抱きしめて立ち上がるとお風呂場へ向かう。

凛を抱き抱えたままお風呂場に入り凛を下ろすと、履いたままだったズボンを脱ぐ。
下着の上からでも分かるほどに自分の下半身が反応しているのが分かる。

まぁ、あんな凛を見て勃たないわけがないんだけど。

ふと視線を感じて凛を見ると、凛の視線は俺の股間に向いている。
え、まさか触ってるだけで勃ってるから引いてる…とか?
いや、引いてる顔じゃないな…。

脱衣所のカゴにズボンを投げ入れ、下着も脱ごうとすると凛が俺の手を握ってそれを止める。

「ぼ、ぼく…ひろとの…さわりたい…。」
「え…!」
「くち…でしちゃだめ?」

前にも確かしたいって言われた事があったな…あの時は恥ずかしいのといっぱいいっぱいだったから断ったんだけど…。

凛の後ろを綺麗にする間ならいいか…。
だいぶ我慢しなきゃならないだろうけど。
凛の可愛いおねだりを何度も断るなんて俺にはできない…。

「いいよ。でも、俺も凛の後ろ触るから最初は手で触るだけね。」
「う、うん。」

俺と凛は下着を脱いで向かい合わせになる。
凛はすでに腹につきそうなほど勃ち上がったものに優しく触れる。
この前も二人で扱きあったから、多分…耐えられる筈…。
最初から口でされたら暴発しそうだ…。

「凛、もうちょっと強めに触れる?」
「う、うん。ぁっ、んンッ」

凛に俺のものを触ってもらってる間に用意しておいたローションを手に垂らし、凛の後孔に指を這わす。
シャワーで洗えるようにお湯は出しっぱなしのまま、ゆっくりと蕾の周りを撫で上げると凛は俺のものを握ったまま肩に額をくっつけて声を漏らす。

流れ出るシャワーの音に粘度のあるローションの音が混じる。
凛は滑りが悪いのか俺のペニスを扱く手が辿々しい。
凛の手にローションを垂らすと、俺が前にやったように少し手のひらで温めてからそっと両手でペニスを包み込む。

「ンッ、ひろ、と…きもち、いい?」
「はぁっ、気持ちいいよ。」
「んんっ、だめぁ、ぐりぐり、しないで。」

俺はシャワーを当てながら指を這わせて中をぐるりと一周撫で上げる。
中を綺麗にした後に再びローションを手に取り浅いところを撫で、ゆっくりと奥へと指を進めていく。

「ひゃぁっ、んぁ、はぁ、んンッ、なかっぁあっ」
「凛、手が止まってるよ。ほらちゃんと動かして。」
「ん、んぁっ、ふぁ、、ぁあん。」

凛の善いところである前立腺を押し込めば、凛の口から甘い声が溢れ出す。
後孔を愛撫するようになってから日は経ってないが、凛はすでに快感を感じるようになっている。

入り口の浅いところをグニグニと押しながら一周撫で回せば、甘い声をこぼし、奥の前立腺を押せば体をビクビクと震わせる。

凛の手は動かす事が出来なくなって、ただ握ったまま動かない。
汗と蒸気で張り付いた髪の毛を少し避けて凛の耳にキスをしてゆっくりと舐め上げる。

「んぁっ、だめっ、ひろ、耳…んん、だめ。」
「凛、耳いじめられるの好きでしょ?」

凛の耳元で少し意識的に低くした声で囁けば体を小刻みに震わせる。
声にも感じてくれてる。
凛の小ぶりで可愛い耳輪を舐め、耳たぶを甘噛みしてから穴に舌を差し込む。

「はぁっ、ぁあん、耳の中、だめ、ぁっぐちゅぐちゅ、しない、で。」

ああ、必死に告げる凛が可愛すぎてダメだ。
もっと言って。
もっとドロドロに溶けて。

指を3本に増やして中でバラバラに動かす。
4本は指を受け入れないと多分俺のは入らなさそうだな。
凛がオメガだからなのか、普通の人もそうなのかわからないけど、凛の後ろの蕾はすごく柔らかく開く。
じゅぶじゅぶといやらしい音を立てながら孔を拡げれば凛は舌を突き出して、快感に耐える。

俺はその舌に自分の舌を擦り合わせて口内に引き入れる。
凛の上顎を擦り、歯列を舐め取り、口の中全てを舐め上げる。
口を離せば色づいた唇と真っ赤に染まった舌が覗く。
頬は上気し目は快感に飲まれてトロリととける。
ペニスから外れた手は俺の胸元に添えられて少し乱れた髪の毛が肌に張り付く。

正直に言えばものすごくエロい顔をしている。
この顔に俺がさせてるし、俺以外の誰にも見せたくない。
俺だけが見る凛の表情の一つだ。

凛を立たせたまま俺はしゃがむと後孔に指を残したまま、凛の屹立を口に含む。
ローションと先走りでしっかりと濡れそぼったそれを舌で舐め、舌先を尖らせて傘の周りを舐め上げると凛はガクガクと膝を揺れさせる。

「はぁっ、んん、だめ、ぁん、ひろ。」

思い切り屹立を吸い上げて、尖らせた舌先で鈴口を刺激すれば、凛は俺の両肩に手をつき崩れ落ちそうな体を何とか立たせている。

「だ、め、いっしょ、に、すると、出ちゃう、」
「いいよ、凛。出して。」

前立腺を刺激しながら指を出し入れし、屹立を吸い上げれば凛は俺の口の中で白を溢れさせた。

「はぁ、ん、はぁ…。」

俺は凛の出したものをゆっくりと嚥下すると、少し冷えたリンの体にシャワーを当てる。

凛はシャワーの感触すらも感じるのか、少し体を震わせている。

「はぁ、ひろ、と…。」
「ん、どうした?」
「ぼ、ぼくも、口でする…。」

凛はそう言うとその場にしゃがみ込み、俺のペニスの先に口付けてから口の中に飲み込んでいく。

あまりのことに全く反応できなかった。
気づけば凛の可愛い小さな口が俺のペニスを咥えている。

まて、どうしてこうなった?
口でしたいと言われたけど、されたら多分持たなそうだからなんとか話を逸らすために手で触らせて、その間に凛の後ろをほぐして1回出させたら何とか誤魔化せると思ったんだけど…。

「ひほほ、ひもひいい?」

あー待って!そのまま喋らないで!
咥えたまま上目遣いで見てくるのもだめだ、可愛すぎるし、こんなの俺もたない。
いつもかっこいい状態でいたいのに。

凛の口には大きすぎるのか1/3も口の中に収まっていない。
刺激的にはそれだけじゃ足りないから何とか我慢できそうだけど、視覚的には無理だ…俺のを咥えてる凛を見たいけど見てるとイキそうになる。

「へー、ひほほ?」
「うっ、まって、そこで喋らないで。」

だめ、咥えながら喋るとか…。
可愛いのほんとダメ…。

凛はちゅぽんと音をさせながら口を離す。

「ひろと…きもちよくない?はじめてだから、下手だとは思うけど…。」
「ん、いや、気持ちいいよ。」
「じゃあ、ぼ、ぼくの口の中でイッて?」

そう言うと凛が再び俺のを咥える。

あーー、今のだけで出そうだったけどね。
いま、ちょっと危なかった。

凛は咥えて舌を何とか動かしてぺろぺろと舐める。
刺激が足りなくてもどかしい。

「凛、手で根元の方扱いて。」

凛はそのほっそりとした白い手で俺のペニスの根元を少し強めに扱く。
先端に吸い付いたり、舌で舐めたりしながら必死みたいだ。

「裏の方を下から舐めて。」

俺が指示をしていくと凛はそれに必死に応える。

「ひほ、らしへ。」

いや、ほんとに出ちゃうけど、凛の口の中には出したくない。
出したくない…と思いながらも、どこかで凛の口の中を犯したいとも思ってる自分がいる。

凛の頬を撫でながら、見つめると口の中に溜めた涎を絡ませながら凛がじゅぶじゅぶと音をさせて口で愛撫をする。
舌先で先端割れ目を刺激すると、急激な射精感に襲われる。

「凛、口離して、出るから。」
「んんっ、やら。」

凛はさらに速度を早めて根元を扱いて俺が達するのを促す。

「うっ、りん…っ!」
「んっ、んんっーーーーっ!」

競り上がる感覚に身を任すと凛の口の中で達してしまった。
凛は最後まで吸い切ると口を離して、俺のものを飲み込む。

「凛!だめ、出して。」
「んん!」

口の端から白いものを溢しながら凛は全てを飲み込んだ。

「凛はそんな事しなくていいのに。」
「ん、やだ。大翔もしたじゃん。」

凛は立ち上がって俺にぎゅっと抱きついてくる。

シャワーを出して凛の口を濯ぐ、凛はすごい嫌がったんだけど…。
美味しいものではないし…。
いや、凛のは甘いんだけど…多分俺のは美味しくないと思う…。

「まずいでしょ?飲まなくてもいいんだよ。」
「まずくないよ。甘い。運命の番の体液は甘く感じるって前に習ったもん。」

凛って実は頑固なところもあるんだな…。
まさか、こんなに飲む飲まないで頑なになるとは思わなかった。

正直…嬉しいけど…。

俺は凛の前髪をかき分けて額にキスをする、そのまま唇にも口付けると凛は笑顔で俺の胸に顔を埋めた。

そのあとは湯を張った湯船に入って体を温めてからリビングへ戻る。

「夕飯までもう少しだな。」
「うん、そうだ…シェフさんに沖縄料理って教えてもらえるかなぁ。」
「できるんじゃないか?あ、今回はいつもの実家の料理人は一人だけで後は現地の人たちなんだ。」
「そしたら本場のやつ教えてもらえるって事?」
「そうだな。」

凛は料理のことになると子供のように楽しそうにする。本当に料理が好きなんだな。

二人で髪の毛を乾かして、ソファに座って他愛もないことを話し合った。

今日から凛とずっと一緒にいられると思うと俺の口もつい緩んでしまった。


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