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高校生編

21 もう大丈夫だよって言って

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部屋に入ってきた信人さんはいつも大翔の家で見るような優しい笑顔はそこになくて、威圧的なトップに立つものの威厳を纏ったオーラでそこに立っていた。

いつもはにこにこと優しくて、ママさんのことが大好きで、子煩悩で…そんな姿しか見たことがなかったので、少しだけ驚いた。

今ここにいる信人さんは大企業の社長であり、国内トップクラスの優秀なアルファだ。


「待たせたね。役者は揃っているようだが…。」

信人さんは周りを見回し僕を見つけると、一瞬だけ痛々しそうな顔をした。

「さて、大翔何からはじめる?」

大翔は僕の手をぎゅっと握った後に立ち上がり、柴田さんの手から書類を受け取り話し始める。

「まずは、凛を誘拐し暴行を働いた件…。首謀者は影森亜里沙、それに加担したのはそこに転がってる男二人。普通クラスのB組で親が影森の会社で働いている。」

「誘拐??ちょっと立場をわからせてやろうと思っただけよ!!」

「うるさい、黙れ。」

後ろ手に縛られたままの影森亜里沙が声を荒げるが、大翔に制されれる。さっきまで僕の隣にいた大翔は優しく頭を撫でてくれていたけど、今僕に背を向けて立つ大翔は氷のような冷たさでまるで冷気を纏っているよう。

「今日昼にわざわざ俺を虚偽の伝言で呼び出して凛を1人にしたあと、そこの2人を使って凛を拐った。一旦人気のない空き教室に連れて行き、業者の制服に着替え…そこに置いてある箱に凛を入れここまで運んだ。」

大翔は顎で近くに置いてある空き箱をさした。
実際僕は薬で眠らされていたからどうやって移動してきたのかは覚えてないけど。

「知らないわよ!!!」
「お前が指示しているところも全てこの防犯カメラの映像に残っている。ちなみに防犯カメラの配置場所に関しては校長と理事長にしか知らされていない。だからお前らを手引きした奴らは知らなかったんだろうな。」

そう言うと書類と一緒に渡されたであろうDVDを掲げる。
手引きをした…もの…?もしかして、教頭先生…?

後ろの方で黒服の人たちに囲まれている教頭先生は顔を真っ青にしながら震えている。

「この管理小屋に連れてきて、凛を暴行して俺から引き離すつもりだったか?あわよくばその後釜にお前がなろうってことか?運命の番を害されて俺がお前のことを許すと思ったか?」
「…クッ…。」
「随分稚拙な考えだな、まぁ日頃から話を聞かないお前には何を言ってもわからないだろうがな。」
「…。」
「俺が凛以外を選ぶはずがない。俺たちは運命の番だからな。」

大翔は影森亜里沙を一瞥すると、書類に目を向ける。

「そもそも、お前はこの学校に入る資格もないくせによくそんな口が聞けるな。」
「なんのこと!!私はオメガよ!!あなた達だってわかるでしょ!この香り!これがオメガの証よ!」
「では信頼できる病院で再度検査を受けてもらおうか、そうすればわかるはず。」

影森亜里沙は苦虫を噛み潰したような顔をしながら大翔のことを睨みつける。

「そこにいる白衣の男、元々はこの学校の養護教諭だったらしいな。影森家のお抱えの医師だとか。この学校では医師免許を持っているものが養護教諭も兼任するのが通例だからな、何もおかしいことじゃない。ただ、まさかその医師がバース診断を捏造までするとは…。」
「な、なんで…。」

「なんでわかったって?うちの兄は医師でもあるが世界でも名の知れたバース研究者だ。お前の体から香る悪臭、本当にオメガであったとしても抑制剤を飲んでいてその量のフェロモン香が出ることは通常ありえない。調べてもらったらすぐわかったよ。診断時にすり替えが行われた証拠もこちらにある。」

そう言って書類を影森亜里沙へと投げつけた。
ワナワナと震えた彼女からは冷や汗が溢れ出している。

「それにお前が飲んでるという薬も手に入れたが、ただのビタミン剤。ベータじゃ俺だけじゃない、有力企業の跡取りとなんて番えない。そもそもこの学校に入ることすら許されない。そこの狸にでも言われたか、俺を落とせと。まぁそんなこと端から無理だったけどな。」

大翔は鼻で笑い床にへたりこんだ影森亜里沙を見下ろす。

「まぁ影森だなんだと言ってられるのも今日までだ、そこの狸もやっと尻尾を出したからな。」

突然話を振られた狸…いや影森の父が笑顔で大翔と対峙する。

「尻尾?なんのことでしょう、それにこの騒ぎ、今日のことはこの子が勝手にやったこと。私の知らぬところでやったことです。」
「な…お父様!!」
「はっ、実の娘ですら切るのか…流石狸だな。しかし、これを見てもそう言ってられるか?」

バサッと紙の束を影森の父へと突きつける。
なんの紙かここからは見えない、影森の父はそれを見るなりワナワナと震える。

「ど、どうして…これを…。」
「影森さん、大翔の資料だけじゃありませんよ。こちらにも…。」

信人さんはそう言って数枚の写真と紙の資料を床にばら撒く。

「ずっと邪魔だったんですよね、コソコソとやってたみたいですけど。気が大きくなったんですかね、ここ最近は随分と派手にやってましたね。反社と裏で繋がって、裏での不当な不動産取引だけじゃなくまさか密売にも関わっていたなんて。あと極め付けは…オメガの人身売買…。」

「な!なんのことだ!!!私は知らない!部下が勝手にやったことだ!!!」
「その写真見てそれを言いますか。すでにこの件については証拠と共に通報してますからね…今頃あなたの家、あと奥様に内緒で借りてたマンション、会社も家宅捜索されてる頃じゃないですか?」

「…ぐっ」

「本家…と言ってもすでに家制度はとうの昔に廃止されてますけど、あなた達影森とは一切関係がないと経済界には周知するそうですよ。なんだかんだ言ってあの家の影響力はでかいですからね。末席中の末席であるあなた方の名前を出すことすら嫌そうでしたけどね。」

信人さんは笑顔で影森の父を追い込んでいった。

埃っぽい床に膝をつき大きく項垂れる。

「お前が…お前がオメガに生まれてさえいれば…。」
「お、お父様…。」

「お前が!なんの変哲もない箸にも棒にも引っ掛からないベータなんかに生まれて!!私の計画が狂ったんだ!!そもそも、お前の母親もグズだがオメガだ、アルファかオメガが産まれてくれれば…それなのに産まれたのがベータだと?アルファを産むこともできない…出来損ない以下だ!!」

「そ、そんな…おとう、さま。」
「私はあんな女と結婚したくなかったんだ…私は…。」

激昂した影森の父が暴れ出すと、周りにいた黒服達が取り押さえる。
影森亜里沙は信じていたであろう父親の言葉に放心状態となり、その場に座ったまま動かない。

二人と僕を襲った実行犯二人、教頭と医師も一緒に後からやってきた警察に連行されていった。

これで…終わったのかな…。
校長先生は今回のことを知らなかったとはいえ、土下座する勢いで謝ってくれた。
僕の両親にも申しわけが立たないと言って、ここにきた時よりも幾分か老けたように感じた。
この後の処理があるからと、校長先生は急いで校舎へと戻っていった。

今室内に残っているのは大翔、信人さん、柴田さん、神宮寺と養護教諭の先生は僕の様子が問題なさそうなので戻ると言っていた。ただ催淫剤はぶり返すことがあるので、調子が悪くなったら飲むようの薬をくれた。

信人さんのお付きの人や黒服の人たちは外で待ってくれているらしい。

僕がほっとため息を一つつくと、隣に大翔が座って僕の肩をぎゅっと抱きしめた。

「大丈夫だったか…?」
「うん…驚いたけど…。」

「影森がずっと尻尾を出さなかったからな、追い込む材料を追ってはいたんだけど。無理に押し通せばあの女がどう出るかわからず足踏みしてたんだ。それでこんなことになってしまった…。凛、ごめん…。」
「ううん、大翔は悪くないよ…悪いのは…あの人でしょ…最後はちょっと可哀想だったけど…。」

僕は大翔の腰にぎゅっと抱きついて胸に耳を寄せる。
なんか色々あった、誘拐されて…殴られたりもした…目の前で犯人は捕まったけど…やっぱり怖かった。
こうやって大翔の胸に耳を当てているとトクトクと大翔の拍動を感じる。

急に瞼が重くなってきた…。
気が抜けたのかな…、柴田さんにもパパさんにもありがとうって伝えたいのに…。

僕は大翔に抱きついたまま意識を手放した。



****


ふと意識が覚醒した。
目が覚めると知らない場所…ふかふかの布団…広い、保健室…じゃ、
ないか。
どこだろう、ここ。
寝たままで周りを伺うとマンションのベッドルームみたいだった。
あれは出入り口で…あれはクローゼット?
窓には遮光カーテンが引かれていて外の様子は見えない。

スマホ…どこだろ…それに服…部屋着?…誰か着替えさせてくれたのかな…。

ゆっくり起きあがろうとするも、体が痛くて動かない…。
もしかして、さっき殴られたりしてたからかな…筋肉痛みたいに体がギシギシと痛い。
起き上がることを諦めて大の字になってベッドに体を預けた。

ほんとどこだろう…僕一人…?
大翔…いないのかな…大翔に会いたいな…。

まだ情緒が安定してないのかな、大翔が近くにいないのが急に寂しくなって目頭が熱くなってくる。
自分で制御できない温かい涙が目尻から溢れてこめかみを濡らし枕に落ちていく。
大翔に会いたい…、大翔の匂いに包まれたい。
ここが寮だとしたら叶わないかもしれない、でも大翔に会いたい。

ドアノブを回す音が聞こえて扉の方を目線だけで見ると、部屋に入ってきたのは大翔だった。
泣きじゃくる僕を見て驚いたように急いでベッドへと駆け寄ってきてくれた。

「えっ!凛どうしたの!何どっか痛い?」
「うっ…うぅ…。」

ベッドに駆け寄ってきた大翔に手を伸ばして抱きつくと、横になった僕を抱きしめて頭を撫でてくれる。

「凛?どうした?」
「ひ、ひろと…うぅっ」
「何?痛い?」
「…いたく、ない…。」
「起きる?」
「うん。」

僕の背に腕を回してゆっくりと抱き起してくれる、背中にクッションを詰めて座りやすい体制に整えた後、大翔はベッドの隅に腰をかける。
僕からはちょっと遠いから、もっと近くに来て欲しくて大翔の腕を引っ張る。

「何?どうした。」
「こっち…きて…。」

大翔がベッドの上に上がって、僕の隣に座ったので僕は大翔の膝の上に向かい合わせに座るとぎゅっと抱きついた。
鼻がまだちょっと詰まってるからスンスンと鼻を鳴らしながら、大翔の胸にぎゅっと抱きついて顔を埋める。

「寂しかった?」
「うん…。起きたらひろと、いないから…会いたかった。」

ぎゅーっていっぱい抱きついて、大翔も僕をぎゅっと抱きしめて頭をいっぱい撫でて頭のてっぺんや額にキスをしてくれる。
僕が上を向くと、まだ涙の残る眦にキスをして涙を吸い取る。
ほっぺた、鼻の先、そして唇にキスをくれる。

軽く啄むようなキスの後にちょっと口を開けると、大翔の舌が僕の口内に滑り込んでくる。
僕は大翔の舌を食んで吸い付くと、大翔は少しだけ笑って僕の舌を絡めとり舌と舌を擦り合わせる。

気持ちいぃ、ひろとの舌…。
ジュッと音を立てて唇が離れると大翔と僕の口の間に銀糸が光った。
それを大翔が舐め取って僕の唇に軽く口付けた。

そういえば…大翔と僕同じ部屋にいるけど、ここってどこなんだろう。

「大翔…ここってどこ?」
「ん?ここ?ここは番用の寮だよ。」
「番用の寮?…でも大翔と僕まだ番じゃないよ?」
「あぁ、特例でここに入れてもらったんだ。校長に頼んでね。」
「いいの?」
「ん?、あぁ今回のことで学校には迷惑かけられたわけだし。まぁお願いしたら良いって。」

そういえば校長先生が戻るときに「今後の処理がある」って言ってたのってこれも含まれてるのかな…。

「今日からはずっとこの部屋だ。」
「ずっと?」
「あぁ、卒業するまで。」
「もう、大翔と離れなくていい?」
「あぁ、ここで二人で暮らすんだ。一緒に学校に行って、帰ってきて一緒に眠ろう。」

あぁ、もう別々の部屋に帰らなくて良いんだ。
ずっと、大翔と一緒にいられるんだ。
僕は嬉しくてもう一度大翔の胸に抱きついた。

へへへ。
襲われたことは、痛かったし、怖かった。
でも大翔が助けに来てくれて、大翔と一緒にいられるようになって。
嬉しさの方が勝ってしまった。

「あぁ、そういえば事件がどうなったか話しておこうか。」
「うん。」

大翔はゆっくりと事件の話をしてくれた。
影森の父は他にも余罪がありそうな感じで、そこは捜査中だけどこのまま逮捕…。オメガの人身売買は今殺人に等しく罰せられる。生きているうちに出てくることは難しいかもしれない。
それに人身売買を行なった人はもし出て来れたとしても、体にGPSを埋め込まれて常に監視されると聞いたことがある。
影森亜里沙も誘拐、暴行と罪を重ねている、それにバース性の詐称。
それに六浦の人間に対する接近禁止命令を出してもらうよう裁判を起こすらしい。
昔は命令を出したとしても、物理的に近寄ることは可能だったけど今は有罪となり接近禁止命令が出た場合こちらもGPSを埋め込まれて監視下に置かれる。
影森のお母さんはいい人らしいんだけど、お父さんに虐げられていてほぼ軟禁状態だったらしい。
しかも番になってなかったらしく、離婚して実家に帰り影森亜里沙は少年院から出てきたらそのまま施設へと預けるらしい。

影森亜里沙はベータで、虚偽のバース診断書をお抱えの医師に作らせ、この学校へは教頭を使って裏口入学をしたらしい。

医師は医師免許剥奪の上、海外のボランティア施設へと送られた。
教頭も裏口入学への加担したことで懲戒免職となり、こちらも海外のボランティア施設へと送られた。
このボランティア施設…幽閉に近いらしい、非人道的なことはもちろんないけどそれでもきつい仕事が多いんだって。

僕のことを殴ったあのアルファの生徒たちも、暴行容疑で逮捕され出所後は施設入りらしい。

大翔が話してくれた顛末は以上。
もし出てきたとしても逆恨みで再び被害が出ないよう、ほぼ幽閉に近い状態で関係者を閉じ込めている…。

「もう、大丈夫だよ。」
「大翔…。」

大翔は「もう大丈夫だよ」ってもう一回言って僕の髪を愛おしそうに撫でる。
僕はこの目が好きなんだ。
僕は少しだけ中腰になって大翔の唇に口付けて、笑った。

「ずっと待っててって言ったのは一つはこの案件が片付けたかったから。」
「うん…。」

「もう一つは、過去のこと…俺、小学生以前の記憶がないって話したろ?」
「うん。」
「ずっと、思い出したいことがあったんだ。」
「うん…。」

「それをやっと思い出せたんだ。」

大翔がベッドの下に置いてあった紙袋と取り出した。
その中から出てきたのは、真っ白なテディベアだった。
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