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中学生編

9 花火大会【後編】

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「柴田…。」
「はい、どうされました?」
「さっき…凛の肩抱いてたろ…。」
「いや、あれはそういうんじゃないのわかるでしょ。」
「頭では理解できるが、どうにも許せない。」
「そもそも私番持ちなんですけど。」
「いや、分かってる…分かってるんだけど…。」
「はぁ…大翔って嫉妬深かったんだな。」
「うるさい…。」


まさかさっき2人でこそこそ話してた内容がそんな事だったとはつゆ知らず、僕と大翔は連絡先の交換を無事に終え、再び増えてきたお客さんの対応に追われていた。

礼央くんも休憩から戻って、今は17時。
そろそろ颯斗さんも来る頃かな、花火大会の開始まで後2時間。
夕暮れ時となっても気温が下がりきることはなく、冷たいかき氷は大変人気だ。

しかも普通のかき氷ではなく割高ではあるが、天然氷を使ったふわふわなかき氷。
そしてシロップも自家製。
人気のかき氷専門店と同等の味で、売っている店員も美形揃い。(僕を除いて…っていうとまた大翔に怒られそうだけど…)それも相まってか、近所で同様にかき氷を出しているお店とは段違いな行列ができていた。

「礼央くんすごいね…夕方になってから全然人が途切れない…。」
「もうちょい人が少なければ凛とヒロくんには他のお店回っておいで~って言えるんだけど…。」
「これは無理だな…。」
「アイスコーヒーは今終売しました。」

途中で作り足しながら売っていたアイスコーヒーも終売になった。
かき氷用に取り寄せた氷も2/3が無くなっていた。

「礼央!凛くん!お疲れ!」
「颯斗~」
「颯斗さん!」
「あ、ヒロと柴田もお疲れ様!っていうか柴田この暑さの中スーツでやってるの?しかもジャケットまで着て…。」
「そこは訓練で慣れていますので。」

柴田さん結局ジャケットも脱ぐことなくこの真夏の炎天下の中、ほぼ汗をかいてないんだけど…どう訓練したらそんなこと出来るようになるの…。
六浦ホールディングスってそこまでしないと入れないのかな…。

「凛、柴田が異常なだけでうちは普通の会社だから。」
「だから心読まないでってば!」



「…なんか…。」
「どうしたの颯斗?」
「いや、なんか…凛くんとヒロ…ずいぶん仲良くないか…?」


「えっ!!!そ、そうかな…。」
「別に普通じゃないか?」

「いや…明らかに一週間前より仲が良い、そもそも距離が近い…。」
「…確かに!!」

「ちょっと!礼央くんまでやめてよ!」


ちょっと恥ずかしくて隣にいる大翔から離れようとすると、大翔に肩を抱かれて止められてしまった。


「だめ。」
「うっ…。」


散々颯斗さんと礼央くんに冷やかされてしまった。
うぅ…恥ずかしい、柴田さんはその間も微動だにせずに大翔の斜め後ろに待機していた。
やっぱり訓練されてるのかな…。

ちらっと柴田さんの方を見ようとすると、大翔に両頬を押さえられて顔を大翔に向かうよう固定されてしまった。

「ひろひょ(ひろと)…いひゃい(いたい)…。」
「他の男の事は見んな。」
「ほんな(そんな)、むひゃな(むちゃな)…。」

うう、頬っぺた潰さないでー!
潰したままグリグリすんのもやめてー!


「ヒロ…なかなかのヤキモチ焼きと見た…。」
「ヒロくん…颯斗よりすごいんじゃ…。」
「だから私は番持ちだって言ってんのに…。」

「関係ない!凛…さっき待っててって言ったけど、他の男に靡いちゃダメだからな!」

僕はほっぺたを押しつぶされたままコクコクと首を縦に降って首肯した。



****



「はぁ、完売…。」
「まさか、あの後大行列ができるとは…。」

「さっき昼間に来てくれた常連さんもまた来てくれてたね。」
「そうだねー。写真いっぱい撮ってたけど、今度お店に持ってきてくれるって!」
「へぇ、楽しみだな。」


19時の花火大会開始を前にかき氷が完売となった。
頬っぺたを潰されたそのすぐ後から徐々に人が並び初め、その列は途切れる事なく1時間以上かき氷を売りまくった…。

最後の方に来てくれた常連さんたちは、僕たちを見て再び奇怪な声を上げながら写真を撮り、拝み、そして何故か泣きながらかき氷を食べていた。

「美形しかいない空間…。」
「固定CPが勢揃いとか…。」
「尊すぎてもはや尊死しそう…。」
「お布施を払わせて欲しい…。」

そんな事を言いながら写真を撮っていた。



後片付けを終わらせた僕たちはそれぞれ分かれて花火を見に行くことになった。
柴田さんも奥様とお子さんが来ているらしく3組に分かれることになった。

礼央くんは颯斗さんと屋台でご飯を買ってゆっくりとお店の2階から見るらしい。


「凛、行こう。」
「うん。」


僕は大翔に手を引かれて歩いている。
途中で買ったたこ焼きとフランクフルトは持っているけど向かう先は花火会場と反対方向。
やってきたのは会場脇にあるビル。

大翔は迷わずそのビルに入るとセキュリティカードを使ってエレベーターにのり屋上まで上がる。

「大翔…ここって?」
「六浦で持ってるビル…。まだ入居前だから誰もいないんだけど、父親に頼んで使わせてもらった。」

屋上に出るとそこには一面芝生がひかれていた。屋上緑化の取り組みでやってるらしい。ここのビルに入居した人たちは自由に使えるんだって。


芝生にはガーデンソファとテーブルが置かれていて、そこには軽くつまめる様に軽食と飲み物が準備されていた。

「え、凄い…。」
「さっき浴衣の着付けを頼んだ2人に用意してもらったんだ。」

「来れるかどうかわからなかったけどな。」
「もしかしたら今もかき氷売ってたかもしれないしね。」

そう言って2人でくすくすと笑い合う。

時刻は18時50分
もうすぐ花火が上がるからと大翔がソファーまでエスコートしてくれる。

「下駄で歩くの疲れたろ?芝生だから裸足になろう。」

そう言って大翔は僕の下駄を脱がしてくれる。
裸足で芝生を踏みしめるのってすごく気持ちがいい。

素足に直に感じる芝生は日中の太陽の熱に晒されていたからか暖かい。
水を撒いていたのかすこし湿った芝生はふかふかで、疲れていた足が蘇る感じがした。

「芝生って気持ちいいよね。」
「ああ、こんなことほとんどないけどな。」
「うん。浴衣じゃなかったら寝っ転がりたい。」
「あー、敷物を敷いて寝ながら見るのもアリだったなぁ。」

そんなことを言いながら2人でガーデンソファに腰を下ろす。
ラタンでできたソファは座面と背もたれに白地のクッション材が使われていて柔らかくて座りやすい。

ジュースで乾杯をすると、空に大きな花火が上がった。

空に大きな菊と牡丹の花が舞い上がる。
大きな音を鳴らしながら光る花はすごく綺麗だった。
途中『蜂』と呼ばれる光ってからキラキラと不規則に飛び回るものや、潰れたニコちゃんマークとハートを見ては大翔と指を刺して笑い合った。

今までで一番楽しい花火大会かも。

いつしか僕たちはぎゅっと手を繋ぎ合わせて、花火を見上げていた。

時折大翔を見ると横顔に花火の光が反射して、すごく綺麗だった。
僕が見ていることに気づくと、こちらを見てふっと笑みをこぼす。
それがなんだか無性に嬉しくなって…。
大翔の肩に凭れるように頭を添えると、大翔は繋いでいた手を離して肩をぎゅっと抱き寄せてくれた。


心の中が温かい水でいっぱいに満たされてく様な気分。
今こうしていることが当たり前のような、欠けてた破片がピッタリと収まる様な感覚がした。
出会ってからの時間なんて関係なかった。

もしかしたら、大翔が『運命の番』なのかもしれない。
少しの願望を含めて…だけど、そうだといいなってなんとなくだけど思った。

抑制剤の効果で薄くしか香らない大翔の香りと、夏の夜の香りが混ざって心の奥がぽかぽかとあったまっていく。

中学生の僕らに与えられている抑制剤は特別なもので、薄くしか香らないフェロモンでは『運命の番』が判別できないよう改良されている。

だから僕たちはまだ香りではうまく判別ができない。

でも、もしかしたらと希望的観測が気分をそわそわとさせる。

儚く香る甘い香りが運命であればいいのに。
そして、大翔にも僕の香りが届けばいいのに。

終わりに近づいた花火は冠菊(かむろぎく)が大きな花を咲かせていた。

視線を感じて大翔を見上げると、目線が交差した。
大翔はそっと僕の頭にキスを落とす。
僕が見つめると、大翔の顔が近付いてくる。

そっと目を閉じて、僕らは二度目のキスをした。




****




僕らは軽く触れる様なキスを何度も繰り返していた。
大翔は僕の瞼や頬、唇に細かくキスを落としてくる。いつの間にかすがる様に大翔の浴衣の胸元にしがみついて、大翔は僕の背中を大きな手で優しく支えてくれる。

最後に少し下唇を啄む様なキスをして、僕らは離れた。

「凛…可愛い…。」
「ん、ふっ…ん…大翔…。」

「あんまり可愛い声出さないで…止まらなくなっちゃうから…。」

僕は急に恥ずかしくなって大翔の胸に額をくっつけた。
僕をぎゅっと抱きしめる腕が優しい。
頭のてっぺんに落とされるキスも優しくて。

ドクドクと聞こえる心音が大翔のものなのか僕のものなのか分からないけど、ずっと聴いていたいと思った。


テーブルに乗せていた2人のスマホが同時に着信を知らせた。
大翔は柴田さん。僕は礼央くんから。

言われたことはほぼ同じ、「イチャイチャしてないで帰ってきなさい!」だった。

いつの間にか終わっていた花火に少し名残惜しく感じながら、テーブルの上を少しだけ片付けて、僕らは礼央くんのお店まで戻る。

戻る途中エレベーターの中でまたキスをしてしまった。

急に箍が外れた様に僕らは離れ難くなって、ずっとどこかしら触れていたくて。
帰り道もずっと指を絡ませる様に手を繋ぎ合わせていた。

このままずっと、大翔と一緒にいれたらいいのに。


僕らは手を繋いだまま礼央くんのお店の扉をくぐった。



「帰ってきたなー!不良少年たち!」
「とっくに花火終わってるのに帰ってこないから心配したよ。」

「ごめんなさい。」

心配をかけてしまった。
気をつけないと…。
礼央くんはすでに浴衣から私服に着替えた後で、柴田さんの奥様とお子さんは先に帰宅したらしい。


「とりあえず着替えちゃいなよ。浴衣もクリーニングに出さなきゃだし。」
「うん。」


僕と大翔は2階で着替えを済ます。
さすがに男同士なんだけど、なんだか恥ずかしかったので別々の部屋で着替えることにした。



****


「颯斗はどう思う?」
「え?」
「2人のこと!」
「うーん。かわいい。」
「そうじゃなくてー!やっぱり運命の番だと思う?」

「正直7割…いや8割かな、やっぱりまだ運命の番については解明できてないことが多いんだ。」
「うーん。」
「今は中学生用の抑制剤でかなりフェロモンを中和させていて、実際運命であるかどうかは確実にわかる方法がない。」

「私の個人的な意見とすれば…2人が運命の番であればいいと思っています。」
「それは僕も同感!凛に会ったことでヒロくんずいぶん変わったもんね。」

「高校生になれば徐々に抑制剤の種類は変わっていくから、その時答えはわかると思う。」
「そうですね。」

「僕だって、ヒロが運命の番を見つけてくれる事を願ってるよ。」
「影森の件も含めて。」

「そうだね。」


****

着替えを済ませて1階へ戻ると、3人はコーヒーを飲みながら何やら話しているみたい…。

「お待たせ!」

「あ、凛。お腹減ってない?」
「さっきたこ焼きとかあと用意してもらった軽食食べたから平気!」

「そっか、じゃあ今日は大人しく解散しよう!」
「はーい!」

礼央くんから解散の挨拶があったので僕は右手を大きくあげて答える。

「それと明日はお店お疲れ休み取ったから、お疲れ様会やろ?」
「うん。」
「明日は僕も休みだし。ヒロと柴田も来れる?」
「俺は午後なら空いてる。」
「私も特に社に行く予定はありません。」

じゃあここにいるみんなで、打ち上げだ!

「じゃあ明日は凛に腕を振るってもらおう!」
「え!僕?」
「俺は凛の作ったご飯が食べたい。」
「ほらほらヒロくんもそう言ってるし!僕も手伝うから!よろしくね!」
「う、うん!」

明日午前中に颯斗さんが車を出してくれることになったので買い出しに3人で行くことになった。
大翔と柴田さんは午後にお店へ直接くるらしい。

今日も柴田さんが運転する車で大翔が送ってくれるらしいので、礼央くん達に挨拶をして店を出た。

「ねぇ、大翔は何食べたい?」
「俺?うーん、唐揚げかなぁ。」
「唐揚げね!じゃあ、普通のとチキン南蛮風と油淋鶏風の3種類作ろうかなー。」
「美味しそうだな。」

あとは、さっぱりしたサラダがいいかな…。
ご飯はどうしようかな…、ホットプレートがあるみたいだからビビンバでも作ろうかな…。

明日のメニューを考えていると、大翔が僕の頬に触れた。

「大翔…?」
「いや、何でもない。」
「?」

大翔の温かい手のひらが僕の頬を包むと、すごく気持ちよくてつい頬を擦り寄せてしまった。

「明日、楽しみにしてる。」
「うん!美味しいものいっぱい作るね!」

ちょうどマンションの前に着いたので、降りようとすると大翔がそっとおでこに口付けた。

「おやすみ。」
「おやすみなさい。」

車から降りると先にマンションの中に入る様に言われた。
治安は悪くない場所ではあるけど、心配だから…と。
そう言われてしまうと断れないので手を振ってエントランスへと入り外を伺うと大翔からメッセージが届く

ーーー
HIRO:凛、部屋までちゃんと戻って。
RIN:ここで見てちゃだめ?
HIRO:ちゃんと部屋まで戻ったの確認したら出るから。
ーーー


うーん。エントランスから見てたのがバレてしまっていた…。
ここの位置ならベランダから見えるかもしれない。

部屋に戻ってすぐにベランダまで向かう。

「あ、車見えた!」

ーーー
RIN:部屋戻ったよ。ベランダから見える。
HIRO:了解。
ーーー

車を眺めていると後部座席の窓が開いて大翔が手を振ってくれた。
僕は手を振り返して車が走っていくのを見つめていた。


大翔に心配されると嬉しい。
話すのも、手を繋ぐのも、キスをするのも凄く嬉しくて、心が跳ねるみたいにドキドキする。

今まで誰かを思ってこんな気持ちになることなんて無かった。
これからもこんな気持ちになる相手が大翔だったらいいのに。




****

その日僕は夢を見た。


幼い頃の夢。
すごく大事にしてた宝物みたいな数日間。

起きた時にはもう内容はほとんど覚えてなかった。


でも、嗅いだことのある甘い香りだけが記憶に残っていた。

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