エロスな徒然

かめのこたろう

文字の大きさ
上 下
194 / 223

2022年4月8日

しおりを挟む

 日経新聞に掲載された「月曜日のたわわ」の広告が例によって非難轟轟だとか。


 もはやあんまりこの手の話題に興味も持てなくなりつつある今日この頃。
 ヤングマガジンは相変わらずだなぁと感受性を失いつつある胡乱な意識でぼんやりと思うくらいで、特に所感などはないんですというのが本音ではあるんですが。

 広告単体の純粋な表現内容としては、これまで問題になったものと比べたらずいぶんおとなしめな気はします。
 振り向き美人さながらのポーズで笑顔をこちらに向けてる女子高生という構図。
 学校の制服をきちんと着込んで、過剰な露出があるわけでもなし。
 胸やお尻などの強調表現も特にないですし、単純な「絵」として提示されたら別に誰もどうとも思わないんじゃないかなぁって感じです。
 本広告のイラストを何らの前提知識も先入観もなくポンと出されても、セクシャルなわいせつ物として糾弾するのは難しいんじゃないでしょうか。

 だから今回は、むしろ作品の内容から逆引きして「不潔!」「キモイ!」ってなってるような気がしないでもないです。

 本作の内容自体は確かに、いわゆる世間でいうところの「良識派」やフェミ系の方々が拒否反応を起こすようなものではあると思うので。
 おっさんが若い女の子にひたすら好意を抱いてもらえるという、都合のいい妄想盛沢山の内容なのは間違いありません。
 まあ男性向け娯楽作品なんてほとんどこんなもんだから、特に目くじら立てるほどのモノでもないのかなとは思いますけど。

 よりによって「日経新聞」に広告を載せられたのがよっぽど嫌だったんでしょうか。
 「この国において有数のまっとうで社会的で知性的なメディア」のはずな日本経済新聞、自分たちが日ごろたしなむのにふさわしい一級メディアにこんな色物低俗娯楽物が侵食するのは嘆かわしいという拒否反応なんでしょうか。

 まあもしそうなら、気持ちはわからないでもないです。
 正直、よりによって日経の購読者にどれだけこの広告が有効なのかというのは疑問ではあります。
 四コママンガなんて一ミリも載ってない経済紙を普段読んでるような人間がこの広告みて、「あっ、このマンガ読みたい!」ってなるんでしょうか。
 実際読んで「あはん、面白っ!」って感じてくれるんでしょうか。

 うーん……。

 少なくとも自分の貧弱な想像力の及ぶところではなさそうです。
 

 今回の「月曜日のたわわ広告事件」は、いつもの「セクハラ」「ジェンダー」、「性的搾取」云々といった話とは別に、媒体広告の有効性について思わず考えさせられてしまいました。
 実際、本広告を通じてどれだけ購買結果につながったのか、売り上げへの貢献度合いなど何かしらのデータを出してくれないかと願わずにはいられません。

 ヤングマガジンさんは、なんとなく面白そうな雰囲気なのに何故かあんまり先が気にならないマンガ暫定一位の「虎鶫」を猛プッシュするだけじゃなく、こういった側面からの読者サービスもそろそろ意識してくれてもいいころなんじゃないかなと思います。



 かしこ。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

クルマでソロキャンプ🏕

アーエル
エッセイ・ノンフィクション
日常の柵(しがらみ)から離れて過ごすキャンプ。 仲間で 家族で 恋人で そして……ひとりで 誰にも気兼ねなく それでいて「不便を感じない」キャンプを楽しむ 「普通ではない」私の ゆるりとしたリアル(離れした)キャンプ記録です。 他社でも公開☆

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...