エロスな徒然

かめのこたろう

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2020年7月5日

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 例によって大人の書店を冷やかしに。
 そしたらエロスな玩具エリアが大幅に縮小されててびっくりしたりがっかりしたり。

 これも今回のパンデミック騒動の影響なのかとか、あるいはこういうものの需要って減少傾向にでもあるのかしらんとか、いろいろ頭によぎります。
 昨今、草食系とか二次元嗜好とか、若い人のセックス意欲が低いような話題にはことかきませんし。
 実際どうなってるのかとか具体的なデータを確認したことないけど、少子高齢化が進めば当然セックスや一人プレイの発生数が減るのは間違いなさそうです。
 エッチなことをする人の絶対数が減れば、そりゃあこの手のグッズの需要が減るのも、まあ当然のような気がします。
 それともこのお店の売り上げがたまたまよくないだけで、全体的な市場自体は特に問題なかったりするのかしらん。

 パンデミックな非常事態の影響もよくわかりません。
 単純に考えると、セックス産業が機能しないときにはこういうアダルト商品の売れ行きは悪くなりそうではありますけど。
 一人プレイ用のグッズに関してはむしろ逆に上がりそうな気もするし。
 もともとこの手の店舗って普段から女の子に使う用よりも、男の子用のものの方が売れてるイメージがあります。
 だからそう単純なものではなさそうだなぁ。
 
 うーん、わからんちん。

 などと、寂しいような侘しいような気持ちでつらつら考えながら冷やかしを続けていた次の瞬間目に入ったもの。
 明らかにこれまで見たことがない目新しいもの。
 従来あった見慣れたものがほとんど撤去されてる中でおそらく唯一新規で設置されているから否応なく意識がフォーカスされます。
 目に入った瞬間、引き寄せられるように近づいていきます。

 それは大きいカプセル(よく1回500円くらいでスーパーにおいてるヤツ)のガチャガチャの機械でした。
 もちろん、中に入ってるのはただの子供向け玩具のわけありません。
 大人の書店といえばおなじみ、もはや代名詞といっても過言ではない例のアレ。

 女の子の使用済みパンティーが入ったカプセルの山です。
 それはおパンツ、いや「汚パンツ」が景品のガチャガチャでした。
 カプセル一つに一枚パンティが入っていて、一回1000円。

 まあ発想自体はそう珍奇でもありません。
 ゲームセンターなどのUFOキャッチャーを始め事例には枚挙の暇がないほど、「女の子のパンツは遊興場の射幸的景品」という考えというか伝統というか文化みたいなものが太古からこの国には根付いており完全に一般化して共有された思想価値観であるから特に驚くに値するほどのものじゃあないとは思います。

 しかし、ただでさえエロスグッズが撤去されて嫌にだだっ広く感じる空白の多い店内でしんみり物悲しい思いに耽っていたところに不意打ちを食らったせいでしょうか。
 頭の中に浮かぶ存在理由とその概念。
 「パンティーガチャガチャ」という言葉と目の前の光景が組み合わさったとたん、なんだか妙に滑稽で面白おかしく感じてしまい、思わず「うふふ……」と含み笑いが。
 双子の兄弟のように仲良く二台、ちょっとスぺースを置いてお澄まし顔で鎮座してる感じもなんだか可愛げがあっていいです。
 かつて売られていたパンティ袋詰めが数枚入って2000円だったのと比べると、相当強気な値段設定なのもいろいろ想像させられて笑えてきます。


 ガチャガチャの機械の横には中身を取り出して不要になったカプセルを回収するためと思しき段ボール箱が。
 中を覗くと数十個分はあるだろう、上下を別にされた透明な残骸の数々。


 結構売れてるのがまたツボに入って変な音が口から漏れ出しましたとさ。

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