エロスな徒然

2017年 12月07日

　「童貞を殺すセーター」で命を奪われた男性の数がとうとう３０万人に達することが国連人権委員会の報告で明らかになりました。

　およそ歴史上に存在したあらゆる兵器の中でこれほどまでに効率よく人命を奪ってきたものもありません。
　これ以上被害者を出さないためにも有効な無力化の方法や技術が開発されればいいのですが、残念ながら今の時点では難しいようです。

　それというのも、元々は冷戦時代に東側の大量殺戮兵器として開発されていたものであり、その当時には核兵器やその他のBC兵器と同様に使用された実績は無く、その使用が確認され始めるのは共産国家が崩壊した後。
　第三世界へと流れて、９０年代以降の中東や中欧、アフリカ大陸で発生した相次ぐ紛争や内戦、テロ行為で用いられるようになったという背景があるため。

　大国が直接に関与しない戦場でコントロールされないままに拡散が始まってしまったため、その対策は常に後手後手になっているのが現状なのです。

　特に「実際には童貞には効き目が無く、脂ぎったおっさんにしか効果が無い」などという特性が実地で使用されるまで全くわからなかったことなど、開発者にすら理解できていない部分を多量に残したまま実用が始まってしまったのは大変遺憾と言わざるを得ません。
　
　噂によると、既に対立する先進国の間で「本当に童貞を殺すセーター」の開発競争が繰り広げられているとのこと。
　果たして一番最初に開発に成功するのは資本主義の帝国か、虎視眈々と覇権を目論む旧東側の大国か。
　それがどこになろうとも、今後の世界の趨勢を左右する安全保障上の一大事であるということは間違いありません。

　そして完成した「本当に童貞を殺すセーター」は今現在そう言われているものとは全く異なるものになるであろうということも容易に予想することが可能です。