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しおりを挟む「ふーん。私の水着を使って自分のおちんちんをいじって気持ちよくなろうとしてたんだ……」
「ぁぅっ……、ごっ、ごめんなさいっ……」
「許すと思う?」
「えっ……!? ぁはぁぁぁぁぁっ!」
私は何の前置きもなくいきなり彼の盛り上がった股間に手を伸ばし、ジャージの上から握りしめました。
反射的に前かがみになって硬直する小柄な体。
いきなりの暴挙に混乱しつつも、必死で己の脆弱部分を守ろうとこちらの手を引き離そうとする素振り。
「いっっっっっっっ! せ、せんぱぁい……っ、なっ、なんでぇっ!!」
「やっぱり……。ぜんっぜん反省なんかしてないじゃない?」
「ああっ、痛いです!! やめてぇっ!」
「口だけ謝罪しても意味ないよ。本当に悪いと思ってたらこんな風になってないでしょ?」
「うぅぁぁぁぁぁっっ! ぃぃっっっっっ!!」
「結構ヤバいかな?」って思うくらいの力で握撃を続けます。
こうすればこう反応する、この程度の刺激でこうなるという経験に裏打ちされた知見をもとに、致命的になるギリギリを狙う心持で。
気持ちよくさせるつもりなんて毛頭ありませんでした。
何故ならこれは罰なんですから。
この不埒で罪深いモノを徹底的に痛めつけて思い知らせる。
一方的に欲情して快感を得ようとしていた場所に苦痛を与えることで帳尻を合わせようという発想だったのです。
だってこんな事態が起こった根本原因はコレのせいだったんでしょうから。
男の人ならだれもが股間にぶら下げているコレさえなければ、彼も夜の女子更衣室に忍び込むなんて愚行はしなかったはずなんですから。
「痛ーーーーーーーーっ!」
これは正しい矯正行為なのだという想いと、気持ち悪い、腹立たしい気持ちが握る力をどんどん強くしていきました。
私の手首をつかむ彼の必死の抵抗力も比例して大きく激しくなっていきます。
でもどれだけもがき暴れられても、私はビクともしません。
徹底的に鍛えられた競技選手の肉体は、小柄な補欠部員の男子を抑えることくらいわけありませんから。
「や、やめっ……! ぃーーーーーーーっ!」
想像することしかできませんが、本当に痛いのだろうことはよく伝わってきました。
与えられた苦痛に対して無意識に起こしてしまう反射運動の数々。
小刻みな全身の震え、高い体温、脂汗、足先の屈伸。
人間ならば必然的に発生させてしまう生理反応がありありと彼から巻き起こっていたからです。
「ーーーーーーーーっ!!」
と、だんだん握っているものの感触が変わっていくことに気が付きました。
先ほどまでは適度な抵抗があって握りやすい状態だったのですが、みるみる柔らかくふにゃふにゃした頼りない感じになっていきます。
「ひっ、ひっ、ぅーーーーーーーっ!!」
あまりの痛さにさすがに萎えてきたみたいでした。
ガチガチと歯を鳴らして白目をむき始める彼の顔。
凌辱的とか背徳的とかとでも云うんでしょうか。
童顔で幼い雰囲気だから、余計に凄惨な様子でした。
思わずぞくりと。
なんだかとても堪らないような気持ちがむくむく湧いてきます。
逆らい難い衝動で数秒ほどそれを堪能してから、再びなんの脈絡もなく「ぱっ」と手の力を抜きました。
「ぁぁっ!! ……はぅっ……、っ……、っ……」
それまで彼を襲っていた激痛が急に収まると、全力で硬直していた体から一気に力が抜けて弛緩しました。
私に股間を握られたまま、背中を丸めるような前かがみの態勢。
ベンチの上に座る彼は息も絶え絶えに、ぼんやりと放心状態です。
「少しは反省したの? おちんちんは落ち着いたみたいだけど?」
「っ……、はっ、……はぃ……、は、反省……、しました……」
「私の水着でもう興奮しない?」
「は、はいっ……、も、もう許してください……っ」
「ほんとかな~? じゃあ……」
ベンチに放り出されていた、自分の競泳水着を私は手に取りました。
彼の体温でしょうか、少し生暖かく湿っぽいような気がします。
くたりと力なく縮んでしなびており、纏っている時とは全く違う印象ですが、これだけは変わらないスベスベでつるつるの感触。
純粋に水中での機能性としか考えていなかったその手触りに別の意味を見出すような気がしました。
水泳で勝つために最適化されたその仕様が、もしかしたら性的な反応を促すのにとても有効なのかもしれないと、無意識に理解しつつあったのかもしれません。
「こうしても大丈夫?」
「っ!!」
そういいながら、私は自分の水着を俯く彼の顔に押し付けます。
だいたい胸からお腹のあたりでしょうか、面積が広い部分で万遍なく覆い尽くされるように。
年齢と不釣り合いな童顔がスポーティなデザインの紺と黒色に変わると、たちまちもがくような抵抗が起こります。
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