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ぺたんこ胸のエルフ娘がビキニアーマーを着て今日もオークにやられちゃうようです②

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 もう一方の手も取り、正面から相対する。
 青ざめつつもキッとにらむヘレンさん、ぺったんこのビキニ胸が露になる。
 正直、それだけでご飯が3杯食べられる感じだが、おくびにもださない。

「さあ、これでどうすることもできまい。おとなしくするんだな」

 目が血走る。
 コレは本気(マジ)だった。

「くぅっ! 何をする気だ! ま、またあんなことをするつもりか!?」

 両手をつられてブラーンと身体を伸ばしたヘレンさんは以前の記憶が蘇り、慄く。

「わかっているなら話は早い。くくく、今日はどんな声を聞かせてくれるのかな……」

 言いつつ、ボスオークはべろりとほっぺたをなめた。
 やわらかく、きめの細かい肌の感触に感極まる。
 何時堪能しても同じかそれ以上の感動を与えてくれる存在に心のそこから感謝をする。
 ”ああ、可愛いよヘレンさん、ちょー可愛いよ”と胸がいっぱいになる。
 そんなボスオークの内心も知らず、ヘレンさんは舐められた感触にびくりと震える。

「わあ! な、舐めるな!」

 よだれでべとべとにされたほっぺたが気持ち悪い。
 しかもそれをしている化け物はふーふーと鼻息が荒い。

 怖い。
 臭い。
 イノシシ。

 ああ、駄目なのか、今日も破廉恥なことをされるのか。
 恐怖と屈辱で心が折れそうになる。
 だが、まだだ!
 油断したときにチャンスが生まれるかもしれない!
 あきらめない!
 めらめらと萎えかけた闘志を復活させた。

 かわいらしいほっぺをべたべたにしながら気丈にこちらをにらみ続けるヘレンさんの様子に、”おっ、今日も頑張り屋さんだなっ!”と次の工程に移っても大丈夫だと見当をつけたボスオークはいよいよ本格的に責める心積もりを固めた。

「そんな顔をしても無駄だ。こちらを弄られて何時まで耐えられるかな?」

 そう言いながら、つるされて晒している腋に顔を近づけていく。
 ヘレンさんは敏感なそこを攻められる恐れと羞恥に歯をかみ締める。

「くぅ、や、やめろぉ!」

 ボスオークにとって可愛いヘレンさんの腋(わき)は大好物だった。
 つるつすべすべのそこはもろだしにすると、とっても綺麗で可憐でちょっとエッチだった。
 それに匂いもいい香りがする。

 たまらなくなって一気にいってやった。


 べろり。

「ひゃんっ!」


 ……べろべろベロリン、べろべろり。


「……ふっ、ふひっ、……っ、むふっ、あひゃひゃひゃ! っちょ、や、やめっ! うひひっ、にゃははははっ!!」


 無防備な腋を舐められた途端にヘレンさんが返してくるその反応。
 我慢できないように体を必死によじりながら、顔を赤くして笑ってるような怒ってるような喘ぎ声。

 そう、彼女はくすぐりに弱いタイプであった。
 いや、もしかしたら平均的なだけかもしれないけれど、とにかくこちょこちょやられちゃうとそんな風に笑いが止まらなくなって全身で反応しちゃうのだった。


「く、くそぉおひょひょひょっ! ぬひひひっ、まふふふふ、なははははははっ!!」


 ボスオークはヘレンさんが恥ずかしそうに悔しそうに涙を浮かべて笑い続ける姿に興奮を隠せないまま、腋を舐めつづけた。
 “本当にありがとうございます”と心の中で言いながら堪能する。


 べろべろぺろぺろ。
 げらげらげらげら。


 そうして甘酸っぱい味を満足するまで愉しんだボスオークはそのまま腹、へそ、脇腹と細い身体を舐めたり指先でやさしくくすぐったりしていく。
 愛情いっぱいに、大好きな女の子がたっぷりくすぐったくなって笑っちゃいますようにと念じながら。
 その想いが通じたのか否か、ヘレンさんは触られたところすべてで大きな反応を返した。
 真っ赤になった顔と言わず、そのほかの体のどの部分にも汗が浮かび始め、狂おしそうに全身に力を入れたまま捩ったり跳ねたり。

「ぬひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!! や、やめろーーーーっ! あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」

 むなしく響く声。
 もちろんオークの攻めは止まらない。
 弱いところをこしょこしょペロペロやられるたびに我慢できない感覚が襲ってきて、あひゃひゃうひゃひゃと声を上げてしまう。

 そうして笑い続けてだんだん頭の中がぼんやりとしてきて何が何だかわからなくなりつつあったとき、自分の体の奥底から湧き出てくる感覚にハッと我に返った。
 ヘレンさんはとうとう最も恐れていたものがやってきたのを絶望とともに知る。

 誰でも経験があるだろう、くすぐられるとなぜかしたくなっちゃうもの。
 我慢できなくなってやっちゃうもの。


 おしっこ。


 そう、遂に催してきちゃったのだ。
 サーっと頭から引いていく血の気。
 前回こいつらの前で晒してしまった、死んでも死にきれない光景が脳裏によみがえる。

 相手に知られるわけにはいかない。
 精一杯、気取られぬよう、我慢をするしかない。

 相変わらずゲラゲラ笑いながらも思い浮かんだ最悪のイメージが必死の力をもたらし、それまで以上に激しく身体をよじったりゆすったり。


「ま、まてーーーーっ!! うひゃひゃひゃ、や、やめっ、なはははははっ、だぁっ、だめーーーーーっ、あはははははっ!」 


 そんなヘレンさんの必死の思いもむなしく、なめたり触ったりのくすぐりは無情に続いていく。
 その場所もピッチピッチの太ももから膝の裏、ふくらはぎとどんどん下に移っていき。
 やがて一番弱い場所の一つであろう、足の裏まであと少しというときにはもはや限界だった。

「っちょっ、なははははっ、うきゃきゃきゃきゃっ! もっ、もひょひょひょ、もれ、もれちゃうーーーーっ!」

 ついに我慢ができなくなって、口にしてしまった。
 誇り高い彼女のプライドすら凌駕するほど、おしっこを漏らしちゃう恐怖は絶対だった。


 ピキューン。


 そのヘレンさんの様子を確認したボスオークの脳内を閃きの光が一条、水平に迸った。
 いよいよ足の裏へと移りつつあったくすぐり地獄の手と舌をピタッと止める。


「あひゃひゃっ!? ……ぜぇぜぇはぁはぁ……はぁはぁふうふう……」


 ここからが一番大事な場面だと緊張が走る。
 大好きな可愛いエルフ娘のお漏らしという至高の芸術を堪能できるか否かの瀬戸際。
 下手をして失敗などしたら目も当てられない。
 
 もし出るには出てもじんわりちょい漏れだなんて失態だけはしたくない。
 溢れるばかりの量と勢いで、溜まりにたまったものをすべて出し切り空っぽになるようなカタストロフこそがなくては。
 これまでの努力が水の泡(おしっこだけに)にならないように、慎重に計算高くかつ愛情をもってやらなくては。


 己の求める理想のためにはどんな努力も配慮も惜しまない哲学的で求道者的な一面を持つ只者じゃないかもしれないオス、それがボスオークであった。


「ぜぇぜぇ……はぁはぁ……??」

 いきなり止まったくすぐりの感覚に、ぼんやりとした頭でうっすらと違和感を感じるヘレンさん。
 それでもその胸中を満たすのは、とりあえず漏らさずにすんだ安堵感。

 何が何だかわからないけど、とにかく我慢ができた。
 耐えられた。

 あの失態を再びさらさずに済んだ。

 そう油断をしてしまった。
 心も体も緊張で張りつめていたものがすべて一度、完全に緩んでしまった。


 ぎらり。


 獲物を狙うケダモノの鋭い眼光。
 ボスオークの神算鬼謀、この最高の唯一絶対のタイミングを見逃すわけがない。

 こちょこちょこちょこちょ、こちょーーーーっ!

 次の瞬間、全力で足の裏をくすぐり始めた。
 

「っっ!!!! あああああーーーーーーーーっ!!!!」


 エルフ娘の悲痛な叫び声が岩山に鳴り響いた。



………

 女戦士の衣装をホカホカと湯気の立つ液体で濡らしながら、すべての表情を無くして光を失った瞳でぐったりとしたヘレンさんは子分オーク達に川辺まで担がれてきた。
 いつもそこで放り出されるのだ。
 オーク達にとっては無事に帰ってほしいから、街の近くでさらに身体を洗えるところへと送っているだけなのだが。
 当のヘレンさんは蹂躙されるだけされて、適当に捨てられているだけだと思っている。

 そうしてオーク達も姿を消して、しばらくぐてっと一人でねっころがっていたが。
 やがてやっと力が入り始めた身体を動かして水を浴び。
 汚れた薄布の戦士服を洗って乾かし、また着付け。
 ふらふらしながら帰り道を歩いていた。

 夕日が顔を照らす。
 うっすらと涙が浮かぶのはきっと光がまぶしいだけだ。
 そして一人、自分を励ます。

「今日は……惜しかった……。そう……、もうちょっとだった!」

 ぜんぜん懲りてなかった。

 とりあえず冒険者酒場にいって、ジョッドたちに誇張気味の奮闘模様を聞いてもらおうと思った。
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