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友人と友人(マリルノ視点)

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「お待ちしておりました、マリルノ様」

 お屋敷の呼び鈴を鳴らすと、タラレッダさんが門を開け、出迎えてくださいました。

「こんにちは、タラレッダさん。ごめんなさい、少し早く着いてしまいました」

「構いませんよ」
 タラレッダさんはにっこりと笑った後、スコッテに目を向けました。
「そちらの方は……?」

「ああ、そうなんです。えっと」

 私が紹介しようとすると、スコッテは前に出て口を開きました。

「初めまして。マリルノと同じ学校に通っている、マティア・スコッテです。スコッテと呼んでください」

 スコッテのはきはきとした挨拶に、タラレッダさんは目を細めました。

「ご挨拶ありがとうございます、スコッテ様。使用人のタラレッダです。今日はよくぞいらっしゃいました」

「約束もなく来てしまって、ほんとうにごめんなさい」

 タラレッダさんは、たくましい手を顔の前でぶんぶん振りました。

「とんでもないですよ! マリルノ様のご友人は、いつだって大歓迎です。

 さぁさぁ、中へお入りください」
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