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~おまけ 1~
しおりを挟む「ねぇ…そういえばさっきから
何でいきなりあかりって
呼ぶようになったの。」
『何でって…。
……ガキの頃ずっと
おまえって呼んでたら
あかりガチ切れして
俺のことボコボコにして
ちょっとま無視したじゃん。
それ思い出したんだよ。』
「あー…そうだね。
(そんなことあったっけ…。)」
『…何、覚えてねーの?』
「いやいや、覚えてるよ。
殴ったもんね、あんたのこと。
おまえ呼ばわりだから。
うん、殴って無視した。」
『ちげーよ、蹴りだよ。』
「えっ、蹴りだったの?」
『…覚えてねーじゃねーか。』
「うっ…。ご、ごめん…。
全くもって記憶にないわ。」
『まだ記憶戻ってないんじゃ
ねーの?』
「いや、多分普通に
忘れてるだけかと…。」
『マジかよ。』
「ごめん。
過去の私が、ごめん。」
『…いいよ、許してやるよ。
甘いものくれたら。』
「…仕方ないわね。」
───数分後───
『…うめーなこれ。
さっきとは大違いだ。』
「ココアっていう飲み物よ。
美味しいでしょ、私だいすきなんだ。」
『あぁ、最高だ。』
「にしても、蹴りなんて
覚えがないし、誰かに
したことあったかなー?」
『あー、…あれ全部嘘だよ。』
「………。」
『………。』
「…は?嘘?
どっから?」
『いや、だから、全部。
あかりに殴られてもねーし
蹴られてもねーし
無視されてもねー。』
「……。」
『…ジョークジョーク。』
「………。」
『…待て、早まるな。』
「…………。」
『悪かったよ!
そんな怒るとは───
「問答無用。」
**このあとどう
なったかは皆さんの空想に
お任せ致します**
「疑ってごめんね、過去の私!」
『………。(チーーン)』
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