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第22話 死霊騎士
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「うわ、この雰囲気…」
思わずそう洩らしたのはルルーだったが、全員が感じていた。
今までの迷宮は、はっきりとその視界が見えるほどの光量があった。しかし7層は土壁のところどころに、本当に最低限の松明が灯されているだけ。
その暗がりの中に、何かが潜んでいそうだった。
「やっぱりお化けとか出るんでしょうね。あたし、あんまりそういうの得意じゃないんですけど」
言葉ほど口調が沈んでいないのはマールだった。
「ひょっとしてマール、暗いところでも割と目が見える?」
リアの質問に、こくりと頷く。
「獣人はだいたいそうです」
なるほど、猫さんである。
「土壁か。中心がどちらか分かれば、壊して行ってもいいんだけどな…」
リアは相変わらず本気で言ったが、魔法使いの二人も本気で止めた。
この階層のモンスターはアンデッドが主で、中には壁をすり抜けてくるものもいる。敵が前後だけならともかく、周囲から一斉にかかってこられれば、捌ききれないのは当然である。
探索は困難を極めた。
スケルトンはいい。単なる骸骨である。装備が豪華なスケルトンは、むしろその装備を売り飛ばすことを目的としたら、歓迎するほどである。さすがに骸骨騎士が階層の守護者でなく普通に徘徊しているのは厳しいが、それでもただ強いだけだ。
ゾンビもいい。動く死体は気持ち悪いが、戦闘力はそれほどではない。中にはやたら怪力で機敏な個体もいるが、それでも頭を潰したら動かなくなる。毒などの状態異常も、魔法を使えば治癒できる類のものでしかない。
これらのアンデッドは、魔石を採取するのが気持ち悪い。心理的に気持ち悪いなどの問題があったが、そのあたりはゴブリン撲殺魔のリア様がいたおかげで、他のメンバーの負担はそこまでではなかった。
問題は、ゴーストである。
形がないものにも攻撃が効くように、前日の夜に各人の武器には魔法の付与がしてあった。
しかしこのゴーストの攻撃に対しては、防御手段が限られていたのである。
魔法で防壁を作って、それで防ぐというのは一般的である。しかし長時間にわたる探索において、間断なくずっと魔法の防御はしていられない。
「気合でどうにかなるもんだけどな」
ゴーストをまとわりつかせながら平然としているリアは例外として、普段痛みに慣れている前衛の戦士が、これには消耗させられた。
ゴーストの攻撃は、直接触れたところから体力や魔力を奪っていく。あるいは眩暈や立ちくらみ、唐突に襲われる恐怖感などがあり、これは鎧で防げるものではない。
リアの場合は豊富な状態異常耐性があるのと、精神力や魔力の関係で、これの影響をほとんど受けないのだ。
ゴーストなどリアルな3DCGぐらいにしか感じられないのである。せいぜい、鳥肌が立つぐらいか。
あとは種族的なものか、ルルーもゴーストの攻撃には強かった。マールはその五感を活かして、素早く接触を避けていく。
ごく短い小休止を入れて、一行は地図を作っていく。これまでの傾向からして、守護者の部屋は中心部にあることは間違いない。空白部分は多いが、そこを埋めていく余裕はない。
「一気に通り抜けるぞ。時間をかければかけるほど、消耗の方が大きい」
リアに発破をかけられて、一行は守護者の間に飛び込んでいった。
地下墓地を思わせる冷気に、天井の高い空間。
精緻な彫刻の入った柱が立ち並ぶ、気品さえ感じさせる間であった。
その中央に立つのは、装飾の凝った鎧をまとった騎士。手には長剣を持ち、顔は面頬で隠れて見えない。
背は高いが、ミノタウロスやゴーレムを見慣れてきた身からすれば、どれほどのこともない。
ただ、身にまとった雰囲気が違った。
死霊の騎士。
オーガキングはここで、最初の仲間を失ったという。
「散開!」
マールも含めた肉弾戦を主とする4人が、散らばって死霊騎士を囲む。
時間をかけてはいられない。抵抗力のない人間なら、ただそこにいるだけで生命力を奪われる。それが死霊騎士の能力だった。
死霊騎士の視線が、最も巨体のギグに向けられる。
その視線には毒がある。ギグが胸を押さえて、たたらを踏んでうずくまる。
また、剣を持たない左手の指先を、カルロスに向ける。
「うぐっ」
左手の感触がなくなり、カルロスは盾の重さにバランスを崩した。
「えやああああっ!」
八双から刀を振り下ろしたリアの攻撃を、死霊騎士はその長剣で受け止めた。下手をすれば剣身ごと両断するつもりだったのだが、剣自体も魔剣らしい。
返す刀の攻撃も上手く受け流す。戦闘技術自体も高い。
背後に回ったマールの矢は、鎧を貫いた。だが、ダメージを与えた様子はない。
ルルーの魔法で回復したギグが戦鎚を振り下ろすが、華麗とさえ思える動きでそれをかわし、駆け抜け様にその脇を払う。
「が…」
鮮血が飛び散った。それと同時に、また生命力自体を奪われるのをギグは感じた。
だがその瞬間に出来たわずかな隙を、リアは見逃さなかった。
逆袈裟に斬り上げた攻撃を、死霊騎士は剣で受け流すが、わずかに勢いを殺しきれず、兜を跳ね飛ばす。
そこにあったのは、やはりと言うか、骸骨の頭部であった。
地面に落ちた兜は霧となって消滅し、またその頭部へと元に戻る。
マールの当てた矢も、腐食して地に落ち、鎧はその傷を再生させていた。
「姉ちゃん、駄目だ! おいらの魔法じゃ解除出来ない!」
カルロスの下へ向かったサージが悲鳴を上げる。
ギグを治癒したルルーは今度はそちらに向かう。サージはルルーに向けて加速の魔法をかけた。死霊騎士の動きを見るに、そのままではルルーがいつ殺されるか分からなかった。
マールは装てんした矢をまた命中させていたが、まるでこたえた様子がない。
「リアちゃん、こいつ神聖魔法じゃないと効果がないのかも!」
マールが泣きそうな声で叫ぶ。
斥候、前衛、後衛とバランスの取れているように見えるリアのパーティーだが、完全無欠なわけではない。主にアンデッドを対策とした魔法、つまり神聖魔法の使い手がいないのだ。
魔法に関してはほとんどの分野について詳細な研究を行っていたルーファスだったが、神への祈願を元に威力を発する神聖魔法は、神殿の管轄であって手をだしていない。その弟子とも言えるリアとルルーも、その心得はない。
「大丈夫! 見えないだけでダメージは通ってるから!」
サージが叫ぶ。鑑定には相手の生命力を見る能力もあるのだ。この場合は、負の生命力と言うべきだろうが。
「それならあとは、削っていくだけだな」
刀を納めたリアが、両手に戦鎚を持ち出した。魔剣相手には、刀では刃が削れると判断したのだ。
復帰したギグが攻撃を始める。回り込んだリアの攻撃を、死霊騎士は避ける余裕がない。
その頃にはカルロスもルルーの魔法で左腕が解呪され、三人がかりの攻撃となる。
死霊騎士の特殊攻撃でカルロスとギグが動けなくなっても、ルルーがそれをすぐに治癒する。
サージは穴の開いた場所へ攻撃魔法を飛ばす。
意外にも最後の一撃は、マールの放った矢の一刺しであった。
死霊騎士が倒れ、中身が灰となって崩れる。
中にはやはり魔結晶が存在し、その武器と防具も残った。
「呪われてはいないよ。防具は自動修復の機能がついていて、剣の方も同じ機能と、斬った相手の体力を奪う能力が付いてる」
サージが鑑定すると、興味深げにリアは剣を手に取った。
「刀だったらな…。鎧はサイズが合わないとしても、剣はカルロスが使ってみるか?」
「え、いいんですか?」
長剣だが片手で扱える重さだったので、カルロスにはちょうどいいだろう。そう思ったのだが、実際に振ってみると問題があった。
「この探索が終わるまでは、今の剣を使います。やっぱり手に慣れた物じゃないと」
今使ってる剣も新品だが、長さやバランスなど、かなり吟味して選んだものだ。戦いの中ではわずかな違和感が、命取りともなるのだろう。
リアなどは刀だったらだいたいどの長さでも使えるのだが、それでも何度かは試してみないと実戦では怖くて使えない。
「じゃあサージ、収納してくれ。休憩は次の階層に行ってからにしよう」
死霊騎士を倒したとはいえ、墓地のようなこの場で休息をとる気にはならなかった。
ルルーが状態異常を治療し、魔力回復の魔法薬を飲むと、一行は8層へと足を踏み入れた。
思わずそう洩らしたのはルルーだったが、全員が感じていた。
今までの迷宮は、はっきりとその視界が見えるほどの光量があった。しかし7層は土壁のところどころに、本当に最低限の松明が灯されているだけ。
その暗がりの中に、何かが潜んでいそうだった。
「やっぱりお化けとか出るんでしょうね。あたし、あんまりそういうの得意じゃないんですけど」
言葉ほど口調が沈んでいないのはマールだった。
「ひょっとしてマール、暗いところでも割と目が見える?」
リアの質問に、こくりと頷く。
「獣人はだいたいそうです」
なるほど、猫さんである。
「土壁か。中心がどちらか分かれば、壊して行ってもいいんだけどな…」
リアは相変わらず本気で言ったが、魔法使いの二人も本気で止めた。
この階層のモンスターはアンデッドが主で、中には壁をすり抜けてくるものもいる。敵が前後だけならともかく、周囲から一斉にかかってこられれば、捌ききれないのは当然である。
探索は困難を極めた。
スケルトンはいい。単なる骸骨である。装備が豪華なスケルトンは、むしろその装備を売り飛ばすことを目的としたら、歓迎するほどである。さすがに骸骨騎士が階層の守護者でなく普通に徘徊しているのは厳しいが、それでもただ強いだけだ。
ゾンビもいい。動く死体は気持ち悪いが、戦闘力はそれほどではない。中にはやたら怪力で機敏な個体もいるが、それでも頭を潰したら動かなくなる。毒などの状態異常も、魔法を使えば治癒できる類のものでしかない。
これらのアンデッドは、魔石を採取するのが気持ち悪い。心理的に気持ち悪いなどの問題があったが、そのあたりはゴブリン撲殺魔のリア様がいたおかげで、他のメンバーの負担はそこまでではなかった。
問題は、ゴーストである。
形がないものにも攻撃が効くように、前日の夜に各人の武器には魔法の付与がしてあった。
しかしこのゴーストの攻撃に対しては、防御手段が限られていたのである。
魔法で防壁を作って、それで防ぐというのは一般的である。しかし長時間にわたる探索において、間断なくずっと魔法の防御はしていられない。
「気合でどうにかなるもんだけどな」
ゴーストをまとわりつかせながら平然としているリアは例外として、普段痛みに慣れている前衛の戦士が、これには消耗させられた。
ゴーストの攻撃は、直接触れたところから体力や魔力を奪っていく。あるいは眩暈や立ちくらみ、唐突に襲われる恐怖感などがあり、これは鎧で防げるものではない。
リアの場合は豊富な状態異常耐性があるのと、精神力や魔力の関係で、これの影響をほとんど受けないのだ。
ゴーストなどリアルな3DCGぐらいにしか感じられないのである。せいぜい、鳥肌が立つぐらいか。
あとは種族的なものか、ルルーもゴーストの攻撃には強かった。マールはその五感を活かして、素早く接触を避けていく。
ごく短い小休止を入れて、一行は地図を作っていく。これまでの傾向からして、守護者の部屋は中心部にあることは間違いない。空白部分は多いが、そこを埋めていく余裕はない。
「一気に通り抜けるぞ。時間をかければかけるほど、消耗の方が大きい」
リアに発破をかけられて、一行は守護者の間に飛び込んでいった。
地下墓地を思わせる冷気に、天井の高い空間。
精緻な彫刻の入った柱が立ち並ぶ、気品さえ感じさせる間であった。
その中央に立つのは、装飾の凝った鎧をまとった騎士。手には長剣を持ち、顔は面頬で隠れて見えない。
背は高いが、ミノタウロスやゴーレムを見慣れてきた身からすれば、どれほどのこともない。
ただ、身にまとった雰囲気が違った。
死霊の騎士。
オーガキングはここで、最初の仲間を失ったという。
「散開!」
マールも含めた肉弾戦を主とする4人が、散らばって死霊騎士を囲む。
時間をかけてはいられない。抵抗力のない人間なら、ただそこにいるだけで生命力を奪われる。それが死霊騎士の能力だった。
死霊騎士の視線が、最も巨体のギグに向けられる。
その視線には毒がある。ギグが胸を押さえて、たたらを踏んでうずくまる。
また、剣を持たない左手の指先を、カルロスに向ける。
「うぐっ」
左手の感触がなくなり、カルロスは盾の重さにバランスを崩した。
「えやああああっ!」
八双から刀を振り下ろしたリアの攻撃を、死霊騎士はその長剣で受け止めた。下手をすれば剣身ごと両断するつもりだったのだが、剣自体も魔剣らしい。
返す刀の攻撃も上手く受け流す。戦闘技術自体も高い。
背後に回ったマールの矢は、鎧を貫いた。だが、ダメージを与えた様子はない。
ルルーの魔法で回復したギグが戦鎚を振り下ろすが、華麗とさえ思える動きでそれをかわし、駆け抜け様にその脇を払う。
「が…」
鮮血が飛び散った。それと同時に、また生命力自体を奪われるのをギグは感じた。
だがその瞬間に出来たわずかな隙を、リアは見逃さなかった。
逆袈裟に斬り上げた攻撃を、死霊騎士は剣で受け流すが、わずかに勢いを殺しきれず、兜を跳ね飛ばす。
そこにあったのは、やはりと言うか、骸骨の頭部であった。
地面に落ちた兜は霧となって消滅し、またその頭部へと元に戻る。
マールの当てた矢も、腐食して地に落ち、鎧はその傷を再生させていた。
「姉ちゃん、駄目だ! おいらの魔法じゃ解除出来ない!」
カルロスの下へ向かったサージが悲鳴を上げる。
ギグを治癒したルルーは今度はそちらに向かう。サージはルルーに向けて加速の魔法をかけた。死霊騎士の動きを見るに、そのままではルルーがいつ殺されるか分からなかった。
マールは装てんした矢をまた命中させていたが、まるでこたえた様子がない。
「リアちゃん、こいつ神聖魔法じゃないと効果がないのかも!」
マールが泣きそうな声で叫ぶ。
斥候、前衛、後衛とバランスの取れているように見えるリアのパーティーだが、完全無欠なわけではない。主にアンデッドを対策とした魔法、つまり神聖魔法の使い手がいないのだ。
魔法に関してはほとんどの分野について詳細な研究を行っていたルーファスだったが、神への祈願を元に威力を発する神聖魔法は、神殿の管轄であって手をだしていない。その弟子とも言えるリアとルルーも、その心得はない。
「大丈夫! 見えないだけでダメージは通ってるから!」
サージが叫ぶ。鑑定には相手の生命力を見る能力もあるのだ。この場合は、負の生命力と言うべきだろうが。
「それならあとは、削っていくだけだな」
刀を納めたリアが、両手に戦鎚を持ち出した。魔剣相手には、刀では刃が削れると判断したのだ。
復帰したギグが攻撃を始める。回り込んだリアの攻撃を、死霊騎士は避ける余裕がない。
その頃にはカルロスもルルーの魔法で左腕が解呪され、三人がかりの攻撃となる。
死霊騎士の特殊攻撃でカルロスとギグが動けなくなっても、ルルーがそれをすぐに治癒する。
サージは穴の開いた場所へ攻撃魔法を飛ばす。
意外にも最後の一撃は、マールの放った矢の一刺しであった。
死霊騎士が倒れ、中身が灰となって崩れる。
中にはやはり魔結晶が存在し、その武器と防具も残った。
「呪われてはいないよ。防具は自動修復の機能がついていて、剣の方も同じ機能と、斬った相手の体力を奪う能力が付いてる」
サージが鑑定すると、興味深げにリアは剣を手に取った。
「刀だったらな…。鎧はサイズが合わないとしても、剣はカルロスが使ってみるか?」
「え、いいんですか?」
長剣だが片手で扱える重さだったので、カルロスにはちょうどいいだろう。そう思ったのだが、実際に振ってみると問題があった。
「この探索が終わるまでは、今の剣を使います。やっぱり手に慣れた物じゃないと」
今使ってる剣も新品だが、長さやバランスなど、かなり吟味して選んだものだ。戦いの中ではわずかな違和感が、命取りともなるのだろう。
リアなどは刀だったらだいたいどの長さでも使えるのだが、それでも何度かは試してみないと実戦では怖くて使えない。
「じゃあサージ、収納してくれ。休憩は次の階層に行ってからにしよう」
死霊騎士を倒したとはいえ、墓地のようなこの場で休息をとる気にはならなかった。
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