82 / 207
六章 ライブバンド
82 学園祭
しおりを挟む
学園祭のようなお祭り騒ぎは、準備の時間が一番楽しいとも言われる。
暁としてはずっと、分担された作業を淡々とやっていくもの。
別にハブられているわけではないが、表面的な友人しか出来ない。
ただ今年は千歳がいる。
友人と言ってもいいだろうが、それ以上に戦友だ。
学園祭のステージに立つというのも、千歳主導によるもの。
暁の本当に凄いところを、軽音部のごく少数の人間以外は誰も知らない。
千歳はごく普通に、友人がいるので千歳とばかり絡んでいるわけではない。
だがギターの練習は、暁に言われるまでもなく、自分でずっと行っている。
誰もが、何者かになりたい。
千歳は俊や他のメンバーから、ほとんど歌のことを誉められている。
だがギターに関しては、上達してきたな、という程度のことしか言われない。
まだ評価するレベルの腕ではないと思われているのだ。
実際にたいして上手くない、という俊でさえも、千歳よりははっきりと上手い。
月子もさほど優先してはいないが、少しギターをやっている。
もっともそれより、少しだけ披露した三味線の方が、はっきりと上手いと分かった。
俊はシンセサイザーを使って、様々な音を作る。
単にリズムのギターだけなら、その打ち込みを使えばいい。
だがライブをしていれば、それでは足りないと分かってくる。
とんでもなく難しいリフを、暁は平然と弾いてみせる。
レフティの彼女は千歳と向かい合わせになると、鏡に写したように見える。
そして一つずつ丁寧に音を出す、と言いながら自分は、右手がものすごい速さで動き、左手は何をやっているのか分からない動きをする。
子供の頃から、これにずっと捧げてきた。
だがそれでも、ギターの上手い人間は色々といるのだという。
もっとも多くのミュージシャンを知っている俊や栄二でさえ、暁のギターにはほぼ文句をつけることがない。
フィーリング、と月子以外のメンバーはよく口にする。
意味としては感覚や感情、音楽でいうならノれるかどうか、といったところなのだろう。
暁のリードは、ボーカルの背中を強く押す。
そしてソロでは、早弾きや歪ませなどで、強く注意を引く。
激しさもあるが、曲によっては哀しみや、共感することへの拒絶すら表現する。
少なくともライブで聴く限りでは、暁より上手いギタリストは見たことがない。
学園祭の準備についても、二人は一緒に行動することが多い。
そして時間が空けば、そこでギターの練習をするのだ。
基本的に千歳は、リズムギターなのでそこまで難しいことはしないし、難しければ音を減らす。
だが暁の方は全く妥協がない。
妥協しなくても大丈夫なだけの技術がある。
他の生徒たちは、体育館ステージの予定表を見て、だいたい不思議に思ったりする。
上級生ともなれば、最後のトリは吹奏楽部の演奏か、軽音部の演奏になるのが例年のことであるのだ。
だが今回は軽音部の方から、吹奏楽部にも話を通して、トリの演奏を学外で活動をしている二人の演奏とした。
それで生徒がいいなら、と教師側も特に前例にこだわることはない。
一応リハ的なこともやって、それで確認してもらう。
トリを自分たちでも軽音部でもやらないことに、多少の難色を示していた吹奏楽部。
だがたった二人の演奏を聴いて、これは納得した。
この後に普通の演奏をするのは、公開処刑であると。
暁のギターは、確実に高校の軽音部とはレベルが違う。
そして千歳の歌も、そこいらにいるようなものではない。
「先に少し知られたのは、口コミで広がるだろうな」
セッティングのために、俊はこの日に入場の許可をもらって、学校にやってきている。
自分も高校生であった過去があるのは当たり前だが、どうも記憶が曖昧である。
俊の視線は、常に未来しか見ていない。
普段のスタジオでの演奏とは、セッティングがやはり変わってくる。
体育館というのはあまり、音響がいいというわけでもないのだ。
俊の作った打ち込みの操作は、暁が足元のペダルで行う。
どうしても俊がいないので、普段と違って自分が合わせていくことになる。
苦手ではあるが、これもまた一つの経験だ。
そういった作業をしていても、千歳には声をかけてくる友人がいる。
ノイズの中では一番、普通に近い人間関係を持っているのだ千歳であろう。
だいたいは千歳が二人で、しかもクラスでも孤立傾向にある暁と組んで、ライブをするということが不思議であるらしい。
それは確かに、古い友人ほど逆に、千歳が最近ギターを始めたことを知らないので、当たり前のことではあろう。
そして暁がギターを弾くというのは知っていても、どれぐらいの腕前かということは知らない。
大学に入ってようやく、自分のやりたい自由が増えた俊としては、羨ましいとは思わない。
だが高校生の時点で、自分と組める人間が出来たというのは、幸運な出会いではなかろうか。
単純な友人ではない。
バンドメンバーというのは、同じ方向を向いて歩く仲間なのだ。
前日の準備が終わった。
夜も遅いというので、自動車で来ていた俊に、二人は家まで送ってもらう。
もっとも暁はまた父が出張しているので、一人だけの夜となる。
一人でマンションの部屋に入って、寂しいなと思ってしまう。
昔は音楽とギターがあれば、他に何もいらなかったのに。
(いやいや、お父さんはいるか)
でないと可哀相である。
ノイズに加入してから、人間関係が複雑になっていった。
月子のような歪な才能と出会い、信吾や栄二といった、比較的年齢の近いバンドマンとも出会うこととなった。
それに俊である。
あの自己評価の低さは、一体何が原因であるのか。
もっとノイズの音楽が広がっていけば、そのコンプレックスも消えるのだろうか。
ノイズのリーダーは、間違いなく俊である。
そのトータルの人間としての万能性は、何も作曲や作詞に、演奏の技術だけに収まるものではない。
どこか図々しいぐらいに、音楽に対しては能動的だ。
あれも一つの才能ではないのだろうか。
ステージの上ではともかく、リアルでは引っ込み思案な暁としては、むしろうらやましくて尊敬する。
あとは俊の場合は、女性に対する応対が、外見などでは変わらないのがポイントである。
ノイズは女性メンバーが三人もいるが、一番美人である月子に対しても、ちんちくりんの暁に対しても、態度が変わらないのだ。
もちろん練習の時などは、それに合わせた反応になるが。
もっとも俊の場合、あそこまで女性に対する態度が変わらないと、性欲が薄いのかということまで考えたりする。
ハイスペックな人間なのに、女性の陰が全くない。
信吾のようになってもらっても困るが、あの豪邸に一人暮らしで、そういう気配がないというのもおかしな話だ。
おそらく睡眠欲と食欲はともかく、性欲の前に音楽欲があるのだ。
そういうことならば、暁も理解出来なくはない。
食事も忘れてずっと一日中、ギターを弾いているということは、暁もよくあることだ。
(人間関係、まともになってきてるのかな)
友人の少ない暁は、そういう考えが湧いてきていた。
いよいよ明日はステージである。
それもいつもと違い、リズムで支えてくれるドラムとベースはいないし、俊のシンセサイザーも突発的な調整をしてくれるわけではない。
そんな千歳に対して、俊は関係のないことを話す。
「今度文乃先生に、会ってもらう時間作れないかな」
「フミちゃんに? なんで?」
「最近作曲はともかく、作詞の方が間に合わなくなってきた」
「あ~」
確かに最近の俊は、完全にオーバーワークだ。
作曲に作詞に演奏と、それだけでも忙しい。
大学に通いながら、ライブハウスのブッキング交渉もしている。
さすがにそこは、少し信吾が手伝い始めているらしいが。
そしてもちろん、ライブのための練習だ。
ワンマンライブをやるために、持ち歌の数を増やしている。
だが俊はイメージの中で作曲し、その曲に合わせてイメージを言語化するという順番で、曲を作っているらしい。
そういった能力のない千歳ではあるが、なんとなく大変なんだな、ということは分かる。
今回の文化祭の手伝いも、俊がとにかく断らないから、やってしまうのだ。
楽しければやってしまおう。
もちろんその中でも、メンバーの生活が成り立つことを第一に考えてはいる。
こういったことは、別に俊にとって一方的な得があるわけではないのだろう。
文乃は基本的に極端なインドア派の人間であるが、千歳の学校での話などは聞きたがる。
保護者としての関心ではなく、作品のネタ集めでもあるのだろう。
「そういうことなら、ちょっと話してみる」
ノイズメンバーの中では、千歳は一番実力が下だ。
それはよく言われるが、メンバーの皆は、今はギターが下手なだけだ、と事実を言ってくる。
暁はどうかは知らないが、他の皆は誰だって、最初は演奏が下手だったのだ。
練習して上手くなっていって、そして千歳の頑張りを認めている。
左手の指だけではなく、右手の指もそれなりに弦にひっかけて傷がある。
よほど弾きこまなければ、そこまでにはならない。
「冬までには、少し大きなところでワンマンライブしたいな」
「でも俊さん、あんまり頑張りすぎると倒れるよ」
「食事はしてるし、寝落ちもしてるから、最低限は休んでるからな」
どうしてそこまで、と千歳などは思ってしまう。
何かになりたかった。
幸いにも自分には、音楽の才能があるらしいと言われた。
なので頑張っているのだが、俊は自分に才能がないと言いつつ、音楽から離れられない。
(どう考えても、しっかり才能はあると思うけど)
俊は貪欲である。
満足することがないから、今の恵まれた状況で、どんどんと出来ることを試してみようとしている。
(あたしも頑張る! とりあえず明日だ!)
後に伝説と呼ばれるステージであった、と千歳は内心でナレーションを付けるのであった。
暁としてはずっと、分担された作業を淡々とやっていくもの。
別にハブられているわけではないが、表面的な友人しか出来ない。
ただ今年は千歳がいる。
友人と言ってもいいだろうが、それ以上に戦友だ。
学園祭のステージに立つというのも、千歳主導によるもの。
暁の本当に凄いところを、軽音部のごく少数の人間以外は誰も知らない。
千歳はごく普通に、友人がいるので千歳とばかり絡んでいるわけではない。
だがギターの練習は、暁に言われるまでもなく、自分でずっと行っている。
誰もが、何者かになりたい。
千歳は俊や他のメンバーから、ほとんど歌のことを誉められている。
だがギターに関しては、上達してきたな、という程度のことしか言われない。
まだ評価するレベルの腕ではないと思われているのだ。
実際にたいして上手くない、という俊でさえも、千歳よりははっきりと上手い。
月子もさほど優先してはいないが、少しギターをやっている。
もっともそれより、少しだけ披露した三味線の方が、はっきりと上手いと分かった。
俊はシンセサイザーを使って、様々な音を作る。
単にリズムのギターだけなら、その打ち込みを使えばいい。
だがライブをしていれば、それでは足りないと分かってくる。
とんでもなく難しいリフを、暁は平然と弾いてみせる。
レフティの彼女は千歳と向かい合わせになると、鏡に写したように見える。
そして一つずつ丁寧に音を出す、と言いながら自分は、右手がものすごい速さで動き、左手は何をやっているのか分からない動きをする。
子供の頃から、これにずっと捧げてきた。
だがそれでも、ギターの上手い人間は色々といるのだという。
もっとも多くのミュージシャンを知っている俊や栄二でさえ、暁のギターにはほぼ文句をつけることがない。
フィーリング、と月子以外のメンバーはよく口にする。
意味としては感覚や感情、音楽でいうならノれるかどうか、といったところなのだろう。
暁のリードは、ボーカルの背中を強く押す。
そしてソロでは、早弾きや歪ませなどで、強く注意を引く。
激しさもあるが、曲によっては哀しみや、共感することへの拒絶すら表現する。
少なくともライブで聴く限りでは、暁より上手いギタリストは見たことがない。
学園祭の準備についても、二人は一緒に行動することが多い。
そして時間が空けば、そこでギターの練習をするのだ。
基本的に千歳は、リズムギターなのでそこまで難しいことはしないし、難しければ音を減らす。
だが暁の方は全く妥協がない。
妥協しなくても大丈夫なだけの技術がある。
他の生徒たちは、体育館ステージの予定表を見て、だいたい不思議に思ったりする。
上級生ともなれば、最後のトリは吹奏楽部の演奏か、軽音部の演奏になるのが例年のことであるのだ。
だが今回は軽音部の方から、吹奏楽部にも話を通して、トリの演奏を学外で活動をしている二人の演奏とした。
それで生徒がいいなら、と教師側も特に前例にこだわることはない。
一応リハ的なこともやって、それで確認してもらう。
トリを自分たちでも軽音部でもやらないことに、多少の難色を示していた吹奏楽部。
だがたった二人の演奏を聴いて、これは納得した。
この後に普通の演奏をするのは、公開処刑であると。
暁のギターは、確実に高校の軽音部とはレベルが違う。
そして千歳の歌も、そこいらにいるようなものではない。
「先に少し知られたのは、口コミで広がるだろうな」
セッティングのために、俊はこの日に入場の許可をもらって、学校にやってきている。
自分も高校生であった過去があるのは当たり前だが、どうも記憶が曖昧である。
俊の視線は、常に未来しか見ていない。
普段のスタジオでの演奏とは、セッティングがやはり変わってくる。
体育館というのはあまり、音響がいいというわけでもないのだ。
俊の作った打ち込みの操作は、暁が足元のペダルで行う。
どうしても俊がいないので、普段と違って自分が合わせていくことになる。
苦手ではあるが、これもまた一つの経験だ。
そういった作業をしていても、千歳には声をかけてくる友人がいる。
ノイズの中では一番、普通に近い人間関係を持っているのだ千歳であろう。
だいたいは千歳が二人で、しかもクラスでも孤立傾向にある暁と組んで、ライブをするということが不思議であるらしい。
それは確かに、古い友人ほど逆に、千歳が最近ギターを始めたことを知らないので、当たり前のことではあろう。
そして暁がギターを弾くというのは知っていても、どれぐらいの腕前かということは知らない。
大学に入ってようやく、自分のやりたい自由が増えた俊としては、羨ましいとは思わない。
だが高校生の時点で、自分と組める人間が出来たというのは、幸運な出会いではなかろうか。
単純な友人ではない。
バンドメンバーというのは、同じ方向を向いて歩く仲間なのだ。
前日の準備が終わった。
夜も遅いというので、自動車で来ていた俊に、二人は家まで送ってもらう。
もっとも暁はまた父が出張しているので、一人だけの夜となる。
一人でマンションの部屋に入って、寂しいなと思ってしまう。
昔は音楽とギターがあれば、他に何もいらなかったのに。
(いやいや、お父さんはいるか)
でないと可哀相である。
ノイズに加入してから、人間関係が複雑になっていった。
月子のような歪な才能と出会い、信吾や栄二といった、比較的年齢の近いバンドマンとも出会うこととなった。
それに俊である。
あの自己評価の低さは、一体何が原因であるのか。
もっとノイズの音楽が広がっていけば、そのコンプレックスも消えるのだろうか。
ノイズのリーダーは、間違いなく俊である。
そのトータルの人間としての万能性は、何も作曲や作詞に、演奏の技術だけに収まるものではない。
どこか図々しいぐらいに、音楽に対しては能動的だ。
あれも一つの才能ではないのだろうか。
ステージの上ではともかく、リアルでは引っ込み思案な暁としては、むしろうらやましくて尊敬する。
あとは俊の場合は、女性に対する応対が、外見などでは変わらないのがポイントである。
ノイズは女性メンバーが三人もいるが、一番美人である月子に対しても、ちんちくりんの暁に対しても、態度が変わらないのだ。
もちろん練習の時などは、それに合わせた反応になるが。
もっとも俊の場合、あそこまで女性に対する態度が変わらないと、性欲が薄いのかということまで考えたりする。
ハイスペックな人間なのに、女性の陰が全くない。
信吾のようになってもらっても困るが、あの豪邸に一人暮らしで、そういう気配がないというのもおかしな話だ。
おそらく睡眠欲と食欲はともかく、性欲の前に音楽欲があるのだ。
そういうことならば、暁も理解出来なくはない。
食事も忘れてずっと一日中、ギターを弾いているということは、暁もよくあることだ。
(人間関係、まともになってきてるのかな)
友人の少ない暁は、そういう考えが湧いてきていた。
いよいよ明日はステージである。
それもいつもと違い、リズムで支えてくれるドラムとベースはいないし、俊のシンセサイザーも突発的な調整をしてくれるわけではない。
そんな千歳に対して、俊は関係のないことを話す。
「今度文乃先生に、会ってもらう時間作れないかな」
「フミちゃんに? なんで?」
「最近作曲はともかく、作詞の方が間に合わなくなってきた」
「あ~」
確かに最近の俊は、完全にオーバーワークだ。
作曲に作詞に演奏と、それだけでも忙しい。
大学に通いながら、ライブハウスのブッキング交渉もしている。
さすがにそこは、少し信吾が手伝い始めているらしいが。
そしてもちろん、ライブのための練習だ。
ワンマンライブをやるために、持ち歌の数を増やしている。
だが俊はイメージの中で作曲し、その曲に合わせてイメージを言語化するという順番で、曲を作っているらしい。
そういった能力のない千歳ではあるが、なんとなく大変なんだな、ということは分かる。
今回の文化祭の手伝いも、俊がとにかく断らないから、やってしまうのだ。
楽しければやってしまおう。
もちろんその中でも、メンバーの生活が成り立つことを第一に考えてはいる。
こういったことは、別に俊にとって一方的な得があるわけではないのだろう。
文乃は基本的に極端なインドア派の人間であるが、千歳の学校での話などは聞きたがる。
保護者としての関心ではなく、作品のネタ集めでもあるのだろう。
「そういうことなら、ちょっと話してみる」
ノイズメンバーの中では、千歳は一番実力が下だ。
それはよく言われるが、メンバーの皆は、今はギターが下手なだけだ、と事実を言ってくる。
暁はどうかは知らないが、他の皆は誰だって、最初は演奏が下手だったのだ。
練習して上手くなっていって、そして千歳の頑張りを認めている。
左手の指だけではなく、右手の指もそれなりに弦にひっかけて傷がある。
よほど弾きこまなければ、そこまでにはならない。
「冬までには、少し大きなところでワンマンライブしたいな」
「でも俊さん、あんまり頑張りすぎると倒れるよ」
「食事はしてるし、寝落ちもしてるから、最低限は休んでるからな」
どうしてそこまで、と千歳などは思ってしまう。
何かになりたかった。
幸いにも自分には、音楽の才能があるらしいと言われた。
なので頑張っているのだが、俊は自分に才能がないと言いつつ、音楽から離れられない。
(どう考えても、しっかり才能はあると思うけど)
俊は貪欲である。
満足することがないから、今の恵まれた状況で、どんどんと出来ることを試してみようとしている。
(あたしも頑張る! とりあえず明日だ!)
後に伝説と呼ばれるステージであった、と千歳は内心でナレーションを付けるのであった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
スルドの声(交響) primeira desejo
桜のはなびら
現代文学
小柄な体型に地味な見た目。趣味もない。そんな目立たない少女は、心に少しだけ鬱屈した思いを抱えて生きてきた。
高校生になっても始めたのはバイトだけで、それ以外は変わり映えのない日々。
ある日の出会いが、彼女のそんな生活を一変させた。
出会ったのは、スルド。
サンバのパレードで打楽器隊が使用する打楽器の中でも特に大きな音を轟かせる大太鼓。
姉のこと。
両親のこと。
自分の名前。
生まれた時から自分と共にあったそれらへの想いを、少女はスルドの音に乗せて解き放つ。
※表紙はaiで作成しました。イメージです。実際のスルドはもっと高さのある大太鼓です。
蛍地獄奇譚
玉楼二千佳
ライト文芸
地獄の門番が何者かに襲われ、妖怪達が人間界に解き放たれた。閻魔大王は、我が次男蛍を人間界に下界させ、蛍は三吉をお供に調査を開始する。蛍は絢詩野学園の生徒として、潜伏する。そこで、人間の少女なずなと出逢う。
蛍となずな。決して出逢うことのなかった二人が出逢った時、運命の歯車は動き始める…。
*表紙のイラストは鯛飯好様から頂きました。
著作権は鯛飯好様にあります。無断転載厳禁
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる