ファームでの暮らし

 真っ黒い空が一面に広がっている。
 ぐるっと360°地平線を見渡して、その見える範囲にいる人間は僕一人きりだ。
 僕はもう一度、空を見上げた。
 点滅する光を放つ船が、逆噴射の炎を時々放ちながら、ゆっくりと近づいてくる。
 収穫した作物を運ぶための運搬船だ。
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