二枚の写真

外からテニスの壁打ちの音が聞こえてきた。妻に訊くと、三日前からだという。勇は少年が一心不乱にテニスに打ち込む姿を見ているうちに、自分もまたボールを打ってみたくなる。自身もテニスを再開したのだが、全くの初心者のようだった壁打ちの少年が、たちまちのうちに腕を上げて自分よりうまくなっていく姿を信じられない思いで見つめる。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,254 位 / 192,254件 ライト文芸 7,631 位 / 7,631件

あなたにおすすめの小説

スマッシュ

ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ
ライト文芸
桜坂高校に入学した優木和弥は、高校一年で夏のインターハイ予選である。高校総体に出ることになった。そこには強豪校から弱小校まで一同が集まる祭りである。誰もが頂点を目指し、そして、全国大会を夢見ている。これは少年少女たちのテニスに思いを乗せる物語である。

海街の人魚姫

ガイア
ライト文芸
主人公の阿木沼小唄(あぎぬまこうた)は、歌手になりたくて東京に上京したが、うまくいかなくて海の町である実家のある海城町に帰ってきていた。 夢も失い目の前が真っ暗。何もする気が起きない小唄は、ふらふらと高台の教会にたどり着く。 そこで出会ったのは足でピアノを弾く少女。 【海城町の人魚姫】といわれいる少女との出会いが、深海に射す陽の光のように小唄の心を導いていく。

アニーの休日

盛多狐
ライト文芸
真夏の昼下がり、俺は海浜公園で「アニー」と逢った…… ※過去に他サイトで掲載した作品を、加筆修正したものです。

カラスの恩返し

阪上克利
ライト文芸
やりたいことなどなく毎日ぼんやりと好きなライトノベルを読みながら生きている植竹義弘は上尾にある実家を出て横浜の会社に就職する。 はじめての一人暮らしで苦労しながら実家にいたとき感じなかったことに気づく。入社後もぼんやりと仕事をする中でいろんなことを学ぶ義弘。 それでも自分が何がやりたいかが分からず、ついにはそれを考えることもなく流れるままに毎日を過ごすようになってしまう。 そんなある日、ごみ捨て場で瀕死になっているカラスを助ける。 助けたカラスは……

ペンキとメイドと少年執事

海老嶋昭夫
ライト文芸
両親が当てた宝くじで急に豪邸で暮らすことになった内山夏希。 一人で住むには寂しい限りの夏希は使用人の募集をかけ応募したのは二人、無表情の美人と可愛らしい少年はメイドと執事として夏希と共に暮らすこととなった。

ルネ~あなたの願い、特殊メイクで叶えます~

一刀星リョーマ
ライト文芸
特殊メイクアーティスト・ルネがあなたの願いを特殊メイクで叶えます…

百合を食(は)む

転生新語
ライト文芸
 とある南の地方の女子校である、中学校が舞台。ヒロインの家はお金持ち。今年(二〇二二年)、中学三年生。ヒロインが小学生だった頃から、今年の六月までの出来事を語っていきます。  好きなものは食べてみたい。ちょっとだけ倫理から外(はず)れたお話です。なおアルファポリス掲載に際し、感染病に関する記載を一部、変更しています。  この作品はカクヨム、小説家になろうにも投稿しています。二〇二二年六月に完結済みです。

僕のヤクメー死の警告ー

ライト文芸
君はどうしてそんなに笑っていられるの? もうすぐ死ぬのに。 死神と人間が恋に落ちる… 引き裂かれる2人 あなたは好きな人を殺せますか?

処理中です...