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君がいる今 14話
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―アキラー
悲しんでいる南ちゃんを放っておけず、俺は、外へと連れ出した。
よほど気分転換をしたかったのか、すぐに俺の手を掴んだ。
空の旅はとてもいい気分にさせてくれるからな…
「ねぇ、私さ」
「見て!俺の家が小さく見えるよ!」
たぶん、「自分にはもう無理だ」なんてことを言おうとしたのだろう。
そんなことは言わせない。
絶対に。
「あれが、アキラくんの家?」
「うん、そっかつとむ以外来たことないのか」
すっかり忘れていた。
数分だけ、南ちゃんも俺の家に来たものだと思い込んでしまっていた。
「つとむくんだけ!?って、いつの間に仲良くなってたの??」
「さぁね」
「教えてよ~!!」
少しだけだけど、やっと南ちゃんの顔がほぐれた。
「少しだけど、やっと笑った」
俺がポツリと言うと今度は南ちゃんの顔が赤くなった。
やっと俺は悲しそうな横顔を笑顔に変えることができた。
生きるか死ぬかなんて関係ない。
いつからかそう考えていた。
まだここに来て間もないのに、この人生で関わる人には、最終的にみんな笑顔になってほしいなって思う。
たとえ、みんなが俺を嫌ったとしても。
「私…」
「言わなくていいよ!」
少し強めに言ってしまった。
でも、全くビクりともしなかった。
南ちゃんの目は、何か覚悟を決めたような目に見えた。
「ううん、言わせて…私の恋実る気がしない…ごめんなさい」
もう新太のことを諦めると言っているようにも聞こえた。
俺は、新太の気持ちを知っている。
だからこそ…
「何言ってんの!!俺は何のために来たと思ってんの?絶対南ちゃんの恋を実らせる!」
「でもそれは、アキラくんの…」
「この気持ちは俺が生きるとか死ぬとか関係ないから!!」
「!?」
南ちゃんは俺の気持ちを聞いて驚いた。
しかし、これが今の本音だ。
「アキラくんありがとう。もう大丈夫だから帰ろ。」
まだ悲しそうな表情。このまま帰すわけにはいかない。
「ちょっと待って」
ずっと南ちゃんに見せたかった景色があった。
「ほら見て!綺麗な満月!!」
「うわぁ~すごい!!」
南ちゃんは、満月を見て、さっきよりも笑顔になってくれた。
俺は、この笑顔を見たかった。
「今日、満月だったんだよ。南ちゃんずっといろいろ考えすぎて空なんか見てなったでしょ?」
「そう…かも」
「いつも満月の時は、空を飛んでこの景色を見るんだ。心がこうすっきりするみたいな!」
「でも、満月って変身しないの?」
「それはオオカミでしょ!」
「あっ!そっか!」
俺たちは、笑い合った。
しばらくの間、いろんな話をした。
部活のことや、昔のこと、テストの点数暴露まで。
今日昼に見た光景なんて、忘れるくらい、たくさん笑った。
「さぁ、帰ろ」
「うん!」
俺は今日何かあってもなくてもこの景色を見せる予定だった。
兎にも角にも南ちゃんが笑顔になってよかった。
南ちゃんを家まで送り届けた。
誰かの視線を感じた。
多分、お兄さんだろうな…
そんな気がして怖くなり振り向かずに家に向かった。
「アキラおはよう!」
登校していると後ろから美稀ちゃんが声をかけてきた。
「おはよう!」
「ほら~南もっ!」
美稀ちゃんの後ろから、ひょこっとひょこっと南ちゃんが出てきた。
「お、おはよう」
「おはよう南ちゃん!」
新太に会うのが気まずい、新太に会ってしまったら?って南ちゃんの顔にそう出ていた。
「昨日は南を運んでくれてありがとね!」
少し笑いながら、昨日のことを話してきた。
「え!私を運んだのって、アキラくんだったの!?」
「そうだよ!俺の腕の中はどうだった~?気持ちよかったでしょ?」
「別に寝てたから何とも思ってないしー!!」
ほっぺたを丸くさせながら、言ってくる感じ。
いつもの南ちゃんに戻っててよかった。
「運んでくれたのも含めて、昨日は、色々とありがとね」
南ちゃんが、俺にお礼を。
普段言われ慣れてないから、面と向かってちゃんと言われると少し恥ずかしさもある。
「ほんと昨日だけは!アキラに感謝しないと!」
「美稀ちゃん!だけは!ってなんだよ!!だけはって!!」
「にしても、新太のことでなんかあるとは、思っていたけど、南が、体調崩すまで悩んでたとはね…」
昨日、南ちゃんに本当のこと聞いてるんだろうな。
美稀ちゃんが、こうやって気づかなかったってことは、南ちゃん1人で頑張って隠してたんだね。
「美稀ちゃんってば~親友なんだから、もうちょっと相方のこと分かってよね~」
「はぁ?分かってるしー!!だいたいあんたがね!」
「俺が何だって言うんだよ!」
「あーさっきから、うるさいわね。」
俺の冗談混じりの発言から、いつものように美稀ちゃんと2人で張り合ってると後ろから声がした。
「あなたたち朝から元気ね」
「いお先輩!?」
現れたのはいお先輩だった。
いつもの先輩とは違う気がする。
普段は、こうもっと爽やかで、自慢のポニーテールを左右に揺らしているイメージ。
だけど、今は、クールで一見怖そうにも見える。
昨日俺たちに見られたからか、本当の自分をあらわにしている。
「おはようございます」
反射的にか分からないが、南ちゃんは、いお先輩に挨拶をした。
「おはよう」
「あ、あの…」
「フラれたから、私、新太にフラれたから」
2人が話している後ろで美稀ちゃんと俺は驚きを隠せず、目を合わせた。
俺たち息ピッタリかよ。
「言っとくけど、卒業するまでは諦める気ないから!覚悟していてよね!」
いお先輩は、南ちゃんに指を差しながら、宣戦布告をした。
それに対して、南ちゃんがまたビクビクするかと思って見ると、南ちゃんは、全くびくともしてなかった。
「そ、それならっ!」
「なによ?」
「私だって、先輩のほうが仲が良いからって、諦めませんから!!」
まさかの宣戦布告返し。
す、すごい。
昨日一緒に飛んだ時の南ちゃんとはまるで違う。
自身に満ち溢れている気がする。
「いいわ、受けて立つわよ!」
逆に、いお先輩の方が、動揺している。
いける!今の南ちゃんなら、いけるよ!
と思っていたら、いお先輩の様子が少し変わった。
「えっと、それとあなたの気持ち知らずにあんなに新太と…ごめんなさいね。私も片思い女子側だから、なんとなく分かるわ。体調悪いなら、今日の部活も休んでいいからね。」
「は、はい。ありがとうございます。」
「じゃあ」
いお先輩は、南ちゃんの心配をした後、校舎の方へと歩いて行った。
返事をしながらも南ちゃんは、不思議そうにしていた。
俺含め3人が違和感を感じていた。
そう、この違和感の正体はいお先輩が…
「「ツンデレ!」」
美稀ちゃんと2人でハモッてしまった。
みきちゃん嫌そう
「一緒に言わないでよ!」
「やっぱりそうだよね!!デレではないけど、ツンデレだよねアレは!!」
「あ~ツンデレか~えっ!?ツンデレ!?」
南ちゃんは、俺たちよりも遅れて、気づいた。
「南ちゃん今!?」
「ちょっと私の言葉は無視?!」
放課後になり、みんなが部活に行く中、日誌を書いてて遅くなった。
「ちーぃす」
とりあえず言ってみたものの、分かってはいたが部室には誰もいなかった。
ガチャ
そんな中、誰かがドアを開けた。
「うっす」
入ってきたのは、新太だった。
「お?いつも早いあらたきゅんが今日は遅いね~」
「やめろよそれ!委員会の話し合いがあったんだよ!」
「へぇ~」
新太はいつも俺のノリにイラついている。
さすがにそろそろあらたきゅんはやめてあげようかな。
なんて、やめないけど。
こういう時だけ、悪魔の血が騒ぐ。
「柏木さん、昨日帰ったらしいけど大丈夫だったか?」
彼にも話が行き渡っているみたいだ。
顔に俺のせいだ、どうしようって心配の言葉ばかり書いている。
もう、ほんとに南ちゃんもあらたも分かりやすいっていうかなんていうか…
「へーきだよ!ゲームのイベントやりすぎただけだって」
「そっか」
「心配しないでさ、切り替えてこっ!さぁ、練習!練習!」
「それもそうだな」
結構、新太自身も昨日のこと気にしてるみたいだ。
いつもの俺以外と仲良く話しているような明るい新太じゃない。
こんな新太見たらまた南ちゃんが気にするだろうな。
俺が変えないと…
俺がこのみんなの気持ちをいつもの明るい感じにしないと…
悲しんでいる南ちゃんを放っておけず、俺は、外へと連れ出した。
よほど気分転換をしたかったのか、すぐに俺の手を掴んだ。
空の旅はとてもいい気分にさせてくれるからな…
「ねぇ、私さ」
「見て!俺の家が小さく見えるよ!」
たぶん、「自分にはもう無理だ」なんてことを言おうとしたのだろう。
そんなことは言わせない。
絶対に。
「あれが、アキラくんの家?」
「うん、そっかつとむ以外来たことないのか」
すっかり忘れていた。
数分だけ、南ちゃんも俺の家に来たものだと思い込んでしまっていた。
「つとむくんだけ!?って、いつの間に仲良くなってたの??」
「さぁね」
「教えてよ~!!」
少しだけだけど、やっと南ちゃんの顔がほぐれた。
「少しだけど、やっと笑った」
俺がポツリと言うと今度は南ちゃんの顔が赤くなった。
やっと俺は悲しそうな横顔を笑顔に変えることができた。
生きるか死ぬかなんて関係ない。
いつからかそう考えていた。
まだここに来て間もないのに、この人生で関わる人には、最終的にみんな笑顔になってほしいなって思う。
たとえ、みんなが俺を嫌ったとしても。
「私…」
「言わなくていいよ!」
少し強めに言ってしまった。
でも、全くビクりともしなかった。
南ちゃんの目は、何か覚悟を決めたような目に見えた。
「ううん、言わせて…私の恋実る気がしない…ごめんなさい」
もう新太のことを諦めると言っているようにも聞こえた。
俺は、新太の気持ちを知っている。
だからこそ…
「何言ってんの!!俺は何のために来たと思ってんの?絶対南ちゃんの恋を実らせる!」
「でもそれは、アキラくんの…」
「この気持ちは俺が生きるとか死ぬとか関係ないから!!」
「!?」
南ちゃんは俺の気持ちを聞いて驚いた。
しかし、これが今の本音だ。
「アキラくんありがとう。もう大丈夫だから帰ろ。」
まだ悲しそうな表情。このまま帰すわけにはいかない。
「ちょっと待って」
ずっと南ちゃんに見せたかった景色があった。
「ほら見て!綺麗な満月!!」
「うわぁ~すごい!!」
南ちゃんは、満月を見て、さっきよりも笑顔になってくれた。
俺は、この笑顔を見たかった。
「今日、満月だったんだよ。南ちゃんずっといろいろ考えすぎて空なんか見てなったでしょ?」
「そう…かも」
「いつも満月の時は、空を飛んでこの景色を見るんだ。心がこうすっきりするみたいな!」
「でも、満月って変身しないの?」
「それはオオカミでしょ!」
「あっ!そっか!」
俺たちは、笑い合った。
しばらくの間、いろんな話をした。
部活のことや、昔のこと、テストの点数暴露まで。
今日昼に見た光景なんて、忘れるくらい、たくさん笑った。
「さぁ、帰ろ」
「うん!」
俺は今日何かあってもなくてもこの景色を見せる予定だった。
兎にも角にも南ちゃんが笑顔になってよかった。
南ちゃんを家まで送り届けた。
誰かの視線を感じた。
多分、お兄さんだろうな…
そんな気がして怖くなり振り向かずに家に向かった。
「アキラおはよう!」
登校していると後ろから美稀ちゃんが声をかけてきた。
「おはよう!」
「ほら~南もっ!」
美稀ちゃんの後ろから、ひょこっとひょこっと南ちゃんが出てきた。
「お、おはよう」
「おはよう南ちゃん!」
新太に会うのが気まずい、新太に会ってしまったら?って南ちゃんの顔にそう出ていた。
「昨日は南を運んでくれてありがとね!」
少し笑いながら、昨日のことを話してきた。
「え!私を運んだのって、アキラくんだったの!?」
「そうだよ!俺の腕の中はどうだった~?気持ちよかったでしょ?」
「別に寝てたから何とも思ってないしー!!」
ほっぺたを丸くさせながら、言ってくる感じ。
いつもの南ちゃんに戻っててよかった。
「運んでくれたのも含めて、昨日は、色々とありがとね」
南ちゃんが、俺にお礼を。
普段言われ慣れてないから、面と向かってちゃんと言われると少し恥ずかしさもある。
「ほんと昨日だけは!アキラに感謝しないと!」
「美稀ちゃん!だけは!ってなんだよ!!だけはって!!」
「にしても、新太のことでなんかあるとは、思っていたけど、南が、体調崩すまで悩んでたとはね…」
昨日、南ちゃんに本当のこと聞いてるんだろうな。
美稀ちゃんが、こうやって気づかなかったってことは、南ちゃん1人で頑張って隠してたんだね。
「美稀ちゃんってば~親友なんだから、もうちょっと相方のこと分かってよね~」
「はぁ?分かってるしー!!だいたいあんたがね!」
「俺が何だって言うんだよ!」
「あーさっきから、うるさいわね。」
俺の冗談混じりの発言から、いつものように美稀ちゃんと2人で張り合ってると後ろから声がした。
「あなたたち朝から元気ね」
「いお先輩!?」
現れたのはいお先輩だった。
いつもの先輩とは違う気がする。
普段は、こうもっと爽やかで、自慢のポニーテールを左右に揺らしているイメージ。
だけど、今は、クールで一見怖そうにも見える。
昨日俺たちに見られたからか、本当の自分をあらわにしている。
「おはようございます」
反射的にか分からないが、南ちゃんは、いお先輩に挨拶をした。
「おはよう」
「あ、あの…」
「フラれたから、私、新太にフラれたから」
2人が話している後ろで美稀ちゃんと俺は驚きを隠せず、目を合わせた。
俺たち息ピッタリかよ。
「言っとくけど、卒業するまでは諦める気ないから!覚悟していてよね!」
いお先輩は、南ちゃんに指を差しながら、宣戦布告をした。
それに対して、南ちゃんがまたビクビクするかと思って見ると、南ちゃんは、全くびくともしてなかった。
「そ、それならっ!」
「なによ?」
「私だって、先輩のほうが仲が良いからって、諦めませんから!!」
まさかの宣戦布告返し。
す、すごい。
昨日一緒に飛んだ時の南ちゃんとはまるで違う。
自身に満ち溢れている気がする。
「いいわ、受けて立つわよ!」
逆に、いお先輩の方が、動揺している。
いける!今の南ちゃんなら、いけるよ!
と思っていたら、いお先輩の様子が少し変わった。
「えっと、それとあなたの気持ち知らずにあんなに新太と…ごめんなさいね。私も片思い女子側だから、なんとなく分かるわ。体調悪いなら、今日の部活も休んでいいからね。」
「は、はい。ありがとうございます。」
「じゃあ」
いお先輩は、南ちゃんの心配をした後、校舎の方へと歩いて行った。
返事をしながらも南ちゃんは、不思議そうにしていた。
俺含め3人が違和感を感じていた。
そう、この違和感の正体はいお先輩が…
「「ツンデレ!」」
美稀ちゃんと2人でハモッてしまった。
みきちゃん嫌そう
「一緒に言わないでよ!」
「やっぱりそうだよね!!デレではないけど、ツンデレだよねアレは!!」
「あ~ツンデレか~えっ!?ツンデレ!?」
南ちゃんは、俺たちよりも遅れて、気づいた。
「南ちゃん今!?」
「ちょっと私の言葉は無視?!」
放課後になり、みんなが部活に行く中、日誌を書いてて遅くなった。
「ちーぃす」
とりあえず言ってみたものの、分かってはいたが部室には誰もいなかった。
ガチャ
そんな中、誰かがドアを開けた。
「うっす」
入ってきたのは、新太だった。
「お?いつも早いあらたきゅんが今日は遅いね~」
「やめろよそれ!委員会の話し合いがあったんだよ!」
「へぇ~」
新太はいつも俺のノリにイラついている。
さすがにそろそろあらたきゅんはやめてあげようかな。
なんて、やめないけど。
こういう時だけ、悪魔の血が騒ぐ。
「柏木さん、昨日帰ったらしいけど大丈夫だったか?」
彼にも話が行き渡っているみたいだ。
顔に俺のせいだ、どうしようって心配の言葉ばかり書いている。
もう、ほんとに南ちゃんもあらたも分かりやすいっていうかなんていうか…
「へーきだよ!ゲームのイベントやりすぎただけだって」
「そっか」
「心配しないでさ、切り替えてこっ!さぁ、練習!練習!」
「それもそうだな」
結構、新太自身も昨日のこと気にしてるみたいだ。
いつもの俺以外と仲良く話しているような明るい新太じゃない。
こんな新太見たらまた南ちゃんが気にするだろうな。
俺が変えないと…
俺がこのみんなの気持ちをいつもの明るい感じにしないと…
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