僕と私の結婚記念日

第1章

生い立ち

祐介「やっとこの日が来たね、美佳」
美佳「そうだね、やっとだね。祐介」
祐介「俺達、今まで色んな事があったよな。」
美佳「そうだね、色々あったね。」
両親や友人、そして会社の上司や同僚。それぞれに祝福を受けながら僕達は今日、結婚式を上げる。
この日が来る事を2人はどれだけ待ち望んでいたことだろう...｡
そう、2人が出会ったから結婚するまでに色々な人生を共にしてきたのだから。
2人が出会ったきっかけは、とあるSNSからだった。話していくうちに2人はお互いの事を知りたいという気持ちが大きくなりそして、連絡先を交換したのだった。
祐介「どんな人なんだろうなぁ...、きっといい人なんだろうなぁ。でも俺はオタクだし、人を信じる事なんて出来ないから正直怖いなぁ...｡」
祐介は当時いじめや暴力を受けていた経験があり、人と接する事を常に避け続けていたのだった。
美佳「どんな人なんだろう。ちゃんとその人と仲良く出来るのかな...。」
美佳も当時、祐介と同じいじめや暴力を受けていた経験があり人と接する事が出来なかったのだ。
祐介、「とりあえずメール送ってみるか。えっと、初めまして祐介です。よろしくお願いします。っと。」
祐介は意を決して美佳にメールを送ってみた。
美佳「おっ、早速来た。」
美佳は祐介から届いたメールを読んでみる。
美佳「えっと、なになに？初めまして祐介です。よろしくお願いします。かぁ...。いい名前の人だなぁ。ってダメダメ！！私には大切な瞬がが居るんだから。よし、初めまして美佳です。こちらこそよろしくお願いします。」
美佳には付き合ってる彼氏、瞬がいた。だが瞬は、美佳と瞬も同じSNSで知り合い付き合う事になっていたのだった。だが瞬はある事情がきっかけで美佳と連絡する事をしなくなったのだった。美佳は寂しくなり、その寂しさを紛らわす為にSNSで励ましてくれる友人を探していたのだった。
ここから祐介と美佳のメールのやり取りが始まるのだった。