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第三章 二人の秘密
27.ガラスの棺の秘密
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「あなたは一体、何者なのだ?魔法使いなのか?」
呆然としていたジェイスは、震えながら問いかけた。
人の寿命と時を止め、さらに一瞬で見知らぬ土地に飛ばされた。
ローゼを罠に嵌めた魔法使いさえ怯えていた。
今となっては、魔法使いであるかどうかもわからない。
「呼び名があるかどうか、わからないが、魔法使いと人は私を呼びたがる。最初の人、最果ての魔法使い、あるいは死の魔法使い、あるいは神と呼ばれたこともある」
ごくりとジェイスは唾を飲み込んだ。
「魔法使いと呼ばれる者達がどこから生まれ、どうして魔法使いになるのか、それは宇宙がどこから生まれ、惑星がどのように増えているのか、そうした疑問と同じだけ解明するのは難しい。
私たちはエネルギーの塊であり、ただ存在しているだけだ。
全てはある日突然生まれ、そして自然の成り行きでこうしたところにある。
君たちは私達のような存在に憧れ、魔法使いを目指し、研究し、力を求める。
私達はそれを楽しんだり、おもちゃにしたり、それから、少し壊してみたりして遊んでいる。
そのうち退屈になり、ただ眺めるばかりになる。この人間たちは最初のころの力あるものが遊んだ結果だ」
「最初の頃の力あるもの?」
「わかりやすいように、魔法使いとしておこう。
ある魔法使いが、強く惹かれあうこの二つの魂を見つけた。
運命を刻まれた魂はばらばらに生まれながら、愛し合い、求めあう。
この魂は結びつくと幸福な光を放ち、美しい宝石のように一つになる。
その現象を実験しようと思いたった魔法使いは、二人に呪いをかけた。
二人は惹かれ合い求めあう。しかしその愛が成就した瞬間、死の呪いが発動し、不幸な運命が片割れを奪ってしまう」
「なぜ?」
「遊びに理由などないよ。ただ、離れないものを無理やり離してみたらどうなるか試してみた」
ジェイスは二人の姿を見つめた。
眠る少女は幸せそうな表情ではない。男の表情にも苦しみがある。
「魂はどうしても出会い、愛し合うが、その直後、必ず不運に見舞われどちらかが命を落とす。深い悲しみと喪失感が残された者を襲い、その生涯は悲しみに閉ざされる。
魂は肉体に宿り、何度も生まれ変わった。
五度目に生まれ変わった時、女の方が全ての記憶を取り戻した。
男と出会えば、彼を不幸にすると女は悟り、出会わないように気を付けた。
しかし魂はひきあい、どうしても出会ってしまう。
不幸になるから一緒にはなれないと女は何度も男の愛を断る。
一度だけだからと男が説得し、女と体を合わせると、翌日女は酷い死を迎え、男が悲しむことになる。
彼女は考えに考えて、九度目に転生した時、なんと私のところへやって来た。
その時、私は死の魔法使いと呼ばれ、大きな魔力の渦の中にいた。
人間が無事にたどり着けるような場所ではなかった。
だが、彼女は無事に辿り着いた。
驚くべきことに、彼女は呪いを逆手にとったのだ。
二人は出会えば必ず不幸な事件に巻き込まれ、どちらかが死ぬと決まっている。それこそが死の呪いだ。
つまり、生を受けた瞬間に呪いの発動が決まっているのであれば、それまでは死なない可能性にかけたのだ。
生身の人の体で魔力の渦をくぐり抜け、死の魔法使いと呼ばれる私に助けを求めてきた。
そして自分に愛する人に愛されない呪いをかけて欲しいと訴えた。
二人で不幸になるぐらいなら、男の方だけでも幸せにしようと女は決めたのだ。
生きて私のところまでたどり着いた褒美に、私は彼女の望みを叶えた」
淡々と最果ての魔法使いは話し続ける。
「本当に無力な人の魂が我らの呪いを打ち破り、男を幸福にすることが出来るのか、私にも興味があった。
大抵の魂は定められたように簡単に転がり、私達はそれを眺めるばかりだ。
ところが、彼女は誰が魂に呪いをかけたのかも知らないのに、同じような力をもつ私を見つけ出した。
私は女に魔法使いになる方法を教えた。
想像を絶する修行に耐え、女は十五になった時には一人前の魔法使いになっていた。
もちろん、私達のような存在ではない。人が魔法使いだと信じている方の魔法使いだ。
私達が作り出す魔力を使いこなし、自身の体を魔力で満たし世界と一体になる術を身につけさせた。
全ては一つの粒子から始まり、異なるものに見えたとしてもそれは全て同じものだと感じることから始まる学問でもある。
私は彼女の魂に念入りに愛する男と決して結ばれない呪いをかけた。
地上に降りた途端、彼女は魂に刻まれた運命により、男と出会った。
しかし呪いのせいで惹かれ合うことはなかった。
女は奴隷として道端に立ち、運命の男と目を合わせた。
その瞬間、男はどうしても女の姿から目を離せず、道中役に立つだろうと奴隷の女を買った。
それは男にとってまったくの偶然であった。
二人は共に旅をすることになった。
奴隷として男の性欲を満たすために体を重ねながらも、男は呪いのせいで女を愛することはなかった。
女は何度抱かれても男が不幸になることがないことに喜んだ」
「しかし、それでは……彼女は愛を得られず、孤独なままだ」
ジェイスは何度肌を重ねても孤独だったローゼを思い出した。
「女が優先したのは男の幸福だけだ。
女は魔法使いであることを告白し、彼のために様々な手助けをした。
困っている人々を見つけてきては、彼にその情報を伝え、彼がその技量で人々を助けるように仕向けた。
盗賊が出たと聞けば鳥になって飛んでいき、敵の場所や人数、隠れ家の構造まで調べ男に知らせる。
男は女が次々に連れてくる困っている人々に、仕方なく手を貸した。
二人は一緒にいても引き離されるような事件は起こらず、男は人々に英雄と讃えられた。
その結末を私も楽しみに見守った。
魂に埋め込まれた運命と私たちの呪いがどう作用するのか、初めての試みだ」
またもやその女の話はローゼの姿と重なった。
二番目の女でもいいからジェイスを幸福にしたいと願い、自分の幸せを後回しにした。
「男には女に出会う前に婚約していた女性がいた。運命づけられた相手ではなかったが、王国の王女で、男はその夫になる予定だった。ところが、隣国の王子に王女を求められ、その婚約は破棄され、男は罪なく国から追放されてしまった。
そうして放浪中に女の奴隷を買った男は、旅先で数々の手柄を立て大陸で英雄と呼ばれた。
そしてついに王国から男にもう一度戻って来て欲しいと要請があった。
隣国の王が王女を人質に王国への侵略を開始したのだ。
周辺の国々が滅ぼされていく中、魔法使いになった女は男を助け、数々の戦いを勝利に導いた。
そして、隣国に人質としてとらえられていた王女を男に救出させることに成功した」
ジェイスは胸が苦しくなった。
愛する男が他の女性と愛を深める手伝いをするなど、どれほどの心の痛みがあっただろう。
「女は二人を逃がし、隣国を操っていた別の魔法使いと戦うことになった。
女は呪いのおかげで死なない体であったことから、隣国の魔法使いを討ち滅ぼした。
その手柄は全て主人である男のものであると主張し、男は魔法使いの女と共に、自分を追放した王国に英雄として凱旋した。
男は再び王国の王女の婚約者となった。
男は最後まで女を愛さなかったが、多大な恩を感じ、王国の専属魔法使いとして丁重に王国に迎え入れたいと申し出た。
女は褒美をくれるなら他のものが欲しいと訴えた。
無一文の男を大陸の英雄に押し上げ、さらに奪われた王女の夫の座まで取り返し、王になる未来までもたらした女の言葉に、男はどんな願いでもかなえると約束した」
ジェイスは黙ってその話の結末を待つ。
「女は欲しい報酬は一つだけ。男の幸せだけだと訴えた。
王女と結婚し、子供を為し、王として国を治め、幸福な人生を終えて欲しい。それだけが自分の願いだと女は男に訴えた。
男は女の願いを聞き届け、必ず幸せな人生を送ると女に約束した」
「彼女は?」
漆黒の髪の魔法使いはガラスの棺に眠る少女を指さした。
「彼女は私のところに戻ってきた。九度目の転生で新しい試みを成功させた彼女は、このまま呪いを振り切れるか確かめて欲しいと私に頼んだ。
運命は人の体を超人にするわけではない。魂が宿る肉体は歳を取り、衰える。
また生まれ変われば男と出会い、男を不幸にする。
彼女は、もう二度と生まれ変わることのないように、時を止め、ここで永遠の眠りにつくことに決めた。
男だけが生まれ変わり、誰かと愛し合い、幸福な人生を終えて、また死に、生まれ変わる。男の魂だけは不幸な呪いから逃れることが出来ると女は考えた」
「その男が、この老いた男なのか?なぜここに?」
ジェイスの問いに、最果ての魔法使いは怪しく微笑んだ。
「それは見た方が早いだろう。この時間軸を覗いて見よう」
棺と男を包む光がさらに眩しくなり、その中にまた別の光景が映し出された。
呆然としていたジェイスは、震えながら問いかけた。
人の寿命と時を止め、さらに一瞬で見知らぬ土地に飛ばされた。
ローゼを罠に嵌めた魔法使いさえ怯えていた。
今となっては、魔法使いであるかどうかもわからない。
「呼び名があるかどうか、わからないが、魔法使いと人は私を呼びたがる。最初の人、最果ての魔法使い、あるいは死の魔法使い、あるいは神と呼ばれたこともある」
ごくりとジェイスは唾を飲み込んだ。
「魔法使いと呼ばれる者達がどこから生まれ、どうして魔法使いになるのか、それは宇宙がどこから生まれ、惑星がどのように増えているのか、そうした疑問と同じだけ解明するのは難しい。
私たちはエネルギーの塊であり、ただ存在しているだけだ。
全てはある日突然生まれ、そして自然の成り行きでこうしたところにある。
君たちは私達のような存在に憧れ、魔法使いを目指し、研究し、力を求める。
私達はそれを楽しんだり、おもちゃにしたり、それから、少し壊してみたりして遊んでいる。
そのうち退屈になり、ただ眺めるばかりになる。この人間たちは最初のころの力あるものが遊んだ結果だ」
「最初の頃の力あるもの?」
「わかりやすいように、魔法使いとしておこう。
ある魔法使いが、強く惹かれあうこの二つの魂を見つけた。
運命を刻まれた魂はばらばらに生まれながら、愛し合い、求めあう。
この魂は結びつくと幸福な光を放ち、美しい宝石のように一つになる。
その現象を実験しようと思いたった魔法使いは、二人に呪いをかけた。
二人は惹かれ合い求めあう。しかしその愛が成就した瞬間、死の呪いが発動し、不幸な運命が片割れを奪ってしまう」
「なぜ?」
「遊びに理由などないよ。ただ、離れないものを無理やり離してみたらどうなるか試してみた」
ジェイスは二人の姿を見つめた。
眠る少女は幸せそうな表情ではない。男の表情にも苦しみがある。
「魂はどうしても出会い、愛し合うが、その直後、必ず不運に見舞われどちらかが命を落とす。深い悲しみと喪失感が残された者を襲い、その生涯は悲しみに閉ざされる。
魂は肉体に宿り、何度も生まれ変わった。
五度目に生まれ変わった時、女の方が全ての記憶を取り戻した。
男と出会えば、彼を不幸にすると女は悟り、出会わないように気を付けた。
しかし魂はひきあい、どうしても出会ってしまう。
不幸になるから一緒にはなれないと女は何度も男の愛を断る。
一度だけだからと男が説得し、女と体を合わせると、翌日女は酷い死を迎え、男が悲しむことになる。
彼女は考えに考えて、九度目に転生した時、なんと私のところへやって来た。
その時、私は死の魔法使いと呼ばれ、大きな魔力の渦の中にいた。
人間が無事にたどり着けるような場所ではなかった。
だが、彼女は無事に辿り着いた。
驚くべきことに、彼女は呪いを逆手にとったのだ。
二人は出会えば必ず不幸な事件に巻き込まれ、どちらかが死ぬと決まっている。それこそが死の呪いだ。
つまり、生を受けた瞬間に呪いの発動が決まっているのであれば、それまでは死なない可能性にかけたのだ。
生身の人の体で魔力の渦をくぐり抜け、死の魔法使いと呼ばれる私に助けを求めてきた。
そして自分に愛する人に愛されない呪いをかけて欲しいと訴えた。
二人で不幸になるぐらいなら、男の方だけでも幸せにしようと女は決めたのだ。
生きて私のところまでたどり着いた褒美に、私は彼女の望みを叶えた」
淡々と最果ての魔法使いは話し続ける。
「本当に無力な人の魂が我らの呪いを打ち破り、男を幸福にすることが出来るのか、私にも興味があった。
大抵の魂は定められたように簡単に転がり、私達はそれを眺めるばかりだ。
ところが、彼女は誰が魂に呪いをかけたのかも知らないのに、同じような力をもつ私を見つけ出した。
私は女に魔法使いになる方法を教えた。
想像を絶する修行に耐え、女は十五になった時には一人前の魔法使いになっていた。
もちろん、私達のような存在ではない。人が魔法使いだと信じている方の魔法使いだ。
私達が作り出す魔力を使いこなし、自身の体を魔力で満たし世界と一体になる術を身につけさせた。
全ては一つの粒子から始まり、異なるものに見えたとしてもそれは全て同じものだと感じることから始まる学問でもある。
私は彼女の魂に念入りに愛する男と決して結ばれない呪いをかけた。
地上に降りた途端、彼女は魂に刻まれた運命により、男と出会った。
しかし呪いのせいで惹かれ合うことはなかった。
女は奴隷として道端に立ち、運命の男と目を合わせた。
その瞬間、男はどうしても女の姿から目を離せず、道中役に立つだろうと奴隷の女を買った。
それは男にとってまったくの偶然であった。
二人は共に旅をすることになった。
奴隷として男の性欲を満たすために体を重ねながらも、男は呪いのせいで女を愛することはなかった。
女は何度抱かれても男が不幸になることがないことに喜んだ」
「しかし、それでは……彼女は愛を得られず、孤独なままだ」
ジェイスは何度肌を重ねても孤独だったローゼを思い出した。
「女が優先したのは男の幸福だけだ。
女は魔法使いであることを告白し、彼のために様々な手助けをした。
困っている人々を見つけてきては、彼にその情報を伝え、彼がその技量で人々を助けるように仕向けた。
盗賊が出たと聞けば鳥になって飛んでいき、敵の場所や人数、隠れ家の構造まで調べ男に知らせる。
男は女が次々に連れてくる困っている人々に、仕方なく手を貸した。
二人は一緒にいても引き離されるような事件は起こらず、男は人々に英雄と讃えられた。
その結末を私も楽しみに見守った。
魂に埋め込まれた運命と私たちの呪いがどう作用するのか、初めての試みだ」
またもやその女の話はローゼの姿と重なった。
二番目の女でもいいからジェイスを幸福にしたいと願い、自分の幸せを後回しにした。
「男には女に出会う前に婚約していた女性がいた。運命づけられた相手ではなかったが、王国の王女で、男はその夫になる予定だった。ところが、隣国の王子に王女を求められ、その婚約は破棄され、男は罪なく国から追放されてしまった。
そうして放浪中に女の奴隷を買った男は、旅先で数々の手柄を立て大陸で英雄と呼ばれた。
そしてついに王国から男にもう一度戻って来て欲しいと要請があった。
隣国の王が王女を人質に王国への侵略を開始したのだ。
周辺の国々が滅ぼされていく中、魔法使いになった女は男を助け、数々の戦いを勝利に導いた。
そして、隣国に人質としてとらえられていた王女を男に救出させることに成功した」
ジェイスは胸が苦しくなった。
愛する男が他の女性と愛を深める手伝いをするなど、どれほどの心の痛みがあっただろう。
「女は二人を逃がし、隣国を操っていた別の魔法使いと戦うことになった。
女は呪いのおかげで死なない体であったことから、隣国の魔法使いを討ち滅ぼした。
その手柄は全て主人である男のものであると主張し、男は魔法使いの女と共に、自分を追放した王国に英雄として凱旋した。
男は再び王国の王女の婚約者となった。
男は最後まで女を愛さなかったが、多大な恩を感じ、王国の専属魔法使いとして丁重に王国に迎え入れたいと申し出た。
女は褒美をくれるなら他のものが欲しいと訴えた。
無一文の男を大陸の英雄に押し上げ、さらに奪われた王女の夫の座まで取り返し、王になる未来までもたらした女の言葉に、男はどんな願いでもかなえると約束した」
ジェイスは黙ってその話の結末を待つ。
「女は欲しい報酬は一つだけ。男の幸せだけだと訴えた。
王女と結婚し、子供を為し、王として国を治め、幸福な人生を終えて欲しい。それだけが自分の願いだと女は男に訴えた。
男は女の願いを聞き届け、必ず幸せな人生を送ると女に約束した」
「彼女は?」
漆黒の髪の魔法使いはガラスの棺に眠る少女を指さした。
「彼女は私のところに戻ってきた。九度目の転生で新しい試みを成功させた彼女は、このまま呪いを振り切れるか確かめて欲しいと私に頼んだ。
運命は人の体を超人にするわけではない。魂が宿る肉体は歳を取り、衰える。
また生まれ変われば男と出会い、男を不幸にする。
彼女は、もう二度と生まれ変わることのないように、時を止め、ここで永遠の眠りにつくことに決めた。
男だけが生まれ変わり、誰かと愛し合い、幸福な人生を終えて、また死に、生まれ変わる。男の魂だけは不幸な呪いから逃れることが出来ると女は考えた」
「その男が、この老いた男なのか?なぜここに?」
ジェイスの問いに、最果ての魔法使いは怪しく微笑んだ。
「それは見た方が早いだろう。この時間軸を覗いて見よう」
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