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29.美味しいお酒

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主催者であるドルバインが、中央国法管理局に捕まり、処刑されかけたというのに、この冬の秘密の会も大盛況で終わりを迎えた。

客人たちは満足して次々に帰途につき、アロナとカイン、それから三組の新人夫婦も最後まで忙しく働いた。
アロナは何度か客の男性たちと交わったが、カインはアロナの傍で悶えながらも、一度も出すことなく耐えきった。

一度だけ、大きくなってもいないのに、白い液体がとろとろと溢れだしたことがあった。
アロナは驚いたが、顔を赤く染めたカインは、乳首を尖らせ、誰に命じられたわけでもないのに、自分で自分の出したものを恍惚の表情で舐めきった。

それを見た紳士の一人が、もう永遠に小さいままで出るようになってしまうかもしれないねと、カインの耳元で囁き、カインはさらに興奮し、痛みに甘い悲鳴をあげた。
それが出したことになるのかどうかわからないが、カインの粗相はそれ一回きりだった。

最後の馬車を庭先で頭を下げて見送っていたアロナとカイン、それから三組の夫婦は、馬車の音が遠ざかると同時に頭を上げた。
その視線の先には、立派に剥げてきたドルバインの後頭部があった。

先頭で馬車を見送ったドルバインは、まだ背中を向けており、その頭頂部は太陽の日差しを浴び、白く輝いている。

長く伸ばしている側面の髪を横に流し、禿げている部分を隠そうとしてきたが、それもそろそろ限界に近付いているようで、どうしても大きな隙間が空いてしまう。

秘密の会が終わっても、三組の夫婦の妻達は、ドルバインのしましまの頭とずんぐりとした体形、それから毛むくじゃらの体と髭に覆われた恐ろしい顔立ちに、苦手意識を抱いたままだった。
ドルバインは誰に対しても紳士的だが、表情を変えないため、何を考えているかわからない。

さらに野獣のように醜く、生理的に受け付け難い容姿だ。
アロナがドルバインと仲良くしている姿を見ると、女性達はなんとなくぞっとして、自分が標的にならなくて良かったとさえ思っていた。

しかしそれが刺激的で、楽しいと感じる人もいる。
それがドルバインの元妻ナリアだった。

あんな事件があったのだから、もう絶対に来ないだろうとカインとアロナは思っていたが、ドルバインは一応、来たときのための準備をしておくようにとカインとアロナに命じていた。

しかしその前に、もう一つやらなければならないことがあった。

馬車が見えなくなると、ドルバインは後ろを振り返った。
アロナとカイン以外の三組の夫婦に視線を向け、ドルバインは口を開いた。

「お前達に望むことは、これでわかってもらえたと思う。常に、相手の女性に敬意を払う事。そしてそれは夫に対しても同様だ。互いの性癖を尊重し、互いに楽しめるように配慮する必要がある。一方的な行為にならないように、意識して気を付けることだ。
今日から三日間、実際に夫婦交換を行ってもらう。出来ないと感じている者は遠慮なく帰ってもらって構わない。
これは試験的なものであるから、実際に経験してみて無理だと思ったのなら、それが分かったことが今回の訓練の成果ということだ。今すぐに帰りたい者はいるか?」

三組の夫婦は誰も手を挙げなかった。
妻たちは少し恥ずかしそうに俯いていたが、男性たちは緊張の面持ちでシャンと背中を伸ばしていた。

見本になる立派な紳士をたくさん目にしてきた男性たちは、彼らと同じように振舞えるかどうか試されているのだと感じていた。
女性達は、実際に他人の前で服を脱ぐことにやはり、恐れや不安を抱えている。

アロナとカインは、自分達も参加すればくつろげるのではないかと、ドルバインに問いかけるように視線を向けた。
その意図に気づいた様子のドルバインは、端的に二人に告げた。

「アロナとカインは参加しなくて良い」

なぜなのかはわからなかったが、アロナとカインは三組の夫婦のために、その準備に追われることになった。

部屋の準備を待つ三組の夫婦は、食堂で食事をとりながら、まずは互いのことを知るためのおしゃべりを始めた。
もう数日一緒に働いてきた仲間であり、互いの名前ぐらいはわかっている。

忙しくてゆっくり話す機会はなかったが、全員がしっかり仲間意識を持っていた。
少しずつ打ち解け、互いに口に出して言えなかった性癖について語り始める。

寝取られたい夫は一人、それから寝取りたい夫が二人、妻たちの方は夫に見られたくない妻が二人に、夫に傍に居て欲しい妻が一人だった。

そうした具体的なことがわかってくると、これから始めることがにわかに現実味を帯びてくる。
互いに探るように見つめ合い、男女の最も密接な行為を初対面で行う緊張を高めていく。
怖気づいてしまう前に、行動に移そうとルークとヒースが立ち上がった。

チェイスも妻の手を取り立ち上がる。ベリーとマーガレットもおずおず席を立った。

丁度良く扉が開き、明るい表情のアロナがそこに現れた。

「お部屋の準備が出来ました。どうぞ、二階においでください」

アロナに指導してもらった立場の三組の夫婦は、恐縮し頭を下げようとしたが、アロナが指を立てて横に振った。

「私とカインは、皆にも楽しんでもらいたいのよ。だから、余計なことは考えずに、自分たちの楽しみだけに集中してね。それから、部屋を出たい人がいたらいつでも遠慮せず言ってちょうだい」

アロナは先頭に立って、期待と緊張を顔に過らせる三組の夫婦を連れて二階の部屋に向かった。
廊下に面した三つの個室が、彼らの部屋だったが、右端の部屋にはちょっとした仕掛けがあった。
覗き穴がついていたのだ。

「覗かれたくない時は、タペストリーを下ろしてください」

その部屋の仕組みは三組の夫婦もわかっていた。
アロナが通路を戻っていくと、六人は食堂で話し合った流れに従い、なんとなく二つの部屋に別れて入っていった。

扉が閉まると、アロナはさりげなく通路の陰からそれを見届け、少し離れた控えの間に滑り込んだ。

そこにはドルバインとカインが待っていた。
彼らに何かあった時に、すぐに駆け付けられるように、三人はそこで様子をみようと話し合っていた。

しかしカインとドルバインは三組の夫婦のことより、もっと深刻な話に熱中していた。
二人が向かい合うテーブルの上には、たくさんの書類が並んでおり、二人は低い声で話し合いを続けている。

「特別なことをするつもりはない。ただ、特別法令地区を作るつもりだ。決まりが守られているかどうかの確認をすることになるが、王国の法から外れた特別規則の適用が、その地域内でのみ認められることになる」

アロナがテーブルに近づき、さりげなくカインの隣に座った。
目の前に設計図が置かれている。

人工的に引かれた川や滝のある美しい町の完成図も添えられ、集落を囲む壁の中には農地まである。
一見、普通の小さな集落に見えるが、その絵の説明に特殊性癖者に理解ある者達の住まいと書かれていた。

「アロナ、その完成図に疑問があるのか?」

首を傾けたアロナに、すかさずドルバインが声をかけた。

「同じ趣向の人達の集まりではなく、普通の人達も一緒に住むのですか?」

「そうだ。普通の村だ。そこに特別な規則を設けただけのものだ。そうでなければ、これまでその存在が明かされてこなかった理由が明確にならないし、快楽のみを追求する村になっても困る。あくまで、普通の集落であり、そこでは多様な生き方が選べるというだけのものにするつもりだ。不貞行為が限定的に許されるというだけのことだ」

「それでも魅力があるよ、アロナ。俺達がドルバイン様に会えたのは奇跡的なことだけど、心の中の欲望を封じ込め、それを諦めている人たちにとったら、希望が見出せる。心に歯止めをかけて生きることは簡単なことじゃない。
それも自分自身を偽って生きていくことは……。自分の気持ちから目を逸らし続けなければならないからね」

ドルバインが一枚の書類を差し出した。
そこには特別法令地区の細かい決まりが書かれている。

「常識的なことしか書かれていないはずだ。不貞行為が咎められない場合の条件だけが細かく決められている。視察団も来るだろうから、その際に利用する特別な施設がここになる」

建設予定の村の完成図の中に、迎賓館のような美しい建物が描かれていた。
ちょっと豪華な宿屋のようにも見える。

「観光客も使える施設だ。つまり、村に住んでいなくても、そうした遊びをしたい者達が金を払って利用しにくる」

「それは名案ですね!」

アロナは両手を叩いた。村の収入に繋がるものが村の中にあるということはとても重要なことだ。
出稼ぎは、旅費もかかるし別の場所で暮らすための経費もいる。
外で儲けた額をまるまる持ち帰ることは不可能なのだ。

「維持費の捻出や管理業務は村人たちが負担する。あくまで、国は彼らの生き方を許容するというだけであり、村人たち自らがこの村を運営する必要がある」

「村長や班がある普通の村の制度と同じということですか?」

アロナの質問にそうだとドルバインが答えた。
テーブルいっぱいに広げられた書類を、ドルバインは丁寧に集めて革表紙のファイルに収めていく。

「これだけのものを作るのに大変な時間がかかった。しかし今日はもう仕事の話は終わりにしよう。やっと友人たちを送りだしたのだ。一杯飲みたい」

すぐにアロナとカインが部屋に備え付けられているお酒の保管棚に行き、グラスとウォック酒の瓶を持って戻ってきた。
アロナは果物皿から選んだ果実をナイフで薄く切り、それに乾燥ハムを添えた。

部屋にあるもので簡単に祝宴の準備を整え三人はテーブルを囲み、グラスを掲げた。
大抵、ドルバインは一人で酒を飲み、カインとアロナは厨房で食事をとる。

「私達も一緒にいいいのですか?」

カインとアロナは躊躇ったが、ドルバインはたまには誰かと飲みたいと口にした。
人と距離をとって生きてきたドルバインには珍しいことだった。

性的な欲求を満たす相手というだけではなく、この二人の存在はドルバインにとって、もっと大きなものになっていたのだ。

アロナとカインは、初めて口にする高級なお酒に素直に喜んだ。
村では酒は贅沢品であり、滅多に口に出来ないものだ。
男であれば町に行き、酒場に立ち寄ることもあるが、ドルバインが所持している酒はそうしたところで飲めるような安酒ではない。

「美味しい!」

二人は異口同音に声をあげ、ぺろぺろとグラスに舌を入れて何度も味わった。
その奇妙な飲み方を、ドルバインは苦笑して黙って眺めていた。
二人にとってはそれだけ貴重なものであり、味わって飲んでいるのだとわかっていた。

身分の壁もあるし、収入の格差もある。
ドルバインといくら親しい立場にあっても、彼らは自分もドルバインと同じ特権を持っているとは決して考えない。その二人の生真面目さもドルバインは好ましく思っていた。

まるで可愛がっているペットに餌を与えているみたいだなと愉快に思いながら、ドルバインは二人の姿を酒の肴に、無言で酒を楽しんだ。


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