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第5章 皇帝編
第165話 機構の拡充 ~欧州条約機構~
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大ハーンの死によってモンゴル帝国との緊張関係が緩んだ今。
同盟の絆をより強固にしていくチャンスだ。
モンゴル帝国はキプチャク汗国のバトゥと摂政トレゲネとの対立で数年間は大ハーンが選ばれないはず。
その数年間が勝負だ。
外務卿のヘルムート・フォン・ミュラー、軍務卿のレオナルト・フォン・ブルンスマイアーと経済産業卿のゴットハルト・フォン・ギルマンを呼び今後の方針を協議する。
当面は、次回の東欧条約機構の総会へ向けての準備に集中する。
現状はまだ東欧条約機構という器を作ったに過ぎず、実務的な取り決めなどは何らなされていなかった。
「さて、ブルンスマイアー卿。東欧条約機構でまずやらなければならないのは相互防衛のための仕組み作りだ。
軍事情報の相互提供、有事の際の多国籍軍の編成手順、実際に多国籍軍を編成しての軍事訓練など、実務的に仕上げなければならないことは山積している。
次回総会までにやれるだけやっておきたい。よろしく頼む」
「御意」
「ギルマン卿。次に進めたいのは自由貿易協定を中心とした経済産業分野の協力のための枠組み作りだ。やってくれるな」
(しばらく大人しかったと思ったら…また無茶ぶりを…)
「何か言いたいことでも?」
「いえ…承知いたしました」
「そしてミュラー卿。各分野の実務協力を進めることもあるが、それに先立って東欧条約機構の統治機構を整えなければならない。
最高意思決定機関は各国君主からならなる総会として、その下部機関として安全保障、経済産業など各分野の委員会を設ける。
そしてそれを事務面で支える事務局を設ける。
そんな形で考えているのだがどうかな?」
「陛下。いったいどこからそのようなアイデアが湧いて出るのですか?私には文句のつけようがありません」
──いや。単に国際連合をパクっただけなんだけど…
「単なる思い付きだからな。見過ごしている点もあるだろう。卿の方で案を精査してくれ」
「御意」
「それから事務局長は卿に兼務してもらうからな。承知しておいてくれ」
──いきなりそんな大役を!
「……御意」
「それから機構の最高権力者は総会議長ということになるからな。このポストはなんとしても朕が確保したい。根回しをしっかりたのんだぞ」
──さすがに陛下に盾突く勇気のある国はないと思いますが…
「御意」
「あとは名称なのだが、次回総会では参加を表明した神聖帝国内の国・都市の参加が承認されるだろう。そうすると『東欧』というのはふさわしくないからな。将来的に参加国が増えることも見据えて『欧州条約機構』という名前に変更しようと思うが、いかがであろうか?」
「それは良き案かと思います」とミュラー卿が即答した。
「うむ。ではそれで行こう。では、各員行動開始だ!」
「御意」
◆
そして半年後、ついに定例総会の日がやってきた。
フリードリヒはスタッフとともに、テレポーテーションでブタ・ペストに向かう。
まず初めに、総会議長人事であるがこれは神聖帝国皇帝フリードリヒということですんなりと決まった。
いまのところ機構は相互防衛が目玉であるから、軍事的に一番力を持っているフリードリヒが議長となることに異を唱える者はいなかった。
続いて参加を表明している神聖帝国内の国・都市の加盟であるが、こちらも問題なく了承された。皆、大きいことはいいことだという発想なのだろう。
前皇帝のフリードリヒⅡ世が国王を務めるシチリア王国であるが、ギリギリまで様子見をしていたのだが、総会直前に参加を表明し、加盟もギリギリで間に合った。
そこで第1回総会が開かれたのだが、相互防衛の枠組みについてはすんなりと合意されたのだが、経済分野については喧々諤々の議論となった。
これまで自由貿易などの発想がまったくない保護主義派とリューベック、ハンブルグなどの自由主義の威力を実感している一派との全面対決となったのだ。
しかし、これはあらかじめフリードリヒの意図したことだった。あえて激しい議論を行うことにより、雨降って地固まることを狙ったのである。
──まるで商工組合総連合会の立ち上げの時のようだ。
フリードリヒはもちろん自由主義派の立場から、保護主義派が提出した論点を前世の経済学・経営学の知識を総動員して一つ一つ丁寧に論破していった。
「理屈としてはわかるが、そのようなことが本当に上手うまくいくのか…」と各国代表からそんな呟きが聞こえる。
確かに経済学の理論は感覚ではつかみにくいところがあるのは確かだ。
「ここ数年のハンザ都市やフランドル地方の繁栄ぶりをみていただければそれが証拠です。もし結果が出なければ、もう一度総会で善後策を議論しましょう」
フリードリヒのこの言葉をきっかけに、総会代表たちは年寄りにはできないこの若き皇帝の発想に賭けてみようという雰囲気になった。
これでまずは自由主義的方向で経済協力を進めることが決まった。
最後に名称変更の問題であるが、こちらもあっさりと決まった。
東欧諸国が多少抵抗するかとは思っていたが、こだわりはなかったようだ。要は自分たちの安全がしっかりと保障される枠組みとなっていれば、こだわりはないらしい。
本部事務局だが、ナンツィヒに置くことになった。
ロートリンゲンは機構の分担金の最大のスポンサーであり、最強の軍事力を持つということで、反論はしにくい雰囲気だった。
問題はこれまで置かれていたブタ・ペストの本部であるが、モンゴルの脅威はまだ去っていないということで、支部事務局として残すこととなった。
こうして第1回の欧州条約機構の総会は終わった。
◆
その夜。機構の第1回総会の祝賀パーティーが開かれた。
このような場合、ヨーロッパでは婦人同伴と相場は決まっているが、フリードリヒのパートナーは当然に正妻のヴィオランテである。
ハンガリー王ベーラⅣ世が挨拶にやってきた。
「これは皇帝陛下。今日は陛下の独壇場でしたな」
「独壇場というのは大袈裟だが、概ね予定していた案件はこなした。順調で何よりだ」
「ところでそちらの皇后陛下は噂に違わずお美しいですな。それにその衣装も見事です」
「この衣装は私がデザインしたものですが、これもフランドルで自由経済が発展した賜物なのですよ」
──ヴィオラ。ナイスフォロー!
「なるほど。こうして実物を見せられると納得がいきますな。
ところで陛下。朕には娘が何人かおるのですが…」
と嫁取りの話が始まってしまった。
こうなると話は止まらず、結局ハンガリーのベーラⅣ世の三女ヨラーン、ポーランドのシロンスク公・ヘンリクⅡ世の次女コンスタンツィアとボヘミア王ヴァーツラフⅠ世の長女ボジェナと婚約する羽目になってしまった。
この三国については対モンゴルの最前線に立たされているのだから、機構による相互防衛というだけでなく、縁戚関係によって強固に結びつきたいということがあるのだろう。
気持ちとしてはわかるので、こちらは断り切れなかった。
◆
これで機構は更なる拡充を遂げた訳ではあるが、フリードリヒの頭の中ではこれで終わりということはなかった。
さて、次の一手をどうするかな…
同盟の絆をより強固にしていくチャンスだ。
モンゴル帝国はキプチャク汗国のバトゥと摂政トレゲネとの対立で数年間は大ハーンが選ばれないはず。
その数年間が勝負だ。
外務卿のヘルムート・フォン・ミュラー、軍務卿のレオナルト・フォン・ブルンスマイアーと経済産業卿のゴットハルト・フォン・ギルマンを呼び今後の方針を協議する。
当面は、次回の東欧条約機構の総会へ向けての準備に集中する。
現状はまだ東欧条約機構という器を作ったに過ぎず、実務的な取り決めなどは何らなされていなかった。
「さて、ブルンスマイアー卿。東欧条約機構でまずやらなければならないのは相互防衛のための仕組み作りだ。
軍事情報の相互提供、有事の際の多国籍軍の編成手順、実際に多国籍軍を編成しての軍事訓練など、実務的に仕上げなければならないことは山積している。
次回総会までにやれるだけやっておきたい。よろしく頼む」
「御意」
「ギルマン卿。次に進めたいのは自由貿易協定を中心とした経済産業分野の協力のための枠組み作りだ。やってくれるな」
(しばらく大人しかったと思ったら…また無茶ぶりを…)
「何か言いたいことでも?」
「いえ…承知いたしました」
「そしてミュラー卿。各分野の実務協力を進めることもあるが、それに先立って東欧条約機構の統治機構を整えなければならない。
最高意思決定機関は各国君主からならなる総会として、その下部機関として安全保障、経済産業など各分野の委員会を設ける。
そしてそれを事務面で支える事務局を設ける。
そんな形で考えているのだがどうかな?」
「陛下。いったいどこからそのようなアイデアが湧いて出るのですか?私には文句のつけようがありません」
──いや。単に国際連合をパクっただけなんだけど…
「単なる思い付きだからな。見過ごしている点もあるだろう。卿の方で案を精査してくれ」
「御意」
「それから事務局長は卿に兼務してもらうからな。承知しておいてくれ」
──いきなりそんな大役を!
「……御意」
「それから機構の最高権力者は総会議長ということになるからな。このポストはなんとしても朕が確保したい。根回しをしっかりたのんだぞ」
──さすがに陛下に盾突く勇気のある国はないと思いますが…
「御意」
「あとは名称なのだが、次回総会では参加を表明した神聖帝国内の国・都市の参加が承認されるだろう。そうすると『東欧』というのはふさわしくないからな。将来的に参加国が増えることも見据えて『欧州条約機構』という名前に変更しようと思うが、いかがであろうか?」
「それは良き案かと思います」とミュラー卿が即答した。
「うむ。ではそれで行こう。では、各員行動開始だ!」
「御意」
◆
そして半年後、ついに定例総会の日がやってきた。
フリードリヒはスタッフとともに、テレポーテーションでブタ・ペストに向かう。
まず初めに、総会議長人事であるがこれは神聖帝国皇帝フリードリヒということですんなりと決まった。
いまのところ機構は相互防衛が目玉であるから、軍事的に一番力を持っているフリードリヒが議長となることに異を唱える者はいなかった。
続いて参加を表明している神聖帝国内の国・都市の加盟であるが、こちらも問題なく了承された。皆、大きいことはいいことだという発想なのだろう。
前皇帝のフリードリヒⅡ世が国王を務めるシチリア王国であるが、ギリギリまで様子見をしていたのだが、総会直前に参加を表明し、加盟もギリギリで間に合った。
そこで第1回総会が開かれたのだが、相互防衛の枠組みについてはすんなりと合意されたのだが、経済分野については喧々諤々の議論となった。
これまで自由貿易などの発想がまったくない保護主義派とリューベック、ハンブルグなどの自由主義の威力を実感している一派との全面対決となったのだ。
しかし、これはあらかじめフリードリヒの意図したことだった。あえて激しい議論を行うことにより、雨降って地固まることを狙ったのである。
──まるで商工組合総連合会の立ち上げの時のようだ。
フリードリヒはもちろん自由主義派の立場から、保護主義派が提出した論点を前世の経済学・経営学の知識を総動員して一つ一つ丁寧に論破していった。
「理屈としてはわかるが、そのようなことが本当に上手うまくいくのか…」と各国代表からそんな呟きが聞こえる。
確かに経済学の理論は感覚ではつかみにくいところがあるのは確かだ。
「ここ数年のハンザ都市やフランドル地方の繁栄ぶりをみていただければそれが証拠です。もし結果が出なければ、もう一度総会で善後策を議論しましょう」
フリードリヒのこの言葉をきっかけに、総会代表たちは年寄りにはできないこの若き皇帝の発想に賭けてみようという雰囲気になった。
これでまずは自由主義的方向で経済協力を進めることが決まった。
最後に名称変更の問題であるが、こちらもあっさりと決まった。
東欧諸国が多少抵抗するかとは思っていたが、こだわりはなかったようだ。要は自分たちの安全がしっかりと保障される枠組みとなっていれば、こだわりはないらしい。
本部事務局だが、ナンツィヒに置くことになった。
ロートリンゲンは機構の分担金の最大のスポンサーであり、最強の軍事力を持つということで、反論はしにくい雰囲気だった。
問題はこれまで置かれていたブタ・ペストの本部であるが、モンゴルの脅威はまだ去っていないということで、支部事務局として残すこととなった。
こうして第1回の欧州条約機構の総会は終わった。
◆
その夜。機構の第1回総会の祝賀パーティーが開かれた。
このような場合、ヨーロッパでは婦人同伴と相場は決まっているが、フリードリヒのパートナーは当然に正妻のヴィオランテである。
ハンガリー王ベーラⅣ世が挨拶にやってきた。
「これは皇帝陛下。今日は陛下の独壇場でしたな」
「独壇場というのは大袈裟だが、概ね予定していた案件はこなした。順調で何よりだ」
「ところでそちらの皇后陛下は噂に違わずお美しいですな。それにその衣装も見事です」
「この衣装は私がデザインしたものですが、これもフランドルで自由経済が発展した賜物なのですよ」
──ヴィオラ。ナイスフォロー!
「なるほど。こうして実物を見せられると納得がいきますな。
ところで陛下。朕には娘が何人かおるのですが…」
と嫁取りの話が始まってしまった。
こうなると話は止まらず、結局ハンガリーのベーラⅣ世の三女ヨラーン、ポーランドのシロンスク公・ヘンリクⅡ世の次女コンスタンツィアとボヘミア王ヴァーツラフⅠ世の長女ボジェナと婚約する羽目になってしまった。
この三国については対モンゴルの最前線に立たされているのだから、機構による相互防衛というだけでなく、縁戚関係によって強固に結びつきたいということがあるのだろう。
気持ちとしてはわかるので、こちらは断り切れなかった。
◆
これで機構は更なる拡充を遂げた訳ではあるが、フリードリヒの頭の中ではこれで終わりということはなかった。
さて、次の一手をどうするかな…
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