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第4章 国主編
第69話 内政の充実 ~フリードリヒ道路と農業革命~
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期せずして復活したロートリンゲン大公国であるが、まずは統治機構の整備が急を要する。
ここまで国が大きくなってしまうとフリードリヒ一人で回していくのは不可能だからだ。
ロートリンゲン大公国の中から優秀な人材を推薦させ、必要があれば外からもスカウトする。
当面、宮中伯は日本の省の制度に倣って次のような構成とした。必要があれば臨機応変に見直していくことになるだろう。
内務卿:スヴェン・フォン・ハグマイヤー
法務卿:フェルディナント・フォン・エッケルマン
財務卿:ヴァルター・フォン・ハント
外務卿:ヘルムート・フォン・ミュラー
軍務卿:レオナルト・フォン・ブルンスマイアー
農林水産卿:アーベル・フォン・エッゲブレヒト
文部科学卿:ゲプハルト・フォン・ツァーベル
厚生労働卿:ノーマン・フォン・シューマン
経済産業卿:ゴットハルト・フォン・ギルマン
国土交通卿:クリスト・フォン・ボルク
内務卿はホルシュタインで家宰をやっていたスヴェン・ハグマイヤーを引っ張ってきた。彼はフライブルグ時代からフリードリヒの右腕として統治の実務を担ってきており、最も信頼がおける人物だからだ。内務卿に任ずるに当たり貴族に叙した。
財務卿のヴァルター・ハントはタンバヤ商会の経営を任せているハント氏の息子である。巨大化したタンバヤ商会の経営をずっと手伝ってきたので、国の財布も安心して任せることができるだろう。彼も財務卿に任ずるに当たり貴族に叙した。
軍務卿のレオナルト・フォン・ブルンスマイアーはかつての同僚でホーエンシュタウフェン家の近衛騎士団からヘッドハントしてきた。
彼は近衛第5騎士団の第1中隊長にまで出世していたが、そこでくすぶっていたのだ。皇帝には悪いが、有能な人材を適切に遇しない方が悪い。
経済産業卿には、商工組合総連合会理事長のゴットハルト・ギルマンを引っ張ってきた。他に人材を思いつかなかったからだ。彼も経済産業卿に叙するに当たり貴族に叙した。
また、各宮中伯を支えるため官僚制度を整えることとした。近代的な官僚制度というのはもっと時代が下ってから整備されるのだが、これを先取りする。
官僚は、身分を問わず試験による登用をすることにしたが、この時代の知識階級というのは貴族や大商人に偏ってしまう。これは短期的には仕方のないことだが、一方で学校制度の整備が急務であることも事実である。
◆
フリードリヒが考えている公共事業に産業道路の整備がある。
現在、自由貿易協定の締結によって、ホルシュタイン伯国、ザクセン大公国、ロートリンゲン大公国にわたる自由経済圏が形成されつつあり、このためのインフラストラクチャーの整備として必要だからである。
フリードリヒは、国土交通卿のクリスト・フォン・ボルクを呼びこの話を伝えた。
ボルクは言った。
「閣下。それはいかにも遠大な計画ですな。私などには想像もできませんでした」
「それでは困る。この道路はいずれアルル王国を通ってヨーロッパの産業の中心である北イタリアまでつなげるつもりだ。卿にもヨーロッパ全体を見据えた広い視点で政策を考えてもらいたい。
公共事業については、ハグマイヤー内務卿が運河建設の経験があるから知恵を借りるといいだろう。
また、ザクセン大公国内はザクセン公にやってもらわなければならないから、そこはミユラー外務卿と良く連携をとってやってくれ。必要ならばザクセン公との交渉は私がやってもよい」
「承知いたしました。一世一代の大仕事に身が引き締まる思いです」
「うむ。頼んだぞ」
この道路整備についても、運河と同様に悪魔の労力を動員するつもりである。それについては折を見てボルグ卿に話す必要があるだろう。
さて、どんな顔をするか楽しみだ。
結局、この道路は結局半年を待たずして完成した。やはり悪魔の動員力というのは半端ない。
ボルグ卿に悪魔のことを伝えたら口をあんぐりと開けて驚いたまましばらく硬直していた。
あまりの反応ぶりにフリードリヒは噴き出すのをこらえるのがたいへんだった。
現在は幹線部分から主要都市を結ぶ支線整備の段階に移っている。
この道路は商人たちの間でたちまち評判となり、いつしか「フリードリヒ道路」と呼ばれるようになった。
◆
もう一つフリードリヒが考えているのが農業改革である。
この時代は三圃式農業という輪作の一種が普及していた。
これは、農地を秋蒔きの小麦・ライ麦などの冬穀・春蒔きの大麦・燕麦・豆などの夏穀・休耕地=放牧地に区分しローテーションを組んで耕作する農法だが、飼料が不足する冬季に家畜を飼うことが困難という欠点があった。
18世紀頃より飼料用のカブ等の根菜植物を導入した輪栽式農業、すなわちノーフォーク農法が主流となるが、これを先取りして導入する。
農林水産卿のアーベル・フォン・エッゲブレヒト卿を呼び、このことを指示する。
「まずは、直轄地で実験的に試してみて問題点を洗い出したうえ、一般に普及するようにしてくれ」
「しかし、閣下。そのような知識をどこから仕入れているのですか?」
「なに。ちょっとした思いつきさ」
「はあ。そうでございますか…」
エッゲブレヒト卿は納得していない様子だ。だが、さすがに前世の知識とは言えない。
農業に関しては、もう一つ耐えられないことがあった。
それはジャガイモ、トマト、トウモロコシという新大陸から渡ってきた作物がまだないことである。また、お茶もまだ普及していない。
新大陸が未発見なのだから仕方がないのだが、ジャーマンポテトがないドイツなんてドイツじゃない。
当初、テレポーテーションで新大陸に行きこれらの作物を探すことを考えたが、見つかったとしても原種であり、おそらくは美味しくはないだろう。
そこでフリードリヒはダメ元であることを試してみることにした。
フリードリヒの見るところ、この惑星は地球ではない。
だとすると地球は別に存在している訳で、現在の地球から品種改良されたジャガイモ等の作物を物体取り寄せで取り寄せることはできないだろうか?
ダメ元でもとの地球を思いながら物体取り寄せを試みるとなんとできてしまった。
ジャガイモに続き、他の作物も試してみると全部できてしまった。
早速、タンバヤ商会のハンス氏を呼び、試験栽培を依頼する。
「なんですかな。この作物は? 本当に食べられるのですか?」
「ああ。もちろんだ。ただ、ジャガイモは地下にできる芋を食べる、芽の部分には毒があるから気を付けろ」
「承知いたしました」
「とりあえず。ジャガイモとトウモロコシはドイツでも栽培できると思うが、トマトとお茶は南方のイタリアかアルル王国でないと難しいだろう。南方の農家と渡りをつけてくれ」
「しかし、フリードリヒ様。このようなものをどこから入手されたのですか?」
「それは…………秘密だ」
ハンス氏は怪訝な顔をしていたが、とりあえず引き下がってくれた。
試験栽培は大成功に終わり、あっという間にロートリンゲン大公国の名物となった。現在は他国にも普及しつつある。
◆
そういえば重要なことがある。
お茶といえば茶器が必要ではないか。
歴史的には茶器は中国から陶器を輸入していたが、やがてヨーロッパでも作られるようになる。ドイツではマインツの白磁の陶器が有名だ。
ということは、マインツには陶器作りに適した土があるということだ。
これは一朝一夕にはできないので、理系ゾンビのフィリーネに開発をオーダーする。
焼き方や釉薬をどうするかなど結構難しいはずだ。
さぞや開発しがいがあるだろう。
中国からの輸入品の茶器を示しながら依頼する。
「また無茶な依頼を…」
フィリーネは閉口してしまった。
「まあ。フリードリヒ様の無茶ぶりは今に始まったことじゃないですからね。やりますよ」
「とにかく、これが成功すれば世の中にブームを引き起こすはずだ。よろしく頼む」
かなり苦労したようだが、程なくして試作品の作成に成功した。まだ絵柄のついていない白磁の陶器だが、絵付け職人については時間をかけて育てるしかないだろう。こればかりはしょうがない。
予想通り、お茶の文化は程なくしてヨーロッパを席巻することになる。
◆
最後に税制改革である。
この時代の税というのは人頭税という考え方が主流だった。
いずれは近代的な所得税を導入したい。
これについては、複式簿記の普及や税理士の育成など長期的に時組まなければならない課題が多くある。
これは長期的課題として財務卿のヴァルター・フォン・ハントにオーダーしておいた。
ここまで国が大きくなってしまうとフリードリヒ一人で回していくのは不可能だからだ。
ロートリンゲン大公国の中から優秀な人材を推薦させ、必要があれば外からもスカウトする。
当面、宮中伯は日本の省の制度に倣って次のような構成とした。必要があれば臨機応変に見直していくことになるだろう。
内務卿:スヴェン・フォン・ハグマイヤー
法務卿:フェルディナント・フォン・エッケルマン
財務卿:ヴァルター・フォン・ハント
外務卿:ヘルムート・フォン・ミュラー
軍務卿:レオナルト・フォン・ブルンスマイアー
農林水産卿:アーベル・フォン・エッゲブレヒト
文部科学卿:ゲプハルト・フォン・ツァーベル
厚生労働卿:ノーマン・フォン・シューマン
経済産業卿:ゴットハルト・フォン・ギルマン
国土交通卿:クリスト・フォン・ボルク
内務卿はホルシュタインで家宰をやっていたスヴェン・ハグマイヤーを引っ張ってきた。彼はフライブルグ時代からフリードリヒの右腕として統治の実務を担ってきており、最も信頼がおける人物だからだ。内務卿に任ずるに当たり貴族に叙した。
財務卿のヴァルター・ハントはタンバヤ商会の経営を任せているハント氏の息子である。巨大化したタンバヤ商会の経営をずっと手伝ってきたので、国の財布も安心して任せることができるだろう。彼も財務卿に任ずるに当たり貴族に叙した。
軍務卿のレオナルト・フォン・ブルンスマイアーはかつての同僚でホーエンシュタウフェン家の近衛騎士団からヘッドハントしてきた。
彼は近衛第5騎士団の第1中隊長にまで出世していたが、そこでくすぶっていたのだ。皇帝には悪いが、有能な人材を適切に遇しない方が悪い。
経済産業卿には、商工組合総連合会理事長のゴットハルト・ギルマンを引っ張ってきた。他に人材を思いつかなかったからだ。彼も経済産業卿に叙するに当たり貴族に叙した。
また、各宮中伯を支えるため官僚制度を整えることとした。近代的な官僚制度というのはもっと時代が下ってから整備されるのだが、これを先取りする。
官僚は、身分を問わず試験による登用をすることにしたが、この時代の知識階級というのは貴族や大商人に偏ってしまう。これは短期的には仕方のないことだが、一方で学校制度の整備が急務であることも事実である。
◆
フリードリヒが考えている公共事業に産業道路の整備がある。
現在、自由貿易協定の締結によって、ホルシュタイン伯国、ザクセン大公国、ロートリンゲン大公国にわたる自由経済圏が形成されつつあり、このためのインフラストラクチャーの整備として必要だからである。
フリードリヒは、国土交通卿のクリスト・フォン・ボルクを呼びこの話を伝えた。
ボルクは言った。
「閣下。それはいかにも遠大な計画ですな。私などには想像もできませんでした」
「それでは困る。この道路はいずれアルル王国を通ってヨーロッパの産業の中心である北イタリアまでつなげるつもりだ。卿にもヨーロッパ全体を見据えた広い視点で政策を考えてもらいたい。
公共事業については、ハグマイヤー内務卿が運河建設の経験があるから知恵を借りるといいだろう。
また、ザクセン大公国内はザクセン公にやってもらわなければならないから、そこはミユラー外務卿と良く連携をとってやってくれ。必要ならばザクセン公との交渉は私がやってもよい」
「承知いたしました。一世一代の大仕事に身が引き締まる思いです」
「うむ。頼んだぞ」
この道路整備についても、運河と同様に悪魔の労力を動員するつもりである。それについては折を見てボルグ卿に話す必要があるだろう。
さて、どんな顔をするか楽しみだ。
結局、この道路は結局半年を待たずして完成した。やはり悪魔の動員力というのは半端ない。
ボルグ卿に悪魔のことを伝えたら口をあんぐりと開けて驚いたまましばらく硬直していた。
あまりの反応ぶりにフリードリヒは噴き出すのをこらえるのがたいへんだった。
現在は幹線部分から主要都市を結ぶ支線整備の段階に移っている。
この道路は商人たちの間でたちまち評判となり、いつしか「フリードリヒ道路」と呼ばれるようになった。
◆
もう一つフリードリヒが考えているのが農業改革である。
この時代は三圃式農業という輪作の一種が普及していた。
これは、農地を秋蒔きの小麦・ライ麦などの冬穀・春蒔きの大麦・燕麦・豆などの夏穀・休耕地=放牧地に区分しローテーションを組んで耕作する農法だが、飼料が不足する冬季に家畜を飼うことが困難という欠点があった。
18世紀頃より飼料用のカブ等の根菜植物を導入した輪栽式農業、すなわちノーフォーク農法が主流となるが、これを先取りして導入する。
農林水産卿のアーベル・フォン・エッゲブレヒト卿を呼び、このことを指示する。
「まずは、直轄地で実験的に試してみて問題点を洗い出したうえ、一般に普及するようにしてくれ」
「しかし、閣下。そのような知識をどこから仕入れているのですか?」
「なに。ちょっとした思いつきさ」
「はあ。そうでございますか…」
エッゲブレヒト卿は納得していない様子だ。だが、さすがに前世の知識とは言えない。
農業に関しては、もう一つ耐えられないことがあった。
それはジャガイモ、トマト、トウモロコシという新大陸から渡ってきた作物がまだないことである。また、お茶もまだ普及していない。
新大陸が未発見なのだから仕方がないのだが、ジャーマンポテトがないドイツなんてドイツじゃない。
当初、テレポーテーションで新大陸に行きこれらの作物を探すことを考えたが、見つかったとしても原種であり、おそらくは美味しくはないだろう。
そこでフリードリヒはダメ元であることを試してみることにした。
フリードリヒの見るところ、この惑星は地球ではない。
だとすると地球は別に存在している訳で、現在の地球から品種改良されたジャガイモ等の作物を物体取り寄せで取り寄せることはできないだろうか?
ダメ元でもとの地球を思いながら物体取り寄せを試みるとなんとできてしまった。
ジャガイモに続き、他の作物も試してみると全部できてしまった。
早速、タンバヤ商会のハンス氏を呼び、試験栽培を依頼する。
「なんですかな。この作物は? 本当に食べられるのですか?」
「ああ。もちろんだ。ただ、ジャガイモは地下にできる芋を食べる、芽の部分には毒があるから気を付けろ」
「承知いたしました」
「とりあえず。ジャガイモとトウモロコシはドイツでも栽培できると思うが、トマトとお茶は南方のイタリアかアルル王国でないと難しいだろう。南方の農家と渡りをつけてくれ」
「しかし、フリードリヒ様。このようなものをどこから入手されたのですか?」
「それは…………秘密だ」
ハンス氏は怪訝な顔をしていたが、とりあえず引き下がってくれた。
試験栽培は大成功に終わり、あっという間にロートリンゲン大公国の名物となった。現在は他国にも普及しつつある。
◆
そういえば重要なことがある。
お茶といえば茶器が必要ではないか。
歴史的には茶器は中国から陶器を輸入していたが、やがてヨーロッパでも作られるようになる。ドイツではマインツの白磁の陶器が有名だ。
ということは、マインツには陶器作りに適した土があるということだ。
これは一朝一夕にはできないので、理系ゾンビのフィリーネに開発をオーダーする。
焼き方や釉薬をどうするかなど結構難しいはずだ。
さぞや開発しがいがあるだろう。
中国からの輸入品の茶器を示しながら依頼する。
「また無茶な依頼を…」
フィリーネは閉口してしまった。
「まあ。フリードリヒ様の無茶ぶりは今に始まったことじゃないですからね。やりますよ」
「とにかく、これが成功すれば世の中にブームを引き起こすはずだ。よろしく頼む」
かなり苦労したようだが、程なくして試作品の作成に成功した。まだ絵柄のついていない白磁の陶器だが、絵付け職人については時間をかけて育てるしかないだろう。こればかりはしょうがない。
予想通り、お茶の文化は程なくしてヨーロッパを席巻することになる。
◆
最後に税制改革である。
この時代の税というのは人頭税という考え方が主流だった。
いずれは近代的な所得税を導入したい。
これについては、複式簿記の普及や税理士の育成など長期的に時組まなければならない課題が多くある。
これは長期的課題として財務卿のヴァルター・フォン・ハントにオーダーしておいた。
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