68 / 215
第3章 軍人編
第51話 対デンマーク戦争(5) ~キール攻略とフリードリヒの昇爵~
しおりを挟む
話は少し遡る。
第6騎士団がハンブルクを奪還した翌日、皇帝フリードリヒⅡ世のもとにその連絡が届いた。
「第6騎士団がハンブルグを奪還したとの知らせが届きました」
「なにっ。昨日到着したという連絡がきたばかりではないか。たった1日で落としたと申すか?」
「はい。間違いございません」
皇帝は黙り込んでしまった。これでは1万もの帝国軍を招集した意味がなくなってしまう。皇帝の面目が丸潰れではないか。
皇帝の館では、フリードリヒⅡ世、軍務卿のハーラルト・フォン・バーナー、近衛騎士団長のコンラディン・フォン・チェルハ、副団長のモーリッツ・フォン・リーシックが集まってハンブルク奪還に対する対応を協議していた。
その時、新たな知らせがもたらされた。
「申し上げます。第6騎士団がホルシュタインへ向けて侵攻したとのことにございます」
「そうか。その手があったか」
チェルハは声をあげた。
「小僧は帝国軍の出番を作ってくれているんですよ。さすがに騎士団一つではホルシュタイン全土を攻略するのは無理ですからね。帝国軍が出てくるように誘っているのです」
「なるほど。単に血の気が多いだけかもしれぬが、朕に気を使ってくれておるということか?」
「なにせヴィオランテ様のお父上ですからね」
皇帝はちょっと渋い顔をした。ヴィオランテのことは話題にしてほしくないらしい。
「わかった。帝国軍の出発を急がせよ!」
「承知いたしました」
チェルハは思った。
──急がないと。やつはホルシュタインまで騎士団一つで攻略してしまうかもしれない…
◆
帝国軍が出発したという連絡はまだない。
続くキールの攻略は急がないので、ノイミュンスター攻略後、一週間休みをとることにした。
それにその間にノイミュンスター攻略の噂が伝われば、この先の進軍も楽になる可能性がある。特に竜の使役が真実だという話が同郷人から伝われば、より真実味が増すことになるだろう。
もちろんタンバヤ情報部やハンザ商人を通じた情報の喧伝も引き続き継続して行っている。
ノイミュンスター攻略もゆっくりと進軍していたので、ハンブルグが陥落してから既に2週間が経過していた。
帝国軍を招集し、兵站を整えるのに一月、それからホルシュタインまで進軍するのに2週間はかかるだろうから帝国軍がやってくるのはまだだいぶ先と思われる。
◆
休みが終わりキールへの進軍を開始する。
ノイミュンスター攻略の時と同じく、ダークナイトなどを見せびらかしながら行軍する。黒備えの軍を初めて見る住民たちにはさぞや恐ろしく見えるだろう。
途中、砦があれば攻略していくが、小さな砦の場合は戦わずして降伏していく。
ノイミュンスター攻略の効果が出ているようだ。
小さな町や村も戦わずして降ってきた。
いよいよキールの町が視界に入ってきた。
町の門は開けられたままだ。
「マルグリート。敵の姿は見えるか?」
「上からは見えないわ。隠れているのかも」
確かに今の騎士団は半数でしかない。伏兵で取り囲んで殲滅するという戦法も十分考えられる。
今回は前回の轍を踏まないようにしよう。
「竜娘たち。竜に変化して町のやつらに竜の姿を見せつけてやれ」
「「「了解」」」
竜娘たちは竜に変化すると、それぞれに町の上を飛び回り、雷のように激しく咆哮した。その声が町に木霊している。
すると門から代表らしき人間が護衛に守られながら慌ててやってきた。
これを見てフリードリヒも前に進み出る。
「あなたが指揮官ですか?」
「ああ」
「私は市長のヘルマン・フリッツです。ミールは第6騎士団の来訪を歓迎いたします」
「それはありがたい。こちらも市民には一切の手出しをしないことを誓おう」
「ありがたきお言葉。感謝いたします。では町にご案内します」
マルグリートに目配せするが、上空からは伏兵の姿は見えないようだ。
念のため建物の中も千里眼で探りながら進む。
警備のためと思われる兵はいるが、隠れている兵は見当たらない。どうやら正面から戦うつもりはないようだ。
市長に少し探りを入れてみる。
「ミールはノイミュンスターとは違うのだな」
「ミールは商人の町でございます。商人は機を見るに敏でないとやってはいけません。
ツェーリンゲン卿は暗黒騎士団の団長であるとともに商工組合総連合会の会長でもあられる。
時代はツェーリンゲン卿を中心に回ろうとしているのですよ」
──いくらなんでも褒めすぎじゃないか?
「そこまで評価してもらえると光栄だな」
「とんでもございません」
門を入ると住民が歓声を持って迎えている。
これはこれで疑いの目で見ると怪しくも見えてくる。
「デンマークの統治はどんなものだったのだ?」
「我々はもともと帝国の人間ですからね。容赦はなかったですよ」
「それで帝国への復帰を歓迎すると?」
「左様でございます」
──ここで違いますとは言えないよな。
ここでマルグリートがフリードリヒに小声で囁いた。
「帝国軍がホルシュタインの国境を越えて進軍してくるわ」
思ったより早いじゃないか。集まった軍から逐次出発させたというわけか。
通常は兵の逐次投入は愚策の類だが、この場合、第6騎士団が地ならしをしていることを前提に拙速を尊んだか。
町の対応を見ると、帝国軍が遅かれ早かれやってくるという情報をキールの市長は知っている可能性が高い。まさに機を見るに敏だな。
だが、そういう者に限って寝返りも平気でするものだ。そこは心して対応せねば…。
「知っていると思うが、帝国軍が間もなくホルシュタインに軍を進めてくる。我らはその先触れという訳だ。帝国軍が来るまでやっかいになるぞ」
「それはもちろんでございます」
◆
帝国軍がキールの町に到達するまでそれから2週間かかった。
ホルシュタインを面的に制圧しながらの行軍なのでむしろ早いともいえるが、第6騎士団の地ならしが効いているのだろう。
この後、ホルシュタインは、しばらくの間、占領統治の形態がとられ、徐々に平時の形態へと移行していくことになるだろう。
問題は領主だが、名目上のホルシュタイン伯であるテオドール・フォン・バードヴィーデンが続投では荷が重いのではないだろうか?
結局、占領統治は帝国軍が行うことになり、第6騎士団はアウクスブルクに帰参することとなった。
しばらくして、フリードリヒは皇帝からの呼び出しを受けた。
宮中伯が口を開く。
「貴殿をホルシュタイン伯に昇爵することになった。ありがたく受けるがよい」
フリードリヒは驚かなかった。この件については、フリードリヒ自身は動いていないが、リューベック、ハンブルグなどのハンザ商人やキールの商人が積極的に皇帝に働きかけていることは、タンバヤ情報部を通じて知っていたからだ。
ホルシュタイン領は国境地帯であり、デンマークの軍事的脅威にさらされているため強い領主が求められる。それに加え、商工組合総連合会会長として経営ノウハウや資金の投入も期待しているのだろう。
「承知しました。バードヴィーデン卿はどうなるのですか?」
「それでだ。バードヴィーデン卿の娘を嫁にもらってもらう。それが昇爵の条件だ」
──皇帝め。考えたな。
伯爵ともなればヴィオランテとの結婚も射程圏内に入ってくる。それに先んじてバードヴィーデン卿の面目を潰さないという口実で嫁を押し込んできたのだ。
しかし、これは断れるような話ではない。是非もないか…
「承知いたしました」
しかし、これからが大変だ。第6騎士団長をやめろとは言われていないし、おそらく兼務ということになる。
それに結婚となると館の女子連中が黙ってはいないだろう。何を要求されるか知れたものではない。
──これは単純に喜んではいられない。頭の痛い問題だな。
頭を悩ませるフリードリヒであった。
第6騎士団がハンブルクを奪還した翌日、皇帝フリードリヒⅡ世のもとにその連絡が届いた。
「第6騎士団がハンブルグを奪還したとの知らせが届きました」
「なにっ。昨日到着したという連絡がきたばかりではないか。たった1日で落としたと申すか?」
「はい。間違いございません」
皇帝は黙り込んでしまった。これでは1万もの帝国軍を招集した意味がなくなってしまう。皇帝の面目が丸潰れではないか。
皇帝の館では、フリードリヒⅡ世、軍務卿のハーラルト・フォン・バーナー、近衛騎士団長のコンラディン・フォン・チェルハ、副団長のモーリッツ・フォン・リーシックが集まってハンブルク奪還に対する対応を協議していた。
その時、新たな知らせがもたらされた。
「申し上げます。第6騎士団がホルシュタインへ向けて侵攻したとのことにございます」
「そうか。その手があったか」
チェルハは声をあげた。
「小僧は帝国軍の出番を作ってくれているんですよ。さすがに騎士団一つではホルシュタイン全土を攻略するのは無理ですからね。帝国軍が出てくるように誘っているのです」
「なるほど。単に血の気が多いだけかもしれぬが、朕に気を使ってくれておるということか?」
「なにせヴィオランテ様のお父上ですからね」
皇帝はちょっと渋い顔をした。ヴィオランテのことは話題にしてほしくないらしい。
「わかった。帝国軍の出発を急がせよ!」
「承知いたしました」
チェルハは思った。
──急がないと。やつはホルシュタインまで騎士団一つで攻略してしまうかもしれない…
◆
帝国軍が出発したという連絡はまだない。
続くキールの攻略は急がないので、ノイミュンスター攻略後、一週間休みをとることにした。
それにその間にノイミュンスター攻略の噂が伝われば、この先の進軍も楽になる可能性がある。特に竜の使役が真実だという話が同郷人から伝われば、より真実味が増すことになるだろう。
もちろんタンバヤ情報部やハンザ商人を通じた情報の喧伝も引き続き継続して行っている。
ノイミュンスター攻略もゆっくりと進軍していたので、ハンブルグが陥落してから既に2週間が経過していた。
帝国軍を招集し、兵站を整えるのに一月、それからホルシュタインまで進軍するのに2週間はかかるだろうから帝国軍がやってくるのはまだだいぶ先と思われる。
◆
休みが終わりキールへの進軍を開始する。
ノイミュンスター攻略の時と同じく、ダークナイトなどを見せびらかしながら行軍する。黒備えの軍を初めて見る住民たちにはさぞや恐ろしく見えるだろう。
途中、砦があれば攻略していくが、小さな砦の場合は戦わずして降伏していく。
ノイミュンスター攻略の効果が出ているようだ。
小さな町や村も戦わずして降ってきた。
いよいよキールの町が視界に入ってきた。
町の門は開けられたままだ。
「マルグリート。敵の姿は見えるか?」
「上からは見えないわ。隠れているのかも」
確かに今の騎士団は半数でしかない。伏兵で取り囲んで殲滅するという戦法も十分考えられる。
今回は前回の轍を踏まないようにしよう。
「竜娘たち。竜に変化して町のやつらに竜の姿を見せつけてやれ」
「「「了解」」」
竜娘たちは竜に変化すると、それぞれに町の上を飛び回り、雷のように激しく咆哮した。その声が町に木霊している。
すると門から代表らしき人間が護衛に守られながら慌ててやってきた。
これを見てフリードリヒも前に進み出る。
「あなたが指揮官ですか?」
「ああ」
「私は市長のヘルマン・フリッツです。ミールは第6騎士団の来訪を歓迎いたします」
「それはありがたい。こちらも市民には一切の手出しをしないことを誓おう」
「ありがたきお言葉。感謝いたします。では町にご案内します」
マルグリートに目配せするが、上空からは伏兵の姿は見えないようだ。
念のため建物の中も千里眼で探りながら進む。
警備のためと思われる兵はいるが、隠れている兵は見当たらない。どうやら正面から戦うつもりはないようだ。
市長に少し探りを入れてみる。
「ミールはノイミュンスターとは違うのだな」
「ミールは商人の町でございます。商人は機を見るに敏でないとやってはいけません。
ツェーリンゲン卿は暗黒騎士団の団長であるとともに商工組合総連合会の会長でもあられる。
時代はツェーリンゲン卿を中心に回ろうとしているのですよ」
──いくらなんでも褒めすぎじゃないか?
「そこまで評価してもらえると光栄だな」
「とんでもございません」
門を入ると住民が歓声を持って迎えている。
これはこれで疑いの目で見ると怪しくも見えてくる。
「デンマークの統治はどんなものだったのだ?」
「我々はもともと帝国の人間ですからね。容赦はなかったですよ」
「それで帝国への復帰を歓迎すると?」
「左様でございます」
──ここで違いますとは言えないよな。
ここでマルグリートがフリードリヒに小声で囁いた。
「帝国軍がホルシュタインの国境を越えて進軍してくるわ」
思ったより早いじゃないか。集まった軍から逐次出発させたというわけか。
通常は兵の逐次投入は愚策の類だが、この場合、第6騎士団が地ならしをしていることを前提に拙速を尊んだか。
町の対応を見ると、帝国軍が遅かれ早かれやってくるという情報をキールの市長は知っている可能性が高い。まさに機を見るに敏だな。
だが、そういう者に限って寝返りも平気でするものだ。そこは心して対応せねば…。
「知っていると思うが、帝国軍が間もなくホルシュタインに軍を進めてくる。我らはその先触れという訳だ。帝国軍が来るまでやっかいになるぞ」
「それはもちろんでございます」
◆
帝国軍がキールの町に到達するまでそれから2週間かかった。
ホルシュタインを面的に制圧しながらの行軍なのでむしろ早いともいえるが、第6騎士団の地ならしが効いているのだろう。
この後、ホルシュタインは、しばらくの間、占領統治の形態がとられ、徐々に平時の形態へと移行していくことになるだろう。
問題は領主だが、名目上のホルシュタイン伯であるテオドール・フォン・バードヴィーデンが続投では荷が重いのではないだろうか?
結局、占領統治は帝国軍が行うことになり、第6騎士団はアウクスブルクに帰参することとなった。
しばらくして、フリードリヒは皇帝からの呼び出しを受けた。
宮中伯が口を開く。
「貴殿をホルシュタイン伯に昇爵することになった。ありがたく受けるがよい」
フリードリヒは驚かなかった。この件については、フリードリヒ自身は動いていないが、リューベック、ハンブルグなどのハンザ商人やキールの商人が積極的に皇帝に働きかけていることは、タンバヤ情報部を通じて知っていたからだ。
ホルシュタイン領は国境地帯であり、デンマークの軍事的脅威にさらされているため強い領主が求められる。それに加え、商工組合総連合会会長として経営ノウハウや資金の投入も期待しているのだろう。
「承知しました。バードヴィーデン卿はどうなるのですか?」
「それでだ。バードヴィーデン卿の娘を嫁にもらってもらう。それが昇爵の条件だ」
──皇帝め。考えたな。
伯爵ともなればヴィオランテとの結婚も射程圏内に入ってくる。それに先んじてバードヴィーデン卿の面目を潰さないという口実で嫁を押し込んできたのだ。
しかし、これは断れるような話ではない。是非もないか…
「承知いたしました」
しかし、これからが大変だ。第6騎士団長をやめろとは言われていないし、おそらく兼務ということになる。
それに結婚となると館の女子連中が黙ってはいないだろう。何を要求されるか知れたものではない。
──これは単純に喜んではいられない。頭の痛い問題だな。
頭を悩ませるフリードリヒであった。
1
お気に入りに追加
538
あなたにおすすめの小説
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~
SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。
ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。
『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』
『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』
そんな感じ。
『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。
隔週日曜日に更新予定。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる