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皇帝と花嫁の婚姻 2
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「誓います」
煌はもう、三十番目の王子という称号を気に病む子どもではなかった。これからはロマンシア妃、キラ・ロマンシアとして新たな人生を歩んでいく。
そのためにはどんな困難も厭わない。
向かい合い、互いの視線を交わす。アレクは優しい眸で見つめてくれていた。まるで世界に、煌ひとりしか存在しないかのように。
アレクは微笑みを浮かべた唇を、そっと開いて言葉を紡いだ。
「愛している。必ずあなたを守り、幸せにする」
僕は今、世界一幸せです。
心を込めて碧の眸を見上げる。
「僕もです。アレクを生涯、愛します」
台座に用意された白銀に煌めくふたつの指輪。
内のひとつを手にしたアレクは煌の右手をそっと掲げ、薬指に嵌めた。続いて煌も同じように白銀の指輪を摘まみ、大きな右手の薬指に通す。
ロマンシアの風習で結婚指輪は右手の薬指に嵌めるとされている。
「結婚の絆により結ばれたふたりに、満ち溢れる祝福のあらんことを」
新たなロマンシアの歴史が刻まれる。
ふたりはそっと誓いの口づけを交わした。
大聖堂は皇帝と新しい花嫁の結婚を祝福して、歓声に包まれた。
『兄さま、お久しぶりです。私は無事に出産して、赤ちゃんと旦那様と共に平和に暮らしております。兄さまがロマンシアへ旅立ったときに、母上にはすべて打ち明けました。やがてロマンシアの使者が婚約破棄と多額の慰謝料を携えてきましたら、血相を変えた父上は母上に連れられて私たちの住む家へやってまいりました。赤ちゃんと旦那様を見た父上は、たいそう呆けておりましたのよ。あのような瑠璃王の顔を見たのは私たちだけでしょう。兄さまに身代わりを務めてもらったことを話しましたら、難しい顔をされていました。きっと国王の苦悩がおありなんでしょうね。私たちは何と罪深いのでしょう、と赤ちゃんと笑っております。……私がこうして愛する人と暮らせるのも、すべて兄さまのおかげです。とても感謝しております。兄さまは異国の地で様々な困難に遭遇したのだろうとお察し致します。どうかこれからは、ご自分の幸せを一番にお考えくださいませ。時々星を見上げては、兄さまのことを想っています。私は永遠に、兄さまの妹です。――紗綾より』
母が持参してくれた紗綾からの手紙を読み終えた煌は、綴られた文字をしばらく目で撫でていた。ふと手紙から顔を上げれば、眩い新緑を風が愛でるように吹き抜けていく。ロマンシアは短い夏を迎えようとしている。
身勝手で子どもだった紗綾は、いつの間にか思いやりのある大人の女性に変貌していた。生れてくれた子どもと旦那様のおかげだろう。
報われたのだと実感して、胸が熱くなった。
自分の行いは正しいことではなかったが、大切な人を幸せにすることができたのだ。
丁寧に手紙を畳み、小さな宝箱に仕舞う。繊細な彫刻が施された宝箱には、アレクから贈られた刻印入りの鉤針、そして幼い頃に編んだ氷の花が入れられている。それに紗綾からの手紙が加えられた。
庭園を見渡せば、新緑のむこうにはロマンシアの帝都が広がる。見上げた蒼穹の空はアレクの眸と同じ勿忘草色よりも、ほんの少し濃いけれど、また冬が訪れるのは遠くない。それまでは温かな夏を謳歌しよう。
テラスでお茶を嗜む煌の前では、ユーリイが犬と走り回っていた。毛足の長い大型犬はユーリイによく懐いている。動物好きのユーリイは自ら餌をやったり散歩をしたりと、積極的に世話をしているのだ。生き物のお世話をするということが、ユーリイの心の成長も促していた。
「キラ、見て! シロとむこうの木まで走るよ」
「転ばないように気をつけてね」
手を振って笑いかければ、ユーリイはシロと名付けられた純白の犬とかけっこを始めた。瑠璃国より寄贈されたシロは大人しくて聡明だ。ゴールである大木の手前で立ち止まり、ユーリイが追ってくるのを待っている。一緒にゴールしたさまを微笑みながら見守っていると、ふいに優しい仕草で、肩に手が置かれた。大きな掌は愛しげに肩をなぞっていく。
「シロはまるでユーリイの兄弟のようだな。寝るときも離れないのだから」
「アレク。会議は終わったのですか?」
「ああ。この暑さで大臣たちも身が入らないようだ」
アレクが蔓模様の椅子に腰掛けると、傍に控えていた志音が紅茶を提供した。
暑いといっても煌には春くらいの気候なのだが、寒さに慣れた身としては真夏のように感じるのだろう。
紅茶のカップに口を付けながら、アレクは煌にむけて微笑む。
「今年の夏の休暇は、青の離宮へ行こう。湖の畔で涼しく過ごせる。ピクニックもできるぞ」
「楽しそうですね。皆で行きましょう。ユーリイさまとシロも沢山遊べて喜びます」
頷いたアレクは、眩しいものを見るように双眸を眇めた。
日々、愛する人の妃となった喜びを噛みしめている。とても幸せだ。
アレクはふと呟いた。
「やはり、夫として隠し事をするのは良くないな。私は今のうちに、キラに真実を告げよう」
突然の宣言に瞠目する。何か隠し事があるというのだろうか。
「え。何でしょう?」
「実はな、気づいていた。キラ・ハルアが紗綾姫だということを」
「ええ⁉ そうだったんですか?」
「あくまでも可能性のひとつとしてだが。始めに違和感を持ったのは、ユーリイと剣で対決したときだ。キラは『ツァーリさま』と言ったのだ。紗綾姫が謁見の際に言い間違えたのと同じ言葉だ」
「え……そうでした?」
それはキラ・ハルアとして初めてアレクと顔を合わせたときだった。無意識に呼んだので、全く覚えていない。
「それに、アレクという呼び名は紗綾姫にしか与えていない。なぜ特別侍従のキラ・ハルアは私をアレクと親しげに、まるで恋人のように呼ぶのだろうかと不思議に思っていたのだ」
指摘されて初めて気がついた瑕疵に、今更ながら青ざめる。始めは「ツァーリさま」で、慣れてきたら「アレク」と呼び捨てだとは考えてみれば不自然だ。つい紗綾姫のときの癖で通してしまっていた。平然としていた過去の自分を揺さぶりたい。
「どうしてあのときに仰ってくださらなかったんですか……! 僕は何という不敬を堂々としていたんでしょうか。お許しください」
居たたまれない煌に、アレクは華麗に片眼を瞑ってみせる。
「あれは私に気づいてほしいという合図だったのだろう?」
必死に隠していたつもりが、結果としてアレクに真実を伝えることになっていたらしい。
「そういうつもりではなかったのですが……いいえ、そういうことでした。僕はアレクに気がついてほしかったんです。僕だけを見てほしかったのです……」
言ってしまえば恥ずかしくて、紅茶のカップを翳して顔を隠す。そうしても赤くなった顔は見えているのだが。快活に笑うアレクの金の髪を、風が攫っていった。
「素直なキラは可愛らしい。もう、互いに隠し事はないか?」
「ええ。もう何もありません」
「では改めて教えてほしい。あなたの名は?」
席を立ったアレクは掌を差し出す。煌は微笑みながらその手をとる。
「僕の名は、キラ・ロマンシアです」
繫いだ手は緑の芝生の元で、体温を確かめ合う。
過酷な運命の果てに結ばれたふたりの絆は、決して溶けることはない。
ロマンシア帝国の皇帝と異国の花嫁を数奇な運命により結びつけた氷の花の奇蹟は、後世の人々に語り継がれた。
煌はもう、三十番目の王子という称号を気に病む子どもではなかった。これからはロマンシア妃、キラ・ロマンシアとして新たな人生を歩んでいく。
そのためにはどんな困難も厭わない。
向かい合い、互いの視線を交わす。アレクは優しい眸で見つめてくれていた。まるで世界に、煌ひとりしか存在しないかのように。
アレクは微笑みを浮かべた唇を、そっと開いて言葉を紡いだ。
「愛している。必ずあなたを守り、幸せにする」
僕は今、世界一幸せです。
心を込めて碧の眸を見上げる。
「僕もです。アレクを生涯、愛します」
台座に用意された白銀に煌めくふたつの指輪。
内のひとつを手にしたアレクは煌の右手をそっと掲げ、薬指に嵌めた。続いて煌も同じように白銀の指輪を摘まみ、大きな右手の薬指に通す。
ロマンシアの風習で結婚指輪は右手の薬指に嵌めるとされている。
「結婚の絆により結ばれたふたりに、満ち溢れる祝福のあらんことを」
新たなロマンシアの歴史が刻まれる。
ふたりはそっと誓いの口づけを交わした。
大聖堂は皇帝と新しい花嫁の結婚を祝福して、歓声に包まれた。
『兄さま、お久しぶりです。私は無事に出産して、赤ちゃんと旦那様と共に平和に暮らしております。兄さまがロマンシアへ旅立ったときに、母上にはすべて打ち明けました。やがてロマンシアの使者が婚約破棄と多額の慰謝料を携えてきましたら、血相を変えた父上は母上に連れられて私たちの住む家へやってまいりました。赤ちゃんと旦那様を見た父上は、たいそう呆けておりましたのよ。あのような瑠璃王の顔を見たのは私たちだけでしょう。兄さまに身代わりを務めてもらったことを話しましたら、難しい顔をされていました。きっと国王の苦悩がおありなんでしょうね。私たちは何と罪深いのでしょう、と赤ちゃんと笑っております。……私がこうして愛する人と暮らせるのも、すべて兄さまのおかげです。とても感謝しております。兄さまは異国の地で様々な困難に遭遇したのだろうとお察し致します。どうかこれからは、ご自分の幸せを一番にお考えくださいませ。時々星を見上げては、兄さまのことを想っています。私は永遠に、兄さまの妹です。――紗綾より』
母が持参してくれた紗綾からの手紙を読み終えた煌は、綴られた文字をしばらく目で撫でていた。ふと手紙から顔を上げれば、眩い新緑を風が愛でるように吹き抜けていく。ロマンシアは短い夏を迎えようとしている。
身勝手で子どもだった紗綾は、いつの間にか思いやりのある大人の女性に変貌していた。生れてくれた子どもと旦那様のおかげだろう。
報われたのだと実感して、胸が熱くなった。
自分の行いは正しいことではなかったが、大切な人を幸せにすることができたのだ。
丁寧に手紙を畳み、小さな宝箱に仕舞う。繊細な彫刻が施された宝箱には、アレクから贈られた刻印入りの鉤針、そして幼い頃に編んだ氷の花が入れられている。それに紗綾からの手紙が加えられた。
庭園を見渡せば、新緑のむこうにはロマンシアの帝都が広がる。見上げた蒼穹の空はアレクの眸と同じ勿忘草色よりも、ほんの少し濃いけれど、また冬が訪れるのは遠くない。それまでは温かな夏を謳歌しよう。
テラスでお茶を嗜む煌の前では、ユーリイが犬と走り回っていた。毛足の長い大型犬はユーリイによく懐いている。動物好きのユーリイは自ら餌をやったり散歩をしたりと、積極的に世話をしているのだ。生き物のお世話をするということが、ユーリイの心の成長も促していた。
「キラ、見て! シロとむこうの木まで走るよ」
「転ばないように気をつけてね」
手を振って笑いかければ、ユーリイはシロと名付けられた純白の犬とかけっこを始めた。瑠璃国より寄贈されたシロは大人しくて聡明だ。ゴールである大木の手前で立ち止まり、ユーリイが追ってくるのを待っている。一緒にゴールしたさまを微笑みながら見守っていると、ふいに優しい仕草で、肩に手が置かれた。大きな掌は愛しげに肩をなぞっていく。
「シロはまるでユーリイの兄弟のようだな。寝るときも離れないのだから」
「アレク。会議は終わったのですか?」
「ああ。この暑さで大臣たちも身が入らないようだ」
アレクが蔓模様の椅子に腰掛けると、傍に控えていた志音が紅茶を提供した。
暑いといっても煌には春くらいの気候なのだが、寒さに慣れた身としては真夏のように感じるのだろう。
紅茶のカップに口を付けながら、アレクは煌にむけて微笑む。
「今年の夏の休暇は、青の離宮へ行こう。湖の畔で涼しく過ごせる。ピクニックもできるぞ」
「楽しそうですね。皆で行きましょう。ユーリイさまとシロも沢山遊べて喜びます」
頷いたアレクは、眩しいものを見るように双眸を眇めた。
日々、愛する人の妃となった喜びを噛みしめている。とても幸せだ。
アレクはふと呟いた。
「やはり、夫として隠し事をするのは良くないな。私は今のうちに、キラに真実を告げよう」
突然の宣言に瞠目する。何か隠し事があるというのだろうか。
「え。何でしょう?」
「実はな、気づいていた。キラ・ハルアが紗綾姫だということを」
「ええ⁉ そうだったんですか?」
「あくまでも可能性のひとつとしてだが。始めに違和感を持ったのは、ユーリイと剣で対決したときだ。キラは『ツァーリさま』と言ったのだ。紗綾姫が謁見の際に言い間違えたのと同じ言葉だ」
「え……そうでした?」
それはキラ・ハルアとして初めてアレクと顔を合わせたときだった。無意識に呼んだので、全く覚えていない。
「それに、アレクという呼び名は紗綾姫にしか与えていない。なぜ特別侍従のキラ・ハルアは私をアレクと親しげに、まるで恋人のように呼ぶのだろうかと不思議に思っていたのだ」
指摘されて初めて気がついた瑕疵に、今更ながら青ざめる。始めは「ツァーリさま」で、慣れてきたら「アレク」と呼び捨てだとは考えてみれば不自然だ。つい紗綾姫のときの癖で通してしまっていた。平然としていた過去の自分を揺さぶりたい。
「どうしてあのときに仰ってくださらなかったんですか……! 僕は何という不敬を堂々としていたんでしょうか。お許しください」
居たたまれない煌に、アレクは華麗に片眼を瞑ってみせる。
「あれは私に気づいてほしいという合図だったのだろう?」
必死に隠していたつもりが、結果としてアレクに真実を伝えることになっていたらしい。
「そういうつもりではなかったのですが……いいえ、そういうことでした。僕はアレクに気がついてほしかったんです。僕だけを見てほしかったのです……」
言ってしまえば恥ずかしくて、紅茶のカップを翳して顔を隠す。そうしても赤くなった顔は見えているのだが。快活に笑うアレクの金の髪を、風が攫っていった。
「素直なキラは可愛らしい。もう、互いに隠し事はないか?」
「ええ。もう何もありません」
「では改めて教えてほしい。あなたの名は?」
席を立ったアレクは掌を差し出す。煌は微笑みながらその手をとる。
「僕の名は、キラ・ロマンシアです」
繫いだ手は緑の芝生の元で、体温を確かめ合う。
過酷な運命の果てに結ばれたふたりの絆は、決して溶けることはない。
ロマンシア帝国の皇帝と異国の花嫁を数奇な運命により結びつけた氷の花の奇蹟は、後世の人々に語り継がれた。
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はじめまして。
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煌さん頑張って!!!(>_<)
コメントありがとうございます。
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毎日の更新ありがとうございます。キラを慕うユーリーがとても可愛くて、3人で幸せになれたらいいのに!と、でも、どうやって⁈と、悶々としていますね。
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コメントありがとうございます。
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