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神馬の儀 2
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「時は満ちた。神の贄、セナよ。その身にイルハーム神の男根を呑み込み、神の祝福を受けよ。神馬と百人のアルファたちを乗りこなすのだ」
「かしこまりました、我が王」
礼をしたセナは、イルハーム神に祈りを捧げる。
緊張に体を強張らせながら、神馬の背に向き合う。
階段の位置が高いので、片足を上げさえすれば、すぐにでも馬の背に跨がることができるだろう。
けれど、神の男根を呑み込めるだろうか。
まだ、蕾を濡らしていないのである。
禊を済ませたばかりの肉体は儀式への緊張で萎縮し、濡れるどころではなかった。
黄金で造られた神の男根は、とても硬そうなのだが。
セナは頭を振って、恐れを追い払う。
臆してはいけない。
これも神の子を孕むためなのだ。
神馬の儀式を行うために、これまで数々の苦難を乗り越えてきたのだから。皆の労苦を無にしてはならない。
イルハーム神を信じよう……
おずおずと片足を上げたセナは、神馬の背に手をついた。
冷たいはずの神馬は、まるで血肉が通っているかのようにじんわりと温かい。
あ……あったかい。どうして……?
懐かしさを感じるぬくもりに安堵を覚える。セナの体から余分な力が抜けた。
「……失礼いたします、イルハームさま」
黄金の亀頭の先端に、そうっと蕾を宛がう。
その瞬間、どくりと神の男根は脈打った。
「えっ⁉ う、動いて……」
かっと灼熱のごとく、肉棒が熱を帯びる。
ぶるりぶるりと震えた神の楔は、まるで己の器を探すかのように揺れて、セナの肉環に吸いついた。
けれど、まだ硬い蕾は極太の亀頭を舐めあげるのみで、とても挿入するほどは開かない。
ぐうっと力強い脈動をもって、先端は肉環を押し広げる。
「あっ……あぁ……そんな……まってぇ、イルハームさま、入らな……」
そのとき、とくりと熱いものが溢れ、セナの蕾が濡らされる。
先端から滲んだ白濁が、まるで前戯のごとくねっとりと塗り込まれた。
神の奇跡に、儀式を見守っていた者たちは驚愕する。
黄金の楔はまるで泉のように、滔々と飛沫を吹き上げた。
濃密な神の体液は、セナの肉筒に流し込まれていく。
そのままゆっくりと腰を落とせば、グチュ、ヌチュ……ッと淫猥な水音が奏でられた。極太の男根は滑りがよくなった贄の胎内に呑み込まれていく。
「あっ……あ……あはぁ……」
セナは喘ぎながら弓なりに背を反らす。
ぬるりぬるりと、圧倒的な質量をもった神の肉棒が、贄の媚肉を食んでいく。
膨大な神気が、流れ込んでくる。
神の力は温かいのだと、セナは体で知った。
それは古代の神の祝福であり、快楽の源であった。
喉を反らせた視線の先には、ドーム型の高い天井が見える。煌びやかなレリーフが目に映ったとき、ずくんっと花筒の奥に重い衝撃があった。
神の楔がすべて、贄の胎内に呑み込まれた証だった。
セナの目にしたレリーフがぐるりと回り、喉元から嬌声が迸る。
「ひ……ひぁっ……あぁあああぁ――……っ……」
凄絶な快楽が体の中心を貫く。
神の男根を呑み込んだセナは、一瞬にして絶頂に達した。
黄金の神馬に跨がり、背を反らしながら神の楔を胎内に抱いたセナの姿は、歴史上の神の贄として光り輝いていた。
これが……イルハーム神の授ける快楽……?
痛みはない。ただひたすら心地好い。体中が、愛される悦びに満ちていた。
神の楔を呑み込んだ花筒が淫らに蠕動を始める。
下腹が熱くてたまらなかった。
頂点を極めたセナの淫紋が、よりいっそう真紅に染め上げられる。
「んっ、んぅ、あつい……あ、あ、あぁんん……」
腰をくねらせて、花筒に咥えた黄金の楔を媚肉で舐め上げる。
ヌッチュヌッチュ、グチュヌチュ……
淫らな神の贄は黄金の神馬を艶やかに乗りこなした。
すると、その卑猥な腰の動きに呼応するかのように、真紅の淫紋が蠢き出す。
パアァ……ッと鮮やかな光を放ち、淫紋は息を吹き返したかのように躍動した。
正面から見つめていたラシードとハリルは驚嘆する。
「おお……淫紋が……まさに伝承のとおりだ」
「前回と同じか、それ以上だな。発情が頂点に達したわけか」
神との交合を果たしたセナは、極上の快楽のただ中にあった。恍惚として神馬に跨がり、淫靡に腰を振り続ける。
「かしこまりました、我が王」
礼をしたセナは、イルハーム神に祈りを捧げる。
緊張に体を強張らせながら、神馬の背に向き合う。
階段の位置が高いので、片足を上げさえすれば、すぐにでも馬の背に跨がることができるだろう。
けれど、神の男根を呑み込めるだろうか。
まだ、蕾を濡らしていないのである。
禊を済ませたばかりの肉体は儀式への緊張で萎縮し、濡れるどころではなかった。
黄金で造られた神の男根は、とても硬そうなのだが。
セナは頭を振って、恐れを追い払う。
臆してはいけない。
これも神の子を孕むためなのだ。
神馬の儀式を行うために、これまで数々の苦難を乗り越えてきたのだから。皆の労苦を無にしてはならない。
イルハーム神を信じよう……
おずおずと片足を上げたセナは、神馬の背に手をついた。
冷たいはずの神馬は、まるで血肉が通っているかのようにじんわりと温かい。
あ……あったかい。どうして……?
懐かしさを感じるぬくもりに安堵を覚える。セナの体から余分な力が抜けた。
「……失礼いたします、イルハームさま」
黄金の亀頭の先端に、そうっと蕾を宛がう。
その瞬間、どくりと神の男根は脈打った。
「えっ⁉ う、動いて……」
かっと灼熱のごとく、肉棒が熱を帯びる。
ぶるりぶるりと震えた神の楔は、まるで己の器を探すかのように揺れて、セナの肉環に吸いついた。
けれど、まだ硬い蕾は極太の亀頭を舐めあげるのみで、とても挿入するほどは開かない。
ぐうっと力強い脈動をもって、先端は肉環を押し広げる。
「あっ……あぁ……そんな……まってぇ、イルハームさま、入らな……」
そのとき、とくりと熱いものが溢れ、セナの蕾が濡らされる。
先端から滲んだ白濁が、まるで前戯のごとくねっとりと塗り込まれた。
神の奇跡に、儀式を見守っていた者たちは驚愕する。
黄金の楔はまるで泉のように、滔々と飛沫を吹き上げた。
濃密な神の体液は、セナの肉筒に流し込まれていく。
そのままゆっくりと腰を落とせば、グチュ、ヌチュ……ッと淫猥な水音が奏でられた。極太の男根は滑りがよくなった贄の胎内に呑み込まれていく。
「あっ……あ……あはぁ……」
セナは喘ぎながら弓なりに背を反らす。
ぬるりぬるりと、圧倒的な質量をもった神の肉棒が、贄の媚肉を食んでいく。
膨大な神気が、流れ込んでくる。
神の力は温かいのだと、セナは体で知った。
それは古代の神の祝福であり、快楽の源であった。
喉を反らせた視線の先には、ドーム型の高い天井が見える。煌びやかなレリーフが目に映ったとき、ずくんっと花筒の奥に重い衝撃があった。
神の楔がすべて、贄の胎内に呑み込まれた証だった。
セナの目にしたレリーフがぐるりと回り、喉元から嬌声が迸る。
「ひ……ひぁっ……あぁあああぁ――……っ……」
凄絶な快楽が体の中心を貫く。
神の男根を呑み込んだセナは、一瞬にして絶頂に達した。
黄金の神馬に跨がり、背を反らしながら神の楔を胎内に抱いたセナの姿は、歴史上の神の贄として光り輝いていた。
これが……イルハーム神の授ける快楽……?
痛みはない。ただひたすら心地好い。体中が、愛される悦びに満ちていた。
神の楔を呑み込んだ花筒が淫らに蠕動を始める。
下腹が熱くてたまらなかった。
頂点を極めたセナの淫紋が、よりいっそう真紅に染め上げられる。
「んっ、んぅ、あつい……あ、あ、あぁんん……」
腰をくねらせて、花筒に咥えた黄金の楔を媚肉で舐め上げる。
ヌッチュヌッチュ、グチュヌチュ……
淫らな神の贄は黄金の神馬を艶やかに乗りこなした。
すると、その卑猥な腰の動きに呼応するかのように、真紅の淫紋が蠢き出す。
パアァ……ッと鮮やかな光を放ち、淫紋は息を吹き返したかのように躍動した。
正面から見つめていたラシードとハリルは驚嘆する。
「おお……淫紋が……まさに伝承のとおりだ」
「前回と同じか、それ以上だな。発情が頂点に達したわけか」
神との交合を果たしたセナは、極上の快楽のただ中にあった。恍惚として神馬に跨がり、淫靡に腰を振り続ける。
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