淫神の孕み贄

沖田弥子

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淫神の儀式 3

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「あぁあ、あっ、あっ、んやぁっ」

再び淫紋が蠢き出す。まるで悦んでいるように、快感に身をくねらせるセナと同じ動きで淫紋は下腹を這い回る。そうするといっそう快楽は増幅されて、腰から甘い疼きが次々に湧き起こり、肌はしっとりと汗を纏う。悲鳴を綴っていた唇からは、いつの間にか淫靡な喘ぎが零れる。
その様子を満足げに見遣った副団長は身を屈めた。

「さて、私は贄さまのもっとも大事なところをしゃぶってさしあげましょうね……んじゅる」

男の舌が、まだ初心な蕾を舐め上げる。ぐに、と生温かいものが肉環をくぐり抜けて挿入された。

「あっ……」

それが副団長の舌だと気づき、未知の感触に怖気が走る。けれどすぐに体の至るところを舐め上げられる快感に引き戻されて、後孔だけに感覚を寄せられない。
別の男にじゅぽじゅぽと淫らな音を立てて花芯を口淫され、射精感が高まってしまう。

「あ、あ……だめ……でちゃう……はなして……っ」
「いっちゃうのかな? 贄さま」

後孔に舌をねじ込んでいた副団長に声をかけられて、気が緩んだ隙にまたねっとりと舌を挿し込まれる。花芯をしゃぶる男は一心に舌を絡めて頬裏で擦り上げていく。濃厚な愛撫の前に、初心な体はひとたまりもない。

「あぁっ、んあ、いっちゃう……だから、もう……」
「そのまま、いっちゃおうか。彼は全部呑んでくれますよ」
「そんな……、だめ、だめ、あっ、んっ、や、やぁあ……っ」

必死に抗おうとするも猛烈な快楽に責め立てられて頂点に押し上げられる。男たちに身を委ねながら、弓なりに背を反らせて白蜜を弾けさせた。極めるのと同時に両の乳首を舐めていた男たちが、示し合わせたように唇できゅうと濡れた乳首を引き絞る。

「あっ……、あ……、あっ――……」

快楽の余韻は長く尾を引いた。
溢れる蜜は一滴残らず、男の喉に流し込まれる。
びくりびくりと体を震わせて喉を反らせば、見下ろすラシードとハリルの狭間に佇むイルハームの神像が目に映る。
これで神に、悦んでいただけたのだろうか……。
弛緩したセナの四肢は祭壇に投げ出された。ラシードは満悦したように、口端に品の良い笑みを刻む。

「淫紋の動きを見るに、神は悦んでくださったようだ。ではこれからが奉納の儀の真髄だ」
「……え」

ラシードの宣言に眸を瞬かせる。
これで終わりではないのだろうか。
セナの体はもう充分に愉悦を感じて、達した。神に快楽を捧げることができた。
不愉快そうに眉をひそめたハリルは、直接の部下である副団長に目をむける。

「貴様はたいした男だ。俺よりも先んじることが許されるのだからな」
「ははっ。イルハーム神のお導きに感謝いたしております、身に余る光栄でございます!」

セナの後孔から舌を引き抜いた副団長はハリルに平身低頭した。そしてすぐにセナに笑顔を見せる。

「それでは贄さま。私のおちんぽをいちばんに挿れてあげましょうね」

言われたことを咄嗟に理解できず、茫然としてしまう。
セナの後孔は散々舐められて唾液を含まされ、淫らに濡れていた。
熱く猛ったものをそこに押し当てられて、びくりと肩を跳ねさせる。既に両腕と両足は男たちに押さえつけられていた。
大きく足を開かされた狭間に副団長は陣取っている。セナを犯すために。

「やっ、いや、いやです。やめて!」

こんなに大勢の人やラシードが見ている前で犯されるなんて耐えられない。
必死に首を振って抵抗を試みたが、やんわりと押さえられているだけなのに振り解けない。華奢なセナの体では屈強な男たちに敵うはずもなかった。

「だいじょうぶ。ちゃんと解したから痛くないからね。さあ、おちんぽ入っちゃうよ」
「いやっ、いや、……や、ぁ」

ぐじゅ、と硬い切っ先が蕾を捲り上げる。ひっと喉が引き攣った。
獰猛な熱杭は、ずくり、ずくりと狭い隘路を掻き分けて沈められていく。

「おほう。せまいね。おじさんが優しく擦ってあげよう」
「ん……んぅ、やだ……いたい……」

男根を挿入されるのは二度目なのでまだ花筒は青い果実のように硬い。
けれど男たちの愛撫により、じわりと奥から滲み出る蜜に濡らされていた。淫液はねじ込められた唾液と絡まり、楔の侵入を容易にする。
根元までみっちりと男根を嵌め込まれ、雄を銜え込んだ下腹は戦慄く。
それは痛みではなく、快感によるものだった。認めたくはないけれど、下腹に刻まれた淫紋は歓喜するように蠢いていた。
雄を銜えたこの体は悦んでいる。

「いたいの? じゃあこれはどうかな?」

掻き回すように腰を遣われると、襞は熱い幹に絡みついて、ひくついた。熱を帯びた下腹がずくりと疼き、淫紋は躍るように跳ね上がる。
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