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王の夜伽 3
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「はい……あ、あぁ……っ」
舌で乳首を転がしながら、ラシードの手は花芯をなぞり上げる。優しく根元から扱くように撫で上げられれば、たまらなくなり、腰がぶるりと震えた。
幾度も淫猥な手つきで花芯を扱かれ、胸の突起は卑猥に舐めしゃぶられる。初心な体は同時に与えられる愛撫に耐えきれず、瞬く間に射精感が込み上げた。
「あ、あ、……ラシードさま、なにか……きちゃい……ます」
甘い愉悦が痺れるような感覚を生み出して、切なく震える腰の奥から湧き上がってくる。花芯の孔からは淫らな蜜が滲み、男の手を汚して滑りをいっそう良くした。
「そのまま達するのだ」
くちゅ、くちゅと淫靡な水音がひっきりなしに花芯からも、乳首を舐め転がすラシードの唇からも溢れてくる。耳奥までも快楽に浸されていく。男の指の腹で、ぐりと先端の孔をくじかれ、押し寄せる大きな波に攫われていく。
「あぁっ、あっ、あっ、んぁあ……っ」
蜜液が精路を駆け抜ける心地良さが深い陶酔を誘う。喉元を仰け反らせて、思うさま欲の飛沫を吹き上げた。
息を乱して、ぐったりとした体は快楽の余韻に僅かに震える。薄らと濡れた眸を開けると、ラシードは自らの手に付いた白蜜を舌を出して舐め取っていた。
「甘いな。心地良かったか?」
あまりにも淫靡な男の仕草に、ぞくりと官能が粟立つような感覚が走るが、それよりも理性のほうが勝る。王の手を穢らわしいもので汚してしまうという暴挙に、セナは青ざめて身を起こした。
「も……申し訳ありません! 僕は王になんということを……」
慌ててラシードの手を取り、自らが放ったものを舌で舐めて綺麗にする。濡れた液体の感触は初めて味わうものだったが、セナは必死だった。
ラシードは驚いたように瞠目していたが、セナのさせるままにしていた。やがて男の大きな手から精液は拭われたが、その代わりセナの涎に塗れる。
許していただけるだろうかと上目で見ると、獰猛に双眸を眇めている男と視線が絡む。それは獲物を狩る雄の目だった。
「……嗜虐を煽られるな。そなたを見ていると、ひどいことをして啼かせたくなる」
ラシードの指先が頤にかかり、ついと上向かされる。セナは震える唇で訴えた。
「あ……どうぞ、お心のままに。でも、ひどく殴るのだけはどうかお許しください」
「私がそのような器の小さい男に見えるか。快楽に啼かせてやるという意味だ」
男を受け入れたことがないので、快楽に啼くとはどういう意味なのかよく分からない。
首を竦めていると、力強い腕で腰を掴まれる。華奢な足を抱え上げられ、自然に背が倒された。柔らかい寝具に受け止められたセナの視界は天蓋の白い天井に占められる。
「ここを見せてみろ。そなたのもっとも秘められた蕾を」
セナの見えないところで、後孔に触れられる感触があった。ほんの少し撫でられただけなのに、ざわりと肌が粟立つ。
「あ……っ」
そこは雄を受け入れるところだと知っている。そして奥にはオメガの子宮があり、子種を注がれれば子を孕んでしまうのだ。それを知りながらラシードは男根を挿入するつもりなのだろうか。
途端に怯えが走り、逃げるように腰でずり上がる。発情期が来ていないので妊娠する可能性は低いが、奴隷の身分で王の子を孕むわけにはいかない。それ以前に体をつなぐ行為に対する未知の怖れが走る。
けれど許さないかのように引き戻されて、仕置きのように両足を大きく広げられた。
「ああっ」
足の狭間に腰を割り入れたラシードの眼前に、濡れた花芯も小さな陰嚢も、ひくつく後孔も、すべてが晒されている。恥ずかしくてたまらないのに、なぜかじわりと腰が甘く疼いてしまう。
ラシードは枕元から小さな陶器の瓶を取り出して蓋を開けた。とろりとした液体を指先に纏わせて、後孔に塗り込める。
「そなたは未成熟なので、まだ充分に濡れないようだ。抵抗なく私を受け入れられるように、香油で解す。力を抜いていろ」
「は……い……、ん、んぅ」
つぷり、と指が差し挿れられる。香油のおかげで難なく男の指を呑み込んだ花筒は、きゅうと切なく締めつけた。
「ほう……。欲しがりな花筒だ。だがまだ硬いな。念入りに解さなければ」
ラシードの長い指は奥へ奥へと花筒を探り、ゆっくりと掻き回していく。異物感はあるものの、優しさを感じられる丁寧な仕草にセナは浅い息を継いで喘いだ。
「あ……はぁ……っ、ふ、ぅ……ラシード、さま……」
くちゅくちゅと淫らな水音を蕾は撒き散らす。次第に指は増やされて、大胆に花筒を擦り上げた。とある一点を指腹に押され、突如悲鳴めいた嬌声が上がる。
「ひあっ!? ああっ、あっ、あっ、や、そこ、だめ、あっん、やぁっ……」
強烈な快楽が怖くて身を捻り、逃れようとする。
けれど悠々と男の腕に押さえつけられ、感じるところを殊更に刺激される。責め苦のような悦楽に翻弄されて、無垢な体は淫らに跳ね上がる。
「良い声だ。ここはな、そなたの感じるところだ。もっと抉ってやろう」
舌で乳首を転がしながら、ラシードの手は花芯をなぞり上げる。優しく根元から扱くように撫で上げられれば、たまらなくなり、腰がぶるりと震えた。
幾度も淫猥な手つきで花芯を扱かれ、胸の突起は卑猥に舐めしゃぶられる。初心な体は同時に与えられる愛撫に耐えきれず、瞬く間に射精感が込み上げた。
「あ、あ、……ラシードさま、なにか……きちゃい……ます」
甘い愉悦が痺れるような感覚を生み出して、切なく震える腰の奥から湧き上がってくる。花芯の孔からは淫らな蜜が滲み、男の手を汚して滑りをいっそう良くした。
「そのまま達するのだ」
くちゅ、くちゅと淫靡な水音がひっきりなしに花芯からも、乳首を舐め転がすラシードの唇からも溢れてくる。耳奥までも快楽に浸されていく。男の指の腹で、ぐりと先端の孔をくじかれ、押し寄せる大きな波に攫われていく。
「あぁっ、あっ、あっ、んぁあ……っ」
蜜液が精路を駆け抜ける心地良さが深い陶酔を誘う。喉元を仰け反らせて、思うさま欲の飛沫を吹き上げた。
息を乱して、ぐったりとした体は快楽の余韻に僅かに震える。薄らと濡れた眸を開けると、ラシードは自らの手に付いた白蜜を舌を出して舐め取っていた。
「甘いな。心地良かったか?」
あまりにも淫靡な男の仕草に、ぞくりと官能が粟立つような感覚が走るが、それよりも理性のほうが勝る。王の手を穢らわしいもので汚してしまうという暴挙に、セナは青ざめて身を起こした。
「も……申し訳ありません! 僕は王になんということを……」
慌ててラシードの手を取り、自らが放ったものを舌で舐めて綺麗にする。濡れた液体の感触は初めて味わうものだったが、セナは必死だった。
ラシードは驚いたように瞠目していたが、セナのさせるままにしていた。やがて男の大きな手から精液は拭われたが、その代わりセナの涎に塗れる。
許していただけるだろうかと上目で見ると、獰猛に双眸を眇めている男と視線が絡む。それは獲物を狩る雄の目だった。
「……嗜虐を煽られるな。そなたを見ていると、ひどいことをして啼かせたくなる」
ラシードの指先が頤にかかり、ついと上向かされる。セナは震える唇で訴えた。
「あ……どうぞ、お心のままに。でも、ひどく殴るのだけはどうかお許しください」
「私がそのような器の小さい男に見えるか。快楽に啼かせてやるという意味だ」
男を受け入れたことがないので、快楽に啼くとはどういう意味なのかよく分からない。
首を竦めていると、力強い腕で腰を掴まれる。華奢な足を抱え上げられ、自然に背が倒された。柔らかい寝具に受け止められたセナの視界は天蓋の白い天井に占められる。
「ここを見せてみろ。そなたのもっとも秘められた蕾を」
セナの見えないところで、後孔に触れられる感触があった。ほんの少し撫でられただけなのに、ざわりと肌が粟立つ。
「あ……っ」
そこは雄を受け入れるところだと知っている。そして奥にはオメガの子宮があり、子種を注がれれば子を孕んでしまうのだ。それを知りながらラシードは男根を挿入するつもりなのだろうか。
途端に怯えが走り、逃げるように腰でずり上がる。発情期が来ていないので妊娠する可能性は低いが、奴隷の身分で王の子を孕むわけにはいかない。それ以前に体をつなぐ行為に対する未知の怖れが走る。
けれど許さないかのように引き戻されて、仕置きのように両足を大きく広げられた。
「ああっ」
足の狭間に腰を割り入れたラシードの眼前に、濡れた花芯も小さな陰嚢も、ひくつく後孔も、すべてが晒されている。恥ずかしくてたまらないのに、なぜかじわりと腰が甘く疼いてしまう。
ラシードは枕元から小さな陶器の瓶を取り出して蓋を開けた。とろりとした液体を指先に纏わせて、後孔に塗り込める。
「そなたは未成熟なので、まだ充分に濡れないようだ。抵抗なく私を受け入れられるように、香油で解す。力を抜いていろ」
「は……い……、ん、んぅ」
つぷり、と指が差し挿れられる。香油のおかげで難なく男の指を呑み込んだ花筒は、きゅうと切なく締めつけた。
「ほう……。欲しがりな花筒だ。だがまだ硬いな。念入りに解さなければ」
ラシードの長い指は奥へ奥へと花筒を探り、ゆっくりと掻き回していく。異物感はあるものの、優しさを感じられる丁寧な仕草にセナは浅い息を継いで喘いだ。
「あ……はぁ……っ、ふ、ぅ……ラシード、さま……」
くちゅくちゅと淫らな水音を蕾は撒き散らす。次第に指は増やされて、大胆に花筒を擦り上げた。とある一点を指腹に押され、突如悲鳴めいた嬌声が上がる。
「ひあっ!? ああっ、あっ、あっ、や、そこ、だめ、あっん、やぁっ……」
強烈な快楽が怖くて身を捻り、逃れようとする。
けれど悠々と男の腕に押さえつけられ、感じるところを殊更に刺激される。責め苦のような悦楽に翻弄されて、無垢な体は淫らに跳ね上がる。
「良い声だ。ここはな、そなたの感じるところだ。もっと抉ってやろう」
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