8 / 112
発情 4
しおりを挟む
「痛くはないよな。指一本だ」
「あ、あ……んくっ……ん」
晃久の節くれ立った人差し指が、蕾から中へ挿入されていく。
「すごいな……呑み込んでいくぞ」
「ああっ、ん、ん……ぅん」
ちゅくり、ちゅくりと淫靡な水音を立てながら、濡れた花筒は晃久の指を奥へ導いていく。探るように指が内壁を擦り上げ、出し挿れされるたびに、じわりとした甘い悦楽が広がった。
だが指がとある一点を擦ると、凄まじい快感が引き起こされて嬌声が上がる。
「ひあっ、あっ、や、やぁ、だめ、だめぇ」
無意識に逃れようと腰を捻るが、晃久に易々と押さえ込まれる。
「ここか。澪の良いところは」
「若さまっ、だめ、それ、ああ、ぁん、やぁ……っ」
びくびくと体は大きく波打つ。どくり、と花芯は再び白蜜を吹き上げた。
「ああっ……、あぁ、ふ、ぁ……」
晃久の目の前で体を開き、淫らな声を上げて達してしまった。
たまらない羞恥が更なる快感を煽る。白蜜は止まらず、たらたらと花芯を伝って零れ続ける。
涙に濡れた眸を薄らと開ければ、晃久は瞬きもせずに澪の痴態を見つめていた。
「あ……若さま」
指が引き抜かれる。花筒は惜しむように指先にまで絡みついたが、空虚な洞穴となった。
唐突に胸の裡を強い想いが衝く。
もっと、太く硬いもので貫いてほしい。
奥深くまで、もっと。
晃久が、ほしい。
澪は体を起こして晃久に手を伸ばした。
「若さまの大きいもので、僕の中を、満たしてください」
紅い唇から強請りが零れ落ちる。澪の眸は夜露に濡れる黒薔薇のように輝いていた。
晃久は驚いたように眸を見張ったが、すぐに獰猛に双眸を眇める。
「澪、おまえ……」
自分がこんなにも大胆なことを言えるなんて信じられない。
性的な経験もないので、具体的にどうすれば良いのかも知らない。
けれど体が晃久を求めてやまない。
彼の雄芯で花筒を貫くのだと、本能が訴えていた。
晃久はスーツの上着を脱ぎ捨て、前立てを寛げた。取り出された男根は目を瞠るほど大きく、隆々と天を突いている。
「挿れるぞ。力を抜いていろ」
澪の腰を抱え上げ、濡れた蕾に宛がう。
熱くて硬い切っ先が、じゅくりと肉環を押し開いた。さしたる抵抗もなく、蕾は待っていたかのように花開き、熱杭を迎え入れる。
「あっ、あっ、おっきい……」
指とは比べものにならない質量を伴った雄芯が、ずくり、ずくりと誰も犯したことのない花筒を掻き分けて収められていく。初めて知る圧迫感に、浅い息継ぎを繰り返した。
「上手いぞ。俺が、入っているのが、分かるか?」
腰を遣いながら、晃久は艶めいた声音で聞いてくる。
晃久の中心が、自分の体の中に入っている。
その事実が澪の心を激しく昂ぶらせた。
「わかります。若さまが、僕の中に、います……あっ!」
ずん、と重い衝撃が身を貫く。
すべてを収めた晃久は息を吐いた。
「深呼吸をしろ。痛くないか?」
「はい……」
言われたとおり深い呼吸を繰り返せば、身の内にある苦しさは薄れた。その分、より鮮明に晃久の形を意識してしまう。花筒は逞しい雄芯を辿るように、やわやわと包み込んだ。すると晃久は耐えるように眉を寄せる。
「……っく、澪の中は何と心地良いんだ。素晴らしい体だ」
体を倒した晃久に、衝撃に震える体をきつく抱きしめられる。唇を柔らかいもので塞がれて、澪は驚きに目を見開いた。
「あっ……」
晃久に、接吻されている。
彼の頬が、目が、これ以上ないほど近づき、眼前を占めていた。
「ん、若さ……ん、ふ……」
ちゅ、ちゅと啄まれるように唇を食まれる。
今まで晃久は度々悪戯を仕掛けてきたが、直接唇に接吻することはなかった。これではまるで、恋人同士みたいだ。そんなこと、あるわけないのに。
戸惑いながら甘い口づけを受け止めていると、ぬるりと熱いものが歯列を割って入り込んできた。それが晃久の舌だと気づき、その熱さと雄々しさに口腔を蹂躙されて、うっとりとしながら懸命に応える。
舌を搦め捕られて啜られれば、体の内に収められている男根を、花筒はきゅうと締めつけた。
「あ、あ……んくっ……ん」
晃久の節くれ立った人差し指が、蕾から中へ挿入されていく。
「すごいな……呑み込んでいくぞ」
「ああっ、ん、ん……ぅん」
ちゅくり、ちゅくりと淫靡な水音を立てながら、濡れた花筒は晃久の指を奥へ導いていく。探るように指が内壁を擦り上げ、出し挿れされるたびに、じわりとした甘い悦楽が広がった。
だが指がとある一点を擦ると、凄まじい快感が引き起こされて嬌声が上がる。
「ひあっ、あっ、や、やぁ、だめ、だめぇ」
無意識に逃れようと腰を捻るが、晃久に易々と押さえ込まれる。
「ここか。澪の良いところは」
「若さまっ、だめ、それ、ああ、ぁん、やぁ……っ」
びくびくと体は大きく波打つ。どくり、と花芯は再び白蜜を吹き上げた。
「ああっ……、あぁ、ふ、ぁ……」
晃久の目の前で体を開き、淫らな声を上げて達してしまった。
たまらない羞恥が更なる快感を煽る。白蜜は止まらず、たらたらと花芯を伝って零れ続ける。
涙に濡れた眸を薄らと開ければ、晃久は瞬きもせずに澪の痴態を見つめていた。
「あ……若さま」
指が引き抜かれる。花筒は惜しむように指先にまで絡みついたが、空虚な洞穴となった。
唐突に胸の裡を強い想いが衝く。
もっと、太く硬いもので貫いてほしい。
奥深くまで、もっと。
晃久が、ほしい。
澪は体を起こして晃久に手を伸ばした。
「若さまの大きいもので、僕の中を、満たしてください」
紅い唇から強請りが零れ落ちる。澪の眸は夜露に濡れる黒薔薇のように輝いていた。
晃久は驚いたように眸を見張ったが、すぐに獰猛に双眸を眇める。
「澪、おまえ……」
自分がこんなにも大胆なことを言えるなんて信じられない。
性的な経験もないので、具体的にどうすれば良いのかも知らない。
けれど体が晃久を求めてやまない。
彼の雄芯で花筒を貫くのだと、本能が訴えていた。
晃久はスーツの上着を脱ぎ捨て、前立てを寛げた。取り出された男根は目を瞠るほど大きく、隆々と天を突いている。
「挿れるぞ。力を抜いていろ」
澪の腰を抱え上げ、濡れた蕾に宛がう。
熱くて硬い切っ先が、じゅくりと肉環を押し開いた。さしたる抵抗もなく、蕾は待っていたかのように花開き、熱杭を迎え入れる。
「あっ、あっ、おっきい……」
指とは比べものにならない質量を伴った雄芯が、ずくり、ずくりと誰も犯したことのない花筒を掻き分けて収められていく。初めて知る圧迫感に、浅い息継ぎを繰り返した。
「上手いぞ。俺が、入っているのが、分かるか?」
腰を遣いながら、晃久は艶めいた声音で聞いてくる。
晃久の中心が、自分の体の中に入っている。
その事実が澪の心を激しく昂ぶらせた。
「わかります。若さまが、僕の中に、います……あっ!」
ずん、と重い衝撃が身を貫く。
すべてを収めた晃久は息を吐いた。
「深呼吸をしろ。痛くないか?」
「はい……」
言われたとおり深い呼吸を繰り返せば、身の内にある苦しさは薄れた。その分、より鮮明に晃久の形を意識してしまう。花筒は逞しい雄芯を辿るように、やわやわと包み込んだ。すると晃久は耐えるように眉を寄せる。
「……っく、澪の中は何と心地良いんだ。素晴らしい体だ」
体を倒した晃久に、衝撃に震える体をきつく抱きしめられる。唇を柔らかいもので塞がれて、澪は驚きに目を見開いた。
「あっ……」
晃久に、接吻されている。
彼の頬が、目が、これ以上ないほど近づき、眼前を占めていた。
「ん、若さ……ん、ふ……」
ちゅ、ちゅと啄まれるように唇を食まれる。
今まで晃久は度々悪戯を仕掛けてきたが、直接唇に接吻することはなかった。これではまるで、恋人同士みたいだ。そんなこと、あるわけないのに。
戸惑いながら甘い口づけを受け止めていると、ぬるりと熱いものが歯列を割って入り込んできた。それが晃久の舌だと気づき、その熱さと雄々しさに口腔を蹂躙されて、うっとりとしながら懸命に応える。
舌を搦め捕られて啜られれば、体の内に収められている男根を、花筒はきゅうと締めつけた。
0
お気に入りに追加
1,124
あなたにおすすめの小説
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
処女姫Ωと帝の初夜
切羽未依
BL
αの皇子を産むため、男なのに姫として後宮に入れられたΩのぼく。
七年も経っても、未だに帝に番われず、未通(おとめ=処女)のままだった。
幼なじみでもある帝と仲は良かったが、Ωとして求められないことに、ぼくは不安と悲しみを抱えていた・・・
『紫式部~実は、歴史上の人物がΩだった件』の紫式部の就職先・藤原彰子も実はΩで、男の子だった!?というオメガバースな歴史ファンタジー。
歴史や古文が苦手でも、だいじょうぶ。ふりがな満載・カッコ書きの説明大量。
フツーの日本語で書いています。
天の求婚
紅林
BL
太平天帝国では5年ほど前から第一天子と第二天子によって帝位継承争いが勃発していた。
主人公、新田大貴子爵は第二天子派として広く活動していた亡き父の跡を継いで一年前に子爵家を継いだ。しかし、フィラデルフィア合衆国との講和条約を取り付けた第一天子の功績が認められ次期帝位継承者は第一天子となり、派閥争いに負けた第二天子派は継承順位を下げられ、それに付き従った者の中には爵位剥奪のうえ、帝都江流波から追放された華族もいた
そして大貴もその例に漏れず、邸宅にて謹慎を申し付けられ現在は華族用の豪華な護送車で大天族の居城へと向かっていた
即位したての政権が安定していない君主と没落寸前の血筋だけは立派な純血華族の複雑な結婚事情を描いた物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる