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発情 3
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「何が違う。俺に見られて感じるんだろう」
ずいと身を乗り出した晃久は、浴衣の袷を澪の手ごと掴むと、強引に割り開く。
「あっ、だめ」
布が擦れて、胸の飾りに刺激が走る。それは背筋を駆け抜けて花芯までにも伝わる。
感じすぎて、体がおかしい。
「乳首も淡い、綺麗な色だな。もちろん誰にも触らせたことはないよな」
食いつきそうな距離で眺めながら、晃久は淡い胸の飾りに呼気を吹きかける。
澪は誰とも経験がない。学校には行かせてもらったが、送り迎えになぜか晃久が常に付き添ってくれたので学友と遊ぶようなことはなかった。もっとも内向的な澪に友人は数えるほどしかいなかったのだが。卒業した後は大須賀伯爵家の敷地に変わらず住んで庭師の仕事をさせてもらっている。人と話すのは不得意で草木の世話が好きだったから、庭師になるのは澪が希望したことだ。以来交流するのは大須賀邸の使用人くらいなのだが、新人の若い男が澪に接近すると決まって晃久が睨みを利かせていく。仕事の話しかしていないのに、なぜ晃久は怒ったような態度を取るのだろうかと、澪は不思議に思う。一方女性には若干寛容で、女中が澪に親しげに声をかけるのは遠巻きに見守っている。
結局どこにいても、澪は晃久の手の中にいるのだ。
だから澪が童貞だということは、晃久も聞かずとも分かっているはずなのに。
どうしてあえて訊ねるのだろうか。
「誰にも触らせていません。若さまだけです……」
匂い立つような色香に、晃久の喉仏がごくりと上下する。
ちゅく、と小さな水音がした。
胸元に降りた滑らかで温かな感触に、澪は陶然として、直後に息を呑む。
「あ、若さま、だめ、だめです」
晃久が胸元に顔を寄せ、赤子のように乳首を口に含んでいる。
花芯を触ってもらったのは手なので抵抗は少なかったが、舌で舐めてもらうのはいけない。澪は必死に抗った。胸元に吸いつく晃久を引き剥がそうと肩を押すが、強靱な肩はびくともしない。
暴れるほどに浴衣ははだけてしまい、肩から滑り落ちる。そうすると袖が肘に引っかかり腕の自由が利かず、自らを拘束する結果となった。差し出されるように露わになった淡い突起は舌で舐られて、淫らに色づいている。
「澪……澪……」
狂おしげに名を呼ぶ晃久に伸し掛かられ、体躯の重みでソファに押し倒されてしまう。そうなってしまえば抵抗も叶わず、澪は小さく足をばたつかせることしかできない。
「あ、あ……若さま、もう……」
抵抗を封じ込めた晃久は初心な乳首を思う存分舐めしゃぶり、空いた片方の突起も指先で捏ね回す。
ぷくりと膨らんだ胸の飾りは、男を誘うように紅く淫らに濡れていた。放ったばかりの花芯は覚え始めた快楽に、とろりとろりと蜜を垂らし続けている。
これ以上淫らなことをされたら、自分が自分でなくなってしまいそうだ。
体の奥底から湧き上がってくる未知の感覚はまるで川の奔流のようで、理性を掻き集めてそれをどうにか押し留めている状態だ。
決壊してしまえば、おかしくなってしまう。
澪は半泣きで、美味そうに乳首を含んでいる晃久の髪に指を絡めた。
「いやだ、若さま……僕、変なんです。体がおかしいんです」
必死の嘆願にようやく胸元から顔を上げた晃久だったが、嬉しそうに頬は緩んでいる。
「おかしくないぞ。これが正常な反応だ」
「ちがうんです……。体が、熱くて、苦しくて……ここが疼くんです」
ここ、と下腹の辺りを手のひらで示す。
妙な感覚だった。痛いわけではない。凝った熱が溜まっているかのような感触があるのだ。今までに覚えのないことだ。
その疼きは下腹を中心として、次第に広がってくる。
「ほう。疼くのか。どれ、見せてみろ」
浴衣の裾を捲り上げた晃久は、澪の片足を抱え上げた。そのまま己の肩に乗せて、開かれた秘所を覗き込むように身を屈める。
「あっ……」
とても恥ずかしい体勢だが、異常がないか確認してもらうためなので仕方ない。
澪は肩を震わせて顔を背け、羞恥に耐えた。
「どうでしょうか? 僕の体、何か変で……ひゃ……」
ちゅくり、と濡れた水音が鳴る。
花筒の入り口を、撫でられている感触がした。
晃久の指が後孔をまさぐっているのだ。
「……濡れているな」
「え……?」
感心したような晃久の呟きに首を捻る。
そんなところは通常、濡れるものなのだろうか。
けれどそんな疑問はすぐに吹き飛ぶ。
「あっ! あ、ん、あぁっ」
ずくりとした刺激が後孔から背筋を駆け抜ける。快感に貫かれた澪は、背を弓なりに撓らせた。花筒に硬いものが挿入される感覚に、身が竦むと同時に凄まじい快楽が生まれる。
ずいと身を乗り出した晃久は、浴衣の袷を澪の手ごと掴むと、強引に割り開く。
「あっ、だめ」
布が擦れて、胸の飾りに刺激が走る。それは背筋を駆け抜けて花芯までにも伝わる。
感じすぎて、体がおかしい。
「乳首も淡い、綺麗な色だな。もちろん誰にも触らせたことはないよな」
食いつきそうな距離で眺めながら、晃久は淡い胸の飾りに呼気を吹きかける。
澪は誰とも経験がない。学校には行かせてもらったが、送り迎えになぜか晃久が常に付き添ってくれたので学友と遊ぶようなことはなかった。もっとも内向的な澪に友人は数えるほどしかいなかったのだが。卒業した後は大須賀伯爵家の敷地に変わらず住んで庭師の仕事をさせてもらっている。人と話すのは不得意で草木の世話が好きだったから、庭師になるのは澪が希望したことだ。以来交流するのは大須賀邸の使用人くらいなのだが、新人の若い男が澪に接近すると決まって晃久が睨みを利かせていく。仕事の話しかしていないのに、なぜ晃久は怒ったような態度を取るのだろうかと、澪は不思議に思う。一方女性には若干寛容で、女中が澪に親しげに声をかけるのは遠巻きに見守っている。
結局どこにいても、澪は晃久の手の中にいるのだ。
だから澪が童貞だということは、晃久も聞かずとも分かっているはずなのに。
どうしてあえて訊ねるのだろうか。
「誰にも触らせていません。若さまだけです……」
匂い立つような色香に、晃久の喉仏がごくりと上下する。
ちゅく、と小さな水音がした。
胸元に降りた滑らかで温かな感触に、澪は陶然として、直後に息を呑む。
「あ、若さま、だめ、だめです」
晃久が胸元に顔を寄せ、赤子のように乳首を口に含んでいる。
花芯を触ってもらったのは手なので抵抗は少なかったが、舌で舐めてもらうのはいけない。澪は必死に抗った。胸元に吸いつく晃久を引き剥がそうと肩を押すが、強靱な肩はびくともしない。
暴れるほどに浴衣ははだけてしまい、肩から滑り落ちる。そうすると袖が肘に引っかかり腕の自由が利かず、自らを拘束する結果となった。差し出されるように露わになった淡い突起は舌で舐られて、淫らに色づいている。
「澪……澪……」
狂おしげに名を呼ぶ晃久に伸し掛かられ、体躯の重みでソファに押し倒されてしまう。そうなってしまえば抵抗も叶わず、澪は小さく足をばたつかせることしかできない。
「あ、あ……若さま、もう……」
抵抗を封じ込めた晃久は初心な乳首を思う存分舐めしゃぶり、空いた片方の突起も指先で捏ね回す。
ぷくりと膨らんだ胸の飾りは、男を誘うように紅く淫らに濡れていた。放ったばかりの花芯は覚え始めた快楽に、とろりとろりと蜜を垂らし続けている。
これ以上淫らなことをされたら、自分が自分でなくなってしまいそうだ。
体の奥底から湧き上がってくる未知の感覚はまるで川の奔流のようで、理性を掻き集めてそれをどうにか押し留めている状態だ。
決壊してしまえば、おかしくなってしまう。
澪は半泣きで、美味そうに乳首を含んでいる晃久の髪に指を絡めた。
「いやだ、若さま……僕、変なんです。体がおかしいんです」
必死の嘆願にようやく胸元から顔を上げた晃久だったが、嬉しそうに頬は緩んでいる。
「おかしくないぞ。これが正常な反応だ」
「ちがうんです……。体が、熱くて、苦しくて……ここが疼くんです」
ここ、と下腹の辺りを手のひらで示す。
妙な感覚だった。痛いわけではない。凝った熱が溜まっているかのような感触があるのだ。今までに覚えのないことだ。
その疼きは下腹を中心として、次第に広がってくる。
「ほう。疼くのか。どれ、見せてみろ」
浴衣の裾を捲り上げた晃久は、澪の片足を抱え上げた。そのまま己の肩に乗せて、開かれた秘所を覗き込むように身を屈める。
「あっ……」
とても恥ずかしい体勢だが、異常がないか確認してもらうためなので仕方ない。
澪は肩を震わせて顔を背け、羞恥に耐えた。
「どうでしょうか? 僕の体、何か変で……ひゃ……」
ちゅくり、と濡れた水音が鳴る。
花筒の入り口を、撫でられている感触がした。
晃久の指が後孔をまさぐっているのだ。
「……濡れているな」
「え……?」
感心したような晃久の呟きに首を捻る。
そんなところは通常、濡れるものなのだろうか。
けれどそんな疑問はすぐに吹き飛ぶ。
「あっ! あ、ん、あぁっ」
ずくりとした刺激が後孔から背筋を駆け抜ける。快感に貫かれた澪は、背を弓なりに撓らせた。花筒に硬いものが挿入される感覚に、身が竦むと同時に凄まじい快楽が生まれる。
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