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4.スイート・キング2
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2022年に、なった。
カウントダウンは、しなかった。起きたら、もう今年になっていた。
リビングに行った。
礼慈さんが、リビングの奥にあるキッチンで、たぶんお雑煮を作っていた。かつおぶしの、おだしのいい匂いがした。
近づいていって、横に立った。
「あけまして、おめでとうございます」
「はい。おめでとうございます」
「ふふー」
「寝ぐせがすごいな」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。かわいいって、言いたかっただけ」
「そうなの……」
「うん」
「あのね。はつもうでに、いきたいです」
まだ、どこか寝ぼけた頭のままで、礼慈さんに言った。
「いいよ。どこがいい?」
「近所ので、いいの。ありましたよね。神社……」
「あるよ。多少は、混むけど」
「それでも、明治神宮とかよりは、ましですよね」
「うん。たぶん。
お雑煮、できたよ。食べよう」
「ありがとうー」
とってもおいしい、お雑煮だった。
かまぼこと、ねぎと、しいたけ。トースターで、かりかりに焼かれて、ふくらんでる、丸いおもち。
お雑煮は、あんまり好きじゃないのに。あんまりおいしすぎて、おかわりまでしてしまった。
「おいしいー。おいしいです」
「よかった」
「お料理教室とかに、通ってたの?」
「ない。独学」
「えっ……。ご家族から教わったとかでも、なくて?」
「うん」
「すごい。わたしにも、教えてください」
「教えてもいいけど。君の料理は、充分おいしいと思う」
「……ほんと、ですか」
「うん」
「うれしいです」
この頃、急に、気になりだしたことがある。
礼慈さんは、わたしのことを「君」と呼ぶことが多い。「祐奈」と呼ぶことも、もちろんある。でも、半々くらい……。むしろ、「君」と呼ぶことの方が多いかもしれない。
どうしてなんだろう。どういう時に、名前で呼んでくれるんだろうか。
寝室で、二人で甘えあってる時には、名前のことが多い気がする。うちとけてくれてる時……。子供っぽく見える時も。
礼慈さんの中には、二人の礼慈さんがいるのかもしれない。大人の礼慈さんと、子供の礼慈さんと……。
今は、冷静で、大人っぽい男の人の、礼慈さんだった。
キッチンの流しを片づけてから、ラグマットの方に行った。礼慈さんは、足をのばして座って、本棚から取ってきた雑誌を読んでいた。
「昨日は、何時に寝たの?」
「十一時くらい。君も寝てたし。少し疲れてたから」
「ごめんなさい。大みそかの日に、何度も、車を……」
「そのせいで疲れたわけじゃない。風呂の掃除とか、サッシの掃除をしたから」
「……しちゃったの?」
「うん。サッシは、内側から拭いただけだよ。しない方がよかった?」
「わたしの仕事が、どんどんなくなります。お休みなんだから、ゆっくりしててください……」
「分かった。ありがとう」
「初詣、もう行きますか?」
「うん。いいよ」
「じゃあ、着がえてきます」
「待って。俺も行く」
寝室のクローゼットで、秋冬物の茶色いスカートを履いた。礼慈さんは、茶色のコーデュロイのズボンを履いていた。
上は、礼慈さんがベージュのトレーナーで、わたしはベージュのセーターを着た。ぜんぜんべつのものを着てるのに、色だけ、おそろいになった。
「おそろいです」
「そうだな」
「わざと?」
「いや。てきとうに選んだ」
「ほんと。ちょっと、うれしいです」
「コート? ジャケット?」
「白のボアジャケットにします」
「ああ。あれか。じゃあ、白のフリースにしよう」
「完全に、おそろいにするの?」
「うん」
歩いて十分かからないくらいのところに、神社があった。わたしは、場所がうろ覚えだったので、礼慈さんについていった。
「こういうのって、いくらにしたらいいんでしょうか」
「気持ちでいいと思う」
「ですかね……」
お賽銭は、少し迷ってから、五百円にした。礼慈さんは、五円だった。
賽銭箱にお金を入れて、二礼二拍手一礼をした。手は合わせたままで、しばらく、お祈りをした。
どうか、このままで、いられますように……。
昼すぎに、歌穂に電話した。
午前中は、大きな書店に行って、参考書をいくつか買ってきたらしい。
今は、受験に向けて、勉強を始めたところだって。
「ごはんを作りにいく?」と聞いたら、「それはいい」と言われた。
「試験日までは、沢野さんとも、電話かLINEだけにすることになったから」
「そうなんだ。本気になったんだね……」
「うん。これで落ちたら、へこむと思うよ」
「大丈夫。受かると思う。受からなかった時は、いっぱい、なぐさめてあげるから。
カードは? 占ったの?」
「ううん。カードは引いてないけど、わかるよ。今が、あたしの人生の、正念場だって」
「そうだよね……。わからないことがあったら、電話してね。教えるから」
「うん。ありがとう」
顔は見えなくても、わかった。これ以上ないくらいに、真剣なんだって。
「がんばってね!」
「声が大きいよ。祐奈」
自分の部屋を出て、礼慈さんを探した。昼ごはんを食べてからは、日記を書いたり、歌穂に電話したりしてて、離れて過ごしていた。
「礼慈さーん」
呼んだら、趣味の部屋の方から、「ここ」と声が聞こえてきた。
こたつのテーブルの上に、恐竜たちがいた。みんなで、輪になっている。内側を向いている恐竜たちの輪の中心に、小さな翼竜がいた。
「怒られてるんですか?」
「違う。この幼いプテラノドンは、神様みたいな存在で、ありがたい話を全員で聞いてる……みたいな」
「れいじさん。……れいじくん。
本当は、恐竜の絵本とか、書きたいと思ってませんか」
礼慈さんの目が、すごく大きくひらかれるのを見た。
「俺の小学校の卒業文集、読んだ?」
「読んでないです」
「だよな。あと、『礼慈くん』って。全身が、ぞわっとしたんだけど」
「ごめんなさい」
「もう一回。呼んで」
「ぞわっとしたのに?」
「いい方の意味で、ぞわっとした」
「わかんない……。れいじくん」
呼んであげたのに、頭を抱えてしまった。
「どうしたの?」
「悶絶してるだけ」
「よかったですね」
その後すぐに、趣味の部屋の畳の上で、襲われてしまった。
本当に、襲われたわけじゃないし、ちゃんと、「いい?」って、聞いてはくれたけれど。なにもかもが急すぎて、襲われたように感じてしまった。
たくさん、キスをされた。頭が、ぐずぐずになった。
深いキスが、甘くて……。キスだけで、ぬれてしまった。
スカートを脱がされる。セーターごしに胸をさわられたところまでは、抵抗しなかった。
下着の上から、あそこに、大きな手が当てられる。パンツの中に、指を入れられそうになった時に、「さわっていい?」と聞かれた。
「あ、ん……っ。いや、いやです」
「ごめん。いやだった?」
「……どうして? わたしの、せいですか?」
「違う。俺が、勝手にしたくなっただけ」
「すっごく、急に感じました」
「ごめん。もう、したくない?」
「し、したい、けど。ここじゃ、いや……。
寝室で、したいの」
「寝室じゃないと、だめ?」
「……だめって、ことは、ないですけど。
リビングでした時、はずかしかったです。あちこち、汚すの、いやです」
「汚してないよ」
「おねがい。つれてって……」
手をのばしたら、抱きかかえてくれた。そのまま、礼慈さんが立ち上がる。
わたしの視界が、一気に高くなった。天上が近い。
こんなふうに、かんたんに抱き上げられてしまうことを、こわいと思った。同時に、うれしいとも思った。
「軽いな」
しみじみと言われてしまった。
「そうでもないです」
「スカートを拾う余裕がない」
「いいです……。それは。あとで」
寝室で、時間をかけて、セックスをした。いろんな話をしながら……。
楽しかった。
礼慈さんも、楽しんでくれたみたいだった。
セックスが終わった後も、わたしが膝枕をしたり、礼慈さんにしてもらったりした。
礼慈さんの鼻歌を聞いて、笑ったりもした。もう、腹は立たなかった。
だって。こんなにすてきな人が、わたしの彼氏で、恋人になってくれたんだから……。
かっこよすぎて困る、なんていう理由で、わたしが怒ったりするのは、おかしなことだと思った。
わたしも、歌わされた。笑われはしなかったけれど、何度もキスをされた。「かわいい」と言いながら、ぎゅーっと抱きしめてくれた。
「わたし、しあわせです」
「……うん」
「こんなに、幸せな年末年始って、もう、ずーっと前の、小さい頃以来です。
施設の暮らしが、つらかったとか、そういうことじゃないんですけど。
誰かに甘えて、それが、ぜんぶ受けいれてもらえるってことが、信じられないような感じがするの」
「うん」
「礼慈さんは?」
「幸せだよ。君と出会ってから、ずっと」
ほっとした。社交辞令かも、しれないけど……。
「うれしい」
「俺も、嬉しい」
「今年は、いい年になると思います。……ううん。いい年に、します」
「そうだな。今年も、よろしくお願いします」
「はいっ」
カウントダウンは、しなかった。起きたら、もう今年になっていた。
リビングに行った。
礼慈さんが、リビングの奥にあるキッチンで、たぶんお雑煮を作っていた。かつおぶしの、おだしのいい匂いがした。
近づいていって、横に立った。
「あけまして、おめでとうございます」
「はい。おめでとうございます」
「ふふー」
「寝ぐせがすごいな」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。かわいいって、言いたかっただけ」
「そうなの……」
「うん」
「あのね。はつもうでに、いきたいです」
まだ、どこか寝ぼけた頭のままで、礼慈さんに言った。
「いいよ。どこがいい?」
「近所ので、いいの。ありましたよね。神社……」
「あるよ。多少は、混むけど」
「それでも、明治神宮とかよりは、ましですよね」
「うん。たぶん。
お雑煮、できたよ。食べよう」
「ありがとうー」
とってもおいしい、お雑煮だった。
かまぼこと、ねぎと、しいたけ。トースターで、かりかりに焼かれて、ふくらんでる、丸いおもち。
お雑煮は、あんまり好きじゃないのに。あんまりおいしすぎて、おかわりまでしてしまった。
「おいしいー。おいしいです」
「よかった」
「お料理教室とかに、通ってたの?」
「ない。独学」
「えっ……。ご家族から教わったとかでも、なくて?」
「うん」
「すごい。わたしにも、教えてください」
「教えてもいいけど。君の料理は、充分おいしいと思う」
「……ほんと、ですか」
「うん」
「うれしいです」
この頃、急に、気になりだしたことがある。
礼慈さんは、わたしのことを「君」と呼ぶことが多い。「祐奈」と呼ぶことも、もちろんある。でも、半々くらい……。むしろ、「君」と呼ぶことの方が多いかもしれない。
どうしてなんだろう。どういう時に、名前で呼んでくれるんだろうか。
寝室で、二人で甘えあってる時には、名前のことが多い気がする。うちとけてくれてる時……。子供っぽく見える時も。
礼慈さんの中には、二人の礼慈さんがいるのかもしれない。大人の礼慈さんと、子供の礼慈さんと……。
今は、冷静で、大人っぽい男の人の、礼慈さんだった。
キッチンの流しを片づけてから、ラグマットの方に行った。礼慈さんは、足をのばして座って、本棚から取ってきた雑誌を読んでいた。
「昨日は、何時に寝たの?」
「十一時くらい。君も寝てたし。少し疲れてたから」
「ごめんなさい。大みそかの日に、何度も、車を……」
「そのせいで疲れたわけじゃない。風呂の掃除とか、サッシの掃除をしたから」
「……しちゃったの?」
「うん。サッシは、内側から拭いただけだよ。しない方がよかった?」
「わたしの仕事が、どんどんなくなります。お休みなんだから、ゆっくりしててください……」
「分かった。ありがとう」
「初詣、もう行きますか?」
「うん。いいよ」
「じゃあ、着がえてきます」
「待って。俺も行く」
寝室のクローゼットで、秋冬物の茶色いスカートを履いた。礼慈さんは、茶色のコーデュロイのズボンを履いていた。
上は、礼慈さんがベージュのトレーナーで、わたしはベージュのセーターを着た。ぜんぜんべつのものを着てるのに、色だけ、おそろいになった。
「おそろいです」
「そうだな」
「わざと?」
「いや。てきとうに選んだ」
「ほんと。ちょっと、うれしいです」
「コート? ジャケット?」
「白のボアジャケットにします」
「ああ。あれか。じゃあ、白のフリースにしよう」
「完全に、おそろいにするの?」
「うん」
歩いて十分かからないくらいのところに、神社があった。わたしは、場所がうろ覚えだったので、礼慈さんについていった。
「こういうのって、いくらにしたらいいんでしょうか」
「気持ちでいいと思う」
「ですかね……」
お賽銭は、少し迷ってから、五百円にした。礼慈さんは、五円だった。
賽銭箱にお金を入れて、二礼二拍手一礼をした。手は合わせたままで、しばらく、お祈りをした。
どうか、このままで、いられますように……。
昼すぎに、歌穂に電話した。
午前中は、大きな書店に行って、参考書をいくつか買ってきたらしい。
今は、受験に向けて、勉強を始めたところだって。
「ごはんを作りにいく?」と聞いたら、「それはいい」と言われた。
「試験日までは、沢野さんとも、電話かLINEだけにすることになったから」
「そうなんだ。本気になったんだね……」
「うん。これで落ちたら、へこむと思うよ」
「大丈夫。受かると思う。受からなかった時は、いっぱい、なぐさめてあげるから。
カードは? 占ったの?」
「ううん。カードは引いてないけど、わかるよ。今が、あたしの人生の、正念場だって」
「そうだよね……。わからないことがあったら、電話してね。教えるから」
「うん。ありがとう」
顔は見えなくても、わかった。これ以上ないくらいに、真剣なんだって。
「がんばってね!」
「声が大きいよ。祐奈」
自分の部屋を出て、礼慈さんを探した。昼ごはんを食べてからは、日記を書いたり、歌穂に電話したりしてて、離れて過ごしていた。
「礼慈さーん」
呼んだら、趣味の部屋の方から、「ここ」と声が聞こえてきた。
こたつのテーブルの上に、恐竜たちがいた。みんなで、輪になっている。内側を向いている恐竜たちの輪の中心に、小さな翼竜がいた。
「怒られてるんですか?」
「違う。この幼いプテラノドンは、神様みたいな存在で、ありがたい話を全員で聞いてる……みたいな」
「れいじさん。……れいじくん。
本当は、恐竜の絵本とか、書きたいと思ってませんか」
礼慈さんの目が、すごく大きくひらかれるのを見た。
「俺の小学校の卒業文集、読んだ?」
「読んでないです」
「だよな。あと、『礼慈くん』って。全身が、ぞわっとしたんだけど」
「ごめんなさい」
「もう一回。呼んで」
「ぞわっとしたのに?」
「いい方の意味で、ぞわっとした」
「わかんない……。れいじくん」
呼んであげたのに、頭を抱えてしまった。
「どうしたの?」
「悶絶してるだけ」
「よかったですね」
その後すぐに、趣味の部屋の畳の上で、襲われてしまった。
本当に、襲われたわけじゃないし、ちゃんと、「いい?」って、聞いてはくれたけれど。なにもかもが急すぎて、襲われたように感じてしまった。
たくさん、キスをされた。頭が、ぐずぐずになった。
深いキスが、甘くて……。キスだけで、ぬれてしまった。
スカートを脱がされる。セーターごしに胸をさわられたところまでは、抵抗しなかった。
下着の上から、あそこに、大きな手が当てられる。パンツの中に、指を入れられそうになった時に、「さわっていい?」と聞かれた。
「あ、ん……っ。いや、いやです」
「ごめん。いやだった?」
「……どうして? わたしの、せいですか?」
「違う。俺が、勝手にしたくなっただけ」
「すっごく、急に感じました」
「ごめん。もう、したくない?」
「し、したい、けど。ここじゃ、いや……。
寝室で、したいの」
「寝室じゃないと、だめ?」
「……だめって、ことは、ないですけど。
リビングでした時、はずかしかったです。あちこち、汚すの、いやです」
「汚してないよ」
「おねがい。つれてって……」
手をのばしたら、抱きかかえてくれた。そのまま、礼慈さんが立ち上がる。
わたしの視界が、一気に高くなった。天上が近い。
こんなふうに、かんたんに抱き上げられてしまうことを、こわいと思った。同時に、うれしいとも思った。
「軽いな」
しみじみと言われてしまった。
「そうでもないです」
「スカートを拾う余裕がない」
「いいです……。それは。あとで」
寝室で、時間をかけて、セックスをした。いろんな話をしながら……。
楽しかった。
礼慈さんも、楽しんでくれたみたいだった。
セックスが終わった後も、わたしが膝枕をしたり、礼慈さんにしてもらったりした。
礼慈さんの鼻歌を聞いて、笑ったりもした。もう、腹は立たなかった。
だって。こんなにすてきな人が、わたしの彼氏で、恋人になってくれたんだから……。
かっこよすぎて困る、なんていう理由で、わたしが怒ったりするのは、おかしなことだと思った。
わたしも、歌わされた。笑われはしなかったけれど、何度もキスをされた。「かわいい」と言いながら、ぎゅーっと抱きしめてくれた。
「わたし、しあわせです」
「……うん」
「こんなに、幸せな年末年始って、もう、ずーっと前の、小さい頃以来です。
施設の暮らしが、つらかったとか、そういうことじゃないんですけど。
誰かに甘えて、それが、ぜんぶ受けいれてもらえるってことが、信じられないような感じがするの」
「うん」
「礼慈さんは?」
「幸せだよ。君と出会ってから、ずっと」
ほっとした。社交辞令かも、しれないけど……。
「うれしい」
「俺も、嬉しい」
「今年は、いい年になると思います。……ううん。いい年に、します」
「そうだな。今年も、よろしくお願いします」
「はいっ」
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