転生しても、私の特異体質は治らない

名前

「僕は10歳、君目が見えないの？それとも怪我してるの？」

「その様な事は聞くべきではないですよルジェ様」

いつの間にもう一人来てたんだろう、でも聞いたことのある声だな

「ルーフェ、」

「さぁ、ご自分の部屋に帰られてください。」

部屋を出る音が聞こえてきたけど、多分ルーフェって呼ばれた人はいるよね
誰なんだろう、でも聞いたことある声って事はあのお医者さんしかないよね

「この前はすみませんでした。私の身勝手な行いで嫌なものを見させてしまいました。」



　………なんでこの人が誤っているのだろう、見てしまったのは私だし嫌な思いをしたのはこの人のはずなのに。え、待って、なんでこの人私の特異体質のこと知っているの？だって私が見てしまった事はこの人にはわからないはずなのに、

首をかしげていたみたいで、それに気づいたのか説明してくれた

「倒れた後に目の診断をしてみたんですがどこも可笑しいところがなく、それに綺麗な紫の目だったから調べてみました。そしたら特殊な血筋の人にしか現れない目の色みだったので君の能力のこともその時に調べて分かりました」

知っているのに気味悪がずにに接してくれるのか、そんな人がいるなんてそんなことあり得るの…？

「泣かないでください、私は気味悪がったりしませんよ。ほかの人が気味悪く思っても私は絶対にそんなこと思いません」

こうゆうことを口に出して言う人ほど信じれない人はいない。けど、けどこの人は信じられる気がする。中を覗いてしまったというのが理由かもしれないが

「喉に以上は無いのですが、声を出すことはできますか？」

『…………はい。』

「声が聞けて嬉しいです。改めまして私の名前はルーフェです。宜しくお願いします。お名前をお聞きしてもよろしいですか？」

名前か、私の名前は…
遠い遠い世界のとある国の言葉で黒という意味を持つ

『ネロ。』