24 / 38
【天界編】
【24】主天使祭に参加する捨て子
しおりを挟む
勇者学校において、ケッツァー、フール、ヴィスキの成績はダントツであった。
元々神の使いであったガブリエルはその功績を称えられ主天使へ昇格する事になったのだ。
『今日はガブリエル様の主天使昇格祭だから、トリプルSクラスの生徒は強制参加だからね。
ケッツァー、対価はケッツァーの好きなもの食べ放題だよ!』
『行く。絶対行く』
『フールもこの日ばかりは楽しんでいいからな。』
『え!?いいの!?男荒らししよーっと!』
『こらこらこら!!節度0か!お前は!』
『ヴィスキはガブリエル様より、お酒飲み放題って言われてるよ』
『ガブ様ったら、素直じゃないんだから。勿論飲むけど、ガブ様も一緒ですよ』
『それじゃー会場へレッツゴーよ!』
『ッシャー!!』
能力は最優秀、素行はスーパー問題児の3人が格式ある主天使祭に参加することになるが、引率のウリエルとミカエルは全力でハラハラ、ドキドキしていたのは言うまでもない。
会場へ到着。
式典はとても厳粛であり神聖なものであった。
なんと、あのスーパー問題児3人が大人しく真剣な顔で参加していたのだ。
しかし、これにはカラクリがある。
彼らには天界で育てられる上で、幼少期より絶対服従の合言葉があった。
"《天に御加護を》"
例えるなら、あのアルハラ男ヴィスキの乾杯を止める威力があるのだ。
効力事態は一瞬なものであるが、彼らにはもう1つ合言葉がある。
ケッツァー⇒ " 食べ放題 "
フール⇒ " 自由時間 " (オス探し)
ヴィスキ⇒ " 飲み放題 "
彼らにはこの効力が絶大でありスーパー問題児で有名になっていたが、飼い猫のように大人しくなっていた。
粛々と儀式が執り行われ、2時間後やっと式典が終了する。
久しぶりの再会を果たす事になりヴィスキは涙で言葉に詰まりながらも、喜びを爆発させた。
『ガブリエル様!主天使就任!誠におめでとうございます!
………………
…………
……
こんなに、こんなに誇らしく嬉しく思ったことはない……』
『よしよし、ヴィスキ……ありがとうな。泣くなよな、お前……』
『そうですね、こんな祝い事にそれはダメですよね……
では、私事ではごさいますが……』
『ま、まて、ヴィスキ……!!』
突然焦り出すガブリエル。
凄い悪い顔をしてるヴィスキ。
呆れ顔の全員。
『ガブ様、ほらほら。
えーでは、本日の主役でありますカブ様から一言』
全員の視線がガブリエルに注がれる。
『あ、ありがとうごさいました』
『もう!ガブ様ったらすぐ冷める!
では、ガブ様事ではございますが、見事に主天使へ飛び級就任されました!
それを祝しまして……かんぱーい!』
『かんぱーい!』
……………………
………………
…………
……
5時間後─────
周りは潰れている。
生き残っているのはヴィスキとガブリエルのみであった。
『ヴィスキ、ふわー……もう帰ろうよ。
皆、潰れたし』
『そうですね。今アクビされましたよね?飲んでもらっていいですか?』
"ゴクゴクゴク"
『お前、あくびしたらダメって制度止めない?』
『いや、してもいいんですよ。したら、飲めばいいだけなんで』
『は、はぁ……お前、揺るがないよねー。
お前、悩んだこととかある?』
『んーと、悩みますけど3分以上は悩まないです。3分悩んで答えが出ないときは、今の自分では処理しきれない問題だと思ってるので考えません。かんぱーい!』
『かんぱーい!
はぁ……誰に似たのか……』
そして2人の乾杯合戦は朝まで続いた。
似た者同士!!
元々神の使いであったガブリエルはその功績を称えられ主天使へ昇格する事になったのだ。
『今日はガブリエル様の主天使昇格祭だから、トリプルSクラスの生徒は強制参加だからね。
ケッツァー、対価はケッツァーの好きなもの食べ放題だよ!』
『行く。絶対行く』
『フールもこの日ばかりは楽しんでいいからな。』
『え!?いいの!?男荒らししよーっと!』
『こらこらこら!!節度0か!お前は!』
『ヴィスキはガブリエル様より、お酒飲み放題って言われてるよ』
『ガブ様ったら、素直じゃないんだから。勿論飲むけど、ガブ様も一緒ですよ』
『それじゃー会場へレッツゴーよ!』
『ッシャー!!』
能力は最優秀、素行はスーパー問題児の3人が格式ある主天使祭に参加することになるが、引率のウリエルとミカエルは全力でハラハラ、ドキドキしていたのは言うまでもない。
会場へ到着。
式典はとても厳粛であり神聖なものであった。
なんと、あのスーパー問題児3人が大人しく真剣な顔で参加していたのだ。
しかし、これにはカラクリがある。
彼らには天界で育てられる上で、幼少期より絶対服従の合言葉があった。
"《天に御加護を》"
例えるなら、あのアルハラ男ヴィスキの乾杯を止める威力があるのだ。
効力事態は一瞬なものであるが、彼らにはもう1つ合言葉がある。
ケッツァー⇒ " 食べ放題 "
フール⇒ " 自由時間 " (オス探し)
ヴィスキ⇒ " 飲み放題 "
彼らにはこの効力が絶大でありスーパー問題児で有名になっていたが、飼い猫のように大人しくなっていた。
粛々と儀式が執り行われ、2時間後やっと式典が終了する。
久しぶりの再会を果たす事になりヴィスキは涙で言葉に詰まりながらも、喜びを爆発させた。
『ガブリエル様!主天使就任!誠におめでとうございます!
………………
…………
……
こんなに、こんなに誇らしく嬉しく思ったことはない……』
『よしよし、ヴィスキ……ありがとうな。泣くなよな、お前……』
『そうですね、こんな祝い事にそれはダメですよね……
では、私事ではごさいますが……』
『ま、まて、ヴィスキ……!!』
突然焦り出すガブリエル。
凄い悪い顔をしてるヴィスキ。
呆れ顔の全員。
『ガブ様、ほらほら。
えーでは、本日の主役でありますカブ様から一言』
全員の視線がガブリエルに注がれる。
『あ、ありがとうごさいました』
『もう!ガブ様ったらすぐ冷める!
では、ガブ様事ではございますが、見事に主天使へ飛び級就任されました!
それを祝しまして……かんぱーい!』
『かんぱーい!』
……………………
………………
…………
……
5時間後─────
周りは潰れている。
生き残っているのはヴィスキとガブリエルのみであった。
『ヴィスキ、ふわー……もう帰ろうよ。
皆、潰れたし』
『そうですね。今アクビされましたよね?飲んでもらっていいですか?』
"ゴクゴクゴク"
『お前、あくびしたらダメって制度止めない?』
『いや、してもいいんですよ。したら、飲めばいいだけなんで』
『は、はぁ……お前、揺るがないよねー。
お前、悩んだこととかある?』
『んーと、悩みますけど3分以上は悩まないです。3分悩んで答えが出ないときは、今の自分では処理しきれない問題だと思ってるので考えません。かんぱーい!』
『かんぱーい!
はぁ……誰に似たのか……』
そして2人の乾杯合戦は朝まで続いた。
似た者同士!!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
魂レベルでビッチです~ヤンデレ彼氏に殺されて悪役令嬢に転生したらしいので、処刑上等で自由な異世界ライフを楽しみます!~
KUMANOMORI(くまのもり)
恋愛
舞日楽華(まいにち らっか)は恋愛経験に落差のあるヤンデレ彼氏に殺され、クソゲーと名高い乙女ゲーム【聖女のキスと祝福と耳飾りと約束の地と】の悪役令嬢・シュシュ・リーブルに転生した。
乙女ゲームを知らないシュシュは、「今世ではビッチと言わせない!」と処女を護るルールを設け、「断罪処刑大歓迎~」の軽いノリで悪役令嬢ライフを開始する。
乙女ゲーム内でシュシュは自分を殺した彼氏にそっくりな、ランス・リルージュ王子に出会う。
自由気ままなシュシュは、伯爵家の嫡男・クラド・ルイドランからの婚約破棄の提案はコイントスで賭けにして、公爵家の次期当主、兄ギリアン・リーブルからの禁断愛には、柔術で対応。さらにランス王子と遊びまわり、一目ぼれしたタフガイのジョーをナンパして、と乙女ゲームの世界を楽しんでいたけれど――――
乙女ゲームの主人公、リーミア・ミルクリンが悪役令嬢シュシュのルートに入ったことで、事態は急変する――――
現世と前世が交錯する悪ノリビッチファンタジー♡
※第一部を不定期更新します♡
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~
泰雅
ファンタジー
病弱ひ弱な青年「青峰レオ」は、その悲惨な人生を女神に同情され、異世界に転生することに。
女神曰く、異世界で人生をしっかり楽しめということらしいが、何か裏がある予感も。
そんなことはお構いなしに才覚溢れる冒険者となり、女の子とお近づきになりまくる状況に。
冒険もエロも楽しみたい人向け、大人の異世界転生冒険活劇始まります。
・【♡(お相手の名前)】はとりあえずエロイことしています。悪しからず。
・【☆】は挿絵があります。AI生成なので細部などの再現は甘いですが、キャラクターのイメージをお楽しみください。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・思想・名称などとは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※この物語のえちちなシーンがある登場人物は全員18歳以上の設定です。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる