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【天界編】
【21】少年時代の捨て子
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大天使ウリエルに育てられ、すくすくと成長していったケッツァー少年。
月日は経ち人間の年齢で10歳になっていた。
『あー、槍術も飽きたなー。簡単すぎるんだよなー』
『あら、ケッツァー。今日もトレーニング?』
『あ、ウリエル様!
はい!ただ、人間の武器は全てマスターしてしまいまして、やることがないんです』
『じゃあ、魔法を覚えてみる?
例えば、天使の防壁。
これは簡単に言うと防御壁だよ。
触ってごらん?
結構しっかりしてるでしょ?
へへん、見直した?
魔法は応用して組み合わせたりすることで、より有効な物を作れるよ』
『天使の防壁。
あ、出来た』
『ええーー!?ケッツァーそれヤバい!!
何!?あんたの才能!!』
『天使の雷。
これが攻撃か……
なるほど、応用して組み合わせる……』
『ちょ、ちょ、ちょっと待った!!
(ちょっとちょっと、何この子!?
え!?私、化け物育てちゃった!?
嬉しいんですけど、ホント超嬉しいんですけど!!
で、でも、まぁ今は威厳も保っとかないとね……
普段通りにナチュラルに……)
ま、まぁ、なかなかやるじゃない?
ね、組み合わせるだけで色々出来て楽しいでしょ?
楽しいこと見つかったかな?』
『はい!ありがとうございます!
よーし!頑張るぞ!!』
『うんうん。それは良かったね。
でも魔法は暴発したら危険だからね、だから今は家の演習場以外で使ってはダメよ』
『はーい!
じゃあ、早速行ってきまーす!』
『はい、行ってらっしゃい』
………………
…………
……
ホッ……あの子、世界最強になるんじゃないかしら……あんな子、見たことないわよ。そろそろ、勇者学校に入れないとかなぁ……
今の今まで、全然1期生が生まれてないからねー、あそこ。
でもこれで確実に1期生が誕生するわね。
ケッツァーは別次元だもん……
こうして俺はウリエル様の推薦で勇者学校に入学することになる。
その学校の同期 は……変な奴ばっかりだった。
それにしても、ウリエル様、焦りすぎでしょ!
月日は経ち人間の年齢で10歳になっていた。
『あー、槍術も飽きたなー。簡単すぎるんだよなー』
『あら、ケッツァー。今日もトレーニング?』
『あ、ウリエル様!
はい!ただ、人間の武器は全てマスターしてしまいまして、やることがないんです』
『じゃあ、魔法を覚えてみる?
例えば、天使の防壁。
これは簡単に言うと防御壁だよ。
触ってごらん?
結構しっかりしてるでしょ?
へへん、見直した?
魔法は応用して組み合わせたりすることで、より有効な物を作れるよ』
『天使の防壁。
あ、出来た』
『ええーー!?ケッツァーそれヤバい!!
何!?あんたの才能!!』
『天使の雷。
これが攻撃か……
なるほど、応用して組み合わせる……』
『ちょ、ちょ、ちょっと待った!!
(ちょっとちょっと、何この子!?
え!?私、化け物育てちゃった!?
嬉しいんですけど、ホント超嬉しいんですけど!!
で、でも、まぁ今は威厳も保っとかないとね……
普段通りにナチュラルに……)
ま、まぁ、なかなかやるじゃない?
ね、組み合わせるだけで色々出来て楽しいでしょ?
楽しいこと見つかったかな?』
『はい!ありがとうございます!
よーし!頑張るぞ!!』
『うんうん。それは良かったね。
でも魔法は暴発したら危険だからね、だから今は家の演習場以外で使ってはダメよ』
『はーい!
じゃあ、早速行ってきまーす!』
『はい、行ってらっしゃい』
………………
…………
……
ホッ……あの子、世界最強になるんじゃないかしら……あんな子、見たことないわよ。そろそろ、勇者学校に入れないとかなぁ……
今の今まで、全然1期生が生まれてないからねー、あそこ。
でもこれで確実に1期生が誕生するわね。
ケッツァーは別次元だもん……
こうして俺はウリエル様の推薦で勇者学校に入学することになる。
その学校の同期 は……変な奴ばっかりだった。
それにしても、ウリエル様、焦りすぎでしょ!
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