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【序章】
【4】珍しく真面目な勇者
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異端児ケッツァーの仲間にロイが加わった事により人々は荒れる世を恐れていたが、ケッツァーよりも善良な考えのロイにより平和の均衡が保たれていた。
『ロイ、狩りに行こうぜー』
『ケッツァー、いい加減普通の生活をしなくていいのか?一応勇者だよね?』
『ぶっちゃけよー、ワンチャン自給自足に特化した勇者でもよくね?』
『いや、多分、立場上良くないと思うよ……』
『俺はこれはこれで楽しいんだけどなぁ……ずっと仲間もいない生活だっただけに今は最高に楽しい』
『あれだな、お前はダークヒーローを目指すといいさ。どう考えても勇者とはかけ離れてる』
『そんな事どっちでもいいさ。俺は誰に何と言われようと俺の生き方は変えない。助けた相手からは金銭の要求はする。非営利団体ではないからな』
『お、おう。全く、君が異端児と言われる理由が分かったよ。だが、いいだろう。私は君の仲間になった。ならば、君の仲間として、これからも生きていこう』
ロイはケッツァーと共に歩む決心を固めたのである……というより色々と諦めたのであった。そんなロイも、正統派オーラは出しつつ徐々にケッツァー化していくのである。色んな意味でね。
ケッツァーとロイは旅を続けていたとき任務外ではあったのだが、1人の女の子が肉食獣に襲われていたのを見つけ、流れで助けてしまう。ケッツァーらしく金銭の要求をせずに無償で助けたのである。
『お前が無償で人助けか、キモっ!波乱の幕開けですか?』
『う、うるせーなー!こんなに幼気な少女は流石に放置出来ねーだろーが!』
少し照れながら答えるケッツァー。そんな2人の会話に少女が割り込んできた。
『そち、そちが妾を助けてくれたのか?誉めて使わす。望みは何じゃ?』
ケッツァーは《金》と言おうと少女に目を向けたと同時に膝まずき、頭を垂れてしまう。
『お、おい、ケッツァーどうしたのだ?何をしている』
『そちは、ケッツァーの友か?ケッツァーのこの反応は無理もなかろう。妾により勇者になった男なのだからな。ケッツァー面を上げよ。そちの賑やかしい噂ばかり耳に入ってきておったのでな、妾の目で真意を確かめようと思い、わざわざ天界から来たのじゃ』
『……』
『うむ。ケッツァー、好きに生きよ。妾は何も言わぬ。』
『ありがたく』
『本題はここからなんじゃがな。ケッツァー、妾も仲間に入れよ。魔王軍が仲間なら神が仲間でもよかろう?』
『いや、あの、ウリエル様?何言ってんの?いやいや、無理だから。ウリエル様が仲間になる時点で、もう自由じゃないですから。』
『なんじゃ?嫌なのか?ケッツァー……妾、寂しいぞ……』
号泣するウリエル様。
『もう騙されませんぞ!ウリエル様!毎回毎回!』
『えへへ、バレちゃったぁ?うむうむ、成長したね!ケッツァー。じゃー妾は帰る』
『そうしてください。なるはやで、そうしてください』
こうしてケッツァーにとっての不毛な戦いは終わった。帰り際にウリエルが東の町に行けと言い残して去って行ったので、ケッツァー達は東の町に向かうことにしたのだ。
『追伸。ケッツァー!おふろにはいりなさい!!』
『ロイ、狩りに行こうぜー』
『ケッツァー、いい加減普通の生活をしなくていいのか?一応勇者だよね?』
『ぶっちゃけよー、ワンチャン自給自足に特化した勇者でもよくね?』
『いや、多分、立場上良くないと思うよ……』
『俺はこれはこれで楽しいんだけどなぁ……ずっと仲間もいない生活だっただけに今は最高に楽しい』
『あれだな、お前はダークヒーローを目指すといいさ。どう考えても勇者とはかけ離れてる』
『そんな事どっちでもいいさ。俺は誰に何と言われようと俺の生き方は変えない。助けた相手からは金銭の要求はする。非営利団体ではないからな』
『お、おう。全く、君が異端児と言われる理由が分かったよ。だが、いいだろう。私は君の仲間になった。ならば、君の仲間として、これからも生きていこう』
ロイはケッツァーと共に歩む決心を固めたのである……というより色々と諦めたのであった。そんなロイも、正統派オーラは出しつつ徐々にケッツァー化していくのである。色んな意味でね。
ケッツァーとロイは旅を続けていたとき任務外ではあったのだが、1人の女の子が肉食獣に襲われていたのを見つけ、流れで助けてしまう。ケッツァーらしく金銭の要求をせずに無償で助けたのである。
『お前が無償で人助けか、キモっ!波乱の幕開けですか?』
『う、うるせーなー!こんなに幼気な少女は流石に放置出来ねーだろーが!』
少し照れながら答えるケッツァー。そんな2人の会話に少女が割り込んできた。
『そち、そちが妾を助けてくれたのか?誉めて使わす。望みは何じゃ?』
ケッツァーは《金》と言おうと少女に目を向けたと同時に膝まずき、頭を垂れてしまう。
『お、おい、ケッツァーどうしたのだ?何をしている』
『そちは、ケッツァーの友か?ケッツァーのこの反応は無理もなかろう。妾により勇者になった男なのだからな。ケッツァー面を上げよ。そちの賑やかしい噂ばかり耳に入ってきておったのでな、妾の目で真意を確かめようと思い、わざわざ天界から来たのじゃ』
『……』
『うむ。ケッツァー、好きに生きよ。妾は何も言わぬ。』
『ありがたく』
『本題はここからなんじゃがな。ケッツァー、妾も仲間に入れよ。魔王軍が仲間なら神が仲間でもよかろう?』
『いや、あの、ウリエル様?何言ってんの?いやいや、無理だから。ウリエル様が仲間になる時点で、もう自由じゃないですから。』
『なんじゃ?嫌なのか?ケッツァー……妾、寂しいぞ……』
号泣するウリエル様。
『もう騙されませんぞ!ウリエル様!毎回毎回!』
『えへへ、バレちゃったぁ?うむうむ、成長したね!ケッツァー。じゃー妾は帰る』
『そうしてください。なるはやで、そうしてください』
こうしてケッツァーにとっての不毛な戦いは終わった。帰り際にウリエルが東の町に行けと言い残して去って行ったので、ケッツァー達は東の町に向かうことにしたのだ。
『追伸。ケッツァー!おふろにはいりなさい!!』
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