63 / 70
【完結編1】
収穫祭
しおりを挟む
レッドフィーアは相変わらず元気モリモリで活躍している。
俺の友たちも皆元気モリモリだ。
3000年も経っているのにね……
正直1000年前に1度世代交代を考えてみたんだよね。
もういいかなぁって考えて、親い者にだけに打ち明けたんだが……
簡単に言うと即NGだった……
アイツがもう少し強くなれば任せれるんだが、未だに俺に一撃も当てれないとは……我息子ながら情けないものだ。
ちなみに隠居していないのは俺とルドラだけで皆一様に半隠居している。
理由は子孫が俺とルドラを越える力を持ってないことが原因だ。
皆いいなぁ……ね、ルドラ。
だってさぁ秀光を鍛えようと厳しく接したらレインが超不機嫌になるんだよ?
俺だって、俺だって……
はぁ。
………………
…………
……
考えても仕方ない。
そんな事よりも今年は春の収穫祭だ。
こういうイベントになると皆が集まる。
全員が揃う事は今では非常に珍しい。
実に楽しみだ。
『久しいなぁ健汰。お前は、いつ世代交代が出来るんだろうな。楽しいぞ!隠居生活は』
『ハロー健汰!元気?』
『お久しぶりです。健汰様』
『皆、元気そうだの』
『うわー!皆、久しぶり!!
本当に会いたかったよー!
何でたまには会いに来てくれないのさー!』
『よく来たね。
今回は収穫祭だ。皆全力で楽しんでくれ!
それと、話しておきたいことがある。
アルテ、秀光。こちらへ……
実はな、俺とルドラも隠居を考えている』
『ちょっ!それは!!』
『分かってる、でも聞いて欲しいんだ。
アルテも秀光も俺たちには、歯が立たない。
だけど、このままの状態でいても、何も変わらない。
もし秀光がやらかしても後ろには隠居した俺がいる。
お前たちも一族に対して同じ考えだと思う。
それは、俺もルドラも同じなんだよ。
ただ、簡単に譲れない立場である事も十分に理解している。
なので、アルテ!秀光!
お前たちと模擬戦を行う!
尚、この模擬戦を収穫祭の最大イベントにする故、神界全土に通達しろ!』
『そうきたか。いいだろう!
アルテ、父を越えて見せよ!』
『はい!必ず!』
『といっても、まぁ勝てんだろうから、条件を出してやる。
その上で成功したならば満場一致になるだろう。
模擬戦で対戦相手に膝を付かせることが出来れば、お前達の勝ちだ』
『父上から膝を……かなりの難題ですね……』
『健汰、あまりにも難しすぎる難題よ!』
《健汰》
『レイン、敢えて言おう……黙れ。
これは神の世代を繋げる大切な儀式だ。
口出しは無用。
全部終わったら十分に罵られてやるから今回は黙っていろ』
『健汰……本気なんだな。
だとしても、俺は妻にそのような口は聞けん。こ、殺される……』
《健汰》
『ソールよ……お前が俺と同じ立場ならそうするだろう。
これは俺達家族だけの問題じゃない。
この世界存続の問題なのだ。秀光よ……覚悟を決めろ。
お前にも、その時が来ただけだ。
俺なんて、異世界から突然転移させられて今の今まで実に3000年も第一線にいるんだぞ。
お父さんが退いてもずっとお前の後ろにいる。皆いるんだ。
それに、お前は十二分に神の資格を有している。
それは、お父さんが保証してやる。
お前とアルテに足りないものは"2つ"。
自信と、闘争心だよ。
だから、壁になっている親父を踏みしだいて越えて行け!』
『父上……承知いたしました!』
『さて、では収穫祭の準備始めよう!!』
『なぁ、健汰……少し話したい事があるんだが』
『ああ、いいよ。場所を移すか』
………
……
…
『全部終わったらだけどな。旅に出ないか?』
『ハハハ。よし!行こうか!若き世代に全てを任せてな!』
『何を楽しそうな話をしている!勿論!我も行くぞ!』
『勿論、私も!』
『僕もです!』
『ハハハ。何か増えたな!
そうだな、旧世代で旅をして移住するか!』
もはや、ただの収穫祭ではなくなった。
神聖な儀式が行われることになり、全世界が熱狂の渦に包まれたのだ。
俺の友たちも皆元気モリモリだ。
3000年も経っているのにね……
正直1000年前に1度世代交代を考えてみたんだよね。
もういいかなぁって考えて、親い者にだけに打ち明けたんだが……
簡単に言うと即NGだった……
アイツがもう少し強くなれば任せれるんだが、未だに俺に一撃も当てれないとは……我息子ながら情けないものだ。
ちなみに隠居していないのは俺とルドラだけで皆一様に半隠居している。
理由は子孫が俺とルドラを越える力を持ってないことが原因だ。
皆いいなぁ……ね、ルドラ。
だってさぁ秀光を鍛えようと厳しく接したらレインが超不機嫌になるんだよ?
俺だって、俺だって……
はぁ。
………………
…………
……
考えても仕方ない。
そんな事よりも今年は春の収穫祭だ。
こういうイベントになると皆が集まる。
全員が揃う事は今では非常に珍しい。
実に楽しみだ。
『久しいなぁ健汰。お前は、いつ世代交代が出来るんだろうな。楽しいぞ!隠居生活は』
『ハロー健汰!元気?』
『お久しぶりです。健汰様』
『皆、元気そうだの』
『うわー!皆、久しぶり!!
本当に会いたかったよー!
何でたまには会いに来てくれないのさー!』
『よく来たね。
今回は収穫祭だ。皆全力で楽しんでくれ!
それと、話しておきたいことがある。
アルテ、秀光。こちらへ……
実はな、俺とルドラも隠居を考えている』
『ちょっ!それは!!』
『分かってる、でも聞いて欲しいんだ。
アルテも秀光も俺たちには、歯が立たない。
だけど、このままの状態でいても、何も変わらない。
もし秀光がやらかしても後ろには隠居した俺がいる。
お前たちも一族に対して同じ考えだと思う。
それは、俺もルドラも同じなんだよ。
ただ、簡単に譲れない立場である事も十分に理解している。
なので、アルテ!秀光!
お前たちと模擬戦を行う!
尚、この模擬戦を収穫祭の最大イベントにする故、神界全土に通達しろ!』
『そうきたか。いいだろう!
アルテ、父を越えて見せよ!』
『はい!必ず!』
『といっても、まぁ勝てんだろうから、条件を出してやる。
その上で成功したならば満場一致になるだろう。
模擬戦で対戦相手に膝を付かせることが出来れば、お前達の勝ちだ』
『父上から膝を……かなりの難題ですね……』
『健汰、あまりにも難しすぎる難題よ!』
《健汰》
『レイン、敢えて言おう……黙れ。
これは神の世代を繋げる大切な儀式だ。
口出しは無用。
全部終わったら十分に罵られてやるから今回は黙っていろ』
『健汰……本気なんだな。
だとしても、俺は妻にそのような口は聞けん。こ、殺される……』
《健汰》
『ソールよ……お前が俺と同じ立場ならそうするだろう。
これは俺達家族だけの問題じゃない。
この世界存続の問題なのだ。秀光よ……覚悟を決めろ。
お前にも、その時が来ただけだ。
俺なんて、異世界から突然転移させられて今の今まで実に3000年も第一線にいるんだぞ。
お父さんが退いてもずっとお前の後ろにいる。皆いるんだ。
それに、お前は十二分に神の資格を有している。
それは、お父さんが保証してやる。
お前とアルテに足りないものは"2つ"。
自信と、闘争心だよ。
だから、壁になっている親父を踏みしだいて越えて行け!』
『父上……承知いたしました!』
『さて、では収穫祭の準備始めよう!!』
『なぁ、健汰……少し話したい事があるんだが』
『ああ、いいよ。場所を移すか』
………
……
…
『全部終わったらだけどな。旅に出ないか?』
『ハハハ。よし!行こうか!若き世代に全てを任せてな!』
『何を楽しそうな話をしている!勿論!我も行くぞ!』
『勿論、私も!』
『僕もです!』
『ハハハ。何か増えたな!
そうだな、旧世代で旅をして移住するか!』
もはや、ただの収穫祭ではなくなった。
神聖な儀式が行われることになり、全世界が熱狂の渦に包まれたのだ。
1
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
[完結:1話 1分読書]幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進
無責任
ファンタジー
<毎日更新 1分読書> 愛する幼馴染を失った不遇職の少年の物語
ユキムラは神託により不遇職となってしまう。
愛するエリスは、聖女となり、勇者のもとに行く事に・・・。
引き裂かれた関係をもがき苦しむ少年、少女の物語である。
アルファポリス版は、各ページに人物紹介などはありません。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
この物語の世界は、15歳が成年となる世界観の為、現実の日本社会とは異なる部分もあります。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
俺達ダン!ジョン!創作隊
霧ちゃん→霧聖羅
ファンタジー
憧れの冒険者。
冒険者になったら、魔物をガンガンぶっ倒して。
そうして成り上がって綺麗な姉ちゃん達にラブラブもてもて!
…そんな夢、みたっていいよな?
そんな俺を襲う悲しいチート。
モンスターホイホイってなんなのさ!?
ハーレムの一つも作れない、そんな俺の冒険譚。
こちらの作品は隔日更新になります。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる