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6章

【51】武闘祭-2日目

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 『モグモグモグモグ』

『コッペ今度は何を食ってるんだ?』

『お好み焼きー!美味しいよ!』

『そうでしょうね。
 そもそもの発案者は俺だし……』

 モグモグ。

『んで、お前たちは何してんの?』

『これは殿!失礼いたしました!
 肉まんに夢中になってました……』

『揃いも揃って粉物ばかり……
 リコに関しては最近俺の前でも遠慮とかなくなってきたよな……
 まぁいいけどさ!』

『申し訳ございません!
 気を取り直して……ゴホン。
 殿……B……モグ……ブロ……モグ』

『先にモグモグ終わらせなさい!!
 全くもう端ない!』

『それでは私が詳細を……』


  おぉーイケメンライアル此処に来て登場かよ……
 この顔で大天使とか反則だろう……

『<神竜ルドラvs神レイグ><神パン太郎vsケルベロス>
<神ラスクvsカザス王><神ゲイトvsリコ>
 1番見所は親子対決ではないでしょうか。
 神界最強と称されるルドラ殿の戦いに注目です!』

『お、おう……ありがとな』


 先ず第1試合!ルドラvsレイグ。戦闘開始!!

『父上、手加減は出来ませぬぞ』

『抜かせ!我は生涯現役よ!
 それに、ほら……ルージュも見てるしな……
 息子に負けたとなれば……
 お前も恐妻を持っておるなら分かるだろ?』

『父上……痛いほどに……
 さぁ父上、そう思うなら我を越えていくしか御座いませんぞ!何処からでも掛かって来るといい!』

『後悔するなよ!!闇の息吹きダークブレス!!』

神の息吹きゴッドブレス!』

 嘗て最強と言われたレイグを以てしても神竜となったルドラに触れる事すら出来なかった。
 全てにおいてルドラが圧倒していたのである。
 何を以てしても父レイグはルドラに勝るものがない……
 完全に父を越えられた事に嬉しさと悔しさでルドラに降参した。

『強くなったなルドラ!流石は英雄神の義兄弟だ!
 我は隠居する。
 さて、鬼嫁に怒られてくるかな!』

『隠居はまだ早いですぞ。
 今の父上でも5番目くらいには強いですぞ!
 安心なされよ。それと心中御察しします……』

『圧勝!圧勝!ルドラ!強すぎる!!』

 その後の戦闘は順当にラスク、パン太郎、リコが勝ち上がり……
 ルドラvsパン太郎、ラスクvsリコ、この組み合わせになった。
 ルドラは相変わらずの圧勝で終わる。
 流石のパン太郎でも手も足も出なかったようだ。

 ラスクvsリコ
 この戦いはラスクが勝ち上がりはしたものの……
 かなり消耗していた。

『Bブロックはレベル高いな。
 実に面白い。こうなってはBブロックはルドラで確定だな。
 しかし……ラスクが危険な状態だ。救済するか……』

 俺は闘技場の中央に舞い降りると、全ての種族が跪いた。
 俺はラスクに声をかける。

『ラスク……消耗が激しすぎる。
 ここは引け……身が持たぬぞ』

『お気遣い感謝致します……承知いたしました。
 残念ではありますが、英雄神の仰せのままに……』

『うむ、それがよい。
 ラスクよ、また別の機会に手合わせしようではないか。』

『ダーリン……よかった……無事で……』

 俺はラスクを超回復させた。

『英雄神に回復して戴くのは……
 あの時助けて戴いた時以来ですね。
 懐かしいなぁー……回復感謝致します!』

『思わぬ展開になりましたが……
 これでBブロックの代表も決まりました!
 明日は決勝戦!
 対戦カードは……
 ソールvsルドラ!大本命の決勝カードです!!
 それでは皆様……また明日この場でお会いしましょう!』
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