30 / 70
4章
【31】堕天使ライアル
しおりを挟む
コッペの兄ライアルは5番目の神、サミュエルの奴隷の1号だ。
『こいつを助けるにあたって、ストーリーは分岐するな。
俺が魔王神になってしまうルート。
眷属の誰かに魔王として世界の抑止をさせること。
普通に考えればルドラが適任だが……
よし決めた!アイツにしよう』
【通信】
『ウラン、ソール、ラスク、リコピン。
部隊を任せれる者に一任して1度城に戻れ。
パン太郎と各部族長も城に来い』
『は!仰せのままに!』
紅羅真が話しかけてきた。
『どうするつもりなんだ?
1人で行くつもりなんだろ?』
『それを今から話す』
ぞろぞろと集まってきた。
『全員、大広間で待機していてくれ。揃ったら殿を呼びに行く』
最後にパン太郎が到着した。
『よし、揃ったか』
【通信】
『健汰様、全員揃いました』
『分かった、直ぐに行く』
健汰が大広間に着くと全員が跪ずいていた。
『楽にしてくれ。先ずは紹介したい。
奏汰こっちへ……
この子は人間の奴隷街で、瀕死の所を助け今は俺の息子としている。皆も仲良くしてやってくれ。
本題に入る。
ゲイト、ルドラ、コッペは俺が神になっても支配するのを、望まない事を良く知っていると思う』
一同頷く
『その上で聞いて欲しい。
ダークエルフのオルタを救うには邪気と呪印を取りの削ぐしか方法がなかった。
恐らく堕天使も同じ現象かそれ以上に強い力で縛られているだろう。
それは俺が1人で取り除くつもりだが浄化するのにしても流石の俺でも結構な時間とリスクがある。
故に当初の予定にはなかったが【魔王】を作るにあたって各部族に王を置く。
更に王だけを我が眷属とする。
各部族の王は俺が決める。以上だ!
意見ある者は述べて欲しい。
俺にも正解は分からんからな……』
『我は異論などない。
健汰が決めたことだ好きにするがいい』
『同じく異論などありません!』
『それと、恐らくだか奴隷以外で、ある程度地位のある人間にも同じ呪縛がある。
無視してくれて構わない。
皆、真ん中を囲うように空けてくれ。
【神の名の元に命ずる】
堕天使ライアルを全ての縛りを絶ち切り、この場に強制召喚せよ!異論は神の名の元に許さん!!
ライアルが蠢きながら召喚されてきた。
既に健汰により神縛されており動くことなど出来なかった。
誰もこの陣の中には入ってくるなよ!!』
コッペが飛び出そうとしたがソールとルドラに押さえられていた。
健汰はライアルの頭にそっと手を置いて記憶を読み始めた。
脳内に埋め込まれた罠も掻い潜りながら。
『なるほどな、お前があの時集めてたのは魂か。
それをサミュエルは主食にしてるって事か……
ゴミ過ぎて何も言葉がねーよ。
聞かれたことだけに答えれる権限をやる。
その前に……
【戸河健汰の名の元に】
ライアルを天使へ戻る事を許す。
妨げになって者はここに姿を表せ。
やはり式神だったか。神炎!!』
式神は全て灰にされ、ライアルは天使の白い羽に戻った。
『ライアル聞こえるな。問は2つだ。
【問1】
尚もサミュエルの元に戻りたいか?
【問2】
コッペたちと楽しく過ごしたいか?』
『戻りたくないです……地獄だった。
死ぬことも許されず、日々命令されるだけの毎日、死者の部隊を作ったのも私です。
あの国は死者の国です。
但し、奴隷たちは人間で、平民も1部貴族も人間です。
サミュエルに仕える者達は意思なき死霊です。
戻りたくないです。
許されるならコッペと天使の皆と過ごしたいです』
『ああ、そうしろ。だが条件がある。
お前がいくら洗脳されていたとは言え、何百年も虐げて甚振って来たことも確かだ。
奴隷達に対して償いをしろ』
『勿論でございます。コッペ……ごめんね』
『よかった……お兄ちゃん……戻ってきた』
『そこで先ほどの話に戻るが、邪気は今は俺の中で浄化されアイツらの遺物ではなくなった。
この浄化された邪気で魔王を作る』
『こいつを助けるにあたって、ストーリーは分岐するな。
俺が魔王神になってしまうルート。
眷属の誰かに魔王として世界の抑止をさせること。
普通に考えればルドラが適任だが……
よし決めた!アイツにしよう』
【通信】
『ウラン、ソール、ラスク、リコピン。
部隊を任せれる者に一任して1度城に戻れ。
パン太郎と各部族長も城に来い』
『は!仰せのままに!』
紅羅真が話しかけてきた。
『どうするつもりなんだ?
1人で行くつもりなんだろ?』
『それを今から話す』
ぞろぞろと集まってきた。
『全員、大広間で待機していてくれ。揃ったら殿を呼びに行く』
最後にパン太郎が到着した。
『よし、揃ったか』
【通信】
『健汰様、全員揃いました』
『分かった、直ぐに行く』
健汰が大広間に着くと全員が跪ずいていた。
『楽にしてくれ。先ずは紹介したい。
奏汰こっちへ……
この子は人間の奴隷街で、瀕死の所を助け今は俺の息子としている。皆も仲良くしてやってくれ。
本題に入る。
ゲイト、ルドラ、コッペは俺が神になっても支配するのを、望まない事を良く知っていると思う』
一同頷く
『その上で聞いて欲しい。
ダークエルフのオルタを救うには邪気と呪印を取りの削ぐしか方法がなかった。
恐らく堕天使も同じ現象かそれ以上に強い力で縛られているだろう。
それは俺が1人で取り除くつもりだが浄化するのにしても流石の俺でも結構な時間とリスクがある。
故に当初の予定にはなかったが【魔王】を作るにあたって各部族に王を置く。
更に王だけを我が眷属とする。
各部族の王は俺が決める。以上だ!
意見ある者は述べて欲しい。
俺にも正解は分からんからな……』
『我は異論などない。
健汰が決めたことだ好きにするがいい』
『同じく異論などありません!』
『それと、恐らくだか奴隷以外で、ある程度地位のある人間にも同じ呪縛がある。
無視してくれて構わない。
皆、真ん中を囲うように空けてくれ。
【神の名の元に命ずる】
堕天使ライアルを全ての縛りを絶ち切り、この場に強制召喚せよ!異論は神の名の元に許さん!!
ライアルが蠢きながら召喚されてきた。
既に健汰により神縛されており動くことなど出来なかった。
誰もこの陣の中には入ってくるなよ!!』
コッペが飛び出そうとしたがソールとルドラに押さえられていた。
健汰はライアルの頭にそっと手を置いて記憶を読み始めた。
脳内に埋め込まれた罠も掻い潜りながら。
『なるほどな、お前があの時集めてたのは魂か。
それをサミュエルは主食にしてるって事か……
ゴミ過ぎて何も言葉がねーよ。
聞かれたことだけに答えれる権限をやる。
その前に……
【戸河健汰の名の元に】
ライアルを天使へ戻る事を許す。
妨げになって者はここに姿を表せ。
やはり式神だったか。神炎!!』
式神は全て灰にされ、ライアルは天使の白い羽に戻った。
『ライアル聞こえるな。問は2つだ。
【問1】
尚もサミュエルの元に戻りたいか?
【問2】
コッペたちと楽しく過ごしたいか?』
『戻りたくないです……地獄だった。
死ぬことも許されず、日々命令されるだけの毎日、死者の部隊を作ったのも私です。
あの国は死者の国です。
但し、奴隷たちは人間で、平民も1部貴族も人間です。
サミュエルに仕える者達は意思なき死霊です。
戻りたくないです。
許されるならコッペと天使の皆と過ごしたいです』
『ああ、そうしろ。だが条件がある。
お前がいくら洗脳されていたとは言え、何百年も虐げて甚振って来たことも確かだ。
奴隷達に対して償いをしろ』
『勿論でございます。コッペ……ごめんね』
『よかった……お兄ちゃん……戻ってきた』
『そこで先ほどの話に戻るが、邪気は今は俺の中で浄化されアイツらの遺物ではなくなった。
この浄化された邪気で魔王を作る』
1
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界転移は分解で作成チート
キセル
ファンタジー
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。
そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。
※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとかコメントとかください(′・ω・`)。
1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。
よろしければお気に入り登録お願いします。
あ、小説用のTwitter垢作りました。
@W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。
………それと、表紙を書いてくれる人を募集しています。
ノベルバ、小説家になろうに続き、こちらにも投稿し始めました!
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
アラフォー料理人が始める異世界スローライフ
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
ある日突然、異世界転移してしまった料理人のタツマ。
わけもわからないまま、異世界で生活を送り……次第に自分のやりたいこと、したかったことを思い出す。
それは料理を通して皆を笑顔にすること、自分がしてもらったように貧しい子達にお腹いっぱいになって貰うことだった。
男は異世界にて、フェンリルや仲間たちと共に穏やかなに過ごしていく。
いずれ、最強の料理人と呼ばれるその日まで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる