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3章

【25】オークの服従

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【通信】
『健汰様!ゲイトでございます。ドワーフ200名全員従属すると仰せです』

『ゲイト!でかした!
 直ぐに転移装置で洞窟ごと城へ飛ばしてくれ。
 ゲイトは城の守りに戻れ!』

『我も手伝おうか?』

『いや、まだその時ではない。ここの害虫共はある程度泳がす。城は眷属で固めているから問題ないとして』

 健汰はボイルを見つめ、ずっと気になっていた事を問う。

『ボイル、君は恐らくソールのじぃさんではないか?』

『ああ、そうだぞ。ソールは君の元にいるのか?』

『ああ、俺の眷属であり友達だ。アホだけど……戦闘の方は申し分無しだ!』

『ハッハッハッ!そうか!やはり息子に似てアホで生まれたか……だが、会いたいのー!俺が死んだときは、まだガキんちょだったからのー』

『ああ!そのうち会わせてやるよ!あ、そうだ……ひぃじぃちゃん話がある。つっても、俺より若いから、何か気色悪いんだよなー……

 じぃちゃん……分かってると思うが本来肉体を持たない死者は蘇生しない。今回の事は世界のルールを崩壊させて行っている。特別に肉体の蘇生を行うときは、時間制限が設けられる。

 その制限を止め、歪みを解除するには1つの方法しかない。
 なので今回じぃちゃんたちを眷属にした。これで時間を止めれる。

 次に行うのは、時が来たら俺が選んだ死者と眷属は神のそばに集める。これで "神の元にいる=天界で暮らす" が成立するから世界の歪みを解除できる。本来この世の生者とは一緒に居れないから、延命みたいなものだ』

『ああ、わかった。その時は宜しく頼むよ』

『しかし、オークの村なんて知らんぞ。ルドラ知ってる?』

『いや、知らんなぁ。豚が居そうな所……んー……』

『いや、まぁ豚だけど……オークって言ってやれよ』

 ライト建琉が話しかけてきた。

『それならここから南の山にあるぞ。
 昔会ったことがある。
 生きてるか分からんが【グラド】って名前だったぞ。
 紹介状書いてあげるよ』

『わりぃな、助かるよ』

『健汰はどんな世界を願ってるのだ?
 戦なき平和な世界か?
 しかし人は最期まで抗うぞ。
 その場合どうする?』

『抗うなら残念ながら根から絶やす。
 俺はさぁ、この世界の秩序の象徴になれるなら神でも魔王でもなってやるよ。
 それが俺が背負った性だろうからね』

『そうか、イバラの道だな』

『構わんよ、もう決めたことだ。
 さて場所もわかったし、ルドラ行こうか』

 ルドラに乗って超高速で移動。

『あ、いた。おーい!少し話がある』

『俺と話?俺はグラド宜しく』

『やべー2秒でみつかった。あ、あのな、俺はこの世界の神をやってる。俺に服従しグラドは眷属になり、ここを納めて欲しい』

『承知!!』

『はや!ま、まぁこれはこれでいいや……』
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