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1章

【10】結構ガチめに人間を殺ります。

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 色々考えた……本当に色々。
 この世界の真の平和ってなんだろう……
 この世界に転移された意味はなんだろう……
 戸河健汰ってなんなんだろう……
 如何に伝説とは言え、ここまで崇められる理由、もしかして人間が最大の悪なのか?

『あー!もう!考えてもわからん!』


 この城下も多種族が住むようになった。
 魔人の一部とリザードマンの一部も住んでるしな。
 町もでかくなった。

『リコピン!城を任せた。
 ソール、ウラン出掛けるぞ!
 取り敢えずパン太郎が話したいことあるって言ってたし行くぞ』


 道中でバカ2人のバカ無双が起きていたが、なんだろ……慣れって怖いね……普通に無視できる。
 そんな中瀕死の犬人族を発見し速攻で即回復した。
 訳なんてどーでもいい、傷付いた者を助けて何が悪い。

『大丈夫かい?何があったんだ?』

『助けてくれてどうもありがとう。
 僕はラスクっていいます。
 僕たちの村に人間のパーティが攻めて来たんだ。
 僕たちは亜人種の中でもあんまり強くないから、沢山の仲間たちが犠牲になった……
 助けて……』

『わかった。ラスク君の記憶を読ませてくれ。
 時間が惜しい。
 ソール、ウラン!行き先変更だ!』

 テレポートによりラスクの村に到着した。
 人間が何の理由があったのかは知らんが、犬人族を蹂躙していた。

『これはないだろーよ……許されんだろ……
 ウラン……逃げれぬようにシールドを貼れ。
 ソール……全員生け捕りにするんだ。
 俺は犬人族の蘇生と回復をする』

 理由なんぞ喋らなくても構わなかった。脳から吸い取るつもりだからだ。
 時間にして3分程度かな、全ての人間を生け捕りにしていた。
 俺も丁度終わったところだったし、犬人族を俺の結界で守り、俺は屑共の所に向かった。

『一応聞いてやるよ。
 何故襲った?報酬にもならんだろうに……
 まぁ別に喋ってくれなくてもいいが』

 健汰が脳から情報を全て抜き取ると人間は言語も喋れない、ただの廃人になった。

『ウラン、好きにしていいぞ』

『やったー!
 こいつ以外はパパにお土産として送るね。
 こいつの血はいただきます!』

『なるほどな、なんとなくだが見えてきた。
 こうなってくると、あのとき考えた仮説が正しくなってくるな。
 今回襲った理由は暇潰しとか、くそみたいな理由だったので、これからは人だろうと容赦しない』

『あの……ありがとう。
 本当にありがとう。皆が生き返るなんて、貴方は何者なの?』

『戸河健汰だよ』

 犬人族一同が跪き、忠誠を!と言ってきたので認めた。

 彼らは弱いので城下に住まわせることにした。
 ただ伸びしろはあったのでリコピンに鍛えさせる予定だ。
 近い将来に城の見張りにする予定である。
 ウランの食事も終わったようなのでパン太郎の所に行く事にした。

『ウラン、ソール、行くぞ!』

『ちょっと待ってくれ今う○こ中だ!』

『言わんでいいわ!
 用を足してるとかにしろよ!
 汚ねーなー!手は洗えよ!』

『品の欠片もないな……あいつは』

『なんとかの拳だったら消毒されてるぞアイツ。
 終わりましたかー?汚物トカゲ君』

『終わったぞ。かいべ……』

『だまれ!!』

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