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五章
sugar bullet⑤
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「レーネは隠れていてくれ」
「やだっ!! ごしゅじんさまをまもりたい!!」
「だめだ」
「やだっ!」
「頼む……お前を守りながらだと勝てる相手じゃない」
「…………」
格好悪いが、相手の狙いがよくわからない。
俺を狙っているにしては足並みが揃わない。
もしかしたら、他の狙いがある可能性もある。
今回だけに至っては、はっきり言って、レーネは邪魔だ。
「わかりました……かくれています」
頼りにしていないわけじゃないんだ。
……申し訳ない。
サトウはオリエンテール首都にほど近い森林地帯に身を隠していた。
どうやってこんな場所から狙ったのかはわからないが、ここから先ほどロケットランチャーで砲撃したらしい。
空になったランチャーが放置されてあり、先ほどまで人がいた気配がする。
調べていると、スキルに話しかけられた。
●セツカ。相手のスキルの解析が終わりました。『創造』……物体を造り出すスキルです。
「それはどこまでの範囲を言っている?」
●おそらく、想像できる範囲ならば全て。
「馬鹿げたスキルだ。文字通りなんでも作れるのか」
サトウは創造スキルで作成した重火器で俺を狙ったのか。
しかし、それだけではない。
「奴の本質はそこじゃない」
サトウの攻撃は『殺す』スキルの防御を抜いてくる。
落ちているロケットランチャーを解析……特に異常がない。
サトウが使う武器は現実世界の重火器とまったく同じものなのだ。
いったい何をしている?
どうやって鉄壁の『殺す』スキルの防御を破壊した?
……だいたいの予測はつく。
●…………すみません。わたしにはわかりません。セツカ、あなたの能力はわたしの処理能力を大幅に越え始めています。これでは、わたしの方が足を引っ張ってしまう……。
「何を言う。スキル、君がいないとここまで来れなかった。ここから先だってそうだろう?」
●役にたてないなんて苦しいです。何度もパワーアップしてもらい、コード・セツナを組み込んでいただいて、あなたについていけないなんて。
「違うだろう。お前が俺の限界を『殺し』てくれたんだ」
●わたしが、セツカの?
「そうだ。信頼している」
●スキルのわたしを……信頼してくださるのですか?
スキルの方から弱音を吐くとは、相当こたえているのだろう。
気持ちはわかる。
サトウの能力は理解を超越している。
理屈ではない強さ。
__つまり、サトウは天才なのだ。
……背後にいる!!
「よぉ」
おもむろに声がかかる。
サトウだ。
予測の範囲外。
だが、俺はそれを予定している。
サトウは楽しくて仕方ないといった感じで笑いながら話しかけてくる。
「おいおい気づいてんじゃねーよ。お前化けモンか?」
「お前もどうやって気配を消している。『殺す』スキルが働いているんだぞ?」
「経験と勘」
「馬鹿言え。半径数十キロ以内の小動物すら逃さない鑑定範囲(フルレーダー)だぞ」
「戦場で気配を殺すのは最初にお勉強することなんでね」
当たり前のように言い放ちカラカラと笑うサトウ。
俺の中に『殺す』スキルの不安が伝わってくる。
こんなことは初めてだ。
スキルが解析できない能力の持ち主。
戦争の天才と呼ばれたサトウは召喚前から有名だった。
まさかこんな場所で対決することになるとはな。
「じゃ、やろうか天才くん」
「皮肉か?」
「本気だよ。レイゼイ=セツカ。一発撃っただけでわかったぜ。お前マジでやべえな……他のやつには隠せても、俺には隠せねえぞ。どうやってそこまで到達した? いや、なんでそこまでぶっ壊れてる? 教えてくれよ。どうしてお前はそんなに強くなったんだ? あ?」
「その言葉、そのまま返そうサトウ」
「ま、やりあえばわかるぜ。……いくぞ!!」
巨大なライフルを構えるサトウ。
あれは、大口径の対物ライフルか。まともに当たれば挽き肉のようになってしまう。
「なーんてね」
光!?
いきなり視界が消えた。
スタングレネード!?
光と音で敵の五感を奪う投函武器だ。
地中に埋められていて、最初から俺がここにくることが想定されていたのか!?
「想定済みだ」
冷静に対処する。
『殺す』スキルによって視覚と聴覚を遮断……超音波のエコーのしくみを『殺し』、疑似的な視界を確保する。
「想定してるんだなあそれが」
__カチャリ。
サトウは空中に鍵を差し、ズルリとコードで繋がれた機器を引き出した。
ギィィィィィン……ッ。
嫌な音が鳴り響き、俺の視界がブラックアウトする。
「超音波発生装置……ソナーだ。共鳴によってお前の視界は失われる」
「ちっ」
「今、お前の世界は一瞬だけ暗闇だろう? その一瞬が命取りだ」
「防御だ。スキル!!」
●『殺し』ます。圧力空気層のバリアとプラズマ障壁を構築。弾丸の貫通を防ぎます。
「俺の弾丸は……抜ける!!」
__バキィッ!!!
派手な破裂音と共に、サトウの発射した対物ライフルの弾丸が俺の肩をかすめた。
肩の肉がえぐられ、血が吹き出す。
やはり防御できなかった。
勢いで吹っ飛ばされ、木に叩きつけられた。
やがて視界が回復してくる。視線の先にはライフルを肩に担いだサトウの姿。
「おいおい。避けたのはすげえが、思ったより喰らってんじゃん」
「ぐっ……」
「いいぜ、俺の能力を教えてやっても」
「敵に手の内を明かすのか?」
「教えてもどうこうできるもんでもねえし」
サトウは対物ライフルを投げ捨て、鍵を空中に差す。
新たに取り出したのは二丁のマシンピストル。連射能力の高い改造が施されているものだ。
両手にマシンピストルを装備したサトウは、軽快にストレッチをしながら言い放つ。
「俺は『ゆらぎ』が見えんのよ。お前と同類で、人を殺す種族というわけさ」
「やだっ!! ごしゅじんさまをまもりたい!!」
「だめだ」
「やだっ!」
「頼む……お前を守りながらだと勝てる相手じゃない」
「…………」
格好悪いが、相手の狙いがよくわからない。
俺を狙っているにしては足並みが揃わない。
もしかしたら、他の狙いがある可能性もある。
今回だけに至っては、はっきり言って、レーネは邪魔だ。
「わかりました……かくれています」
頼りにしていないわけじゃないんだ。
……申し訳ない。
サトウはオリエンテール首都にほど近い森林地帯に身を隠していた。
どうやってこんな場所から狙ったのかはわからないが、ここから先ほどロケットランチャーで砲撃したらしい。
空になったランチャーが放置されてあり、先ほどまで人がいた気配がする。
調べていると、スキルに話しかけられた。
●セツカ。相手のスキルの解析が終わりました。『創造』……物体を造り出すスキルです。
「それはどこまでの範囲を言っている?」
●おそらく、想像できる範囲ならば全て。
「馬鹿げたスキルだ。文字通りなんでも作れるのか」
サトウは創造スキルで作成した重火器で俺を狙ったのか。
しかし、それだけではない。
「奴の本質はそこじゃない」
サトウの攻撃は『殺す』スキルの防御を抜いてくる。
落ちているロケットランチャーを解析……特に異常がない。
サトウが使う武器は現実世界の重火器とまったく同じものなのだ。
いったい何をしている?
どうやって鉄壁の『殺す』スキルの防御を破壊した?
……だいたいの予測はつく。
●…………すみません。わたしにはわかりません。セツカ、あなたの能力はわたしの処理能力を大幅に越え始めています。これでは、わたしの方が足を引っ張ってしまう……。
「何を言う。スキル、君がいないとここまで来れなかった。ここから先だってそうだろう?」
●役にたてないなんて苦しいです。何度もパワーアップしてもらい、コード・セツナを組み込んでいただいて、あなたについていけないなんて。
「違うだろう。お前が俺の限界を『殺し』てくれたんだ」
●わたしが、セツカの?
「そうだ。信頼している」
●スキルのわたしを……信頼してくださるのですか?
スキルの方から弱音を吐くとは、相当こたえているのだろう。
気持ちはわかる。
サトウの能力は理解を超越している。
理屈ではない強さ。
__つまり、サトウは天才なのだ。
……背後にいる!!
「よぉ」
おもむろに声がかかる。
サトウだ。
予測の範囲外。
だが、俺はそれを予定している。
サトウは楽しくて仕方ないといった感じで笑いながら話しかけてくる。
「おいおい気づいてんじゃねーよ。お前化けモンか?」
「お前もどうやって気配を消している。『殺す』スキルが働いているんだぞ?」
「経験と勘」
「馬鹿言え。半径数十キロ以内の小動物すら逃さない鑑定範囲(フルレーダー)だぞ」
「戦場で気配を殺すのは最初にお勉強することなんでね」
当たり前のように言い放ちカラカラと笑うサトウ。
俺の中に『殺す』スキルの不安が伝わってくる。
こんなことは初めてだ。
スキルが解析できない能力の持ち主。
戦争の天才と呼ばれたサトウは召喚前から有名だった。
まさかこんな場所で対決することになるとはな。
「じゃ、やろうか天才くん」
「皮肉か?」
「本気だよ。レイゼイ=セツカ。一発撃っただけでわかったぜ。お前マジでやべえな……他のやつには隠せても、俺には隠せねえぞ。どうやってそこまで到達した? いや、なんでそこまでぶっ壊れてる? 教えてくれよ。どうしてお前はそんなに強くなったんだ? あ?」
「その言葉、そのまま返そうサトウ」
「ま、やりあえばわかるぜ。……いくぞ!!」
巨大なライフルを構えるサトウ。
あれは、大口径の対物ライフルか。まともに当たれば挽き肉のようになってしまう。
「なーんてね」
光!?
いきなり視界が消えた。
スタングレネード!?
光と音で敵の五感を奪う投函武器だ。
地中に埋められていて、最初から俺がここにくることが想定されていたのか!?
「想定済みだ」
冷静に対処する。
『殺す』スキルによって視覚と聴覚を遮断……超音波のエコーのしくみを『殺し』、疑似的な視界を確保する。
「想定してるんだなあそれが」
__カチャリ。
サトウは空中に鍵を差し、ズルリとコードで繋がれた機器を引き出した。
ギィィィィィン……ッ。
嫌な音が鳴り響き、俺の視界がブラックアウトする。
「超音波発生装置……ソナーだ。共鳴によってお前の視界は失われる」
「ちっ」
「今、お前の世界は一瞬だけ暗闇だろう? その一瞬が命取りだ」
「防御だ。スキル!!」
●『殺し』ます。圧力空気層のバリアとプラズマ障壁を構築。弾丸の貫通を防ぎます。
「俺の弾丸は……抜ける!!」
__バキィッ!!!
派手な破裂音と共に、サトウの発射した対物ライフルの弾丸が俺の肩をかすめた。
肩の肉がえぐられ、血が吹き出す。
やはり防御できなかった。
勢いで吹っ飛ばされ、木に叩きつけられた。
やがて視界が回復してくる。視線の先にはライフルを肩に担いだサトウの姿。
「おいおい。避けたのはすげえが、思ったより喰らってんじゃん」
「ぐっ……」
「いいぜ、俺の能力を教えてやっても」
「敵に手の内を明かすのか?」
「教えてもどうこうできるもんでもねえし」
サトウは対物ライフルを投げ捨て、鍵を空中に差す。
新たに取り出したのは二丁のマシンピストル。連射能力の高い改造が施されているものだ。
両手にマシンピストルを装備したサトウは、軽快にストレッチをしながら言い放つ。
「俺は『ゆらぎ』が見えんのよ。お前と同類で、人を殺す種族というわけさ」
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