またあの日のように

怜來

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独りじゃない

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 結局は俺は殺される。ならば、ヒビキに殺されたい。それなら、後悔することは無い。
「いやだ…私は隼人を殺したくない…だったら、私死ぬよ。私は今までずっと人を殺して生きてきた。その人の先の未来も考えずに。そんな私が生きている価値なんてない。今隼人と出会ってわかった。私が今までどんなことをしてきたのか。感情も失って何も考えずに人を殺めてきて、今それがどれだけ重い罪なのか改めてわかった。ありがとう」
 目から涙が零れながらもヒビキは銃を自分の頭に当てた。それを隼人は止めた。
「やめてくれ…だったら…俺も一緒に死ぬよ」
 隼人は微笑んだ。
「君はもう独りじゃない」
 ヒビキは何故かその言葉に救われた気がした。心がフワッと軽くなった。
「本当に…?」
「ああ」
 二人は笑った。さっきまで泣いていたのが嘘みたいだった。銃を頭に突き付けた。
 そして同時に撃った。
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